障害者向け人材派遣企業アビリティスタッフィングの説明会へ行ってみた




さて、こんにちはこんばんは。
花粉症で鼻水くしゃみが止まらなくて辛い季節が続いていて死にそうなせりです。

今回、私の就職願望が強まった事で「アビリティスタッフィング」という障害者雇用を斡旋している会社に行ってきたお話です。インターネットで言われているよくない噂は本当なのか?そもそも怪しい会社じゃないのか?メンヘラがメンヘラリティ上げるような会社じゃないのか?様々な疑問を抱えた私が、実際に説明会へ行き、聞きたい事を担当の方に直接伺ってきました。そのレポートとしてとらえて頂けたらと思います。

 

■そもそもアビリティスタッフィングとは?

□障害者雇用を斡旋する会社ってどんな会社なの?

そもそも障害者雇用を斡旋する会社とはどんな会社なのでしょうか。簡単に説明すると、勤労に関しての悩みを抱える障害者が、就労するサポートを行う会社の事をいいます。現在最も多い障害者分類としては身体障害者が挙げられています。

近年、障害者の雇用割合は年々増加しており、2018年からは精神障害者の雇用義務化が行われます。これはざっくりと言えば、それぞれの会社の障害者雇用義務枠に精神障害者も数として加わるという制度の事ですね。この制度については、以前メンヘラ.jpで掲載した以下の記事をご覧ください。

【関連記事】
・2年後にはじまる「精神障碍者雇用義務化」メンヘラも働ける社会がはじまる?
・精神障碍者の厳しい就職事情 民間企業で就職できるのはわずか「1.7%」

これらの制度変更に伴い、近年増加している精神障がい者雇用を斡旋している会社に、今回お話する「アビリティスタッフィング」が該当します。

 

□アビリティスタッフィングとは

ではその中でも今回、私が説明会に参加したアビリティスタッフィングとはどんな会社なのでしょうか。

アビリティスタッフィングは「株式会社リクルート」のグループ会社の1つです。精神障害者のみではなく、身体障害者の雇用に関しても扱っている人材派遣会社としても知られています。これらの会社には仕事紹介が有料の会社もありますが、アビリティスタッフィングでは登録する障害者が特にお金を払う事はありません。

 

□アビリティスタッフィングの理念はどんなかんじなの?

アビリティスタッフィングは、ホームページに以下のような内容を掲載しています。

アビリティスタッフィングは「働きたい」と考えている、障がいをもったみなさんを障がい者雇用に前向きに考えている企業に対してご紹介する事業を行っています。

アビリティスタッフィングの果たすべき役割
すべての人がいきいきと働ける社会を創る。
アビリティスタッフィングの実現したい世界観
働くことで、生活が満たされる。
働くことで、社会の中で役立つ自分を見つける。
働くことで、少しずつ自信が芽生える。
働くことは、誰にとっても生きがいや希望につながっている。
私たちが願うことは、障がいがあってもなくても、自分に合った働き方ができる社会。

アビリティスタッフィングの行動指針
不安を安心にかえて、ひとつでも多くの就労機会を。

アビリティスタッフィングでは、「働き続けること」がゴールだと考えています。つまり、企業にとっては採用がゴールではなく、就職活動をされている当事者の方にとっては就労決定がゴールではないのです。

ざっくりと内容をまとめると、

障害者健常者関係なく生き生きと働ける社会を作りたいよ!働く事で自分にとってメリットめっちゃあるよ!不安はアビリティスタッフィングで安心に変えて、1人でも多く働ける機会を見つけようね!ゴールとしては働き続ける事が目的だよ!

という感じでしょうか。

 

■説明会、当日の流れ

ここからは自分が実際に「アビリティゲート」という説明会に参加してみたレポートを記載します。

まず説明会前日には持ち物等の事前連絡が来ます。服装に関しては特に指定はありませんでしたが、オフィスカジュアルなら無難でしょう。私はめんどくさいので、スーツで参加しました。前日の確認メールでは、最寄駅である新橋駅から会場までの説明が文面で記載されています。この説明は非常にわかりやすかったので、この説明に沿って会場迄行くといいです。

会場についてからは受付を待つ事になります。この受付ですが、15分前にならないとまず案内すら出ません。おとなしく1階のソファで時間まで待ちましょう。 受付開始になったら看板のようなものを持った人が現れるのでその人に話しかけ、説明会を行う部屋へ入室します。

部屋へ入室してからは名前を伝え、適当な席に座ります。アンケート、当日の登録案内の資料等が机の上に置いてあります。その資料を記入して待ちましょう。余談ではありますが、説明会の部屋には静かな音楽が流れています。もしかしたら精神障害者に対してメンタルを落ち着かせる配慮なのかもしれませんね。

さて説明会が始まります。説明会当初から終わりにかけて、参加者人数は4人。来るところ間違えたかなとか思いました。年代としては20代~30代といったところですかね。そして説明する人は1人の社員さん。この方の説明からはじまりました。

内容としては、オープン就労で働くか、クローズ就労で働くかという内容が第一部、第二部としては個人面談という形での開催。社員が内容を説明している際には、事前に決められた内容を淡々と説明していくような雰囲気を感じました。パワーポイントを使用してオープン就労とクローズ就労について、アビリティスタッフィングで働くという事についての説明等を行っていました。このパワーポイントは印刷して配布とかはされないです。ですので、必要事項や知りたい内容はメモをしていくスタイルにしましょう。メモを取る事に集中してしまう方は録音とかしておくといいですね。

説明会が終わった後には、配布された資料を記入します。記入し終わった後から順に個人面談が行われます。順番は一番前の机に置いてある番号カードを取り、その番号順に個人面談が行われます。私は一番最初に書き終わりカードを取りに行くので、一番最初に個人面談を行いました。身分証明書を確認後に面談が行われます。

個人面談では以下に関する内容を話す事が多かったです。

・体調は現在どんなかんじか
・病気は先天性か後天性か
・治療はどのような感じで行っているか
・現在の生活リズムはどのようなかんじか
・年収の希望、雇用形態はどれがいいか
・手帳の所有有無、とろうと思っているか
・アルバイトを昔行っていた際には、何故やめたのか
・雇用先に配慮してほしい点はあるか(再発、症状が悪化しないように生活リズムが安定した環境が良い等)

などが多く、他にも話した内容はありますがメインはこのような内容を話しました。

 

■アビリティスタッフィングについてのネットの噂は本当なのか尋ねてみた

アビリティスタッフィングに関しては、様々な噂がインターネットで繰り広げられています。また、アビリティスタッフィングに興味はあっても「これどうなの?」と感じる点はあるかもしれません。私自身が気になっていた内容もあり、面接をしてくれた方に訪ねてみました。そのまとめが以下となります。

Q1. アビリティスタッフィングに登録した時点で「リクルートスタッフィングの持つ健常者向け求人への応募が一切不可になる」というのは本当か。

A.障害内容に関してはリクルート社内でスタッフ情報として共有するという事実はあります。ですが、健常者向け求人で、求職先に対して障害内容等を伝える事はありません。そのため、自身の障がい、性格が理由で雇用されないという事はあるかもしれませんが、リクルートとして健常者向け求人に応募が不可能になるという事はありません。

ちなみに、この社内で求職者の情報を共有するという点に関しては誓約書があり、これを誓約しないと仕事の紹介を受ける事が出来ません。

個人情報の使用目的としては、仕事紹介、リクルート提供サービスに関する連絡、アンケート等の案内、防犯上の使用の4つがあります。

 

Q2.登録後に仕事を紹介してもらえないという声があるがそれに関してはどういう事なのか

A.個人面談にて就労条件を確認するが、その際の条件が厳しい(正社員希望、年収300万円以上、時短勤務希望など)と、その際は仕事を紹介できなくなる可能性が高くなります。なので、そういう場合は条件を緩和して頂ければ紹介する事が容易になります。精神障害者手帳を取得していない場合は、仕事紹介の幅がかなり狭くなるため、自分の主治医に話して取得を前向きに考えて頂けたらと思います。

精神障害者手帳を所有している事が、多くの仕事を斡旋する前提となっているようです。精神障害者としてオープン就労を行うのであれば手帳は必須となりますが、アビリティスタッフィングとして手帳取得のサポートはありません。

ホームページでは手帳等についての説明が記載されています。
手帳を既にもっている、或いは申請中の障がい者は、問題なく多くの職種に応募できる模様。申請中の場合は内定をもらうまでに手帳を取得すればよいとのことです。

Q3. 就職するまでに受けられる支援は具体的にどのようなものか?

A.大きく分けると以下の3つが支援として存在します。

・精神保健福祉士が各自担当を持ち、就労までの体調管理アドバイスや、就労後に、就労先に言い辛い悩み等がある際は福祉士が間に立ち話し合いを行います。

・企業との面接が決定したら、面接カウンセラーによる面接対策が行われています。面接予定が確定していなくても席に空きがあれば、面接対策を行う事は可能です。頻度としては1人に対して週に1回程度行われます。

・企業の人事担当が参加する合同面談会というものがあります。これは人事担当を含めて3-4人程度のグループを作成し、グループワークを行っています。この目的は企業が精神障害に関して理解を深める事、求職者側が他の人が病気に対してどのような対策をとっているのか等を知る事の2つが挙げられます。

この3つが支援としては存在しており、就労後は精神福祉士との面談や生活習慣を記入するシートなどを作成し、生活習慣からサポートを行っています。

 

Q4.実際に、どのような雇用形態を用意しているのか?

A.雇用形態はアルバイト、契約社員、正社員の3つとなっています。最も求人が多いのは契約社員で、逆に最も少ないのが正社員です。割合としては正社員が10%程度となっています。

 

Q5.実際に一月当たりに求人数はどの位来るのか?

A.求人自体は月に20本程度が平均となっており、平均年収は約280万といたところです。しかし、多くの求職者がいること、条件を追求しすぎるなどで紹介できない場合が御座います

 

Q6.社会保険には加入できるのか?

A.雇用保険、社会保険には条件を満たした場合のみ加入可能です。これは条件を満たしている場合は加入必須となります。

社会保険に関しては、リクルートの健康保険組合より医療費の一部負担還元金というものがある。診察月の1つの医療機関ごとに支払った医療費が20000円を超えた際には超えた額が支給されます。

 

Q7.紹介される職種としてはどんなものがあるの?

A.最も多い物が事務職となっており、この事務職の中にも一般事務や営業事務等様々なものが存在します。次に多いのが軽作業ではあるが、比率としては圧倒的に事務職が多いです。

確かに、ハローワークと比較したら事務職が圧倒的に多いです。この事は即事務職として即戦力を求められる可能性が高いということでもあるかもしれません。

 

Q8.実際に就業している人の平均継続期間はどのくらいなのか?

A.継続して半年働ける人が割合としては94%です。長い人で言えば2-3年働いている人もいますね。

 

Q9.派遣先が決定して少し働いてから「やっぱ働けない!」となってしまった場合には?

A.理由によります。精神的に不安定になりやすい等の理由では突然の契約終了は不可能です。具体的には、生死にかかわるような理由でなければ契約は満了する事が必須条件となります。

勤務開始から数週間程度で勤労が難しいとなった場合も同様であり、働く前からそれならわかっていた事だろう。だから契約は満了してもらうとのことでした。この点は強く気にかかり質問を重ねたのですが「基本的に不可能」「よっぽどひどい状態でなければ就労契約を継続してもらう」との回答を頂きました。

 

Q10.ホームページに載っている雇用型モデルとは?

A.働く事自体に不安を持っている障害者の方、或いは自分に自信がない、得意な事や出来る事を自分、または第三者の目から確認したいという方に向けた、リクルート内での就労プログラムのことです。都内にあるリクルートのグループ会社で一般事務の仕事を合計1年間行い、その後に1-3ヶ月の間で就職を目指すプログラムです。

 

Q11.障害者を受け入れる側の企業は何を障害者側に求めているのか?

A.企業が求めるのは主に3つです。

・少し体調が悪い時等に踏ん張れるような就業意欲
・体調悪い時などに自分から言い出せるような障害受容能力
・週で急に休み等を入れない勤怠安定

 

Q12. アビリティスタッフィングは障害者になにを求めているのか?

A.具体的に言えば就業意欲がある人を登録人材として求めています。それ以外で言えば、障害者手帳を持っているという最低条件を満たしている人です。

手帳なしでも仕事紹介は出来るが、障害者雇用枠としての就労ではないため紹介が難しくなるようです

 

■全体を通して私が感じた事

最初はオープン就労、クローズ就労の違いについての説明を受けました。その際にはオープン就労に関してのメリットを多く取りあげている印象を受けました。字面だけで言えば、働き続けられる環境を作る事が出来るのは確かでしょう。しかし、デメリットをざっくり「障害を受け入れる覚悟が必要」と包括するのはどうなのだろうという疑問が浮上します。

いくら障害者雇用で入社したからといって全てが許されるわけではありません。そこでは人間関係の柵なども生じます。それこそ、障害に対して理解を示してくれない人間だっているでしょう。それを障がいを受け入れる覚悟があれば大丈夫!とも言い切っているような姿勢には少し警戒心を持ちました。

確かに働く事には社会の役に立つ自分を見つけられたり、自尊心が成長したりと前向きなメリットが存在します。とはいえ、就労したいメンヘラは「何故働きたいのか?」を考えないと後々後悔したり困りそうだなという印象を受けました。

これはアビリティスタッフィングだけではなく、他の障害者雇用斡旋会社にもいえる事ですが、就労のゴールを「精神障害者を健常者に近づける」のような定義している会社が多いです。そのため自分がこれから先どうしたいのか、どう働きたいのか、働く根本的をしっかりと考えないと後々に就労どころではなくなってしまう可能性が高いのではないかと感じました。

また、どうしても精神障害に理解がない方が運営を行うというのはしょうがない事なのかもしれないとも思いました。当日進行していた人、面談をしていた人の話し方等を観察していたのですが、あまり理解がない方なのかもしれないという印象でした。具体的な点を挙げれば、当日のパワーポイントの資料を用意しない、説明の時は淡々と書いてある事のみを話す、途中で質問等を受け付けない等といった点ですね。アビリティスタッフィングを利用している精神障害者の中にはADHD等の発達障害患者も存在します。メモを取る事に必死で、話を聞けなくなってしまう人だって中にはいるのではないでしょうか。或いは、気になった点についてばかり考えてしまい注意散漫になってしまう事も考えられます。それらを考えた説明会を開くような会社であれば、精神障害者は安心して自分の就労について考える事が出来るのではないかな、という感想を持ちました。

 

■まとめ

情報量が多くなってきましたね、まとめにうつらさせていただきます。

今回私が説明会に参加したアビリティスタッフィング。これは精神障害者、身体障害者を問わず障害者枠としての就職を望む人に対しての就職サポートを行う役割を持った会社の事です。

アビリティスタッフィングで仕事を紹介してもらい、内定をもらうまでには、精神障害者手帳がかなり重要な意味を持ってきます。アビリティスタッフィングを利用する上で最も大切なポイントですね。手帳取得に関するサポートなどは特にないため、必ず手帳を取得したい!という方は、かかりつけ医にあらかじめ相談しておくことをおすすめします。

また就労までに行われるサポートとしては、精神保健福祉士の就労サポート、面談練習等が主に役立つサポートとして挙げられます。雇用形態としては契約社員、アルバイト、正社員の順に求人が存在します。雇用形態を問わず、企業が障害者側に求めるものとしては、就業意欲、障害受容能力、勤怠安定等が存在します。

まとめとしてはこんなところでしょうか。今回は中々に情報量が多く、読みつかれてしまった方もいるかもしれません。そんな方はあったかい飲み物でも飲んで、身体と心をあっためてリラックスしましょうね。

とりあえず今回の記事はこんなところで終わりにしようと思います、最後まで読んでくださってありがとうございました! もしよろしければ、欲しい物リスト とTwitterのフォローしていただけたらなぁ、と思います。もし「ここってどうだった?」とかがあればお気軽にお尋ねくださいませ。

 


【執筆者】
せり さん

【プロフィール】
眼鏡がおいしそうと言われた変態とメンヘラを引き寄せるメンヘラキャバ嬢
Twitter:@seri_nonnon

 


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