病院で何を話せば良いのかわからない人へ

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本稿は読者投稿コーナーに応募してくれた方からの原稿です。


朝夕に肌寒さを感じるようになりましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。

誰もが疲労困憊している世の中です。時には体調を崩されたり、精神を病まれることもあるかと存じます。

そこで登場するのが心療内科や精神科です。最近は数も増えてきて、町中でよく見かけるようになりました。

ご自身の考え、あるいは周囲の勧めによって、意を決して予約した病院。もしくは何度も通院している病院。にも関わらず、お医者様に何を話せば良いのかわからなくなってしまう方々、いらっしゃるのではないでしょうか。私自身、お医者様を前にすると頭が真っ白になってしまって、何も話せなくなってしまいます。

何から話そうかな、何があったかな、あっあれについて話そう、いやこれについても話さなければ、でもこんなこと言っていいのかな、これってどう伝えればいいのかな……。

折角お金を払って通院しているのに、伝えたいことを上手く伝えられない。通院当初、私はやきもきしていました。伝えるべきことを伝えられない、伝えたいことを伝えられない自分に失望し、そのことで随分と落ち込みました。

 

■メモを持っていきましょう

ある日思いついたのが、メモを書いて持っていくことです。この方法を思いついてから、私は毎回、予め書いておいたメモを持って行っています。

私の場合、日頃からスマートフォンのメモ帳アプリに「通院用メモ」を立ち上げ、気づいたことをメモしておきます。そして通院日の前日頃に内容をまとめ、印刷し、当日お医者様に渡しています。

お医者様を前にして、何を話せば良いのかわからなくなってしまう方々、メモを作成して持っていく方法はいかがでしょうか。

私はスマートフォンとパソコンを使ってメモを編集していますが、手書きのメモでも問題ありません。紙やメモ帳を紛失しやすい方には、デジダルのメモ帳アプリをお勧めします。印刷するのが億劫な方は、メモ帳アプリを起動したスマートフォンの画面をそのまま見せるのもありだと思います。

メモを用意できたら通院時、「上手く話すことができないので、メモに書いてきました。お手数ですがご確認ください」などと言って、お医者様に手渡しすると良いと思います。私の場合それすら言えなかったので、紙の一番上に太字で書いて渡しました。

以降、お医者様が「最近はどうですか」とおっしゃった後に、予め印刷した紙を私が恭しく渡す、というやり取りが毎回交わされています。

 

■メモに書くことリスト

メモ、といっても何を書けばよいのかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、私が普段メモに書いている項目をご紹介します。どなたかの参考になりましたら幸です。

□日常生活の困りごと
例:お風呂に入るのが面倒くさい、掃除ができず部屋がゴミ山のよう、ゴミ出しができない、何もかも億劫で手付かず、買い物をしすぎた など

□学校や職場、家庭での困りごと
例:対人関係の悩み、課題や仕事が終わらない、学校や職場に出られない、学校や職場に行きたくない、家に帰りたくない など

□睡眠状態
例:夜中の3時まで寝付けない、毎日よく眠れない、昼過ぎにならないと起きられない、日中眠くて眠くてどうしようもない など

□食欲
例:何も食べる気が起きない、お腹は減るけど調理する気力がない、食事が面倒だ、食べすぎてしまう、常に何か食べている、空腹感が強い など

□気分
例:落ち込んでいる、些細なことで泣いてしまう、なんでも悪いように考えてしまう、イライラする、とにかく面倒くさい、死んでしまいたい、前回よりは調子が良い、晴れやかな気分、なんでも出来そうな気分 など

以上はあくまで私の場合のリストなので、この限りではありません。上記以外にも思いついたことがあれば、メモされると良いでしょう。

 

■メモ自体を紛失する、持っていくのを忘れる方に

メモ自体を紛失されたり、持っていくのを忘れてしまう方もいらっしゃるかもしれません。私も印刷した紙を家に置いてきたことが何度かあります。

紛失あるいは忘れてしまった場合は、その事実を口なり筆談なりで伝えましょう。スマートフォンのメモ帳アプリにその場で入力して見せるのも良いと思います。

私は、メモ紙自体の紛失や忘れてしまう場合に備えて、スマートフォンのメモ帳アプリにメモを綴っておくことをお勧めしたいです。印刷した紙を忘れてもアプリ内に残っているので、それを見せることができます。スマートフォンを忘れてしまった方の場合は、口か持ち合わせの筆記用具で説明して頂くことになりますが……。

 

■メモを書くことができない方に

メモを書くことができないほどの状態の方もいらっしゃることと存じます。

そういった方の場合は、

①ご家族やご友人、同居人の方、職場の方などに付き添ってもらい、その状態を説明してもらう

②どうにか口を開いて「何もできないほど身体が重い」など説明をする

③どうにか筆記用具を用意して「何もできないほど身体が重い」などと殴り書いてお医者様に渡す

以上をお勧めします。
他にもっと良い方法があるかもしれませんが、これ以上思いつきませんでした。申し訳ありません。

 

■文章化することで整理できる

ご自身の様子を頭から外部へ取り出し文章化することで、ある程度内容が整理され、伝えたいことや伝えるべきことが見えてくると思います。

何を話せばよいのか咄嗟の判断が苦手な皆様、宜しければ一度試してみてください。

既に試されている方もいらっしゃると思います。既に試されてうまくいかなかった方には申し訳ありません。

どなたかの参考になりますように。


【投稿者】
冬海 さん

【プロフィール】
何の才能もない平凡な発達障害者です




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