アカシジアという副作用 ひどい症状に悩まされて5階から飛び降りた話

体験談 hotate アカシジア

私がインターネットでよく書いている事をどこかでまとめたくて、せっかくなので投稿させて頂きました。

といっても思い出せない事も多く、思い出せる事だけを書くので、きちんとした体験談にはなっていないかもしれませんが、書いてみます。

 

とにかくじっとしていられない


約3年前、二十歳で定時制高校在学中に、酷いアカシジアに襲われたときの話です。

アカシジアとは、精神安定剤によくある副作用のひとつです。手足がムズムズしてじっとしていられなくなります。難しい事はわからないのですが、私は当時その症状が酷く出ました。

まず、とにかく具合が悪い。吐き気、めまい、不眠、震えが止まりません。それでも一応高校に在学をしていたので学校には行くのですが、とにかくじっとしていられない。授業中も、座っていられない。人の話を聞いていられない、会話がまともにできない。

私はどのくらいの間アカシジアに襲われていたのか、その間どのように生活していたのか、周りはどんな反応をしていたのか、記憶に残っていないです。結局、高校も退学してしまいました。

眠れず、深夜に外を歩き回ることもありました。そして、私はいつからか「飛び降りてしまいたい」という衝動にかられるようになりました。「死んでしまいたい」ではなく「飛び降りてしまいたい」のです。飛び降りればスッキリすると、そんな風に思っていました。でも、飛び降りるのはやはりこわいですから、どうにかしてその衝動を抑えて、誤魔化していました。

 

「死にたいわけではない」のに、飛び降りてしまった


しかし、ついにその衝動を抑えられなくなる日が来ました。その日の事は覚えています。その日の夜も家にいることが出来ずにフラフラと出歩いてしまい、当時の私は、そろそろ自分がおかしい事に気付いて、自分も周りも振り回され、疲れて、呆れ果てていた頃でした。

その日は躁状態で、飛び降りるのもあまりこわくありませんでした。涼しくて気持ちの良い風が吹いていて、夏の終わりくらいだったと思います。「死にたいわけではない」と親に泣きながら電話をして、謝ったあとに、近所にある建物の5階から飛び降りました。

5階というのは確かに、本当に死にたい人からすれば、飛び降りるには低い階かもしれません。しかし私は、死にたくて飛び降りたわけではなく、とにかく飛び降りたかったから飛び降りたのです。落ちたところには、植木がありました。あったそうです。だから助かったんだ、と聞かされました。

人は5階から落ちると、痛いです。うまく意識は飛んでくれません。そして、足の骨がたくさん折れました。ただ、ベッドの上で病院に運ばれたと気が付いたとき、「良かった」と思ったのを覚えています。「あ、生きてるんだ」とノーテンキに思いました。

当たり前ですが、この時ノーテンキだったのは私だけです。どれくらいの騒ぎになったのか、たくさんの人が動いてくださいました。私の知らないところでも、たくさんの人にショックを与えてしまいましたし、それよりも何よりも、四方八方にこれでもかと迷惑をかけまくりました。考えると恐ろしいですが、この罪を感謝の気持ちといっしょに、死ぬまで覚えておかなければいけません。

その後、数ヵ月の入院して治療をしました。アカシジアがどこかにいっても、とにかく私の精神は不安定だったのですが、お医者さんに手術をしてもらい、看護士さんにお世話をしてもらい、寝たきりが座れるようになり、リハビリもはじまり、トイレの行き方から教えてもらい、車椅子、杖、そして少しずつ少しずつ、歩けるようになっていきました。

 

入院中の私はただ、周りにワガママを言っては慰めてもらい、リハビリをしては励ましてもらい、ご飯を完食すれば褒めてもらい、二十歳の大人が、まわりに全てを支えられながら生きていただけですが、退院して約3年たった今は、前と同じように歩けますし、自転車にも乗れるようになりました。今でも体力は無いし、早寝早起きはできないし、無職だけど、とにかく生きています。

たくさんの人に救われ、生かされています。しかし、私はこの経験から何かを頑張ったとか、少しでも恩返しをしたとか、そういうエピソードがひとつもない、どうしようもない人間です。

生きるのは疲れるし、悲しい事と嫌な事ばかりで、私の命はもしも飛び降りて助かっていなかったとしても、別によかった命だと思います。周りは悲しむと思いますが、人は死ぬものですし、これからいつかはまた何かで死なないといけませんので、たいして変わらないです。

でも、そんな私でも「助かって良かった、助けてもらって良かった」と思ってしまうんです。これからもどうせ生きていても嫌な事ばかりで、私は何もできなくて、そして死ぬ。それが人生だけど、今は生きる事ができていて、それで良いかなと、とりあえず思っています。

これからも、たくさんの人に助けてもらえた事と、たくさんの人に迷惑をかけた事を忘れないようにしたいです。

ここまで書きましたが、これだけは言いたいです。こんな経験は人生にはまったく必要ありません。病気や薬の副作用はこわいです、だからこうしたほうがいい!とか、そういうのは何も書いておらず、すいません。

最後まで読んでくださる方がいるのなら、嬉しいです。読んでくださり、ありがとうございました。

 


【投稿者】
hotate さん

【プロフィール】
Twitter:@soutu_


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