親に虐待された痛みを、その苦しみから生き残れたわけを、教えてほしい


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1997年、僕は「Create Media」という編集者の名義で「親への手紙」を全国から募り、9歳から80代までの男女から集めた手紙から厳選し、100通を『日本一醜い親への手紙』(メディアワークス ※現アスキー・メディアワークス)という本にまとめた。

この本によって、児童虐待の深刻さにようやく多くの人から注目が集まるようになった。家という密室の中に隠され、「子どもの言うことだから」と信じてもらえなかった虐待の現実を、ようやく家の外へ出せたのだ。

全国の児童相談所への相談件数は、厚労省が調査を始めた1990年当時は1101件だったが、2015年(平成27年)の速報値は10万3260件。相談件数は25年間で約100倍に増え続けている。

2014年4月から2015年3月までの1 年間に厚生労働省が把握した「子ども虐待により死亡した事例」は、心中以外の虐待死事例では 43 例(44人)、心中による虐待死事例では 21 例(27 人)。虐待によって亡くなった子どもの総数 は71 人だった。

日本のどこかで、ほぼ5日ごとに1人の子どもが親に殺されている。

 

なんとか生き残っても、親からの虐待によって心や体に傷を負い、生涯に渡る長い通院生活を余儀なくされている事例がたくさんある。

だから僕は、20年ぶりに新たに『新編 日本一醜い親への手紙』(仮題)を公募・編集し、dZERO(ディーゼロ)という出版社から2017年秋に出版することにした。

 

この本は、親に憎しみを吐き出すだけの恨み節の本ではない。

つらい虐待の日々をどうやって生き抜いたのかを描き、親による支配をふりきるために当事者がしてきた数々のがんばりを肯定するための本だ。

この本を出版することで、多くの人に虐待の深刻さとサバイバーたちの苦しみを知らせ、「どんな子どもも虐待されない社会」を作り出すムーブメントを育てていきたい。

 

虐待から生きのび、今も生き続けていること自体が、虐待されて死にそうになっている幼い子どもたちにとって「こんなちっぽけな自分でも生き残れるかもしれない」と思える希望だ。

すでに親に殺された子も、たくさんいる。

親から自殺に追いつめられて亡くなった方もいる。

 

生きたくても生きられなかった彼らのためにも、あなたが親に何をされ、その苦しみから今日までどうやって生き残ってこれたのかについて、人生の物語を教えてほしい。

親に苦しめられた方しか応募できないこの本に、「親への手紙」を書いてみませんか?

【募集サイトURL】
http://letters-to-parents.blogspot.jp/


【投稿者】
今一生 さん

【プロフィール】
フリーライター・編集者。1997 年、親から虐待された人たちから公募した手紙集『日本一醜い親への手紙』3 部作を Create Media名義で企画・編集。1999 年、『完全家出マ ニュアル』(同) を発表。そこで造語した「プチ家出」は流行語に。

その後、家出できない被虐待経験者を取材し続け、彼らに自傷・自殺未遂の経験者が多いことから 15年以上、自殺経験者と付き合い、『生きちゃってる し、死なないし/リストカット&オーバードーズ依存症』(晶文社)などの本を発表。

一方、自殺の誘因となる社会的課題をビジネスの手法で解決する「社会起業」(ソーシャルビジネス)の取材を続け、全国各地でソーシャルデザインに関する講演を精力的に行う。

著書に、『社会起業家に学べ!』(アスキー新書)、『よのなかを変える技術』(河出書房新社)など多数。

ホームページ : www.createmedia.co.jp
twitter : https://twitter.com/conisshow


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