ロリータファッションの世界へようこそ


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ごきげんよう、乙女のみなさま。
ロリータファッションはお好きかしら。わたくしはもちろん大好きでしてよ。

……軽いジャブみたいなご挨拶をしてみました。もうだめ? やめたほうがいい?
なぜか「ロリータ服の世界へようこそ」で企画が通ってしまいました。今回は、ロリータ服を「着る」ことに焦点を当てて、諸々の解説を行います。超・入門編です。

最初に申し上げておきますが、「入門」するために必要なことは、ロリータへの憧れだけです。まずは、己の美意識と自意識を極限まで高めていきましょう。あなただけの憧れのスタイルがあるはずです。私にはあります。そのスタイルが結果的に「ロリータ」や「ゴシック」だった、ということです。人によって、それがパンクだったり、和服だったり、ストリート系だったり、ユニクロだったり、ハイブランドだったりするのでしょう。

こんなにも服がある世の中ですから、ロリータ服に憧れたなら、既に「入門」したも同然ではありませんか。

また、「こちらの記事は、本当に私的な憧れをベースに書かれたものである」ということも最初に強調しておきます。そもそも、正しいロリータなんてどこにもありません。どうか、あなたの好きなように着てください(懇願)。

「ロリータ服がどんなものか知ってから、憧れるかどうか検討したい」という方、「一度着てみたいが、どこから始めればいいのかわからない」という方などのお役に立てれば幸いです。

それと、本当に入門したい方には『ゴシック&ロリータバイブル』をVol.1から読むことをおすすめしております。Vol.1〜5くらいまで読んでから、あとは最新号までを読みたい順に読んでください。お願いします。

それでは、参りますわよ。

 

ロリータ服にもジャンルがありましてよ

ロリータと一口に申しましても、そのスタイルは様々。
ここでは、代表的(?)ないくつかのスタイルについて、軽くご紹介いたします。

・甘ロリ(あまろり)

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(画像引用:http://www.babyssb.co.jp/ より)

スウィートな印象のロリータ。ピンクや赤、サックスブルーやミントグリーンなどの色が多いイメージです。モチーフも、お菓子、いちご、アリス、星空などのファンシーなものが多い印象です。季節のモチーフもあり、非常にかわいらしい。かわいいの洪水。また、かわいらしいプリントの服が多いのも特徴です。

黒も、甘めに取り入れられています。ですから、全身真っ黒でも、ゴシック&ロリータとはまた違う甘さがあります。

主なメゾン
BABY, THE STARS SHINE BRIGHT(ベイビー・ザ・スターズ・シャイン・ブライト)
→公式サイト:http://www.babyssb.co.jp/

Angelic Pretty(アンジェリック・プリティ)
→公式サイト:http://www.angelicpretty.com/index.html

Metamorphose temps de fille(メタモルフォーゼ・タン・ドゥ・フィーユ)
→公式サイト https://www.metamorphose.gr.jp/

etc…

 

・クラロリ、クラシカル・ロリータ

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(画像引用:http://innocent-w.jp/ より)

クラシカルなイメージのロリータ。生成り、茶色、黒や紺、ボルドーなどの落ち着いた色のお洋服が多いです。取り入れられているモチーフは、花柄、本、童話の世界、美術品などでしょうか。ボウタイのブラウス、スタンドカラーのワンピースなど、かっちりしていて、上品な華やかさを持ったものがあります。

まさしくフランス人形のようなお洋服です。

主なメゾン

Innocent World(イノセント・ワールド)
→公式サイト:http://innocent-w.jp/

Victorian maiden(ヴィクトリアン・メイデン)
→公式サイト:http://www.victorianmaiden.com/main.html

Mary Magdalene(メアリー・マグダレン)
→公式サイト:http://www.marymagdalene.jp/

Juliette et Justine(ジュリエット・エ・ジュスティーヌ)
→公式サイト:http://juliette-et-justine.com/

etc…

 

・ゴシック&ロリータ

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(画像引用:http://img16.shop-pro.jp/PA01096/409/etc/mmm_poster.jpg?cmsp_timestamp=20160419141823 より)

ゴシックの要素を加えたロリータです。黒、ボルドー、深みのある青などがよく見られます。よく使われるモチーフは、十字架、燭台、シャンデリアなど。ノーブルな印象の服が多いです。形としてはクラシカル寄りかも。

ゴシックといえば全身真っ黒! というイメージですが、全身真っ白のゴスロリというものもあります。結局は「ゴシックの雰囲気」をどこまで醸し出せるかが決め手なのかもしれません。

主なメゾン
Moi-meme-Moitie(モワ・メーム・モワティエ)
→公式サイト:http://moi-meme-moitie.shop-pro.jp/

ATLIER PIERROT(アトリエ ピエロ)
→公式サイト:http://atelier-pierrot.shop-pro.jp/

ATLIER BOZ(アトリエ ボズ)
→公式サイト:http://www.boz.ne.jp/

MARBLE(マーブル)
→公式サイト:http://marble.girly.jp/

etc…

以上です。

今や世界の各地で進化を続けているロリータファッション。たったの三つに分けられるはずがありませんけれど、全部見ていくと膨大な文字数と情報量になってしまいそうですから、今回は泣く泣くこの三つまでにいたしました。

ちなみに、わたくしは、甘ロリから入り、クラロリに憧れ、結局ゴスロリが一番似合うし落ち着くことに気づいた……というややこしい経歴の持ち主でございます。

そして、今ここで声を大にして申し上げたいことですが、いわゆる「メイド服」は「ゴスロリ」ではありません。果たして、召使の服をロリータが着るだろうか、と考えると、この2つの違いが非常に理解しやすくなるかと思われます。

 

お洋服、どうやって揃えればいいのかしらん

ここからは実践編です。ロリータ服を着るときには、何をすればよいのかをご説明いたしますね。

ロリータファッションは、外側・内側合わせた極端なトータルコーディネイトの世界です。少なくとも私は、そう感じております。ですから、まずは外側をトータルにコーディネイトしてみましょう。

全身をロリータで固めるとします。以下のようなものが揃えばよいと思っております。上から順に参ります。


・ヘッドドレス
・ボンネット
・ミニハット
・カチューシャ
・リボン
などの、いずれか。


・ワンピース
・ジャンパスカート(以下、JSKと表記)とブラウス
・ブラウスとスカート
の、どれか。コルセットもお好みに応じて。

靴下
・服に合った靴下
・服に合ったタイツ
の、どちらか。

下着
・ドロワーズ(かぼちゃパンツのようなもの。スカートの中身が見えてしまわないように履く)
・パニエ(スカートを膨らませるためのもの)
これらをできれば両方持っておきたいところです。ただ、こちらは服のテイストやお好みに応じて適宜調整してください(特にパニエ)。


・服に合った靴。
おでこ靴、厚底靴、編み上げのブーツなどが多い。夏にはかわいらしいミュールに、クルーソックスを合わせてもかわいらしい。靴に関しては、みんなの憧れはだいたいヴィヴィアンウエストウッドのロッキンホース・バレリーナ。


・服に合った鞄。
各メゾンで出しているバッグが無難。しかし、「合っている」と思えば意外と融通のきく部門でもある。たとえば、クラロリならかっちりしたリセバッグも似合いそう。また、夏らしいコーディネイトをするなら、大きなリボンのついたかごバッグも大活躍。

だいたいこれくらいでしょうか。

あとは、必要に応じてアウター(上着)をプラスしてください。ボレロ、カーディガン、ケープ、マント、コートなどがあります。また、アクセサリーもあればなお良いでしょう。日差しの強い時期は、日傘もあると良いですね。

わたくしの好きなスタイルは、ボンネット+ブラウス+コルセットスカート+ソックス+ドロワーズ+パニエ2枚+お気に入りの厚底靴+全体の雰囲気を損なわない鞄、です。

指輪やネックレス、イヤリングやブレスレットなどのアクセサリーも、場合に応じてつけています。

ここで、大事な話があります。ここまで読んでくださった方は、うすうす感づいているかもしれません。

ロ リ ー タ 服 は 、 お 金 が か か り ま す 。

ロリータ服はとっても素敵なので、お値段も相応のものになっているのですよね。
全身一気に揃えると、10万円くらいは軽く飛ぶと思います。
ロリータ服を着るために立ちはだかる一番最初の壁が「お金」かもしれません。

ですが、たとえばクローゼットチャイルドなどの中古専門店を探してみると、意外と費用は抑えられると思います。また、中古専門店ですと、昔発売されたけれど今はどこにも売っていないような、名作のワンピースやJSKが残っていたりします。宝の山です。

お洋服を買うときに注意することがあります。「できるだけ試着すること」です。

ロリータ服に限らず、どんな服でも試着はしたほうがよいのですが、ロリータ服は特に「あれもこれもかわいい、どれにしたらいいのかわからない」という事態に陥りがちです。

どれにしたらいいかわからない、という状態を落ち着けるために、試着をすることをおすすめいたします。それに、試着室で運命の一着が決まってしまった、あの瞬間は最高ですもの。味わってみたくはなくって?

そもそも、ロリータ服に様々な事情で手が届かない、買っても着られない……という乙女のみなさま。まずは小物、たとえば靴下やアクセサリーから身につけてみてはいかがかしら。各メゾンのソックスやアクセサリーなら、2000〜3000円くらいから買うことができます。

憧れのメゾンのものを、普段の服装の中に一つ取り入れるだけでも、己のロリータが満たされますよ。

そして、ここまで読んで、全身揃える決意をしたあなたへ。

きっと大丈夫です。決意ができるあなたなら、どれほど長い時間がかかっても、きっと憧れにたどり着くことができます。なにがあっても、です。

強気で参りましょう。

 

いきなりロリータ服を買う・着るのに勇気がいるあなたへ

いきなり、ガチガチのロリータ服を着る勇気がない方もいらっしゃると思います。
そういうみなさまは、Jane Marple、MILKなどのメゾンから入ってみましょう。

比較的カジュアルで、年齢を問わず着られるデザインのお洋服が多いです。しかも、ロリータの如く可愛らしいお洋服もたくさんあります。余談ですが、わたくしはJane Marpleのヘビーユーザーです。

また、ロリータ服には手作りの文化があるので、ゴスロリバイブルなどについてくる型紙を使って、あなただけのお洋服を仕立ててみましょう。

わたくしは高校生の時、まだワンピースも持っていなかったのに、ドロワーズを自作しました。初めて手にしたロリータ関係の服で、思い入れがあります。今でも履けるクオリティです。

 

ロリータはお化粧しなくちゃいけないのかしら

服を揃えれば、今度はお化粧の悩みですよね。

「どんな風にお化粧すればいいの?」という問いには、

「『ゴシック&ロリータバイブル』を読んでください。お化粧は技術なので、技術が発展してきた最近の号を読むといいかもしれません。あるいは『小悪魔ageha』や、コスプレイヤーの皆様向けの雑誌の化粧特集のページが参考になるかと思われます。とにかく、ご自分のなりたい姿に近づけていってください。ご武運を」

と、早口でお返事いたします。

お化粧に慣れていない、そもそもお化粧が苦手、肌が弱くてお化粧ができない。でも、ロリータ服は着たい。そういう方もいらっしゃると思います。

お肌に合う化粧品が見つかれば、それが一番よいのですけれど、「そんなもんとっくに探したわ!」という方が大半かもしれません……。

それでも、例えば、地肌を生かして、赤毛のアンみたいな薄めのメイクをするのも素敵だと思います。いわゆる「外国人風メイク」「色素薄い系メイク」でしょうか。

お洋服の組み合わせ次第で、とても素敵になると思います。丈長めの、サックスブルーのギンガムチェック、華奢な肩紐のJSKに、白のパフスリーブのブラウス、麦わら帽子、白のフリルのついたクルーソックスに、革の編み上げ靴か、木底のサンダル。かごバッグなんか持っちゃったら、とっても素敵な初夏のお嬢さんが完成するような……気がします(妄想が爆発して恥ずかしくなってしまいました)。

ロリータ服はこの上なく華美ですから、ノーメイクだと顔が負けてしまって、鏡を見たらがっかりしてしまうかもしれません。ですから、ぜひ、無理のない範囲でポイントメイクに挑戦してみていただきたく思います。

特に、アイメイク。アイシャドウ、アイライン、つけまつ毛を使うだけで、だいぶ印象が変わります。それと、口紅に色を主張させて、肌から目を逸らしてもらうのも、テクニックの一つとしてアリです。赤は七難隠す色だとどこかで読みました。でも、やっぱり、お肌を大切になさってください。

実は、究極の対処法がございます。それは、着ている服を感じながら、目を閉じてしまうことです。化粧は脳内で補完する、というやり方です。これが結構、使えましてよ。

 

美しいものに触れましょう

最後に、内面のコーディネイトをいたしましょう。
実は、ここが一番大事なところです。ロリータ服は、美意識が尖った結果として選んでしまうお洋服だと、私個人は考えております。

尖った美意識をさらに磨きあげるために、例えば美術館へ参りましょう。書店でも良いです。
芸術に触れましょう。それは、文章、絵画、彫刻、自然、宝石、映画、お洋服……なんでもよいのです。

とにかく、美しいものに触れましょう。Be 耽美です。耽美とは、美に耽る、と書くのです。
あなたの美意識を磨き上げれば、あなたの中に、とてもいびつで、しかし目が離せない、独特の光を放つ宝石が眠っていることに気がつくはずです。それが、外側、つまりお洋服の選び方にも反映されてくることでしょう。

 

いつかお茶会で会いましょう

さて、ここまで長々と書いてまいりました。
「ようこそ」「入門編」だなんて、偉そうに書いてしまいましたけれど、わたくし自身、まだまだ初心者です。自分自身の美意識や価値観をアップデートするたびに、いつも初心者に戻ってしまうのです。

わたくしがロリータファッションに惹かれるのは、「何かを不自然に歪めてでも、自分の信じる通りにゆけ」というメッセージを、ロリータファッションが発しているからです。わたくしは、そういう考えをとっても気に入っております。

ロリータ服は、着るために努力と気合のいる服です。

しかし、憧れの果てに着るロリータ服はこの世のどんなテーマパークよりも、あなたを幸せにすることでしょう。

憧れの果てのお茶会で、いつかお会いしましょう。それでは、ごきげんよう。

 

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会社員時代の自殺が未遂に終わり、いろんな意味で「サービスで生きてる」無職。生きてる以上、楽にやっていきたい。少しでも死にたい人のお役に立てればと思います。

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