障害年金の申請マニュアル 申請要件・必要書類・受給資格など

ライフハック 障害年金 Z/X

今年は梅雨らしさのないまま夏の空気が見え始めましたね、しっかりと水分補給されていますでしょうか?

メンヘラ.jpをご覧の皆様、初めまして。人生の半分以上を“メンタルのよわい子”として歩んで参りました、ぜくすと申します。140文字以上の文章を人様の前に晒させて頂くのが久しぶりなので拙いものになる予感しかしませんが…。メンタルの不調と共に生きていく決意をした戦友の方々の、一つの選択肢へのきっかけになれたらと(機械オンチのくせに格好つけて)PCを立ち上げてみた次第でした。お付き合い頂ければ幸いです…!

本題に入りましょう。貴方は「障害年金」という言葉を聞いた事はありますか?
知っていらっしゃる方には二重の内容になってしまいます、すみません。

メンヘラ.jpにも既に多聞さんが執筆してくださった記事がありますね。
(関連記事:病気がある方へ、障害年金の請求・手続きについて

しかしながら、「聞いた事はあるけど詳しい内容は知らない」という方や、「もう字面からして難しそう、面倒くさそうだ」と感じて手続きのアクションを起こせていない方も多いのが事実ではないでしょうか?筆者は先々月、障害を申告せずに普通枠で入社した前職にて、もう何度目かもわからない挫折を迎えました。また急性期のように落ち込んだ時にこう思ったのです。

「“ふつう”の人に擬態して食っていくのは自分には無理だ…。これができて当たり前だというのなら、この国に私が生きる権利はないな…」と。

感情的にではなく、物理的に死ぬしかないじゃないかと。途方に暮れました。早かれ遅かれ待っているのは孤独死です。こんな極論思考の末、この情報をみた時は天使のはしごキタコレ!と思ってワンチャンかけてみようと思ったのでした。

そんなこんなで筆者がこの障害基礎年金の請求書類の作成に着手しましたので、知り得た情報を交えながら「How to 障害年金受給」みたいなものをやっていこうと思います。(メンタルヘルスに該当する要項のみの記載に致します。御了承ください。)

 

◆障害年金とは?


・対象となる病気やけがによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金。
・初診日の時期によって障害基礎年金と障害厚生年金に分かれる。

◇対象となる病気…
外部障害:眼、聴覚、肢体の障害など
精神障害:統合失調症、うつ病、認知障害、てんかん、知的障害、発達障害など
内部障害:呼吸器疾患、心疾患、腎疾患、肝疾患、血液・造血器疾患、糖尿病など

2 の項目に我々は該当しますね。病状によっては1,3にも関わる方もいらっしゃるかもしれません。間違って認識されている風潮がありますが、障害者手帳の等級と障害年金の等級は全く別物です。

 

◆障害年金を請求申請をしてみるメリットとデメリット


以下、個人的に感じたメリットとデメリットを記載します。

◇メリット…
現在より金銭的余裕ができる、これに尽きます。1人当たり¥584,500~¥974,125を国から受け取れますし、お子さんや配偶者の有無、厚生年金支払履歴によってさらに保障が増加することもあります。金銭的余裕ができれば、その分メンタルヘルスに優しい就労を選択して、治療を行いながら生きていくことができます。

この「適切な治療を受けながら、無理しない程度の仕事をして生きていく。」って理想ですけど、医師も推奨しますけど、矛盾してるし不可能だろ普通にお前この立場ならやってみろよ。って感じませんか?筆者は日々思います。それを可能にしてくれる支援が受けられるならば、メンヘラにとっての平和な日常も夢じゃなくなるかもしれません。

◇デメリット…
エモーショナルな部分を除外するならば、デメリットはないと思います。当たり前ですが、審査が通らなかった場合でも申請するにあたってかかった費用は戻ってきません。老齢年金の受給金額に関しては、ひとことで言うなら1/2になります。しかし、これは年金を全額納めていた人が受け取れる金額からの1/2なので、払えたことのない人にとっては1円ももらえないところが50%になるので実質お得ですし、年金支払額を月\15,000の年間\18,0000とすると受給額と比べて一目瞭然ですね。デメリットとは言い難いかなと認識しております。

あとは、メンヘラの方々は優しくて自分を責めがちな人が多い為、主治医の反応によっては楽をしようとしているんじゃないかと不安になったり、希望の診断書を書いてもらえるまでアタックする体力と精神力が必要となる事ではないでしょうか。ここはプロに委任するという方法もありますが、着手金がかからず、かつ信頼のおける社労士さんを見つけて依頼することが可能な場合に限られてきます。

 

◆どんな状態の人が申請要件に該当するの?


◇障害厚生年金
職場の給与から厚生年金を納めている期間に初診日がある。これ以外は基礎と重複している為省略。

◇障害基礎年金
障害の原因となった病気やけがの初診日が国民年金加入期間または20歳以前の年金制度に加入していない期間にある。

障害の状態が、障害認定日または20歳に達したときに、障害等級に定める1級、または2級に該当している。保険料の納付要件を満たしている。

初診日が20歳以前にある場合、納付要件は不要。

ここ!!ここですよ皆さん! そう、未成年時に精神科・心療内科にかかっていた証明がとれれば、年金なんて払えたことないよ!という方でも申請資格はあるのです。(3の条件が不要だと主張するということ。)

筆者が初めてそういった不調を訴えたのが16歳の夏。それ以降は体調がいい日などあまり存在せず、全日制の学校を卒業することも社会保険のある職に就くことも夢のまた夢でした。従って厚生年金も国民年金も支払えた事がなかったのです。故に受給することができる(かもしれない)という発想が浮かびませんでした。

自分語りに逸れてしまいました、すみません。とにかくこの初診日の証明が取れるか否かでメンヘラの今後の経済状況が決まるといっても過言ではないのです!実際こちらがとれず(原因として年数経過でカルテ廃棄、病院自体が廃院になっていたり。その場合2番目、3番目の病院に依頼することとなる。)、手続きが進められない人が多々いるそうです。

皆さんまずは記憶を辿って最初の病院、その次の病院が現在も営業しているか?自分のカルテが残っているか確認してみましょう。

 

◆障害認定日と請求時期のケース分岐


大事なワード2つめがこちら、障害認定日です。初診日から1年6ヶ月を過ぎ、法令の定める障害の状態にある日付の事を指します。ここが小難しくて筆者も理解に苦しんだのですが、重要な点となりますので何とか解りやすい記述で頑張りますね…!

◇18歳6ヶ月以前に病院へかかり、治療を継続した方
この文言通りに算出すると障害認定日は未成年時になりますが、この場合の障害認定日は20歳の誕生日となるようです。この時点での請求のケースを『障害認定日による請求』といいます。既に20歳を過ぎている方は遡及請求もできるのです。時効は5年となっています。

こちらの請求の場合で次に必要になるのが、その時点での障害の状況がわかる診断書です。なお、この診断書は20歳の誕生日の前後3ヶ月以内の受診状況証明ができるものでなければなりません。

◇20歳当時受診していなかった方や診断書を書いてもらうことが難しい方
障害認定日に障害等級に該当しなかった人でも、その後病状が悪化し、1級または2級の障害の状態になったときには障害基礎年金が受けられます。と、定義されている請求を『事後重症による請求』といいます。

 

◆結局のところ何があれば申請できるの?


長々と定義やしくみの説明をしてしまいました。しかしご自分で手続きをされる際はもちろん、ご家族やプロである社会保険労務士さんへ委任する場合であっても正しい知識を身に付けておいて損はないと思いますので書かせて頂きました。

では、いざ請求申請をしてみるには何を用意することになるのか、まとめて記載していきます。

・年金手帳(被保険者証)・基礎年金番号
・年金証書・恩給証書(受給権があるものすべて)
・戸籍謄本,戸籍抄本
・住民票(続柄の記載があるもの)
・所得証明書,課税(非課税)証明書
・印鑑(認印でも可)
・請求者名義の預金通帳、またはキャッシュカード
・診断書(障害認定日,請求手続き以前3ヶ月以内のもの)
・受診状況証明書(初診日の証明)
・病歴,就労状況等申立書
・精神障害者健康福祉手帳
・生計維持申立書
・障害給付請求事由確認書
・時効に関する申立書、または請求遅延に関する申立書

※この他、配偶者や子の有無で増える事もあります。

書類作成には一段階ずつ年金事務所に通うのが通例となっているようです。長い方は半年以上かかることもあるそうです…なので早くこの記事を伝えたくもありました。

 

◆おわりに


障害年金とは、と題しまして書き連ねてきましたが、みんなで申請しよう!!と言うつもりはありません。ちょっと大変だけど、年金は申請せず家族と助け合いながらやっていくよ。という生き方も、自分いつか寛解して一般人のフィールドへ還るんだ、と志を高く持つのも素晴らしいと思います。

ただ筆者のように、家族に負担をもう強いたくない、それを回避するには自分の力ではどうにもできない…死んでしまいたい。そんなふうに気持ちが追い込まれたことのある人に死んではいけませんなんて綺麗ごと並べてるだけじゃなく、国は弱者にも生きていいといってくれている、その表れとも云える制度もあるよ。死ぬ以外にも解決方を探していこう。そうメンヘラ.jpに縁あって辿り着いた皆様にお伝えしたかったのでした。

これを読んで下さった方の気持ちの変化のきっかけや、行動してみる後押しになれたらとっっっても幸いです。Twitterに生息しておりますので、質問や感想等お題箱よりお待ちしております。あっ…お友達もほしいものリストに入れたいくらい募集中です…!

それでは、長らくのお付き合いに感謝いたします。また皆様にお目にかかれる日を楽しみに、今回の記事を締めたいと思います。自己肯定!ふぁいっおー!

希死念慮は消えない、いつもすぐ横にいる。それでももう少しだけ自分の生をもがいてやろうじゃないか。

(参考:障害基礎年金の受給要件・支給開始時期・計算方法

 


【投稿者】
Z/X(ぜくす) さん

【プロフィール】
メンヘラ12年生の♀。コスメ美容とセーラームーンが生きる糧。作画、作文と歌と漫画も好き。
Twitter:@ZeX_suCkxxx

 


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2件のコメント

ヨシヒロ 返信

色々と書いてますが、結局最終的に金額を決めるのは、申請者の状況を何もわかってない、国に雇われてる奴が判断して金額を決めるシステムです!

頂けるのは有難いですが、納得出来る様なシステムでは無い!

とび 返信

病歴(恐らく)20年以上になります。自立支援制度は出来た頃から申請していましたが年金は何とか就労でき、社保(国保)を何とか納められたので......ですが家族が自死をし、独りになってしまったので主治医に相談し、1回目の申請をしました。ですが実際に病院からもらった診断書は私を一度も診察したことのない医師によるもので、内容は該当するようなものだったようですが、最後の「1〜5」の、殆どここしかみてないんだ、と言われる今後の生活等についての所見番号が該当しない「1」がマークされており当然却下されました。
その後やっとの事で見つけた仕事はメンタル的にとてもきつく、続けることが出来ませんでした。
そこで再度「事後重症」になるわけですが、申請をし認定されました。
一番は医療費の心配をさほどしなくて済むようになった事、定期的に収入があると言う「事」が気持ちの安定にはなっています。
認定ですが.......
はっきり言うと医者の診断書は勿論ですが役所の対応してくださる方の姿勢でも変わります。運良く熱心な方が対応して下さったお陰で申請が受理されたと思っています。

また、記事には記載がありませんでしたが、簡単な言い方ですが1回目の申請(条件はあります)で受理されると約三百万の自給資格もあったと思います。
私は「事後」なので該当しませんでした。

ですが不安定な状態がスパッと改善するとは思いません(人によりけりですが)。実際措置入院になるようなことを私もしでかしました。
受給することがいいことか?と言われるとyes とは答えられません。税金ですから.....

ただ、繰り返しになりますが使える手段は何でも使って何度かやっていこうと思われる方、道がないわけではない、と申し上げたいです。

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