公務員でも鬱になる?~市役所で働く私の場合~


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メンヘラ.jpをご覧の皆様。ぎゃっぴーと申します。
大学で心理学を専攻したのち、地方の市役所に就職しました。心理職ではなく、事務です。

メンヘラ.jpの読者であり、心理学を専攻していたことからメンヘラの生態については興味があったのですが、私も異動1年目で軽いメンヘラを発症し、息苦しい日々を送っています。

私は、メンヘラといっても、うつの診断を受けたわけでもないですし、自傷行為をしたこともありません。RADWIMPS風に言えば、軽軽軽度うつみたいなものかなと思っています。
会議が近づくと気持ちが憂鬱になり、ミスを繰り返し、憂鬱になり・・・のリピートです。会議が終われば気持ちは晴れますが、また次の仕事があり・・・ということで憂鬱な気分をリリリリピートしているわけでございます。

日常生活は普段通り行えますし、同期の飲み会では幹事を努めることもしばしば。どちらかといえば割と活動的、社交的な方だと思います。むしろ心理学を学んでいたころは、相談される側の立場で考えることが多かったものですから、自分が相談する側になるとは思わなかったわけです。

そんな自分が軽軽軽度うつになったことが面白いので、寄稿してみることにしました。
でも、自分の治療日誌を書いても面白くないものですから、うつ×公務員というテーマで書いてみようと思います。

きっと、メンヘラまでいかなくても、メンタルで悩む公務員は多いハズです。仕事は辞めたくない。異動もある。励ましの声をかけてくれる市民もいる!
でも、人に相談すると、「公務員のくせに・・・」と言われることもあるのではないでしょうか。

というわけでメンタルで悩む同業者の皆様の一助になれば、もしくは同じような軽軽軽度うつで気分が晴れない方の暇つぶしになればと思います。

Q.公務員ってうつになる人が多いってホント?

A.多いかは分かりませんが、一定数います。ネットで拾った情報によれば、公務員の1%がうつだそうです。その記事によれば、民間企業もこれに準じて対策が行われるようです。公務員と言っても国家公務員もいれば私のような市役所職員や警察、消防などいろいろいますから、一概には言えません。

ただ、休暇制度はしっかりしていますので、うつと告白して治療に専念できる人は多いと思います。私は民間企業で働いたことはありませんが、アルバイトしていたお店では、キツくなる前に転職するか、辞めるか、バックれるか、だったと思うので、うつ病で治療中という人はあまり聞いたことがありませんでした。公務員でうつになる人が多いのではなくて、うつと告白して治療を進めている公務員が一定数いるといったところではないでしょうか。

Q.実際、うつになるの?

A.うつとまではいきませんが、ウチの市役所では、体調を崩して異動・・・というのはありました。私が知っているのは、激務の部署に異動したから、上司と合わなかったからという感じの理由でしたね。

異動後は割と静かな、落ち着いた部署に異動していかれました・・・(図書館とか)でもこれはどこの会社でもあるのではないでしょうか。

Q.仕事って、大変なの?

A.部署によります。これはホントその一言に尽きます。ずっと深夜まで仕事をしている部署もあれば、必ず定時に帰る部署もあります。でも、定時に帰るからと言って忙しくないわけではありません。滞納者や生活保護の相談。最近は窓口に来て夫婦喧嘩を始める人もいました。そんな人の相手を一人一人丁寧にしなければいけない訳ですから、大変です。

民間企業も会社によって、部署によって、かなり差があると思いますので、公務員だから大変、楽ということはないですね。

Q.どのあたりが大変なの?

A.これは一般論ではなく、私の経験を書きたいと思います。

公務員は、対外的に間違ったことを言ってはいけません。市民からの電話や、議会対応、ホームページに載せる文章など・・・最新の注意を払います。一般市民からの電話といってあなどるなかれ、対応を間違えると議員やマスコミがうるさく追及してきます。(議員やマスコミのことを悪く言っているわけではないです。)

また、下手な対応をすると上司からも注意されます。もちろん、こちらの態度が悪い等であれば納得できるのですが、上司から「○○の件はまだ言ってはいけない案件なんだ!」とか「○○という言葉遣いはおかしい!」とか後で細かく注意されるわけです。私からしたら、なんだよそんな細かいことで!となるのですが、それくらい言葉には気を遣います。まあ、いつも議会対応とかやっている課長クラスの方々の方が、私なんかよりよっぽどストレス溜まっているかもしれませんけどね。

記者発表する資料や、ホームページに載せる文章なんかもそうです。一度、接続詞が「に」なのか「で」なのか「の」なのか・・・といったレベルのことについて、十数分の話し合いが行われました。これも私からしたら、「どうでもいい!」のですが、県のホームページはどう書いてある!?とか、他市ではどうなっている!?とか、いろいろ調べさせられるわけです。で結局、××県と同じ表現にしました。みたいなオチになるわけです。

私みたいな大雑把な性格には耐えられません。なんだっていいじゃん(・ε・)でも、公務員というのは間違ったことを言ってはいけない種類の人間ですので、時間をかけて、文章には細心の注意を払うのですね。

人にもよりますが、こういったことが、公務員ならではの大変な部分かと思います。

Q.休職していても給料が出るの?

A.うちの市役所なら病気休暇が90日まで取れますので、その間は給料が発生します。その後は休職になると思いますが、休職中に給料がでるかどうかは確認できませんでした。(ネットで調べたら1年目は8割支給、その後は傷病手当金が支給されると書いてありました。)ちなみに、ずっと休職していた方が復帰されたという話は聞いたことがありません。実際、休職されるより退職されていく方も多いと思います。

Q.福利厚生ってぶっちゃけどうなの?

A.かなり良いと思います。私の周りの友人と比べると、ですが。。。
土日祝、年末年始は休みですし、有給もきちんとあたります。ウチは年間平均で7~8日は有給取ってるみたいですが、それでも有給が取れるのは嬉しいですよね。病気休暇も取れますし。

ただ、残業代は基本的に出ません。イベントとか、税関係だと確定申告の時期とか。時期によって残業代がつきます。部署によってはある程度残業代がつくところもあるみたいですが、これは、部署によってというより、上司によって変わると思います。

あとは臨床心理士が月1でカウンセリングを行っているようです。いわゆる産業医もいますし。カウンセリングはまだ受けたことがないので、今度受けたら感想でも書いてみようと思います。

・・・とまあ自分が書きたいことをつらつらと書いてしまいましたが、市役所の仕事もなかなか大変なのです。どっかの市役所で、火炎瓶投げ込まれた事件とか、爆破予告とかありましたよね。そんなニュースを見た日にゃ、ウチの市役所じゃなくてよかった・・・と思う次第であります。

私のように「まさか自分が・・・」なんて考えたことのない人でもうつになるんですよね。(正確にはまだ診断されてないけど)

できることなら仕事辞めたいけど、公務員という身分を捨てるわけにもいかず・・・ノルマがあるわけでもないが、これといったやりがいもなく・・・なかなか仕事が進まず、どのように仕事を進めてよいか分からない。同じような境遇で悩んでおられる方もいるのではないでしょうか。一緒に悩んで、前に向かっていきましょう。私も、誰かの共感を求めています。

機会があれば、次は公務員の退職理由1位「やりがいがない」について解説しようかと思います。

以上、ぎゃっぴーでした。


【投稿者】
ぎゃっぴー さん

【プロフィール】
20代公務員。大学で心理学を専攻後、地方の市役所に就職。メンヘラに相談される側から相談する側へ。


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3 件のコメント

  1. 人権宣言都市という看板にペンキを投げつけたい 返信

    最近はそういう煩雑な窓口対応を非正規の契約職員に投げているところもありますね。よくも机を並べて仕事ができるものだなあと驚いています。
    手紙でも直接でも、真っ先に危険にさらされるのはそういう所ですし。
    ぎゃっぴさんのところがそうでないことを願います。
    県より市や区の方がお給金が良いのはそういう危険を加味してのことだとか…

    言葉に気を付けるというのも、きちんと辞書等を参照した、理屈のとおったものであれば納得できるし批判にも耐える表現ができる他、どうでもいい感は減りそうなように思えます。単にそうしている余裕がないだけなのかもしれませんね。

    一般市民からの電話という表現が引っ掛かります。

  2. 社会復帰へのスタートライン 返信

    かつて地方公務に就いており、
    当時のとある法改正に伴い新しく設置された担当部署に配属されました。
    全く前例がないところから制度化された場合のマニュアルを作成する業務は
    想像を絶する過酷な仕事で、自宅には三時間の仮眠をとるためだけに帰っていました。

    直属の上司が「税金で収入をいただいている身が残業を申請することは甘え」と
    残業代はおろか体調不良による休暇も受け付けてくれず
    それが当たり前なのだと思い続けておりました

    七年後、心身が崩壊し倒れ、主治医から休職の診断を受けたたあとがさらに地獄でした
    家族は定時に帰れて福利厚生も充実している地方公務すら満足にできないと指差され
    数えきれないくらい迷惑をかけたと今も胸が苦しくなります

    その直後、当時の上司がインフルエンザにかかり(幸い軽度でした)
    実態が明るみに出てはじめてあの場所が異常な環境だったのだと知りました

    いまは、過去の事情を理解いただいたうえでそれでも受け入れてくださった勤め先で
    ときおり失敗しつつも仕事に励んでいます

    どうかお願いです
    その人がついている職業とあなたのイメージしている実態は
    必ずしもイコールで結ばれるとは限りません
    要素のひとつとして加味することはあっても
    それがすべてではないことをどうか知っていただけたら嬉しいです
    長文乱文失礼いたしました
    皆様どうか身体に気をつけてお過ごしくださいね

  3. 社会復帰へのスタートライン 返信

    申し訳ございません、一部誤解を招きかねない表現がありました
    私が休職したことで責められたのは私の家族です
    私の知らないところで家族に呼び出しをかけ
    早期の退職を勧奨した上司もおりました

    全てを知ったのは地方公務の職を辞して数年経ったあとのことです
    苦しそうにぽつりぽつりと語っていた両親の顔と
    大切な家族だからたとえ自分達が何と言われても味方だと言ってくれたきょうだい
    最後までなんとか救おうとしてくれた先輩や同僚たち
    ひとりでも欠けていたとしたら私はもうここにいませんでした

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