自意識こじらせおじさんの末路 「有名人願望」のせいで身を滅ぼした話


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はじめまして。タカ(仮名)です。40歳の既婚者で、子供はいません。

昨年、広告制作会社を辞め、今は主夫をしています。仕事を辞めたのは、端的にいうと鬱になったからです。自殺未遂と言い切れるような行動には至らなかったものの、ある日横断歩道の上から川を見下ろして「ここから飛べば…」と何時間も考え込むという、かなりまずい状態に陥りました。ギリギリ踏みとどまって妻に相談したところ、半ば強制的に入院となりました。

実をいうとこれは初めてのことではありません。20年前、20歳の時にも一度でかい鬱に見舞われています。その時は布団から一歩も起き上がれなくなり、親の判断で入院となりました。 結果的には大学も中退しました。

どうやら僕は周期的にデカイ鬱に見舞われるようなのです。では、何がきっかけなんでしょうか。原因はあるんでしょうか。その答えは案外すぐに出ました。「反動」です。 鬱になる前、僕は必ずとんでもない「躁状態」を経験しています。今回も20年前もまったく同じ流れでした。その経緯を説明させて下さい。

 

まず前提として、僕には昔から度しがたいほど強力な「有名人願望」があります。これはもう、我ながら呪いとしか思えません。いい年をして恥ずかしい限りですが、未だにこの呪いが解けないのです。一方、ルーティンワークがとにかく苦手です。忌避していると言っていい。過去、友人の職種を見下すような発言をして絶交された経験もあります。今は心底反省しています。

そして、僕が躁状態に入るのは、「有名になりたい」「ちやほやされたい」という願望が「叶いそうな気がする時」なんです。今回もまさにそうでした。

僕はその時期、SNSで「面白い人」として認知されていました。詳しくは書きませんが、ちょっと変わった趣味が局所的に注目され、クラスタの中心人物のような役割を担うようになっていたのです。そんな状況に僕は興奮していました。

「イケる!有名になれる!!」

短期間にたくさんの仲間ができました。様々な企画を立て、遂には商品開発にも乗り出すようになりました。そして気付けば、レーベルの代表みたいな立場になっていたのです。軌道に乗ったら、会社も辞めてそのレーベル1本で生活しようと画策していました。いま思えば、何の勝算もない荒唐無稽な考えです。

この時、すでにバリバリの「躁状態」に入っていました。 本当に優れた人はこういった状況を冷静にマネジメントして、着実にプロジェクトを成功させるのでしょう。しかし僕にはそれが出来ませんでした。なにしろ重篤な「躁状態」だったからです。細かい実務はそっちのけで、とにかく「俺が有名になること」が最優先。面倒なことはひたすら他人に押し付ける。しかもそれを省みることができない。反発はすべて自分への嫉妬と思い込む。

さらに悪いことに、周囲に対して尊大になったり、時に攻撃的になったりもしました。結果的に僕は仲間全員から嫌われ、クーデターのような形で追放されてしまいました。それ自体は仕方ないと思ってます。躁状態の僕はとにかく自分勝手だったし、一生恨まれても仕方ないような暴言を吐いたりもしています。僕も誰かを傷つけ、病気にしてしまったかもしれない。

仲間を失った僕は、会社員として粛々と働いてたわけですが、前述のように反動で鬱になり退職しました。ちなみに大学生時代もまったく同じでした。学内で非公認イベントサークルを作る→人気が出る→調子に乗る→嫌われて孤独になる→鬱→入院→退学というルートでした。まるで進歩がないです。

医者には双極性障害と診断されました。実際、そうなのでしょう。しかし僕は脳の気質云々より、この自意識の有り様こそが問題なんじゃないかと睨んでいます。まずは「有名になりたい」「ちやほやされたい」、この欲望を何とかしたい。これが病気の根元ではないかと。仕事観、ひいては人生観の再検討が必要なんじゃないかと思います。あと、単純に性格かな。まあ、一言で言うと「いい加減目を覚ませ、俺」になります。でも、半端な成功体験に後ろ髪を引かれるんです。

また何かのきっかけで「躁状態」になったら、今度は妻にも見捨てられそうで怖い。妻に見限られたら、現状、僕は積みます。今は売れないバンドマンとか町の発明家さんみたいな論法で押しきってますが、そろそろ妻も呆れているでしょう。というか、妻が仕事できなくなったらどうしよう。

僕みたいに自意識をこじらせまくって病んでしまっているおじさん、意外と多いような気がします。それで投稿してみました。個人的には、おじさんというところがポイントです。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。


【投稿者】
タカ さん

【プロフィール】
40歳の既婚者


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