うつ病で自殺未遂をした私がとった「死にたさ」から逃げる方法


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はじめまして。ザボンと申します。私は4年ほど前にうつを発症してから、寛解したり再発したり、果てには1週間失踪して自殺未遂、閉鎖病棟に入院までしました。そんな私は当然死にたい気持ち、希死念慮にはさんざん苦しめられまして、入院と治療を経て、現在では何とかあの強大な死にたさからは逃れることができています。

今は「反復性うつ病」と主治医に言われており、治療の最中です。未だに完全に寛解はしていません。しんどさもあります。ただそれでも私は「死にたさ」から逃れることができた。そのときのことを書きたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

・閉鎖病棟へ入院し「自殺ができない」環境を作った

これは病院によっても違うと思いますが、私の入ったところは刃物はもちろん紐状のものは全て持ち込み禁止で、更にベランダには高い高い透明な壁というところでした。オーバードーズも首吊りも飛び降りもできない。となると、いっそ諦めがつきました。これによって、入院前は「死にたいけど自殺するのは怖いし痛そう」という葛藤から一旦距離をおいて「ここにいる間は死ねなくてもいいや」と思えるようになりました。しにたさを「1回休み」させてる感じですね。

環境は大事です、衝動的な自殺も防ぐことができますからね。私はこの環境で死にたさから距離を置きつつ、その隙に死にたさを弱らせることができました。

 

・薬を飲んで休んだ

メンヘラの皆さんはもう休養と服薬が大事ってことは身に染みていると思いますが繰り返します。大事です。

 

・医療スタッフにめちゃくちゃ説得された

入院した当初から、主治医・看護師・作業療法士・臨床心理士などなどいろんな人に「自殺を実行するのは駄目だよ」とめちゃくちゃ説得されました。当時は「なんでこの人達は会って間もない人間にそんなこと言えるんだろう」と不思議に思っていました。しかし今思えば「いろんな人が(特に専門家が)駄目って言ってる」ということは少なからず死にたさに対抗してくれます。声かけは意外と効くこともあります。おまけに同じく自殺未遂して入院してたおじさんにも駄目って言われました。

もちろんこれは人や状況によるので、気軽に「死ぬなよ!」などとメンヘラに言うことが有効かどうかはには注意が必要です。

 

・知能検査を受けた

えっ何でこれ?と思う方もいるでしょうが、私にはめちゃくちゃ効きました。死にたさにもいろいろあると思いますが、自分の場合「自分は無能だ、役に立たない人間だ」という思い込みがあり、それが死にたさに繋がっていたタイプなんです私。

この知能検査は(もちろん苦手分野もモロに出ますが)得意分野がきっちり数字として出ます。長所が数字として示されたこと、臨床心理士さんから「長所あるから!ここすごいから!」とめっちゃ言ってもらえたのは大きかったです。

 

・カウンセリングを受けた

知能検査と同じ臨床心理士さんとやりました。自分の中の死にたさの解決と、長所があるという救いと、いろんな人からの説得を擦り合わせて話し合って、自分の中に落とし込んでいく作業ですね。効きましたが、これは万人にはおすすめできません。死にたさというでっかい苦しみを解決するには、それと真正面から向き合う必要があります。私の場合は他の手段によって死にたさからある程度距離をおいて自分自身も回復してきたところでしたが、本当にきっっつかったです。でもこれによって自分自身が「死ななくていい」ということに納得できました。

なお、カウンセリングは相性が大事だと思います。合わないと思ったら無理に続けることはありません。

 

・周囲の人の説得

私の場合ですが、専門家の主治医や臨床心理士による説得が済んだ上で、「仕事だとか専門知識だとかの留保なしで『死んだら嫌だ』って言って欲しい」っていう衝動が出てきました。カウンセリングが進み、それでも死にたいときは、恋人に「自殺しちゃいけないのは分かってるけど、今きついから『死んだら嫌だ』って言って」と電話しました。ほぼ原文ママです。有難いことに要求に応えてもらって、その時の「死んだら嫌だ」はだいぶ支えになりました。

ちなみにこの恋人、電話する前にも何度も「死んだら嫌だ」的なことは言ってくれてました。それでもどうしても「今助けてくれ!」ってタイミングがあったのです。

 

・逃げ道を作ること

退院するとき看護師さんや臨床心理士さんが「死にたくなったら病院に来な!」って言ってくれたのは大きかったです。実際に行くことはありませんでしたが、「死にたくなったときの逃げ道」を作っておくことは大事です。実際のところは、死にたくなったら安定剤飲んで寝てました。それでもきつい場合は恋人に電話。

 

以上が私の死にたさ、希死念慮から逃れた過程です。

おおまかにまとめると
【環境調整→休む→専門家からの説得→自分で納得する→周囲の人からの説得→逃げ道の確保】となります。

ほぼ他力本願じゃねーか!という感じですが、希死念慮などという強大なものから逃れるにはまず他力に頼るほかありません。

そして以上の過程を経て感じたのは、死にたい気持ちは自由意思だけでなく病気の症状でもあるということです。うつ病が治っても希死念慮は続くと思っていましたが、寛解が進むと死にたい気持ちはだんだん弱まります。>>医療スタッフの方々もそう言っていました。

これ全てこなしても、きれいさっぱり「死にたさ」がなくなったわけではありませんが、衝動の強さと頻度はかなり減りました。たまに頭に「死にたい」の4文字が浮かんでも、すぐ振り切れる程度にまでなると、だいぶ精神的に楽になります。うつ病がなくなったわけではありませんが、本当にきつさが一段階違います。

以上が私の体験談です。同じような症状に苦しんでいる方の参考になれば幸いです。皆さん、お互いきついことも多いと思いますが生き延びていきましょうね。できるだけ苦しくなく。


【投稿者】
ザボン さん

【プロフィール】
ちょうど成人と同時にめでたくなく発症した反復性うつ病。好物は麺類。
Twitter:https://twitter.com/shaddock_034


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