働くメンヘラを救うかもしれない「傷病手当金」と「自立支援制度」の話

ライフハック 傷病手当金 自立支援医療 090

みなさま初めまして、ごきげんよう。090と申します。縁あってこちらで私の話をさせていただけることになりました。

死にたいみなさま、ぜひ暇つぶしに読んでいってくださいね。

簡単に私の自己紹介をします。

死にたがること十数年、書いた遺書は数知れず、抜けられない自己嫌悪の樹海の中、自傷行為を中心にソロ活動していたところ、新卒で入った会社で人生最大級の死にたさに襲われ、遂に本気の自殺(未遂)。そこで生まれて初めてメンタルクリニックの門をくぐり、会社の人に休めって言われたから休職して、傷病手当金を貰い、自立支援を受けながら、どうにかこうにか今日まで生きています。改めまして「090」です、よろしくね。

ちなみに会社はこの間辞めましたので、今は完全に無職です。働く気もないのでニートです。在職中に実家に強制送還されたから、完全にパラサイトですね。将来どうすんでしょうねえ〜。私くらいになると、生きてるだけで大サービスだし、どうでもいっかな〜。

趣味は主にインターネットです。体力を使わない面白いことは大体好きです。年齢は20代です。

他にもいろいろやったので、突っ込んでいくと、おもしろメンヘラ話がバンバン飛び出すかもしれない……のですが、それはまたの機会にお話しましょう。

今日私がお話したいのは、現在働いていて、死にたいあなたに向けた、知ってて損はない優しい制度のお話です。或いは、メンタルが逝って仕事ができなくなった私を救った、「傷病手当金」と「自立支援制度」について。

 

■傷病手当金ってなんのことですか。そもそもなんて読むの?


傷病手当金。「しょうびょうてあてきん」と読みます。

私は最初読めなくて適当に「sヒョービョー手当金」って言ってました。一応「s」の音を軽く挟んでおいて、それっぽく発音していました。まあそんなことはどうでもいいですね。

傷病手当金というのは、簡単に言うと、会社を、病気や怪我などの理由で休職している間、もらえる手当金です。死にたいあなた向けに言うと、メンタルが病んで休職している時、もらえるお金という感じでしょうか。この傷病手当金、なんともありがたいことに、いつものお給料の3分の2程度を受け取ることができます。

「この手当金を使って、病気を治すように、復職できるように、あなたを整えてくださいね。」……という気持ちが込められているとかいないとか。

私は最初、この「傷病手当金」の存在を知りませんでした。

自殺未遂をして会社を休職するにあたり、会社の人事の方から説明を受けて、ようやくこの制度があることや、この制度の受け方を知ったのです。

だから、死にたいのに必死で表面を取り繕って、死にたくても踏ん張って働いている方は、ご存じなくても仕方がないと思っています。本当に、よく頑張っていらっしゃるんですね。ああ、なんでかわからないけれど、突然しみじみとしました。話を続けます。

この傷病手当金というのは、

「死にたい……。でも、仕事は休めない。でも死にたい」

「もう働けない。働きたくない。辛くてどうしようもない」

「頑張れって言われても、これ以上どうしようもない。仕事も何もかも全部やめて全部死のう」

「私の死にたいのは、病気なんかじゃない。私が仕事できないのが悪いんだ。もうどうしようもないんだ。死ぬしかない、死のう」

そんな風に考えていて、死に急いでいるあなたにこそ、必要な制度なのかなと思っています。

実際、私も全く似たような考えのもとで、一世一代の大自殺(未遂)をしました。けれど、それから1年程度、傷病手当金をもらいながら通院し、穏やかな時間の中で自分の好きなものを思い出し、ただただ好きなように暮らすことで、ようやく心の安寧を得ました。

お金治療自由な時間

心の地獄から抜け出すには全部大切ですが、やはりお金の心配をあまりしないで済むと言う点で、傷病手当金の制度はありがたいと思います。

ちなみに、傷病手当金がなかったら、私、やっぱり去年の誕生日あたりに死んでいたと思います。金ないからやっぱだめだ、詰んだ、死ぬわ、って感じで。お金の余裕は心の余裕なのです。

今、心が切羽詰まっていて、自分を責めていて、死にたくて、でも仕事は休めない。そんな八方塞がりのあなたに、この制度が届くことを祈ります。まあ、大体届くんですけどね。

なんで大体届くかって?それは、大体の人が保険証を持っているからです。保険証を持っている限りは、この傷病手当金制度を利用する権利があります。だから、使いたい時は、ご自分のために遠慮なく使ってくださいね。

 

■ああ、傷病手当金の前に休職だ


そういえば、上ではサラーっと流してしまいましたが、傷病手当金を受け取るためには、あなたが「休職」していることが必要です。傷病手当金とは、休職期間中にもらえるものだからです。ここ大事ですよ。人によっては、この「休職」が大きな壁になるかもしれません。

例えば、

「いきなり仕事なんて休んだら上司に怒られてますます死にたくなる」

「休職ってどうやればいいかわかんない。ていうかいますぐ死なせてほしい」

「休職って病気にならないとできないんだよね?私の死にたさは別に病気じゃないし、そもそも自業自得だから、病院に行って病人認定もらうなんておこがましくてできない」

こんな感じの心の壁が、多分、ありますよね。

安心してください。その壁、壊せます。だってあなたは「死にたい」からです。死にたい気持ちがあれば休職できるって、どういうことか。私の思い出話で説明させてください。

あれは私が自殺未遂後に、初めてメンタルクリニックにかかった時のこと。

私「仕事ができなくて、もうやりたくなくて、行きたくなくて。私が生きてると迷惑がかかるから、全部捨てて死ななきゃいけないと思って、何度か電車に飛び込みかけたんですけど、できなくて」

お医者様「ああ……飛び込まなくてよかったです」

私「それで、会社の人といろいろ話して病院行けって言われたので来たんですけども、私は別に病気でもなんでもないと思うんです

お医者様「そうですか。あの、私としては、本当は今すぐにでも入院していただきたいです。」

私「入院ですか!?入院は、ちょっと……(入院したらライブ行けない死ぬ)」

お医者様「そうですか。死にたいって言って、行動に移すような人は、本当は入院していただきたいんですけどね〜。その、死にたいっていう気持ちは、今でもありますか?

私「めちゃくちゃあります。私は死ぬしかないと思っています

お医者様「それは病気です

私「!?!?!?!??!?!?!?!??!

……あの、診断基準だとか小難しいことはよくわかりません、私はお医者様じゃないので。それで、今でも納得いっていないんですけれども、「死にたいと思ってる時点で病気」だそうです。よくわかりませんけど。

ただ、私の場合、つい数日前に自殺を完遂しかけた経緯や、そもそもメンヘラ10年選手であること、自傷行為等も見られたことなども加味されての、この結果だとは思います。この後、「2週間の休養を要する」という内容の診断書が出てきました。「抑うつ状態」と言う診断名だったような気がします。その診断書を、言われるままに会社に提出したら、すぐに休職に入りました。

心の平穏を取り戻すのに、そこからかなり時間がかかりましたが、今にしてみれば、あのタイミングでちゃんと休職できてよかったなと、しみじみ思います。

あなたは死にたがっている。その気持ちを否定することは私にはできませんし、したくありません。けれど、もしかしたら、その気持ちになるのは心が病気だからかもしれません。

少しでも楽になるために、試しにメンタルクリニックにでも行ってみませんか。

もしそこで「あなたは働いている場合じゃない」と判断されたら、その旨を記載した診断書を会社に提出し、ちょっと休んで、自分のための時間をゆっくり過ごしましょう。傷病手当金をもらいながら、穏やかに。そういう人生も普通にあります。ここに。

 

■メンヘラの医療費を助けてくれる「自立支援制度」


さて、メンクリへの通院を始めた私。しばらくすると、巨大な壁が立ちはだかってきました。

医療費」です。いや、もっと正確に言えば、「薬代」。

私の治療は、カウンセリングと投薬治療が主なのですが、この「投薬治療」がなかなかの曲者です(金銭的な意味で)。

最初は、ジェネリックが出ているような、お財布に優しいお薬をもらって飲んでいたのですが、そのうち、

・お薬が合わない
・効いている気がしない

などの理由で、いつしか最先端のSSRIが投与されるようになっていました。

お薬は、最先端のものだと、ものすごい値段になるのが常です。薬局でのお会計で、ひっくり返りました。

に、2週間で5000円……!?

あまりの金額にショックを受けた私は、とりあえずお会計を済ませ、気分を落ち着かせるため、近くのファストフード店でアイスティーを啜りながら、さっきもらったばかりの頓服をグイッと飲み干しました。そして「やばい、傷病手当金で間に合うかな……」などと考えていました。

結局、しばらくは、その値段を支払い続けていました。あるべき姿の一つとは思いますけれどね。ちょっとお財布が。ああ。

なんせ、その時の私は「自立支援制度」を知らなかったのです。知ってたらなあ。あの時、自立支援受けてたらなあ。って思います。

その後、実家への強制送還に伴い、転院した私は、今度は知能検査を受ける事になりました。

その結果がちょっとアレだったみたいで(ハッキリした説明をしてもらえなかったけど、数値を見たら、ああって感じでした)、そのアレな部分に対応するためのお薬をもらう事になりました。そいつもまた、バリバリ最先端のお薬でした。

お薬は、最先端のものだと、ものすごい値段(ry

薬局のお会計で(ry

に、2週間で8000円……!?

え、これ一ヶ月でいくらかかるの?と考えて、無理だと思った私は、お医者様に「あの……お薬が、高すぎます」と伝えました。

すると、お医者様から、ついにこの言葉が出てきたのです。

お医者様「ですよね。よかったら、『自立支援制度』受けますか……?」

私「ジリツシエン…?(マジでカタカナで発音しました)」

お医者様いわく、「自立支援制度」とは、簡単に言えば「病院代もお薬代もすごく抑えられる」制度の事で、診断書等の必要な書類が揃えば、制度に申し込んだその日から受けられるもの。とのことでした。

早速、病院の受付のお姉さまに教わった通りに書類を集め、役所へGO。

「あのー、じりつしえんの申し込みをしたいんですけど」とメンヘラ丸出しの挙動で案内役の方に言ったら、該当する部署を教えてもらえました。そこでメンヘラ慣れしてそうな優しいお姉さまに教わりながら、自立支援制度の申請を終えることができました。時間は思ってたより全然かかりませんでした。

役所のお姉さまいわく、「1ヶ月ぐらいしたら、自立支援手帳というのが届きます。それまでは、こちらの申請書の控えが手帳の代わりになります」とのことでした。あ……これも「お手帳」の一種でしょうか。

本当に即日適用なんだーって嬉しくなりました。よく「お役所仕事」なんて揶揄されるけれど、十分仕事が早いと思いましたし、親切な設計の制度だなあと思いました。優しくされると弱い私ですので、当然お役所も大好きです。

さて次の通院日、この自立支援制度に申し込んだことが、ものすごくわかりやすい形で功を奏しました。同じ薬をもらっているのに、お会計が、……こんなこと言っていいかわからないんですけれども、本当に一瞬笑ってしまったくらい、安くなりました。

「え?大丈夫?なんか、大丈夫なの?本当に?ここの人件費とか、お医者様のお給料とか、国の医療費とか、いいの?私、いいの?やっぱ治療なんてやめて死んだ方がよかったか???」と思い、めちゃくちゃ焦りましたが、背に腹は代えられませんし(?)、自立支援制度の申請はすでに通っています。

ありがとう、自立支援制度。ありがとう、福祉。チャリーン。

……今でも通院のたびにこんな敬虔な気持ちになります。本当にありがとうございます。いつかどこかで恩を返せればと思います。本当ですよ。

ここで私の「自立支援制度ありがとう」のお話は以上なんですが、もしあなたが、金銭面の都合でメンタルの治療を躊躇っているのであれば、この「自立支援制度」を申請することを考えてみてもいいかもしれません。

世の中怖いものだらけですが、制度は意外と優しくて、役所の人も意外と優しくて、人間扱いしてくれるし、治療を応援してくれる制度もある。それを思うだけで、なんだか少し楽になりませんか。……ならなかったら、すみません!

 

■傷病手当金と自立支援制度と優しい環境に生かされています


さて、長々と書きましたね。長々と。私「090」のこと……はいいとして、傷病手当金のこと、自立支援制度のこと、ついでに休職のことも少し。

去年死のうとした私みたいに、もし今「働いていて死にたい」人が隣にいたら、その人をご飯にでも誘って、ついでに酒を飲みながら、こういう話も一応しておきたいなと思って書きました。

最後まで読んでくださったかしら。ありがとうございます。

「死にたさ」って、日常と化しているけれど、どうしても、かなり辛い気持ちです。だから今死にたいあなたは、それなりの足枷をはめられていると言っても過言ではないかもしれません。

そういう時は、もう歩くのをやめて、使える制度を使って、ゆっくり休んじゃった方がいいぞって思いますよ。そうやってしばらく休んだら、なぜか足枷は消えていくのです。

私の場合はそうでした。結局癒してくれるのは、時間だったなあって。時間を無為に過ごせることって、こんなに大事だったんだなあって、思ってます。私の場合なんてどうでもいいですね。語りたがりなんです。お付き合いありがとうございます。

もし今回の記事を読んで、

「もう無理、私死にたい。働けない。休む。」

「おい、傷病手当金のこと知らなかったぞ。いますぐ申請したい」

「メンヘラ金なし!自立支援制度受けたい!」

そんな気持ちになったあなたのために、次回以降では、

「傷病手当金はどうやったらもらえるの?」

「自立支援制度はどうやったら受けられるの?」

という、実務的な?ことを、できるだけ簡単にお話しします。多分。その時が来れば。

どうぞ、楽にして、画面の向こうで待っていてくださいね。

それでは、ごきげんよう。090でした。

 


【執筆者】
090 さん

【プロフィール】
会社員時代の自殺が未遂に終わり、いろんな意味で「サービスで生きてる」無職。生きてる以上、楽にやっていきたい。少しでも死にたい人のお役に立てればと思います。
Twitter:@oqo_me_shi

 


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1件のコメント

金木犀 返信

気分変調性障害とパニック障害を併発してしまい、メンタルクリニックの通院歴も2年を超えた44歳のオバサンです。
気分変調性障害の本は中々見つかりませんでしたが、どうにか1冊パソコンで探し出して読み、この病気は多くの人が思春期になる事を知りました。そういえば自分も高校生の頃、「廃人になりたい」等と言い出し、あの頃には既に罹患していたのであろう事に気付きました。
通院前には自傷行為も何度かありました。リスカではなく、据付のタンスや壁に手や頭を打ちつける、という症状でした。後から知ったのですが、それも割とよくある(特にパニック障害に)症状の様ですね。
職場でもパニック障害で何度か倒れたり、いきなり泣き出したりとお騒がせな奴ではありましたが、パロキセチンを増やしたり減らしたりして、かなり良くなって来ました。
別件でかかっている病院で、ホルモンバランスの乱れとパニック障害の更なる改善の為に加味逍遙散(かみしょうようさん)を出してもらえないか訊いてみると、あっさりOKで、8月末から飲み始めました。結果は・・・ビックリしました。1回飲んだだけで肩こりがかなり改善され、続いて頭痛、首のこり、生理痛&生理前のイラつき、パニック障害、、顎関節症、喘息までもが改善されました!「喘息に関しては関係無いのでは?」と思っていましたが、先生は「漢方の影響かも知れない」と言っていました。9月にちょっと色々あって薬が増えてしまっていましたが、減薬することになり、今は毎晩パロキセチン1錠で頑張っています。あと、5月頃からパニック発作の予防の為に控えていたカフェインも、休みの日や仕事後帰宅してからは、あまり気にせず摂る様になりました。
以前、メンタルクリニックの先生に、気分変調性障害は完治するものなのか訊いてみたところ、肉体的治癒させるのは難しいけど、薬を増やしたり減らしたりやめたりと調節して病状をコントロールして仕事や子育て(後者は私にはあまり関係ないのですが)が出来るようになる事(社会的治癒)は充分に見込める、との事でした。
他にも音楽やドラマが、私を助けてくれました。例えば、かの有名なレディ・ガガの「Born This Way」tという曲は、「病気も込みでパーフェクトな自分なんだ」と気付かせてくれましたし、アメリカの某シットコムドラマでは「自分を許す」という言葉が出てきて、私は自分で自分を憎んでいた事に気付かされ、「自分なりに一生懸命やってきたんだから、自分で自分を許さなきゃ」と考えを改めるきっかけになりました。他にも「健全なナルシズムは必要である」という言葉にも深く納得しました。
今、辛くて苦しい方も、意外に身近に認知の歪みを訂正してくれるきっかけがあるかも知れませんよ。私は以前は、病気を擬人化し、死にたくなった時には「お前(病気)の罠になぞ嵌るか!」と思って寝てしまう様にしていました。
何かの参考にでもなれば幸いです。長文で失礼しました。

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