パニック障害とアスペルガーの私が考えている「人生を一度終わらせて、楽しく生きる方法」

体験談 アスペルガー症候群 パニック障害 もり めろこ

33歳、女、専業主婦という仮面をかぶったニート。

割と重度めのパニック障害を14年、今年アスペルガーだったことがわかった、もりめろこ、と申します。

趣味はねこを愛でること、韓国ドラマ、K-pop鑑賞、ブログを始めとした文章を書くこと。文学フリマという即売会でエッセイを売ったりしている(あわよくば本業にしたい煩悩のかたまり)。メンヘラ.jpを見ていたらあまりパニック障害の重度めな人の記事は散見できなかったので書いてみようと思った。

 

最初にパニック障害の症状から。嘔吐恐怖(ねこのゲロは大丈夫)、外食(会食)恐怖、広場恐怖、まあなんでもござれ。過呼吸にはならないタイプで、焦燥感と下痢と喉のつまり(ヒステリー球)吐き気、全身の神経痛。発症してから、こんなん気合っしょと思って無理しまくっていたら悪化してしまって途中実家で体調悪化からの3年引きこもりを経て今に至る。よく結婚できたよね!

体力気力がものすごく足りないのでお出かけは体調が良い時に電車で数駅ほどの近くの場所しかできない。美容院もぶっ倒れそうになるので美容師の友達に家に来てもらってやってもらっている。

よく一緒に出かけるのは夫なのだけれど、夫の方が私を気遣いすぎて、帰宅すると疲れて爆睡してしまうほど。学生時代からの付き合いだから、私が体調を崩すとどうなってしまうのか、下手したら親より知っているからかと。

 

そして、私は社会に出たことが無い。

学生時代はアルバイトしていたけれど、07年を最後に私の職歴は空白。そこで、我が家は裕福なわけでは無いし、自分が使うお金くらいは自分で稼ぎたい、と思って考えてみた。そして2年前に、学生時代にバイトしていたテレビ局の報道の上司に連絡し、ふたつ返事で復職が決まった。技術職みたいな感じなので新しく雇って教えるよりラク、てのも無いことは無いんだろう。とにかく、また使ってもらえることになって働いてみた。

結果、2年持たなかった。週に1回のバイト、隣の駅なのに体調が良い時の方が稀で、ほぼ体調が悪く、早退欠勤の繰り返し。

上司は「もりの社会復帰が目的だからさ」と言ってくれ、月単位でも休んでいた。中々そんな会社は無いのでありがたく思っているし、良い経験だったと思っている。辞めた直接の理由は引っ越しで、隣駅だった新宿の家から横浜に引っ越すことになったので、隣駅でも早退の時は時給分使ってタクシーで帰っていたのに、とてもじゃないけど通えない、と思って辞めた。最近、上司に近況を報せたところ、「新しい場所でのーーーんびりしてください。あと、今度会社に顔出すこと!」とのありがたいお言葉までいただけた。

まあ多分、私の人生、なんというか一言で表すと、「ラッキーなメンヘラ」の一言なんだろう。自覚はしている。

 

自己紹介はこれくらいにして、私が14年のメンヘラ人生、33年のアスペルガー人生を経てたどり着いたライフハック的なことを書いてみたいと思う。

「鬱は無いのか!?」と言われると、基本的に無いと答えている。時々抑うつになるけれど、信頼していた医師や自分の今までの治療を考えた上で、抑うつになった時に特別な投薬治療はしないことにしている。

大前提として、私は病気になり、色々なことができなくなった結果として、今の人生を「オマケの人生」ということにすることにした。ボーナスだ。私は一回死んだ。

本来なら私は今頃、映画関係の仕事に就いているはずだった。そのために浪人までして美大に行ったのだから。卒業したら映画かドラマの制作会社に入って日夜を捧げようと思っていた。いずれは映画監督になろうと思っていた。なりたい、じゃない、なろうと思っていた。自分の表現欲を、顕示欲を、一番自分の気持ち良い形でアウトプットできるのが映画だと思っていたからだ。

本来の人生ではなくてオマケの人生ならば、小さなことに腹を立てたりすることもめんどくさくなってくる。そこがひとつのライフハックでもある。大抵のことは流してしまう。オマケの人生ならば本気で怒ることすらバカバカしいので、その時間を楽しいと思うことに注ぎたい。本来の自分がやりたかったことができなくなったって許せる。そんなもんだ。

私にはできないことが沢山あるのは上にも書いたが、具体的に「飲み会」(ゲロが怖い、みんなが集まる場所まで行けない)「旅行」(移動が無理、アスペルガー的に、家でのルーティンの行動ができないことへの不安感)なんかがある。よくあるじゃないすか、「今度ごはんいこー!」の挨拶代わりの言葉。いやいやいや行けねえから、行っても何も食えないし下痢するから、となる。ごめんって思う。

 

でもオマケの人生で結婚までできたのは自分でも予想外というか、まあ自分からプロポーズしたんすけど、まさか、という気持ちはある。でも子供は産まない。これは夫婦話し合ってのことで、金銭面もあるけれど、一番は私の気持ち。健康だったら産んでた。

でも今の状況に子供がいたら、と考えるだけで発狂しそうになる。アスペルガーが自分の行動を邪魔されるのは、いやとかいう感情の問題ではなくて体調を崩すほどのものだからだ。そして何よりも、環境遺伝を心配している。私の父がアスペルガー(未検査)で自律神経失調症だったのだけれど、私はそれが環境遺伝しているのではないかと思っているし、もし自分の通ってきた道を自分の子供がまた歩むのかと思うと、不幸しかねえじゃんって思っているからだ。まあ子供嫌いってのもあるんだけど。

 

あの、メンヘラ.jp読んでたら、「働いてるけど辛くて」て見ることあるんですけど、きっとその記事読んで「私、働いてもない…情けなくて何も発言できない…」みたいな感情を抱く人いると思うんですよ。多分働けてない人多いと思うんですよ潜在人数的には。

働いている人には敬意を抱くのは当たり前として、でも、働けてないからってそんな落ち込むことないですよ。私も同じ気持ちでしたけど、働いてみて無理だったんで「あー無理なんだなーやーめたっ」てなりましたもん。もしかしてそこが鬱病とパニック障害の違いなのかもしれませんね。

もちろん辞めるまで、早退欠勤も平身低頭謝りまくって、その分体調良い時は仕事しまくってました。挨拶も日常会話もすんごい頑張ってましたっていうかただ単に話すのが好きなだけですけど。早退欠勤で悩みまくって逆にそれがストレスになったりもしました。でもやめてスッキリしました。働けてない情けない自分、から、働けてないけど最低限の生活をさせてもらえている状況に感謝しません?私は本当に夫に感謝しています。好きなことさせてくれて、趣味の即売会にお店出す時も一緒に来てくれて、夕飯作れなくても文句ひとつ言わない。

 

その代わり、調子が良い時はお返しすることにしています。友達にもそうです。

私は友達って、大人になってからSNSで知り合った人がほとんどなんすけど、ありがたいことに新宿に住んでいた頃には仲良しの人がみんなわざわざ会いに来てくれて、地元のカフェでお茶するだけ、ということも何度もしてくれた人ばかりでした。横浜に引っ越しても、会いに行く、と言ってくれる友達が多くて嬉しかったすね。

友達。そう友達もメンヘラになってから減るもの。私も減った。発症した時が大学1年の終わりだったからまだまだ遊びたい私は頑張った。けど、3年生になって、鬱になって、その頃にmixiが始まって、そこに没頭してしまって全然学校は行かないし、学校の友達とも疎遠になったし、死にたいばっか言ってたら友達いなくなった。

その時は「メンヘラ様」になってたんだと思う。「私がこんなに辛いんだから私に構ってよ!」て思ってた。一人だけ、今も付き合いが続いている、なんかもう家族みたいな人が「あの頃はみんなめろちゃんにどう接していいかわかんなかったんだよ」と言っていた。超わかる。

基本的に私はアスペルガーが強く出てる部分は人付き合いにもあって、他人の気持ちが考えられなかった。言葉の裏というものを読めないんじゃなくて、知らなかった。アスペルガーがわかってから、裏というものを知って、今はそれを勉強している。だから昔は他人を真正面から攻撃したし、されてきた。今なら、はっは〜ん、だから小学校の時いじめで自家中毒(周期性嘔吐)になったし、中学でも高校でもちょっといじめられたのね〜と思うし、いじめられる「性分」なのが理解できる。

 

最近は、言葉の裏を読む対策、勉強の一環として、インスタグラムを活用している。ツイッターは本音でつぶやく人が多いけれど、インスタグラムは写真と、短い言葉で、なんとなく何かがあったんだろうな、みたいな、オブラートに包まれていることと、どうにかして前向きになろうとしている部分が、オツだな〜粋だな〜、と思って気に入っている。そして、他人のコメントを読んで、ははあ、そういう言い方とかあるのね〜と勉強している。

あと、周りと自分を比べることもやめません?自分は自分だし、働けてないことは事実だし、お金も持ってないけど、卑屈になる必要性を感じないんですよ。働いている健常の人だって泣いたり怒ったり落ち込んだりしてるんだし。

オマケの人生と思ってるくらいだから死にたいって思うことも沢山ある。抑うつの時は毎瞬間思っているけれど、そうでない時は死にたいってよりも、生きてるのしんどいってなる。生きることに慢性的に疲れている。

それでも生きているのは、所詮オマケだし、なんならなんかでお金稼げないかな〜と思っているから。お金大好き。おしゃれも好きだし、夫にもプレゼント買いたいし。お金が無くて困ることはあっても、あって困ることは税金対策くらいで、努力して、運良く実ったら、人並みのお金は稼ぎたい。月1万でもいいから稼ぎたい。

 

あと、薬で太った方いません?私、50kg太ったんすよね。元々は食べることに興味無かったんすけど、薬飲むようになってから調子いいとすんごい食う。しかも外食じゃなくて中食だから余計かもしれない。食べられない私を見ると夫が心配するので、調子良いと「買いすぎちゃった」と嬉しそうにデパ地下してくる。

3桁はまずいと思って軽くダイエットしているけれど、それも自分を責めないでほしいなあって思う。服は探せばある!あるんだよ!6Lでも!そりゃ痩せてる方が人間って可愛いし素敵だし、自己管理できてるんだな〜って魅力増すでしょう。でもなんか太ってる自分責めてる時間も、「よっしゃ今日も入る服、世界中のサイトで探すでえ〜」と気合い入れてる方が楽しいんすよ。同じ時間ならそういう使い方したいんすよね。

ここらへんが鬱病とパニック障害の違いなんすかね。私は両方わかるのだけど、今は抑うつになったら、過ぎるのを待っている。長い期間の治療と投薬で、自分にはどんな投薬の仕方が合って、どんな治療と、どんな過ごし方が合うのかがわかってきたからかもしれない。

 

もしかして先生と合わないと思ってるなら先生を変える方がいいし、もしかして薬が合わないと思っているなら先生に言ってみた方がいいし、そこで自分を無知なメンヘラと思って見下げて攻撃しかしてこないような医者はこっちから願い下げ。

医者は星の数ほどいる。私は変えたくて変えた医者は一人だけれど、14年の間で7人の先生に診てもらってきた。パニック障害の患者は鬱病ほどは存在しないので、初対面で嘔吐恐怖のことを話したら笑いながら「上から出るのも下から出るのも一緒じゃんおかしなこと言うね」と放ったのもいた。もちろん一回でチェンジ。

私がよく自分で思うことは、「未来の自分への投資」ということ。寛解が無理だとしても、寛解を目指している身としては、未来の自分のために、今すんごいめんどくさいけどこの医者じゃダメだ、と思ったら合う医者が見つかるまで探すし、その間に疲れたら薬だけもらって休めばいいと思っている。今、めんどくさいけどあとでラク、てのは大切かも、と思うです。

未来の自分が困ること、小さなことだと、朝起きて部屋が散らかってたら夫が気分上がらないから今、朝の4時だけど片付けておこう、とか、18時に夫が帰宅するからその前にバタバタしたくないから朝のうちに米を炊いておく、とか、お出かけの朝にバタバタしたくないから前日の夜に着る服を決めて化粧も鞄も靴も決めて枕元にセットしておく、とか本当に小さなそんなこと、これはアスペルガー大いに関係してるけれども、それを先回りしてやっておく。それをやっておいただけで、小さなことだけで「数時間前の私!ありがとう!ラッキー」とかなりますから。

 

あとこれ、メンヘラの多くの方が言ってるのを聞いて、最初は自分を慰めるために言ってるだけだろ絶対、と思ってたことがあるのだけれど、それが「病気になって気づけたことが沢山あった」というもの。これ、今本当に心底思ってる。

特に他人、友達のありがたさ。他人の言いたいことと言いたくないことの見極め(これはアスペルガーか)、そしてなにより、両親の理解と愛情。それまで両親とうまくいっていなかった私からすると、これが一番大きい。今はマザコンなので母親の誕生日、母の日はプレゼントを欠かさない。病気になってない自分だったら今の自分を見たら卒倒するだろう。マザコンだからこそ、先回りして、母が死んだ時の後悔や寂しさを最小限にしたくて、マメに電話したりふいにプレゼントを贈ったり、実家に帰ったり。

 

読み返したらライフハックじゃなくて自分語りになってるんですけど大丈夫ですかね。
まあこんなメンヘラもいるよ、ということをお伝えしたくて筆をとりました。

真面目であることは誇っていいと思う。私も真面目だから誇りに思ってる。不真面目より真面目の方が全然好き。でも、何事も過ぎたるは及ばざるが如しなんだろな、と思っている。


【投稿者】
もり めろこ さん

【プロフィール】
1983年名古屋生まれ千葉育ち、東京11年生活を経て最近横浜へ引っ越し。
趣味は文章を書くことと、韓国ドラマ、韓国音楽鑑賞、ねこを愛する人間。

Twitter @morimeloco
blog http://morimelo.blogspot.jp/


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