メンヘラ当事者研究会における会計上の課題について




どうも下駄です

現在、僕はメンヘラ当事者研究会という会を運営しており、主催という立場を取っています。

今回はその中で起きた、運営上の課題について書いて生きたいと思っています。

 

メンヘラ当事者研究会では、現在1000円ほどの会費を参加者の方からいだだいて運営しています。そして、ちょうど一ヶ月ほど前、第一回が行われました。

ですので皆様から参加費をいただいたのですが、実際にお金が集まったものを用いるに当たって、不安な気持ちになりました。

それは、「そのお金をどのように用いるのが妥当なのか」という判断基準が明確でなかっためです。

そして、この判断基準は、自分一人で簡単に作って良いものではないと感じはじめました。

そこで、運営の中で話し合い、メンヘラ当事者研究会で皆様からいただいた参加費の運用方法をある程度決定していこうという話になりました。

ですので今回は、その話し合いの中で出てきた問題点と、今後の運用について書いて生きたいと思います

 

関係性についての懸念

さて、話し合いの中で大きく問題となったのは、

参加者の方から参加費をいただくことで、
サービスの提供者と受給者という商売的な関係が生まれてしまうのではないか、

という問題でした。

これは、参加費から運営者に報酬を支払おうと考えていたため、さらに大きな混乱を産みました。

そのことがなぜ問題なのか。

メンヘラ当事者研究会においては、運営者も含めた全ての参加者は当事者である、つまり皆対等な立場である、という理念を持っています。

しかし、参加費によって、お金を払う人と受け取る人という関係が生まれてしまうと、一般的な商業サービスと同じように、ある種の上下関係が、あるいはそこまでいかなくとも、関係性が対等なものではなくなってしまうのではないかという危惧を感じたためです。

この問題の具体的な例としては「責任」の問題があります。

メンヘラ当事者研究会では、運営者も含めて参加者全員を対等であるとみなすため、その会で起きるかもしれない問題、例えばある人が受けたショックやストレスなどの責任をその当人の責任としています。

つまり、その苦痛に関して運営者か全ての責任を負うわけではないということです。しかし、参加費が発生すると、そのような方式で良いのという疑問が生じます。一般的なサービスでは、サービスの提供者がサービス内で起きた問題の責任を取るケースが多いからです。

参加費の発生によって生まれる関係性は、このような点で当事者研究会の当事者性という問題と衝突します。とはいえ、金銭的な関係が生じていない場合でも、運営者と参加者の間ではどうしても立場が違うため、上下関係的なものは生まれてしまいます。

例えば参加者が内容いかんに関わらず運営者の言葉が重要なものであると認識してしまったり、運営者が全ての人が話せるようにするために誰かの話を止めたりすることなどによってそのような関係は生まれてしまうでしょう。

ですが、そうであるからといってその関係を強化して良いわけではありませんし、なにより、そうならないような会にすることが難しくなるかもしれません。

 

活動の継続性、発展性についての懸念

では参加費を取らなければ良いのでしょうか。あるいはそこから運営者に報酬を出さなければ良いのでしょうか。確かにそのような団体は多くあります。

しかし、僕がこの会で参加費を設けた理由は、運営者が無償で活動することに限界を感じていたためでした。

僕は決して善人ではありません。ですので、何かの会を運営することを面倒臭いと感じますし、みなさんの喜ぶ顔が見ることだけで会を続けていけるわけでもありません。

僕の立場は簡単にいうと、当事者研究会のような場はこの世界にもっとあった方が良いと思うが、僕がやらなくても他の人がやってくれるならやらなくても良いかなと考える派です。ですので現状としては、なんとなく当事者研究会のような場はあまり多くないと感じているため運営しています。

もちろん、自分のやったことで誰かが喜んでくれたら嬉しいとは思います。しかし、永遠に嬉しいと感じ続けるとは思いませんし、また、同時に僕のモチベーションは状況によってかなり変わるでしょう。

ならば、心の状況に左右されづらく、また、自分にとって価値のあるもので、会を継続していくことを助けなければならないと考えました。それがお金でした。

そんな気持ちならこのような会をやらなくても良いではないかという考え方もあるかもしれません。ですが、別の観点で、果たしてそれで良いのかなという気持ちも同時にあります。

僕は現在行われている様々な活動に、なんとなく無償でやっているイメージがありますし、なんとなく良い人がやっているイメージを持っています。もちろん全ての団体がその通りであるわけではないと思います。なので、単純に僕の感じているイメージの問題です。しかし、僕のようなイメージを持っている人は少なくない気もしています。

また、そもそも僕は当事者研究のような福祉とか保健といった領域に含まれる活動に興味がなく、むしろ近寄りづらいと考えていたという経緯も関係しています。ですが、実際に触れていく中で、これは別にある特定の人たちだけに意味があることではなく、多くの人に意味があるのではないかと思うようになりました。そしてなにより、単純に面白いなと感じました。

以上のようなことから、活動の内容いかんにかかわらず、イメージでこのような活動に集まる人々は限定され、また、そのことによってまたそのイメージが強化されるという循環関係が生じているのではないかと考えました。そしてそれはつまらないなと思いました。

なので、特段特別ではない普通の人でもこういう活動ができるようにしたいと考えました。そうして考えた結果、そのためには、だれでも比較的簡単に継続して会を続けていけるような運営システムとその実例が必要だろうと思ったのです。そのシステムづくりとモデルケースを打ち立てるためにこの会をやっているところは多少あります。そのシステムの中で、主催者が会を続けていくモチベーションを保つために、比較的普遍的に価値があるものを考えた結果がお金でした。

そのようなことから、参加費は設けたく思いました。そして、あまり無理もしたくないなと思いました。あくまで普通に、良い人になりすぎずやりたいのです。

 

まとめると、

・当事者研究を継続・発展させるためにお金を集めて、運営者に成果として還元したい
・しかし、それにより運営者と参加者の立場の差が強化されてしまうことは問題である。

という感じです。

以上のことをまとめると、当事者研究会を継続して活動していくためには、お金を集めて運営者の仕事に対する成果として還元したいが、それにより運営者と参加者の間に上下関係のようなものが生まれるのは良くない、ということになります。

 

現在の暫定的な結論

そこでどうするのか

まず運営も参加費を払う

そして参加費の総額から経費分を引いた残金の半分を、運営者への手当として支払う

手当は司会手当と事務手当の2種類

2種類に分けているは仕事を分担しやすくするため

そうすることで、一人の仕事量が増えて辛くなることを避ける目的

それぞれ、残金の25%づつ

その割合は、参加費+交通費+αくらいになるかが目安

残り半分はプール金

より良くしていくため

アンケート開発

その仕事に対する手当や、専門の人に聞きにいく

あとは勉強費

本を買ったり

各回ごとのレポート記事などもかけると良いかと思っている

最後にお金がどのように使われたかを、会計として会の後に書かれる報告書に載せいていく

 

ということから、お金周りのことを決めました。以下、書いていきます。

まず、運営者を含めた全員から参加費を集めます。これは皆の立場を対等にするためです。

そして集めた全員分の参加費から、会場費、印刷費等の必要経費を抜きます。その後残ったお金の50%を運営者がその会で行った仕事に対する手当として支払います。手当は2種類あります。一つは司会手当。これは会当日の司会をした人に対して支払われます。二つに事務手当。これは当日までの会場の手配や告知等の準備をした人に支払います。手当はそれぞれ25%づつ支払い、計50%となります。25%という数値は、参加費+交通費+αくらいを目安に設定しました。

残りの50&はプールし、会を改善していくために使います。現在検討している具体的な使用例はアンケートの改良と、書籍購入です。そこで行われた仕事に対しても手当は支払われます。

そして、そのようなお金の運用は報告書の中で公開し、透明化を図ります。

 

最後に、これが重要なのですが、誰でも運営者になることができます。これは、運営者と参加者の立場を固定化せず会全体で運営していることを表す要素であり、また、この会を通してこのような活動を広げていくための要素です。

また、僕がやりたくないとか忙しいなどといったときにも継続して活動するためでもあります。

運営者は継続的にやる必要はなくやりたいときにやれば良いです。ですので、運営者をやりたいという人はお気軽に連絡をください。上記の基準で手当も支払われます。

また、これとは別にメンヘラ.jpから原稿料が支払われる、報告書の執筆者も募集します。例としては僕がこれまで書いてきたようなもののような感じで書いていけば良いです。こちらもお気軽によろしくお願いします。

 

以上がメンヘラ当事者研究会のお金の問題と結論です。

これは現在暫定的に決めた結論ですので、ここどうなのとか、ありましたらお気軽にご連絡ください。考えます。

当事者研究の本を読んでいた中に、当事者研究の元祖。「べてるの家」で当事者研究が成立したのは、そもそも「べてるの家」が商売を行なっており。その前提があって当事者研究が可能になったという話がありました。

まあ、当たり前といば当たり前なのですが、現代社会は資本主義社会なので、お金が関わるか関わらないかで、社会とどのように関係を持つかは変わってきます。

もちろんその弊害もありますが、良い点もあります。

なので、今後もお金とのうまい付き合い方を考えていければなと思います。


【投稿者】
日和下駄 さん

【プロフィール】
普段は大学生をやったり、演劇をやったりしています。

twitter : @getateg


【募集】
メンヘラ.jpでは、体験談・エッセイなどの読者投稿を募集しています。
応募はこちらから


2 件のコメント

  1. 日本のタンメン 返信

    メンヘラ当事者研究会の参加者です。研究会の運営してくださり、ありがとうございます。
    ココで提案があります。実質的な報酬となる「+α」が残金のおおよそ(会や場所に寄って変わるから正確に出すのは難しい)何割くらいになるか、プール金が余った時にどうするかが分かれば安心すると思いました。

    • 日和下駄 返信

      ご意見ありがとうございます。
      +αに関してはおっしゃる通り正確に提示するのは難しいです。
      ですので、毎回手当てがいくら払われたかを会計で明らかにして行く方向で考えています。ご容赦ください。
      一応前回の会の人数が20名で運営ギリギリの人数だったのでそれが最大額の手当てになると思います。
      その際の+αは、手当てが3000円程でそこから参加費1000円、交通費約500円として考えると、+αは1500円になります。ご参考の程に。

      また、プール金の使用方法に関しては、記事内にあるように、現状は書籍購入費、アンケート研究費に当てようと考えています。他にも、会の運営のために必要なことに使っていこうと考えています。そして、それらは報告書で公開あるいは是非を問おうと考えています。
      その為、基本的にはプール金は貯金していき、必要に応じて用いる形になると思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)