妹を亡くして


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妹を亡くしたばかりです。でも全く泣けません。

妹は20年近く精神疾患を患っていました。何度も精神病院の入退院を繰り返していました。

首を刃物で傷つけて血塗れだったことも、10階建ての建物から飛び降りたことも、薬を飲んで川に飛び降りたこともあります。首を吊っているところ、吊ろうとしているところを発見されたことも10回以上あったと思います。

統合失調症、双極性障害、PTSDによる重度の鬱……様々な病名を付けられていました。

それほど自殺を試みていたにもかかわらず、妹の最後は両親の手によるものでした。

両親に殺意は無く、過失によるものだったのは状況から判断しても明らかだったので、警察に事情は聞かれたものの、すぐに釈放されました。

妹の命を奪ったのが赤の他人であれば、その赤の他人を憎むことも妹の死を嘆くこともできるのに、それが両親となってしまっては、自分も両親の苦労や悲しみが理解できるため、それほど単純に妹の死を悲しみ一色にできないでいます。

妹は両親にも暴力を振るったり、家の中で暴れ回ったり、親族に迷惑を掛けたり、色んなことをしていました。

両親亡き後、面倒を見るのは姉である私なのかと思うと不安で仕方ありませんでした。できればそれまでに病が治るか、そうでないならいなくなってしまって欲しいとすら願うこともありました。

私が望んだ「いなくなってしまって欲しい」という状況は、失踪のような状況くらいだったのに、まさか、まだ20代の若さでこの世を去るとは思っていませんでした。

両親は妹が亡くなったのは、運命的なものだったのかもしれないと言い始めています。偶然かもしれませんが、妹は死の数日前から、大切にしていたものを周囲に譲ったり、身辺整理を始めていたり、「今までありがとう」と友達にメールしたりしていたようです。

妹は本当に死にたくて自殺しようとしたことは一度も無かったと思います。ただ周囲の気を引きたかった、それだけだったと。初めて自殺未遂をした時の周囲の注目や労りが、妹に間違った学習をさせてしまったのではないかと思います。

不仲な両親を利用して巧みに共依存の関係を作り出していましたが、それゆえに両親のクッション的な存在でもありました。誰が悪い・誰が正しいとは言えない、それぞれがそれぞれを利用した歪な三角の共依存関係でした。

両親も妹にどこか引きずられて、かなり病んでしまったところがあります。妹のために手を尽くしたと言いますが、実際は妹を挟んで無理矢理夫婦関係を続けていたことも私は知っています。

精神病院に入院するレベルで心を病んでいたのに、最後まで両親のクッションとして頑張ってきた妹。

そんな妹の心を癒すことすらできなかったのを思うと無念です。

妹が亡くなってから、自分は何かできなかったのかという悔しさ、身勝手さに苦しんでいます。


【投稿者】
匿名希望 さん


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