自殺未遂から10年 後遺症を抱えて、過去の自分を認められるようになった




こんにちは、こんばんは。背骨をパキッと折って11年、白檀でございます。

私は移動をする時には車椅子を使います。その理由が飛び降りであることは昨年末に掲載していただきました。興味のある方がいらっしゃいましたら過去の投稿を読んでいただけると幸いです。

(関連記事:自殺未遂で脊髄を損傷してから10年。それでもなんやかんやと生きている私

普段は主にベッド上で暮らしています。そんな私が大切にしている「自問自答」を投稿してみようと思います。

 

ご想像通り、私の日常もまた読者の方々と同じで、「自分が自分の思う通りに動かない日々」「悔しさのやり場がない日々」。こんな事がとても多いのです。

他者に要求していても解決しないことは知っている。だけど周囲の人々との関係を切って生きる事はできない。けれど、自分でも解決できない。…悔しい。悲しい。どうしたら良いのか分からない。

そんな時に思い浮かぶ考えは、過去の自殺を試みる前の自分に向けて「何故あの時、身体が元気なうちに、身体障害の苦悩という可能性に気づけなかったのだろうか」という事です。

そして、心の奥から「それは仕方ないんじゃない?あの頃はあの日々で精一杯だったんだよ。精神的に不安定過ぎて、自分をコントロールする術を学んでいる最中で、それはそれで十分に苦悩していたはずだよ」。そんな言葉が、なんとなく浮かんでくるのです。

その言葉はきついイメージで感じるのでもなく、よく世の中で「それは仕方ないよ、誰だって同じさ」と言う時のような、励ますだけでもない優しさが含まれています。

私はもともと、こんな自問自答ができない人生を送っていました。だから過去に飛び降りを選んだのだと思います。自分を傷つけて痛めつけている時、きっとこんな自問自答はできないと思います。

だから私は、冷静さを保っている期間や、ふとした感情の合間、何かに感動した時に泣きながら何度も自問自答します。

「あの時はどうだった?」
「あの事はどう感じた?」
「その時の周りのお医者さんの顔を見て、どう思った?」
「家族の様子はどんなだった?」

そして、更に問います。

「家族が先に居なくなってしまう可能性はゼロではないよ、今、伝えておきたい事はないの?」
「友人には?お医者さんには?ネットで大切にしてくれる方々には?」
「自分もいつまで生きているかなんて、分からないもんね」と。

自問自答をしているとき、多くの事を思い出します。

亡くなった父の優しい笑顔。
母の気丈な振る舞い。
夫の疲れた顔と、見ていないフリしてちゃんと私を見てくれていること。
救命の主治医のたまの笑顔と、たくさんの知恵。
友人もまた、過酷であろう日々。
文面でしか分からない、ネットでの友人たちの嘆き…

「泣きながら何度も自問自答します」と書きましたが、決して悲しいだけの涙ではありません。自分が癒されていくような、懐かしいような、あたたかい涙も流します。それは過去に出会った人々、今接している人々に優しさや有難さを感じるからなのでしょう。

何より大切な事は、自分自身がこうしてベッド上であっても心を動かすような体験をしている事なのかも知れません。

この先、20年が経ったとして「何で20年前に何とかしておかなかった?!」と思う事は、必ずあるはずです。でも、私はまた「仕方なかったんじゃないかな、だってあの時だって精一杯頑張っていたでしょう?」、そう答えるでしょう。

身体障害の苦悩は、精神疾患・精神障害の苦悩と似ています。ただ、自分の情動をコントロールできるか否かは違ってくるかもしれません。しかし私は未だに境界性人格障害の影を引きずっています。

「そんな自分をどう受け止め、どう活かすのか」、それは私の手腕です。

あなたの人生は、どんな人生ですか。
あなたはどんな人ですか。
今、死にたい気持ちに支配されていますか。
最近、いつ笑いましたか。
涙を流せていますか。

あなたのスペシャリストは、きっとあなたです。
誰よりも、あなたと付き合ってここまで生きてきています。
そして完全には客観的に自分を見られない事も知っています。
専門家にお願いをしなければならない事があるのも分かっています。

あなたは、どう生きますか?

 

私も未来の自分にこの文章を残しておきます。
一瞬だけ、一秒だけでも。
自分って悪くない。
そう思うのなら、自分を捨て去らなければ、私もあなたも未来を描けると私は信じています。

またメンヘラ.jpでも皆様に会えるように、私は生きていきます。

 


【投稿者】
白檀 さん

【プロフィール】
脊髄損傷から進行性の麻痺を発症。
いつかはスマホも使えなくなる可能性があるが、生きる人。一応、主婦。
Twitter:@nyanko_love_888


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