「ウザいけどまあいいか」と思われるような、ADHDなりの生き方


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本稿は読者投稿コーナーに応募してくれた方からの原稿です。


私は何を隠そう、というか、隠せないほどのADHDである。

小さいころから我慢ができず癇癪もち、買ってほしいものがあればデパートの床に発狂しながら転がり、思い付きの良さも筋金入りで、やってみたいと思ったことは何でも手を出し、小学生のころには週6日で習い事に通うも、すべて中途半端に投げやり、小学校1年生から始めたピアノに至っては、落ち着きのなさから先生より「体を動かしたほうがいいのでは・・?」と肩をたたかれ、3年生でクビになった。

思いついたらすぐ言葉や行動にしてしまい、次の興味ができると手を付けていたものはおろそかになってしまう。

自慢できることではないが、現在叫ばれる「学級崩壊」した原因が私であったと今となっては思う。(当時にそんな悪意も、もちろん意識もない。)

ただただ、座っていられなかったのだ。木登りしたかっただけなのだ。
先生や同級生を問い詰めたことだって、わからないことを放っておけなかっただけなのだ。

言い訳はこの辺までにしておきます。

それでも勉強自体は嫌いではなく、小学生からの塾通いと要領の良さで、学業成績はそれなりによく態度だけは人一倍悪いため、ありとあらゆる「先生」から煙たがられた学生時代であった。それもそのはず、だってウザいもの。

そしてそれは企業のなかでも同じであった。

現在私は無職である。もちろん思い通りにならないことで床を転がってクビになったわけではない。というか、時間通りに会社に行き、必要な業務はきちんとしていた。だが、なぜだかボスに嫌われてしまったのだ。

お決まりの無視だの、影で同期に「あいつと付き合うなら辞めてもらって構わない」などと、ちょっとまってー!それ明らかにハラってつく何かですやん!なんでもアリですやん!的な、名古屋より西に行ったことのない私がなぜか関西弁になるような嫌がらせに耐えに耐え、「こちとらこんな嫌がらせされてもきちんとさぼらず仕事して貢献しとるやんけ~~~」と思っていたが、辞めてしまった今はどうでもいい。体調不良が原因でやめた。
(ここもブラック企業問題的に、時間がたてば面白くなりそうなのでそのうち書きます。)

こんな私が言うのもなんだが、それでも何とかなると思っている。

それはなぜかというと、ボスが別の人だったら違ったはずなのである。ほとんどの人はこんなにウザい私に良くしてくれたし、頼りにもしてくれた。

というか、私は本当にウザい。大好きな飲み屋の店長に嫌われてしまうくらいウザい。どこをどう甘く見積もっても、ウザい。これは逃れようのない自分の事実だ。残念ながら。

若いころはとにかくウザい自分を受け止められず、いっちょ前に傷ついたりしていた。メンがヘラったりもした。

それがどっこい、女も35年生きると、傷つかないといえば嘘になるけど、「ウザい自分」をどこか「仕方ねーや。これもうだめだもの。」と開き直れるようになる。

そして気が付けば、「それでもなんとか付き合ってくれている誰か」の存在がすぐそこにある。

苦しいときに助けてくれたとかそんなもんではない。唯一無二の親友でなんかなくてもいい。
「年に一度でも飲みに付き合ってくれた」とか、「借りてた本を1年返してなかったのに次の本も貸してくれた」とか、「けんかになっても寝たら忘れてくれてた」とか、そういう人たちは必ずこう思っているはずだ。

「ウザいけど、まあ、いいか。」

誰かの大切な一人になろうなんてハードルを上げると、とたんに「自分の価値」に尻込みして卑屈な気分になる。そんなものを捨て去れないから苦しむのだなあと最近思う。

自分の納得など他人にはどうでもよくて、それでもよくわからないから極端に束縛したり人と接触を持たないようにしてしまったりする。

私は、実は、自分の納得に大いに苦しむべきだと思う。

そうして気が付けば「ウザいけど、まあ、いいか。」がいかにありがたいものか。それは、自分が自分でいてもいいということで。おそらく、それが一番自分のほしいものだったりしたのだ。

それはこのたび無職になりはしたけども、なんとかウザい私と仕事をしていてくれた人に対しての思いがズレないでいられるということで、自分のような人間、という考え方をネガティブなだけにしないでも済む。

そしてそれは、伝播して、気軽にひとに近づく秘訣でもある。だから、「ウザいけど、まあいいか。」と思っていれば、思われていれば、なんとかなると、最近は思っている。

ちなみに「ウザいけど、まあいいか」と思ってくれている友人にこのたびの退職を伝え、「いまだにわからないんだよね、なぜあそこまで嫌われたのか・・・」と伝えたところ、「とにかくあんたが視界に入るだけでムカつく、いけ好かないやつだったんじゃないの。」と言われた。

そしてそれが、ほぼ間違いなく、正しい答えであり、ウザいやつがたまにぶち当たる、悲しい運命である。
そしてそれが、会社のボスだったという引きの悪さも、ADHD的逃れられない謎の運命である・・。


【投稿者】
YACHI Yorke さん

【プロフィール】
発達がアレな35歳、無職、夫と子供がひとり。
Twitter:https://twitter.com/yachiyosky
note:https://note.mu/yachi_yorke


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