17歳で発症した離人症。45歳になった今でも私を苦しめる。 一体いつ大人になれるのだろう?

コラム 離人症 ニシムココ

最近また、離人感に襲われる。現実感がなく、自分のからだが借り物のように感じる。

自分の名前はかろうじて言えるけれど、その名前にも現実味が無い。45歳にもなっていまだに離人が現れるのはおかしいのだろうか。年をとれば離人は無くなる、と以前聞いたけれど・・・。いや、私は肉体は日に日に年老いてゆくのを実感しているけれど、精神はまだハタチそこそこのような気がしている。

結婚せず、子供も生まず、いまだ親のすねをかじって生活している私に、45歳の自我なんぞ芽生えようも無い。肉体はしっかり更年期の始まりを感じ、生理がなくなってきたことや手足の関節の痛みなどで45歳の「現実」をしっかりと感じているのに、精神は若く幼いままだ。バランスが全然とれず混乱する時がある。

「現実」が非常にあやふやで混沌としているのに反して、眠っているときにみる夢はとても色鮮やかでストーリー性をもっている。時として「夢」と「現実世界」の鮮やかさが反転する。むろん、目が覚めたらどんなはっきりとした夢も、記憶がどんどん薄れてゆくのだが。

最近の私は、職探しに従事している。年金が少なくなってきた、生活が苦しい、とぼやく親の声を聞いていると、私はこのままじゃいけない、働いて親を安心させなきゃ、と強く思うのだ。けれど、今朝のようにまた強い離人感がやってくると、その強い意志は一気に崩れ落ちそうになる。

大丈夫だろうか? 本当に働けるのだろうか? 実際仕事に就けたとして、また何度も欠勤するような事態になり、周りに迷惑をかけることにはもう絶対にしたくない。まだ起きてもいない困難を想像しては、途端に足がすくむ。

「もう45歳なんだから、ちゃんとしなきゃ」と、自分で自分を縛り付けているのはよく分かっている。両親はそんなことは一切言わないが、自分ひとりで勝手にプレッシャーを感じている。

同年代の友人、知人はもうとっくに家庭をもち、子供も大きくなっている。20歳くらいの子供がいる人だっている。けれど私ときたらどうだろう。今の私が、20歳の子供を持つことなんてとても考えられない。1歳児だって無理だろう。

人生の大事な時期が、ぽっかり記憶から消えそうになっている。20代後半、30代、私はなにも自分を成長させず、のんしゃらんと生きてきたとしか言えない。そのツケが今どっと回ってきたのだろうか。重すぎる。40歳以降が、私が本当に「生きて」きた、と思っているが、何故その前から「生きて」これなかったのだろう。疑問符と自責の念ばかりだ。

やり直しは本当にできるのか? 年相応な「45歳の大人の女」に、私はいつになったらなれるのだろう。

 


【投稿者】
ニシムココ さん

【プロフィール】
45歳の離人症患者。離人症歴30年のベテラン。


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