オーバードース(OD)をはじめたきっかけと、OD依存から抜け出せたきっかけ


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皆さんこんにちは、ライターの「おまえ」です。
今日も相変わらずひきこもり、躁鬱さんと仲良く過ごしています。

今回はODについて、過去に書いた記事を掘り下げ(?)、OD当事者の心理状態を中心に書いていこうと思います。
(参考記事:オーバードース(OD)はなぜ止まらないのか。「薬依存」になった当事者の声

先に書いておきますが、これはODを推奨するための記事ではありません。こういうバカな人間がいる、と自分と切り離してお読みください。

 

【ODのはじまり】

わたしがお薬を飲んで遊び始めたのは、心療内科を受診して薬を処方してもらう前、母に処方された”ベンザリン”という安定剤を興味本位で飲んでしまったことから始まります。

何故、薬を飲んだのか?

当時のわたしは、サブカルテキストサイトを巡ることにハマっていました。Twitterもなく、テキストサイトが盛り上がっていた時期です。そこで見つけたメンヘラさん達のお薬事情。メンヘラさん達は、今でもそうですが、飲んでいる薬、飲んでいた薬などを事細かに書く習性があります。(そうじゃない方もいます)

ともかく、巡っていたテキストサイトにはいろんなお薬の名前が書いてありました。
メジャートランキライザー、マイナートランキライザー、この2つの言葉を覚えたのもその頃です。いろんな薬を検索するようになり、どんな効能があるのか、調べたりしました。

そして、不安障害である母親の薬に目がいってしまったのです。

その時のわたしは、どんな感覚になるのか、とても興味が湧きました。簡単に言ってしまえば好奇心です。
ある日、家に誰もいない時、バレないようにこっそり飲んでみたのです。

今まで感じたことのない脳みそがふわふわとした感じ、おぼつかない足取り、暗い気持ちはどこかへ消え、ただただ気分がよかったのを覚えています。

それを心療内科を受診するまで、定期的にやっていました。今考えると、とんだ馬鹿やろう!と自分の頭をどつきたいですが、いかんせん過去のこと、この興味本位の体験がのちのODに繋がっていったのだと思います。

ODとは関係ありませんが、タバコを吸い始めたのもこんな感じの好奇心です。わたしの友人にはタバコを吸うような人はいませんでした。しかし家族はわたし以外喫煙者でした。吸ったらどんな感じなんだろう?その気持ちだけで吸ってみて、今ではニコチン中毒者です。

純粋な好奇心で、ODもタバコもはじめました。好奇心は猫をも殺す。

 

【加速するOD】

そして、病院に行き、薬をもらい始めた頃。最初は一錠ですんでいた薬も、日に日に慣れていき、どんどん飲む量が増えていきました。

1錠が5錠に、5錠が10錠に、最終的には、”何シート”飲んだかというところまで、増え続けていきました。不安定なときに飲む薬はもちろん、ただ飲んであの感覚を味わいながら映画を観たい、なんていう理由でODをするようになりました。

ODをすることで、1つのことしかできなくなった状態を利用しての映画鑑賞等です。病気を治すためでなく、飲みたいと思ったときに飲むようになってしまったのです。罪悪感すらありませんでした。安心と、ふわふわした感覚を得るために飲む。そんな日々が数年続きました。

 

【異変に気付いた母とのバトル】

部屋に、ゴミ箱に、飲み終わった薬のシートが転がり、処方された分だけでは足りなくなってきたころ、母が「これから、私がお薬を管理します」と言いました。

この日から、イタチごっこのはじまりはじまり。

母が隠してしまい、飲めない。不安定だ、我慢が出来ない。そう思った私は、家中を探しました。薬を見つけるまで、繰り返し繰り返し。母がどれだけ違う場所に隠そうと、頭の中は「薬を飲みたい、飲まなければいけない、飲むべきだ、飲むまで落ち着かない」という思いでいっぱいになりました。

「不安だから薬を飲む」のではなく、「薬を飲まなければ不安」にいつの間にか変わってしまったんですね。

当時は本当に血まなこになって探しましたし、母親もいろんな場所に隠していました。隠した方も忘れるくらいにそこら中を探し、見つからないと母親に鬼電キメてた日々ですね。

今ではその痕跡として、たまによくわからないところから薬が出てきます。あの頃の名残じゃん、って今は笑って話したりします。

薬があることへの安心感、薬が残り少なくなっていく不安、飲んでも飲んでも止まらない衝動は、今でも完全に消えてくれたわけではありません。が、少しマシになりました。薬が手放せない季節や、期間がわかるようになってからは、薬がなくても大丈夫な時を思い出したり、しています。

もっともっと、「お薬、処方された分で大丈夫期」が長くなるようしていこう、と、試行錯誤するくらいには前向きなわたしになれていると思います。たまに見せる暴走は、お茶目、で許して…

 

【自分はお薬ありきだと思ってみること】

気付くことは、わりかしどんなことでも大切です。
私の場合、お薬を飲み過ぎてしまう自分を自分で許せたとき、何かが変わったような気がします。

お薬飲まなくても生きていける!と言えるくらいにならなくてはいけない、と思っていた節があったのですが、その考えを、やめました。辞めたというか、諦めました。お薬ありきで考えていこうと、そんな色々心配しなくてもお薬あるしさ、と。

必死に何かを抱え込んだ気になって、いっぱいいっぱいになるのは諦めよう!わたしはそんなに抱えきれない!抱えきれないものは、例え自分のことであっても、適当に人にぶん投げる!

「お薬を飲むために生きているのでなく、生きるためにお薬を飲んでいるんだよ」と、色んなものをぶん投げたり、諦めたりするうちに、出来ない自分を許していくうちに、ODの回数は減っていきました。

お薬をたくさん飲めば「普通」になれるなんて思っていた自分を、ボールにしてバットで打ってホームランです。

そもそも世間の普通と自分の普通をあわせる意味ってなんだ?っと。楽に生きられるなら、別に普通にこだわる必要なんてどこにもないんじゃないかと。足並み揃えることが大好きな日本人だけど、足並み揃えられない人間だっていて、それが自分で、いったい何が悪い!と、開き直ってみたんです。

そうしたら無駄に焦ってた自分が落ち着いて、周りを見て慌てていた自分が落ち着いて、お薬を持っていないと、不安で不安でという思考も落ち着いて、前よりちょっと、生きるのが楽になりました。

 

【私の現在とまとめ】

今でもまだ、「あ~お薬!お薬がないから~~!!こんなに不安なのに飲めない!ああ~~!!」となる時はありますが、以前よりお薬に対する執着は、薄れました。

そして、薬についてもあまり調べすぎないようになりましたね。

下手に素人がお薬に詳しくなるのは、わたしはあまりいいことじゃないんじゃないかと思います。
自分が飲んでいるお薬の名前と、どんな感じに効いてくるのか知ってるだけで事足りるんです。調べて興味持っちゃって、あの薬出してくれないかな、とか考えるのはやーめた!っと、サクッとやめました。

夜な夜なベンゾについて検索するの、やめました。マイナーだろうがメジャーだろうが、そんなことより自分に効くか効かないかが大切で「たくさんお薬飲んだ子一等賞!」じゃないぞ、と。ようやく分かってきたんですね。

インターネットのみなさんも気をつけてくださいね。こんなお薬飲んでます、今からこれだけのお薬を飲みます、これだけのお薬を飲みました!という報告をしても、強いお薬を飲んでいる人が勝ちでも、少ない量だと負けでもないですからね。

そもそもお薬を飲むことに、勝ち負けなんてないですからね。そうだよ、なんだよ勝ち負けって。もうそんなもんは飲んでないやつが優勝だよ!!!って話になっちゃうよ、勝ち負けやめよ。こんなところで争っても仕方ないよ、もっと楽しく生きようよ、と。

そう、どんなお薬飲んでいようが、楽しく生きたほうが、なんか、良くない?ってそんな軽い気分で、そんなにお薬のこと考えることなくない?っと。わたしは思うのでした。

他に目を向けたら、インターネットだって、お薬より気になる楽しいことにもあふれてます。
もっと楽しいことを見つけていきましょう。
もっと楽しいことをしていきましょう。
そのほうが、生きてることも楽しくなるよ。

この記事を見て、少しでもODを知っていただいたり、ODしてしまう人は、ちょっと考え方が変わればいいなと思いつつ、願いつつ、今回はこの辺でおしまいにしようと思います。

おしまいついでにこの後Amazon欲しいものリストを覗いて、そっとクリックいただけると乞食、喜び勇みます。(中身は増えたり、増えたりしてます)

それではみなさん、また次回、インターネットの片隅の、このメンヘラ.jpで!

ノー乞食ノーライフ、おまえ


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おまえ

おまえ

20代無職メンヘラオタクで腐女子。あと乞食。 ひょんなことからメンヘライターに。躁鬱持ちは今日も今日とて生きてます。皆さんお薬ちゃんと、飲みました?

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