精神科の入院生活ってどんな感じ?1日のスケジュールを振り返ってみる 精神科入院体験記 vol.4




わたしの精神科病院への入院生活を綴るこの連載も、今回で4回目となりました。ライターの「おまえ」です!第1回から読みたいぞという方は、下のリンクから読んでくださいね。

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・精神科の入院生活ってどんな感じ?1日のスケジュールを振り返ってみる 精神科入院体験記 vol.4
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「環境を変えられ、諸々の生活リズムを一度リセットできると考えるやつもいるだろうけども、入院時の暇はそれどころじゃないからな。暇が何なのかわからなくなるからな?病院でひきこもることはやめろ、するべきではない、退屈は人を殺せるぞ。」

今回はいつもと違い、忠告から始めてみました。今回の記事は、そんな忠告を言うようになった、入院生活、スケジュールについて書いていきたいと思います。

大切なことなどなのでもう一度言います。

「病院で、ひきこもりは、やめろ」

 

【入院生活の1日スケジュール】

まず簡単なスケジュールを書いておきます。

起床・・・6時
朝食・・・8時 閉められていた階ごとの鍵が開く
売店・・・9時 店が開きます

~この間の空いてる時間に血圧、体温を測る~

昼食・・・12時
売店・・・16時 店が閉まります
夕食・・・18時
消灯・・・21時

*面会時間
平日・土曜 午後13時~19時
日曜・祝日 午前10時~19時

*売店営業時間
平日 午前9時~午後16時
土曜 午前9時~午後13時
※日曜・祝日 休み

以上がざっくりとしたスケジュールと売店についてです。

まず皆さんもお気づきだと思いますが、売店の閉店時間がくっそ早いです。そして何故か日曜祝日休み。

昨今の病院は院内にコンビニができるほど進んでいるにも関わらず、いつの時代だ!?と思う営業体制ですが、そこしかないのでみんな利用します。品揃えもそんなに良くないけれど、コンビニまで歩くと20分はかかるので(行く人もいますが)、わたしは売店で済ませていました。

そして、みてください。この健康的な生活リズム。最初は起きれなかったり、寝れなかったりするんですが、人は慣れます。勝手に目は覚めるし、寝れます。又は眠剤で眠らされます。

食事は少し特殊で、自分で食事を取りに行き、ロビーのような場所で人と食べるか、自室で食べるかを決めることができます。今更になりますが、私は個室でした。ロビーで人と食べること、関わることをしたくなかったわたしは、スッと食事を取りに行き、食べ、返しに行く、というのを繰り返しました。一度目の入院では、人とご飯を食べることをしたことはありません。

 

【病院でもひきこもり】

入院を決めたと同時に、個室を即答で選んだわたしは、家だけでなく、病院でもひきこもることを決めました。そう、決めてしまったのです。

上記のスケジュールの空いている時間、その全て、理由がない限り、病室の外に出ませんでした。母は毎日のように来てくれました。それには本当に感謝していますが、その母との会話以外では声を発する機会が、ほぼなくなりました。

退院の日取りは決まっていなかったので、ほぼ自由時間みたいなものです。

最初の一週間はよかったんです。

家でぐるぐると考え込むことから解放され、初めての入院、初めての体験にわくわくし、普段見ないようなテレビを見たり、漫画を読んだり、小説を読んだり、数独をやったり。

それはもう、わたしは自由を手に入れた!という気分でした。一人で何も考えずにボーッとする時間が、その時のわたしには必要だったので、それが心地よかったのです。

変わり始めたのは、二週間を過ぎたあたりからです。昼間のテレビの番組を、番組表を見なくてもつけられるくらいに覚え、何度も何度もスマホに入っているドラマCDや音楽を聴き、数独を続け、本は読み終わり、一気に退屈が押し寄せてきました。

天井、壁、床、ベッド、カーテン…
真っ白なものに囲まれ、真っ白なシーツの上で、退屈と、孤独感に襲われるようになっていきました。

当時は、友人にも双極性障害ということも話していませんでしたし、インターネットの人にももちろん、入院することは伝えましたが、精神病院に入院するということは言いませんでした。

普通の病院と違い、お見舞いに来られても対応に困ってしまうし、などと考えたわたしは、表面上、TwitterやLINEではいつも通りを続けました。その方が気が楽でしたし、人とコミュニケーションがとれるのがインターネットしかなかったため、一日中スマホを握りしめていました。通信制限が来た時は、死ぬのか、退屈に殺されるのか?と思うほどにショックでした。

そして、この入院時、どれだけ情緒不安定になろうとも、涙が止まらなくなろうとも、絶対にナースコールを使用しませんでした。なので、医師や看護師が向こうから部屋に訪れる時以外は一人です。

 

まず何故、病棟内ですらひきこもりをしていたのか?その理由は、単純に怖かったからです。

精神疾患持ちでありながら、他の精神疾患持ちの患者が怖かった、この一言に尽きます。だからこそ、他の入院患者とは目も合わせず、言葉をかわすこともなく、一人個室にこもっていました。怖くないと知るのは、二度目の入院の時でした。

二、三週目になると、退屈な状態が日常になりました。どうこの退屈を紛らわせるか、暇つぶしに絵を描いたりしながら考えていました。いつ退院になるのだろうか、と考え始めたのもその頃です。ホームシックさんがやってきたのです。

元々お家が大好きなわたし。もう充分だから、もう、帰らせてくれ、家に、あの家に帰らせてくれ、と何度も何度も考えました。

時間を少しでも潰すため、作業療法というものに参加することを決めたのもそのころです。作業療法という、映画を見たり、各々集まりつつ好きなことをしたり等、決められた時間に集まり何かをする…というのが作業療法です。

他者とコミュニケーションをとるきっかけにもなったであろうこの作業療法、参加しておきながら、馴染もうとしませんでした。完全に故意に。

部屋の片隅で、イヤホンで音楽を聴きつつ、周りの音や声を遮断し、出されたお茶を飲みつつ、漫画をひたすら読んでいました。バガボンドを読んでいました。作業療法は時間が決まっているため、あまり読み進めることができなかったのが少しの心残りです。序盤の途中だったけれど面白かった…それだけが一度目の入院での心残りでした。

夕食の時間は、ちょうど夕方アニメの時間でした。全く興味のないアイカツやたまごっち、久々にみたポケモンなど、もうなんでもいいから少しでも暇をつぶせて、無音の状態にならないように気をつけました。

その頃には、もう9時就寝にも慣れ、9時頃には眠たくなる生活リズムが出来上がっていました。そのおかげで、朝や昼間の退屈なニュースや、夕方アニメを見ることはできましたが、面白いバラエティを見ることが一切出来なくなりました。自然と笑うことも減ります。あの時はバラエティを見て、笑うことができたらきっと楽しいのにな…と思いつつ、ホームシックで枕を濡らしつつ、就寝していました。

 

そして三週間目後半に、やっと光ポトグラフィーの結果を知らされました!

病名がついたことへの安心感、そしてなにより、これでもう、家に帰れる。退院することができるんだ!と、入院時とは正反対に、退院し家に帰れることに大喜びしました。

その後、母と主治医と相談しつつ、退院の日が決まりました。主治医は、もう少し入院して様子を見たいと言いましたが、もう帰りたくて仕方がない、病院にこれ以上いるのはストレスです、つらいです。と半分以上の泣き言を繰り出し、退院日が決まりました。

数独にハマっていたのに、入院中にうんざりするほどやったため飽きましたし、テレビの朝やったことを昼にも繰り返すニュースにもうんざりしていましたし、美味しくない食事(なぜか揚げ物が多かった)にも限界が来ていましたし、なにより、家でごろつきながら、パソコンやスマホをいじりたかった…!

嬉しかったのは、母が退院できると決まったお祝いとして、ケンタッキーを買ってきてくれたことです。あの日のケンタッキーは、たぶん人生の中で一番美味しいケンタッキーだったと思います。

退院数日前から、遠足前の子どものように眠れなくなり、早く起き、そわそわして、退院の準備をせかせかと進めていきました。

 

【まとめ】

精神病棟に入院しても、年が近そうな人、喋りやすそうな人と関わりを持とうとすることは大切です。間違っても、わたしのように入院時までひきこもらないよう、お気をつけください!

わたしは約一ヶ月入院しましたが、こんなにもやることがなく、ただただ時間が過ぎ去るのを待つことも、寝てなんとかして時間を潰したことも初めてだったので、それがあまりにつらく、反動で退院後二ヶ月くらい病院に行けなくなりました。

二度と入院なんてするものか!と思ったものです。しかし、その後また入院することになるとは当時のわたしは知りません。そこで、どれだけ一度目の入院を自分でひどいものにしたと実感したというのは、また別のお話。

二度目の入院についても、今後書けたらいいなと思っています。入院することはそんなに悪くないな、と感じられたのは二度目の入院だからです。

今だったら、一度目の入院前のわたし自身に、冒頭の言葉を言いたいなと思います。

 

以上第四弾、「精神科の入院生活ってどんな感じ?1日のスケジュールを振り返ってみる」でした。

次回は第五弾、「体験者が語る精神科入院治療のメリットデメリット」についてのお話です。

そして、次回で精神科入院体験記は最終回となります。

また次回も読んでくださると嬉しいです。
それではまた、インターネットの片隅、メンヘラ.jpにて、お会いしましょう!

入院個室ひきこもり、おまえ

 

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おまえ

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20代無職メンヘラオタクで腐女子。あと乞食。 ひょんなことからメンヘライターに。躁鬱持ちは今日も今日とて生きてます。皆さんお薬ちゃんと、飲みました?

3 件のコメント

  1. メンヘラ 返信

    ギリギリ措置入院にならず、後二日後に任意入院となる者です
    おかげで友人達に挨拶する事ができました
    1日の流れ、有難く拝読させて貰いました
    人見知りが強く内向的で個室ですができるだけ周りとコミュニケーションとろうと思います

  2. ひとりん 返信

    初めまして。記事読ませて頂きました。
    私は以前、大学病院の精神科に一度任意入院しました。私の場合、閉鎖だったのでスマホ類はアウトで物凄く大変だったのを覚えています。
    楽しみはテレビぐらいしか無いと暇になりますよね。

    これから入院する方にはそこら辺、知っておいて損は無いのでこの記事も参考になるかなと思います。

  3. 通りすがり 返信

    懐かしいです。東日本大震災の翌年に統合失調症で入院しました。
    ゆったりとした日々で大切にして頂いたといういい思い出です。

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