メンヘラが騙されて50万の指輪を買わされそうになった話


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皆さんこんにちは。自称かわいい乞食こと、おまえです。

今回はタイトル通り、「50万の指輪を買わされそうになった話」を書いていこうと思います!よろしくお願いします!(Amazon欲しいものリスト)

 

【ある日、電話】

それは、8月17日の午後のことでした。

昼寝から目が覚め、携帯をいじりつつ、ぼーっとしていたところに、一本の着信が。

普通なら、知らない番号なら出ないのでは?と思うかもしれませんが、わたしは、iPhone5sからiPhone6sに機種変したとき、自分で電話帳を移すのが面倒臭く、LINEあるからなんとかなるだろう!という謎の自信をもってして、電話帳のデータをちゃんと移していませんでした。

そのため着信は知らない番号でしたが、携帯からかかってきていたため、知り合いかな?と何も考えず、電話に出たところからこの話は始まります。

軽く寝ぼけていたわたしは、知り合いではないとわかりつつ、暇だったので話を聞くことにしました。

相手は青年で、わたしより1つ下の23歳だと言っていました。勤め先はジュエリーショップ。なぜそんなところから無職乞食に電話がかかってきたのかは謎ですが、この際考えないことにしていました。寝ぼけてた上に、暇を潰せると思ったのです。

その青年は関西訛りで、例えるなら大学のウェイ系。最初から割と馴れ馴れしく、普通の営業電話では感じない、若々しさフレッシュもぎたて前向き姿勢、そしてコミュ力の高さを感じました。それがなんだか物珍しくすこしの興味を持ち、いつものようにすぐ切ることをせず、話しを聞こうとしてしまったところから、この悲劇(?)は幕を開けたのです。

さてさて、50万円までの道のりを聞いていただきましょう。

 

【営業と誘いとLINE】

最初はジュエリーを扱っていて…といったようなよくある営業トークをしていたんですが、途中から「話しやすい人ですね!」と何故か褒められ、わたしの前にかけたお婆さんに怒られた上にガチャンと切られた話や、どんな仕事をしてるんですか?とか質問されたり、軽いボケをいれてきたりとか、途中からは肝心のジュエリーは横に置き、世間話のような話を数十分話していました。

彼はとても饒舌で、明るく快活としていて、あーメンヘラとは無縁そうだなあと思いつつ、ほう、それでそれで?と色々聞いたりしていたら、何故か気に入られてしまい、ジュエリー展に遊びに来れないか!?といわれ、なんとなあく「あ、はい~」と答えていた私がいました。

そして会話の流れで、あくまで自然を装ってLINEを聞かれ、営業用のLINEとつながりました。そのあともなんやかんや話し、頷いたせいで、何日の何時はどうだろうか!?と聞かれ「あ、はい~」と適当に答えていました。

 

【異常なまでのマメさ】

彼はマメでした。そのマメさは、まるでホストの営業のようにマメでした。

一通目送ってこられたメールが、わたしの名前を間違えて覚えているようだったので、普通の返事の後付けに、名前間違ってますよ~とふんわりいれたら、LINEの返事でなく通話がかかってきて謝られました。

いや、LINEで返せよ。と思いながらも、なんとなく会話して、何故か褒められたりして、営業も大変だなあ…とか、今日の昼ご飯なにかなあ、とか考えながら話を聞きました。

今更になりますが、この営業くん、何故か最初から名前呼びです。だから、正直名字なら間違われなかったはずなんです。スタートから名前呼びだったからこその間違いです。やっぱり、馴れ馴れしいよなあ…

その後数日間LINEのやり取りをして、日程を決めたのですが、ちょうど友人が誕生日ん祝ってくれる日だったので、「すみません!うっかり祝ってもらえる日をど忘れしていました~>_<」とLINEをして「よし、これで逃れられるなあ~」と呑気に考えていました。ちょうどその日に友人が誕生日を祝ってくれる日も重なっていたので、嘘もついてないし「体良く断れたな〜~良かった良かった!」などと思っていたのです。

しかし彼は違いました。そしてわたしは油断していました。

元々の約束だった日、友人に祝ってもらい帰宅すると、営業くんからのLINEが届いていました。「祝ってもらった?誕生日おめでとう!ケーキとか食べた?」というようなLINEが来ており、「この人なにがしたいんだろう」「というかお前は友達かよ。マメなのいい加減にしろよ」と思いつつも、「祝ってもらいました~!(✌’ω’✌)」と嬉々とした返事をしました。

すると、また返信ではなく通話がかかってきました。面倒くささを感じつつも通話に出ると、また誕生日の話から始まり、最終的に「日にちをずらしてジュエリーを見に来て欲しい!」というような話をされました。

「本当は先月で終わるはずだったサプライズも、君が見て楽しめるように色々準備してあるから!上司にもかけあったんだ」「だからこの日、別に買わなくてもいいから、見に来るだけでも一回来てみない?直接会って説明とかしたいし!」と意気揚々と言われ、なんだ、なんだこいつはと曖昧な返事を続けているうちに、行くことも行く日も何故か決められていき、NOと言えない日本人のわたしは、頷き、流されるままにお店に行くことを決めてしまったのでした。

しかしここでも呑気なわたしは、電話先の馴れ馴れしいこの営業くんはどんな顔をしていて、どんな風なサプライズを用意してくれるんだろう、どんな表情だろうかと、興味と好奇心が勝ってしまったため、特に断ることませず、行くことに決めていました。

 

【そして当日――】

目印になる、よく待ち合わせに使われる場所で待ち合わせをしたわたしと営業くん。わたしは顔も見たことのない相手なので全然見つけることができず、キョロキョロしながらLINE通話で居場所を聞きました。お互いがどこだどこだと言っているうちに向こうが見つけてくれ、合流することができました。

彼の第一印象、というより容姿の話をしましょう。平均はあるだろう身長に、水色のカッターシャツ、下はスーツで、胸元はしっかりネクタイでしめられていました。そして顔。顔です。

今時の女子にモテそうな、目がぱっちりした二重の、かっこいい、渋いではなく、ちょっと童顔気味のただのイケメンがそこにいました。「あ、営業くんですか?」と聞きつつ、なんだこのイケメン、フツメンであれよ、フツメンであって欲しかったよ、と思いながら、営業くんの道案内でお店へと歩きます。

会話をしつつ、今日は楽しみにしててね、だの、今日のためにまた勉強し直したんだというようなことを聞きながら、クソ暑い中、滴るような汗をかきながら店まで歩きました。

ちなみに営業くんの話は、世間話とどれだけ自分が頑張っているか、努力しているか、今はまだまだだけれど、尊敬する先輩のように云々かんぬん、正直クッソつまんない話をします。特に、俺こんな見た目だけど、努力して頑張ってるんだアピールが酷く強く、いちいち褒めるのも面倒でした。好きなことならアピールなんかしなくても勝手に努力すればいいよ、とはさすがに言えませんでした。

 

歩くこと数十分、ようやく店に着きました。いかにもな高級感に商品の配置、ライトの位置を見ながら、あーやっぱり場違いだなあ、と思いましたし、汗止まりませんし、Gacktさんがこのブレスレットを必ずしてくれているだとか、某ジャニーズアイドルとコラボしているだとか、店先の商品を軽めに紹介しつつ、パーテーションで区切られた、店員と客の一対一の場所に座らされ、飲み物を聞かれたので、コーヒーを頼みました。

この時の時間は、午前11時が待ち合わせだったので、12時より少し前の話でしょう。

最初はジャブの「こんなコラボをしてますよ」という説明とともに、ネックレスの位置でどう見え方が変わるのか、など、勉強してきたであろう知識を見せてくれました。そして、これからが本番と言わんばかりにダイヤモンドやルビーなどの説明した後、宝石にはみっつの段階がある、と言います。

まず、馴染みのあるアクセサリーという呼び方、次にジュエリーという呼び方、そして最もすごい石はなんと言われているのか!と分かりもしない問題を出され、こういう「知らねーよ!」っていう問題出すところは面倒臭い女性みたいだと思いながら、声色高め強めに「なんていうんですか!?」と、前のめりで聞きました。答えはジェムストーンというものだそうです。記憶が曖昧ではありますが、ジェムストーンと呼んでいたことはたしかです。聞いた瞬間にソウルジェムを思い出し、まどマギじゃん、と思ったことはよく覚えているからです。

そこからはその石たちがいかに美しいか、ペンライトを当てたり、通常のダイヤモンドと比べてみたり、暗い暗室のような場所に行き、ペンライトを石に当てるとまるでプラネタリウムや、小さな花火を見ているような、反射、きらめきをしていました。それはそれは綺麗でしたが、わたしは美術館に来た感覚で石を見ていました。

黄緑、ピンク、白、黒など様々な色のジェムストーンを見せてもらいました。それをすごいなあ、と小物感丸出しで、見つめてました。当然他人事ですし、どの石が一番好き?と聞かれた時も、ただ素直に黒の石を指差したのです。理由は、一番綺麗だったから。そして、じゃあさ、指輪にするならどの形のにしたい、っていうか、どれが一番ピンとくる?と聞かれ、複数の指輪を見つめ、これまた馬鹿正直に好きな形の指輪を指差します。

もう皆さんピンと来ていると思われますが、確実に遠回りな質問をしつつ、買わせようと動き始めています。
しかし、朝ごはんも食べず、昼からずっと、5,6時間話を聞いていたわたしの脳は、まともに動きません。動いてくれません。

そして、あれよあれよという間に、わたしが欲しいと思っている(ことにされている)指輪の詳細が決まっていました。

この時、ようやく「あ、ヤバい、回避しないと」と思いますが、営業くんは意気揚々と上司の元に相談しに行き、電卓を片手にこちらへやってきます。そして、「なんと、今ならこのお値段に抑えました!」と言わんばかりの顔をしながら、51万円と表示された電卓を見せつけてきました。

ナニヲイッテルンダロウ、コイツハ

と思っているうちに、まだまだ説明は止まりません。51万を5年ローンで組むと、月々の支払いが1万何千円かですみます!とそれはもう買うしかないでしょうこれは!とでも言いたげに言われました。

わたしは営業くんに、見るだけで、必ず買わないといけないわけじゃないし、一度サプライズも見せたいから気軽に来て、自分の好きなものを探して行って欲しいと、事前に何度も念を押されました。

結果が、聞かれたから答えていたら、それがわたしの欲しがっているものになっていました。そう、されていました。

どうでしょう!とまるで契約することを信じて疑わない顔をしている営業くんの顔をみながら、無職同然のメンヘライターが、年金も免除、医療費も免除を受けているわたしが、どうすれば月々1万円とちょっとを、5年間も払い続けられるのでしょうか?とこいつ馬鹿なんじゃないか?と呆れた顔をして思いながら、見ていました。

とりあえず断るために、「ちょっと考えさせてください」と言ったら、今すぐここで考えることを遠回しに強要されました。

ちょっと普段の生活を見直して、ちょっと頑張れば、そう難しくない値段だと、営業(クソ野郎)くんは言いました。ライターの仕事をしているとほんわりぼんやり伝えてあったため、ライターの仕事以外の時間でバイトだってできるじゃないですか、とのたまいました。バイトができていたならば、もうすでにしていらんだよこの野郎が、と。

支払い終える5年間俺も頑張るし、おまえさんも一緒に頑張ろうなどなど、そんなことを言われても無理なものは無理なので、「ちょっと家に一旦持ち帰って考えさせてください」と言えば、そうなったらマイナスのことしか考えないんじゃないかな?と言われ、「生活がこれでダメになるって位だったらすすめないよ!?」と言いつつ、「でも、この毎月の料金を払うことをプラスに考えて、目標にすればいい」だのなんだの言います。

その間もわたしは、「今の生活は支払うことが困難だ」「生活が安定していないから、支払うことを困難に思う」など、様々なことを言いましたが、「それってさっきからマイナスのことしか言ってないよね?この指輪をつけた自分を想像していこうよ、綺麗な人は、見られるという意識で可愛くなっていくんだよ」、等々畳み掛けられ、もはや早く帰りたくて仕方なく、帰りたい、帰りたい…と沈黙が訪れます。さながら地獄です。無言の威圧です。いえ、もうお葬式に近いどんよりとした空気でした。

お前がこの契約書にサインするまで返さないからな

と言われている気分でした。外はもう暗くなり始め、6,7時間喋り通しだった疲労も襲ってきました。そしてその後もなんども同じような攻防を繰り返し、何度もなんども否定され、もう、家に帰りたくて帰りたくて帰りたくて帰りたくて、頭の中が、帰ることでいっぱいになった時、折れることにしたのです。というか、ポキンと折れました。

「では、わかりました。買うことに決めます!おまえ(わたし)に二言はありません!」

と、握手を返しました。一転して表情も声のトーンも明るくなった営業くんは、契約のための書類を持ってきて、それはもう親切に、ご丁寧に書くところを教えてくれました。営業くんのミスで月々の支払いが少し安くなり、それを報告したら怒られた。「なら、俺の給料から引いてくれ!!」って言いそうになっちゃった~という営業くんに、ははは、と乾いた笑い声を返し、書類を埋めていきました。「これからお願いしますね」と笑顔の営業くんに若干の殺意を覚えながら、書類を無事、書き終えました。

この時のわたしはこの世の終わりのような気分でした、それはもう。

そして、書き終えた書類を再度確認し、この部分に判子を押してこちらに送ってください!とその紙と、もう一つの説明の紙、そしてうっすら見えたクーリングオフの文字が、封筒の中に入っていくのが見えました。

その時ようやく思い出しました。クーリングオフの制度があるということを。

心の底からホッとしましたし。封筒を受け取りながらわたしは、クーリングオフしよう。とその場で心の中で誓い、封筒や書類を受け取りました。

 

【帰宅――!】

ホッとして少しづつ緊張も薄れ、ようやく帰れることになったわたしは、営業くんのお見送りで待ち合わせ場所だったところまで送ってもらいました。その途中、コンビニに寄り、チョコとジュースを買ってもらい、ありがとうございますね!と、やった、ただじゃんラッキーと思いながらおごってもらいました。

待ち合わせ場所だった場所に着き「ではまた数日後!」と言われ、「はい、ではまた!」と笑顔で返事をし、手を振りながら、一生行くかよ。と思っていましたし、一刻も早くクーリングオフしようとおもっていました。

駅まで母に迎えに来てもらい、約50万の指輪を契約してしまったこと、クーリングオフすることを話しながら、帰りました。そこでタバコも1日ぶりに吸えました。

帰宅後の夜、営業くんからこれからよろしくね!のようなことを打ち込んだLINEが届きましたが無視し、次の日もあれ、連絡ないけど何かあった?と送られてきたLINEをみながら、今日は休みらしいけど、明日クーリングオフするんだよ。意識の高い営業くん、とおもいながら、

そっとブロックし、次の日の朝、クーリングオフしたのでした。

 

【おしまいに】

興味本位で行くべきではなかったと反省、そして、クーリングオフのありがたさを実感しながら、社会勉強を、意図せずしたのでした。営業くんはこんな乞食躁うつメンヘラを見抜く力はなかったんだなあと思いつつ。

このまま、意識高いまま勝手に、もう交わることなく暮らしていきましょうね、とそっと思っています。

NOと言えない皆さん、遠回りでしか拒否できない皆さん、NO!と言えるようになろう!とは思いません。ただ、クーリングオフや、その他の返品制度、そういった人に好奇心で近づかない等、気をつけましょうね。

わたしはまたあの胃のキリキリする、お通夜のような空間は体験したくありません。皆さんも、どうか体験しないままでいてください。

それでは、50万の指輪を買わされそうになった話、でした。

これからは、知らない場所へホイホイ行くことのないよう、気をつけたいと思います。
わたしのソウルジェムが真っ黒になったら困りますしね。まだまだ魔女化はしたくありません。

では次回、また違う記事でお会いしましょう!
この、インターネットの、片隅、メンヘラ.jpにて。

交わした約束、クーリングオフ、おまえ


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おまえ

おまえ

20代無職メンヘラオタクで腐女子。あと乞食。 ひょんなことからメンヘライターに。躁鬱持ちは今日も今日とて生きてます。皆さんお薬ちゃんと、飲みました?

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