家庭の半分は機能不全家族予備軍とも言われる現代。貴方の認知は正常ですか?




こーんにちは、せりぽよです。

今回は「機能不全家族」についてのお話を書かせてもらいますね。

あなたの育った家庭、もしくは今作っている家庭、「機能不全家族」ではありませんか?

そもそも機能不全家族って何?という人もいるかもしれませんね。自分の育った家庭、作っている家庭が機能不全家族かどうか分からない、もしくは違うと思うのであれば、以下の「こんな経験、ありませんか?」という項目をチェックしてみましょう。自分が親の立場である方は子供目線で考えてチェックしてみてください。

 

■家族とのこんな経験、ありませんか?

・あまりかまってもらえず甘える事がなかった
・親に抱っこしてもらったり、触れてもらった記憶が無い
・家族同士が無関心だった
・他人や兄弟姉妹といつも比べられたり、差別をされた
・褒められた記憶が無く、自分の意見は受け入れてもらえなかった
・顔や姿についてからかわれたり、馬鹿にされたりした
・親の夢を代わりにかなえるように押し付けられたことがある
・勉強や進学などで、親の決めた通りにするのが当たり前だった
・しつけのために叩かれたり、厳しく怒られる事が多くあった
・学歴や肩書き、地位が重視された
・お金やブランド品が重視された
・他の家庭と自分の家庭を比べることが多い親だった
・よく親の愚痴を聞かされた
・両親の世話や不仲の仲裁をすることが多かった
・ほとんどの家事は子供がやっていた
・欲しいものは何でも買ってもらえた
・身の周りの世話は全て親がやっていた
・何をしても許され、溺愛された
・親がアルコール、薬物、ギャンブルなどの依存症だった
・家庭内に怒りの爆発が頻繁にあった
・身体的暴力、性的暴力、精神的暴力のいずれかが起きていた

…さて、どうでしょうか。このチェック項目は女性専門心理カウンセリング、恵比須メンタルカウンセリング東京による機能不全家族チェックテストの内容となっています。
(参考:機能不全家族チェック

 

■機能不全家族とはそもそも何か

では、この「機能不全家族」とはそもそも何でしょうか。

機能不全家族とは、家庭内に対立関係、身体的虐待、精神的虐待、性的虐待、育児放棄、親の威圧的なコントロール等が存在し、子供の性格や行動が抑圧された家庭環境の事です。この機能不全家庭で育った子どもは育った環境を「普通」だと思い込むため、将来的に結婚し家庭を作った時にも親と同じ事をしてしまったりする事もあります。さらに、自己愛や自尊心、他者への共感心等が欠けた人間にもなりやすいと言われています。

また、機能不全家族の類語として「毒親」や「毒家族」があります。毒親、毒家族はこのような機能不全家庭を形成してしまった親や、それを止める事なく促進させた家族の事をいいます。傾向として、この機能不全家庭は身体的な虐待をする事よりも精神的な虐待を行う事が多いと言われています。

さてこの機能不全家族、子供が抑圧された家庭環境であると書きましたね。抑圧されて育った子供にはどんな問題が挙げられるのでしょうか。その答えとしては、「認知の歪み」を持ってしまった「アダルトチルドレン(AC)」という状態になってしまう事が挙げられます。この状態の思考回路のままではとても生きづらさを感じ、精神疾病の根源となる事も起こり得ます。

■機能不全家族で育った人の傾向

機能不全家族で育った人には以下のような傾向が見られる場合があります。自分や知人はどうかな?と当て嵌めて考えてみましょう。

・過剰に空気を読もうとする
・誰かと自分を極端に比較をする
・100か0の思考(生きるか死ぬかどうしようのような思考、中間がない)
・自分に自信がなく他人の基準で判断する
・他人と親密な関係を築きづらい
・役割を演じようとする
・自分の可能性に対しては何故か過信している。
・人とだけでなく自分一人でも楽しむ事が難しい
・過度な承認欲求
・「周囲の人の為に生きて周囲の人の為に死ぬ」のような生き方を考えている

機能不全家族と俗に言われる家庭で育った私は「誰かと自分を極端に比較をする」「100か0の思考」「自分の可能性に対しては何故か過信している」等が当てはまります。ぶっちゃけ言うと超絶生き辛いです、はい。

生きづらくなる理由としては、比較をする事によって自尊心を向上させる虚しさや、逆に自尊心の下がりやすさ、柔軟な思考が出来ないことによって適切な行動ができない、なぜか自分を過信しているから謎の自信があるが結局失敗する…等が起こりやすいからです。私以上にこの傾向を持つ人は、更に生き辛さを抱えているのではないでしょうか。

 

■機能不全家族で育った人の「認知の歪み」とは

先述した傾向は「認知が歪んでいる」という言い方をする事が出来ます。

認知はそもそも、物心ついた時に既にある思考回路の事をいいます。自分の思考回路を自分は正常だと思っていても、周りから見たらちょっとおかしくない?歪んでない?と思われそうな思考が「認知の歪み」です。極端な具体例を挙げるとすると「自分の為ではなく他人の為に生きるのが私の幸せ!私の人生の全てなの!」などでしょうか。

私は「自分は何の役にも立たない存在だから、せめて人に迷惑をかけないように生きなければいけない」という思考が認知の歪みとして医師から挙げられています。原因としては、褒められる事が少なかった事、親との関係性が薄く自尊心が育たなかった事などが指摘されました。これに対しては現在、認知行動療法にてゆっくりと治療をしているところですね。なかなか難しい事ではありますが、自分を生きやすくするためには多少苦労してでも達成しなければいけない事なのでしょう。

 

■私が機能不全家族で育っていた話

私は以前、虐待に関する記事を書きました。(関連記事:虐待はメンヘラを生むって本当?虐待による負の連鎖とは

ここではその記事における、機能不全家族の特徴ともいえる部分を抽出してみようと思います。

この記事の中から抽出するのであれば、

・積極的、消極的を問わずネグレクトを受けていた
・人間がすべき習慣(掃除をする、歯磨きをする事)等を知らなかった
・親との交流が希薄だった
・褒めてもらった記憶がない
・「やってもらわなければできない」と思い込んでしまう程の過干渉

等が挙げられます。

ここらへんの経験によって、私の認知の歪みや性格の根本は産まれたのであろうと推測しています。具体的に挙げると、「自分は何もできない人間である。だから努力しすぎる位でようやく人に追いつく事が出来るんだ」「私は誰からも必要とされていい人間ではない」「褒められるとどうしたらいいのか反応に困ってしまう。褒められないように努力は隠さなければいけない」。

他にも自覚していない認知の歪みは存在すると思います。実際に「話し合いは他人との関係を良好化するためのものであり、悪化させるためのものではない」という事を知人から言われ、目から鱗状態になりました。まだまだ認知の歪みは沢山あるようです。

現在では認知行動療法を通じて自覚した認知の歪みに対して向き合うことと、様々な人と交流して自分の認知が正しいのかどうかを確認しています。自分の生きやすい考え方とはなんなのか。私が心穏やかに生きられる考え方は何処にあるのか。考える事によって少しでも変わるなら、と私はこれからも考え続けて生きる予定です。

 

■私が認知の歪みに気付いたきっかけ

私が「自分はおかしい」と気づいたのは中学3年生の頃でした。それを今では認知の歪みとして認識しています。それを自覚出来たきっかけ自体は中学生3年生が終わる頃に貰った、親友のお母さんからの手紙でした。

私の親友は中学3年生の時に自殺をしました。この自殺した親友のお母さんからのお手紙のお蔭で「私はおかしい」という事に気付く事が出来ました。

親友の葬儀後、暫くしてから親友のお母さんから手紙が届きました。その手紙の一部がこの文章です。

「(せり)ちゃんにはたくさんお世話になっておきながら、(親友の名前)の勝手な振る舞いにより、悲しくて苦しい想いをさせてしまい、本当にごめんなさい。」

この一文を見て、「あぁ、私はおかしいんだな」と気づきました。確かに親友がいなくなった喪失感は感じていました。ですが、悲しいという気持ちと苦しいという気持ちもわからないんです。これらの感情の理解が出来ないんです。人1人が死んでいるというのにもかかわらず、大切であった筈の人が死んだにも関わらず、私は何も感じなかったんです。

主治医には既にこの経験は話してありますが、これは「他人の気持ちに共感できない」「自分の感情を抑圧してしまう」というACの特徴として現れているものなのではないか、という見解をいただいています。私はこのような経験から認知の歪みを自覚しましたが、他人の言葉に違和感を感じる、映画を見ていて一切共感・感動が出来ないといったことなどでも「認知の歪み」を自覚するきっかけになるかもしれません。

 

■歪みを自覚するという事のむずかしさ

また、認知の歪みだけではなく自分が機能不全家族で育っていて、更に認知が歪んでいる事を自覚していないというケースも存在します。知人でそういう人がいますが、周りとの認知の違いによって生きるのが辛くなり、双極性障害を患う事になってしまいました。このような事からも、機能不全家族で育って産まれた認知の歪みが、後々の生活にも歪みをもたらすという事が想像してもらえたらな、と思います。

中々認知が歪んでいる事や、自分が機能不全家族で育ったという事は認めたくない事になるかもしれません。親に愛されて育ったと考えている人なら尚更でしょう。ですが、認知の歪みや、機能不全家庭で育ったという事を認める事。これは自分自身を愛する事に繋がるのではないでしょうか。自分が無意識に感じている生き辛さを自覚する事は、自分を愛する、自分を認めてあげる事に繋がるのではないかと、私はそう思っています。「これは自分がおかしいのではないか?」と思った事には、積極的にとことん考え、正常な認知と自分自身の考えの折り合いをつけられるようにしましょうね。

 

■まとめ

さて、今回は題材が題材なだけに少し知識的な話になってしまいましたね。内容をまとめてみましょうか。

・機能不全家族とは、家庭内に対立関係、身体的虐待、精神的虐待、性的虐待、育児放棄、親の威圧的なコントロール等が存在し、子供が抑圧された家庭環境の事

・機能不全家族で育つ事によって「認知の歪み」を持ってしまった「アダルトチルドレン(AC)」という状態になってしまう可能性が高い

・認知の歪みを自覚する事は難しいが、認知の歪みを自覚する事が出来ないと認知の歪みを治す事も出来ない。

・認知の歪みや機能不全家族で育ったという事は認識しづらいが、自覚症状がある場合にはとことん考え、自分自身の考えと正常な認知との折り合いをつけられるようにする事が大切

こんなかんじでしょうか。認知の歪みというものは本当に自覚する事が難しいものです。ですが、これを自覚する事によって少しは生き辛さが軽減される可能性もあります。

機能不全家族に対するケアが進んで、これ以上機能不全家族が増えませんように。そして、アダルトチルドレンとして苦しむ人がこれ以上増えませんように。以上、せりでした。

 


【執筆者】
せり さん

【プロフィール】
眼鏡がおいしそうと言われた変態とメンヘラを引き寄せるメンヘラキャバ嬢
Twitter:@seri_nonnon

 


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