メンヘラシェアハウスの終焉




5月末、半年続いたメンヘラ2人の共同生活が終わる。半年しか続かなかったのか、半年も続いたのか。今となっては分からないが、始める当初は1年2人暮らしが目標だった。1年経ったらそれぞれ1人暮らしをするつもりだった。

① 私(♀)重度のメンヘラ。双極性障害で体調に波がある。
② Aさん(♀)軽度のメンヘラ。薬を1種類飲んでいるが自己判断での断薬をくり返し、体調が安定しない。

私たちは小学校から10年来の友人である。私も彼女も、実家を出る動機は「いつかは独り立ちするのだからまずはシェアハウスで訓練したい」という所で一致していた。間取りは2DKでそれぞれの部屋と共用のダイニングがあり、別々の生活ができるようになっていた。メリットは親元を離れて自由に生活できるということ、家賃を半額ずつ負担しての生活なので安価にそれができるということだった。

何がその生活を終わらせる原因となってしまったのか、私から見える限りの原因を挙げていく。

 

コミュニケーションが取れなすぎて詰む

お互いのことは分かっているので、距離感で悩むことは無いだろうと思っていた。実際、食事の際や一緒にテレビを見ている際の雑談は問題無かった。だが、生活に必要な連絡事項となると途端に「今、話しかけていいかな?言ったらギクシャクしないかな?」と不安が止まらなくなり話しかけられなくなった。普通逆というか、逆じゃないから詰んだ。これはホワイトボードを設置することで解決したが、ホワイトボードやLINEじゃないと会話できない弊害を生んだ。

 

家事の分担が上手くいかず詰む

私は料理が苦手で彼女は料理が得意、私はお皿洗いが好きで彼女は嫌い。そんな感じで分担はうまくいっていた。しかし、「食事の後片付けはここまで」「毎日のお風呂掃除はここまで」の境みたいな認識の齟齬があり、それを片方が我慢し続けた結果後々爆発するという案件が発生した。

 

立て替えができるほど裕福じゃなくて詰む

私は仕事でも何でも分担することや他人に作業を任せることが大の苦手だ。これは完全に私のせいだが、引越後の手続きを分担することがしんどくて全部自分で書類を片付け、諸々の引き落としを自分の口座に設定したせいで金銭的に詰んだ。事前に「いくら引き落としますよ」という通知が来る分は半額を彼女に前もって請求できるので良かったが、引き落とされて詳細な額が判明する分が大半で、体調が悪く休みがちになって給料が少ない月などに立て替え不能となり、シェアハウスの終焉へと向かった。

 

2人ともが同時に病んだ時に詰む

「メンヘラ二人だったらお互い病むことに対して理解があるから補っていける」とはよく言ったもので、私たちはメンヘラの症状が十人十色なことを分かっていなかった。

私から自分の病名と症状を話すことはあったが、思い返せば彼女からそういう話を聞くことはなかった。お互い体調に波があるという程度は理解していて、勿論2人ともが病むという事態が発生した。全く会話せず部屋にそれぞれ引きこもった。

洗い物は溜まり、風呂が溜められることはなかった(かろうじてお互いシャワーは浴びていた)。料理は基本的に彼女が作っていたので、「晩ご飯があると思って帰ったら無かった」「洗い物やってもらえると思っていたら溜まる一方だった」など、2人とも意欲が低下して意志の疎通ができなくなっていった。

 

実家からの「帰ってこい」コールで詰む

2人共初めて実家から離れるということで、実家からのラブコールがすさまじかった。

徐々に根負けし、また「やっぱり実家の方が楽」とお互い気付き始める。そして週末だけ実家に帰るようになり、平日も帰るようになり…後述するが、徐々にこのシェアハウスは果たして本当に必要だったのかと自問自答するようになる。

 

相手のメリットなさ過ぎて詰む

彼女はシェアハウスから職場に通うより、実家から職場に通う方が近かった。私はシェアハウスから通う方が近かった。そこで「本当はシェアハウスを押しつけているんじゃないだろうか…私の独りよがりなんじゃ…」とお得意のネガティブ思考に陥る。それにより過剰なサービス精神が働き、気疲れしてしまうという悪循環が生まれた。

以上6つが主な原因である。如何だっただろうか。まぁ、全て「コミュニケーションを取れば解決する」に集約されるのだが、それが上手くできないのがメンヘラなのだろう。

これから私は実家を巣立つことができるのだろうか。温かく見守って頂けたらありがたい。


【投稿者】
syy(しゅや) さん

【プロフィール】
20代半ば。社会人になってついたあだ名は「メレンヘラー(心優しいメンヘラ)」。死なない程度に生きてます。
Twitter : http://twitter.com/lovers16g


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