よいこのサブ垢講座─SNS愛されたい症候群 vol.2―

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前回のメンヘラ!(SNS愛されたい症候群vol.1)

SNS愛されたい症候群を発症して無事に地獄の入り口に立った私は、時に教祖のごとく崇拝され、時に悪魔のように晒しあげられ、充実したTwitterライフを送ってきた。

初めてTwitterに登録してから何年後のことだっただろうか。その頃、私のフォロー数は50人ほどで、フォロワー数は確か7,000人ほどだったはずだ。相変わらず顔も知らないフォロワーからの承認を集める日々だったが、ふと、もっとフォロワーと交流したいという欲求が生まれた。それはキャラになりきって形式上の言葉を交わすことでなく、現実の自分としてコミュニケーションを取りたいという欲求だった。

ぶっちゃけ、Vol.1で書いたキャラ設定では本当に言いたいことは言わないようにしていたし、そもそもなりきりであるためフォロワーに対して心を開くというようなことはなかった。

他のユーザーを見ていると自分たちの共通の趣味で盛り上がったり、罵りあったり(?)、とにかく、とても楽しそうだったのだ。

今のアカウントの世界観は壊したくない……しかし、私も仲の良いフォロワーを作ってどうでもいい話や下品な話で盛り上がりたい……

そこで思いついたのが「もう一人新しい自分を作ればいいじゃん」だった。病気である。

 

サブ垢という存在

調べてみると一人のユーザーが複数のアカウントを使い分けることはよくあることらしい。

それは「サブ垢」「裏垢」などと呼ばれ、仲の良いフォロワーからのフォローだけを許可して鍵を付ける「鍵垢」、インターネットで知り合った知人を除いて、現実世界での顔見知りのみと交流する「リア垢」などがある。ちなみに私は現実世界に顔見知りはいないのでリア垢は持っていない。それ以外は二桁ある。病気である(二回目)。

私が作ったサブ垢は先述したとおり、心を開いて友達を作りたい!という欲求を満たすためのアカウントだった。結論から言うと、このサブ垢も有り余る承認欲求に耐え切れず、無意味かつ無造作にフォロワーを増やすことになる。病気である(三回目)。

サブ垢のキャラ設定はなるべくしないように意識して、出来る限り素の自分でコミュニケーションを取るように心掛けた。Twitterで初めて作ったアカウントが孤高の優等生だとすると、サブ垢はクラスの派手ないじられキャラだったため、色々なタイプの人間が絡んできた(よかった出会いもあればクソみたいな出会いもあった)。これは現実世界の私が仲の良いグループ内でいじられキャラだったことを示している。

結果として、私が望んでいた人間関係はこのサブ垢によってほぼ手に入った。どうでもいい話をしたり、朝まで電話をしたり、一緒にSMバーに行ったり、仲の良いフォロワーを何人か集めてみんなで遊んだりした(現実世界の友達ではダメなのかという話は置いておく)。やはり人間、心を通わせてコミュニケーションを取ることは必要不可欠なのだと実感せざるを得なかった。

しかし私は、それでも恐ろしいほど強い承認欲求には勝てず、ついにはメンヘラという記号を使いサブ垢を運用するようになる。

 

メンヘラという記号

このサブ垢も私の承認欲求の解消に大いに役立った。

私はもはやTwitterのことを「新しいキャラクターを生み出して、いかに効率良くたくさんのフォロワーを増やすか」という内容の育成ゲームだと思っているが、ここで重要になるのが、私が何度も口にしているキャラ設定である。キャラ設定をしていると界隈に所属しやすい。実はこの「界隈に所属する」ということが効率的にフォロワーを増やすコツでもあるのだ。

例えば、あなたが好きなイラストレーターAをフォローしていたとする。毎日素敵なイラストが見られて嬉しいが、同じようなジャンルでもっとたくさんのイラストが見たい。そうすると、今フォローしているAと交流のあるイラストレーターBにたどり着くのではないだろうか。AがBのイラストをリツイートして、あなたのタイムラインに流れてきたことがきっかけになるかもしれないし、あなたがAのフォロー欄を覗いたことがきっかけになるかもしれないし、おすすめユーザーにBが表示されることがきっかけになるかもしれない。

Twitterにはメンヘラという記号を持ったユーザーがたくさんいて、それを好んで観察したがる物好きも多い。一部のメンヘラは目立ちたいがために派手な行動を取ることも多いし、なぜか文才やセンスがあるメンヘラも多いのだ。このあたりに属して上手く目立てばフォロワーが増えると私は考えたのだ。

そして(なんやかんやあって)私は元々メンヘラだったのか、メンヘラのふりをするのが上手かったのかはわからないが、晴れてメンヘラ界隈と形容されるようになる。おめでとう!

 

そして承認欲求を満たす冒険は続く――!

俺たちの冒険はまだ始まったばかり!(ご愛読ありがとうございました!)と言わんばかりに、新しいアカウントを生み出してはそれまでの冒険が終わり、また新しいフォロワーを増やす冒険が始まる。そもそもアカウントをいくつも持っているという時点でおかしい話なのだが、私の場合はそれぞれが違うキャラとして生まれるのでさらにたちが悪い。

この冒険に終わりはくるのか?ラスボスは倒せるのか?いつになったら勇者は平和を手に入れることができるのか?

答えはTwitterが滅びない限り、永遠に繰り返されるのである。(vol.3へ続く)




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詐欺自撮りで成り上がってきた詐欺師。「限界になったら自殺しよう」という気持ちで毎日楽しく生きてます。やる気あります。何でもやらせてください。

2 件のコメント

  1. ピンバック: フォロワーを増やしてアルファツイッタラーになる方法─SNS愛されたい症候群 vol.3─ – メンヘラ.jp

  2. ハルシオン 返信

    びっくり。私がチャットをしてた時とおんなじ。
    独身時代の私と現在の私と、それぞれアカウント作ったりしてチャットしてた。でも前者は長続きしなかった。やっぱり今の私のキャラが一番楽なんだよね、絡むのが。それに今の私を求められると、快感が尋常じゃ無かった。

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