身体障害者でもセックスはできる!脊髄損傷を抱える私の性事情


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こんにちは、こんばんは。

自殺未遂で背骨をパキッと折って10年、白檀と申します。

今回は、私が脊髄損傷になり、胸から下が動かなくなってから

「脊髄損傷でもセックスはできるんだ!」

と知り、それを実践した経験について書いていこうと思います。

読者の方々の暇つぶしになればいいなあ、と思っております

 

セックスに対する気持ちの変化

飛び降り自殺が未遂に終わりしばらくすると、体が健康であった頃を懐かしむようになりました。

元々、私自身が性に対してオープンな性格であること。
自分の寂しさを紛らわせる為に、安易にセックスに走りがちな傾向があったこと。

背骨を骨折していようが、胸から足にかけて感覚が麻痺していようが、

「そうか、セックスは一生諦めるかぁ…」

などと簡単に考えられるような性格ではありませんでした。

それから、出会い系サイトに紛れ込み、ある男性と知り合いお見舞いに来てもらうも「セックスできそうにない」という理由で振られた…というお話は、以前の記事でも少し書きせて頂きましたね。
(関連記事:自殺未遂で脊髄を損傷してから10年。それでもなんやかんやと生きている私

そんな苦い経験を挟みつつも、私は気の持ち方を変えて、出会い系サイトに居座り続けました。
考えをどのように変えたかと言うと

「彼氏は見つからなくても仕方ない。でもお見舞いに来てくれる友達くらいは欲しい」

その程度の変化です。

やはり、一人は寂しかったのです。

 

掲示板への投稿が人生を変える

出会い系サイトの中の、当時生活していた療養型の病院がある地域の掲示板に

「どなたか、お見舞いに来てくれませんか?」

と、投稿しました。
勿論、私の体の事情は自分の自己紹介欄にも書いていました。

するとひとりの男性から
「近くに住んでいるので、お見舞いに行きますよ」
とメッセージがありました。

え?は?本気?
速攻で、その男性の自己紹介欄を確認しました。そこには

「出会いを探して登録しました。
子どもが大好きなので、お相手は子持ちの女性でも気になりません。」
等々、

「え?この人ってかなり焦って出会いたいタイプの人かしら…」
とも思わせるような、なんとも寛大なプロフィールが書かれていました。

「うーん…」
と思わず唸りながら
「まあ、あまり危ないタイプの男性なら、病院の職員さんも追い出してくれるだろう…きっと。」
と、自分に起こるかも知れない諸々を丸投げし、メール交換を始めたのです。
そして、お見舞いに来てもらうことになりました。

 

久しぶりに「本気の恋」をしてしまう

彼は誠実で、仕事も休んだこともないような、真面目な男性でした。
冗談も通じるし、優しく差し入れも持って来てくれるし、まさに私にとっては
「こんな人って居るんだな…」
といった人でした。

直にメールや通話をしていたので、ある程度の安心感もありましたし、初めてお見舞いに来てくれた時には
「おお!会えたね!」
という様な、友達感覚でした。

音楽の話など、お互いに興味のあることの話で盛り上がり、何度もお見舞いに来てもらううちに車椅子にも乗せてくれて、外出までさせてくれました。

久しぶりに食べた、コンビニの好物。
久しぶりに見た、その時の流行りのシャンプー。
美味しい外の空気。
笑い声の絶えない会話。

そのうち、彼を好きになるのは当然だった気がします。

 

恋人同士になってしまった。セックスはどうする?

あろう事か、私たちはお付き合いする間柄になってしまったのです。
彼には相当な葛藤があったであろうことなどは省きますが、とにかくそうなってしまったのです。

まだ恋人になる前に、私から
「多分、私はセックスは出来ないと思うよ…」
とは話していました。
ですが、いざ本気の恋愛が始まったなら、彼とセックスがしたかったのです。

尿道に管は入ったまま
違う排泄は腸の気の向くまま
それでも、それが原因で嫌われてしまっても、好きな人に抱いて欲しい。
その気持ちは、身体障害者でも健常者でも、変わらないのだと思います。

ある日、病棟の看護師長に恐る恐る聞いてみようと決意しました。

「師長さん、あのー…
尿道にカテーテル(管のこと)が入っていたら、やっぱりセックスは出来ないよね?」

敬語など使わない位によくしていただいていたことと、セックスについては堅苦しく質問するのも自分らしくないかなという意味不明な理由で、あえて軽々しく質問しました。

あら〜、出来るわよ〜。
足の方向に下げてる管を、ちょっと横に避ければいいのよ〜。
あ、尿路感染(膀胱からバイ菌が入る事)しないようにコンドームは着けてもらってね〜。」

看護師長も、フランクに答えます。

一瞬の間が空き、私は
「はい!ありがとうございます!」
と、元気よくお礼を言ったと思います。

 

実践

彼と結ばれることが可能と知り、私は嬉しくて心配などは特にしませんでした。

例えば、
麻痺により感覚を失った私の性器は、潤うのだろうか、
皮膚感覚は性的な刺激には、どう反応するのだろうか、もしかして全く反応しないのだろうか、
自力で脚を開くことも上げることも出来ない場合、男性の負担はどんなものだろうか、

そんなことは、あまり考えていなかったように思います。

何となくの予想通り、皮膚感覚はやはり薄かったのを覚えています。
痛くない程度の感覚は、私の場合は察知しにくいのです。
ですが潤いに関しては、問題なかったようです。

そしてその時、改めて知った事は
「女性は相手を愛している場合、脳で快感を得る部分も大きいのだ」
という事実です。
それは健常者の方々も同じなのだと思いますが、私の場合は体の感覚が薄い為に、よりその事実を実感しやすかったのだと思います。

 

結論:身体障害者でもセックスはできる

あくまで私の場合ですが、そんな結論に至りました。

やはり、医療機関での相談は必須だと思います。
身体障害者仲間とも、本当ならもっとこういう話が出来ればよいのにな、とも思います。

 

もちろん、これはあくまで私のケースであって、これがすべての障害者の方にあてはまるとは思っていません。そんなに単純な話ではないということも承知しています。

私は自分の体験しか書けません。
男性の身体障害者の方々には、また違う苦悩があるだろうと感じます。

心の性別や状況により、恋愛対象になるお相手はまた別という方もいらっしゃると思います。
それから、様々な薬による副作用により、性交渉が困難な場合もあるでしょう。
精神的な症状により、性欲の亢進や減退もあると思います。
性欲は人間の三大欲求の中のひとつなのに、現代社会ではどんどん複雑になってきていると思います。

恋愛や性について、もっと自分の気持ちに素直になれたらな、と思うと同時に
「そんなに簡単じゃないよなぁ…」
とも感じます。

一方で、傷つくことを恐れない自分で居たいな、なんて理想論のようなことも思うのです。

 


【投稿者】
白檀 さん

【プロフィール】
脊髄損傷から進行性の麻痺を発症。
いつかはスマホも使えなくなる可能性があるが、生きる人。
一応、主婦。
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