部下がうつ病だったらどうすればいい?メンヘラが一般就労時にされて嬉しかった4つの工夫と配慮

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こんにちは。CindⅢ site(シンディースリー・サイト)というブログを運営しているCyndiと申します。

今回はメンヘラ.jpへの初寄稿ということで、自分が1番メンヘラをこじらせていた会社員時代の話をさせていただきます。

 

現在就労されているメンヘラさんとその周りの皆様、職場の環境はいかがですか?

メンヘラが就労に苦労するのと同様に、職場の上司もメンヘラの扱いに苦労しているのが正直なところではないでしょうか。

私は大学4年生の時、某ベンチャー企業の内定を獲得した後にプライベートが原因でうつ病を発症し、内定先でオープン就労をすることになりました。

会社にとっても前例のないメンヘラ新卒の入社。私が少しでも無理なく仕事を続けて成長できるように、上司はたくさんの工夫をこらし、配慮をしてくれました。

この記事ではその中でも特にメンヘラの私がされて嬉しかったこと、気が楽になったことをご紹介します。

 

1. 遅刻・欠勤について勤務時間中に言及しない

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私はたびたび不安発作を起こし遅刻・欠勤してしまうことがありました。その際に彼らがしてくれたのは、「何も言及しない」ことです。

私が遅れて出勤しても彼らは私に何も言わず、普段通りに接します。勤務時間中に聞くのはあくまで仕事の進捗であり、私の体調のことではありません。

「私が体調を崩したから」→「仕事が遅れた」→「お前のせいだ」ではなく、理由が体調不良であろうがスキルの問題であろうが、「仕事が遅れている」→「ではどうやって対処するか」をドライに、合理的に、そして真剣に考えてくれたのです。

上司がそのような考え方でいてくれたことで、メンヘラ新卒の私も「私が体調を崩したのは最低だ、みんなに迷惑をかけた、私なんていなければ」という負のスパイラルに陥らず、「仕事がこれだけある。予定より遅れてしまった。どうすればリカバリーできるだろう」と冷静に考えることが出来ました。

そして、仕事を進めるために私自身も仕事中に遅刻や欠勤を引きずらなくなりました。

……とは言え、遅刻が多くなると会社としてもメンヘラ新卒の体調のことが気になるものです。それでも上司が私に体調のことを聞くのは絶対に定時の後・会社の外でした。考えすぎる傾向のある私が定時中にパフォーマンスを落としたら困るから(by元上司)です。見、見透かされていた……

 

2. 「1日にどれだけやったか」ではなく「合計でどれだけやったか」で計る

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私は就労していた当時は特に体調の波が激しく、生理周期や天気、前日の体調等によって1日のパフォーマンスに差がありました。その時会社がとってくれた配慮は、「日々の結果を比べるのではなく、一定の期間(週、月)の結果で判断できるような仕事を振る」ことです。

私が毎日コツコツできない(難しい)人なのだから、毎日コツコツやらなくて良い仕事を割り振る。自分も体調の良い日は倍速で仕事を進めるようにして、体調の悪い日はとっとと定時で帰って翌日を少しでも「体調の良い日」に持っていくため早く寝る。その日その日のパフォーマンスにいちいち凹まず、翌日のことを考えた行動をとれるようになりました。

仕事の割り振り方・評価の仕方を配慮してもらうことで、仕事がやりやすくなった例です。

 

3. 仕事の悩みや本音を聞くのは、同期のいない場所で

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私には同期が1名いました。彼女は無遅刻・無欠勤です。私はどう頑張っても遅刻や欠勤をしてしまいます。いつも劣等感でいっぱいでした。うつ病ならではの認知の歪みも加わり、私は日々そこまで気にするべきではないことを気にしすぎながら働いていました。

そんな私を上司はたびたび営業同行や面談を名目に外に引っ張り出してくれて、会社の外で「同期とは最近どう?」と聞いてくれました。同期を交えたグループ面談や会議では遠慮して話せないようなことも、その場では話すことが出来ました。

会話の例:

■同期が仕事をしてくれないけれど、私がいつも迷惑をかけているから私が同期の分までやるべきなのかと悩んでいる
→ それとこれとは別物。シンディが休むのは同期が仕事をしない理由にはならない。上司に相談しなさい。

■上司が帰ったあと同期が私に暴言を吐いた。私のせいでストレスを溜めていると思うので心配だ
→ とりあえずあなた自身のメンタルの心配をしなさい。どちらかというとストレス源は俺(上司)だ。

■同期は遅刻や欠勤をしないのに、遅刻や欠勤をする私が大きな仕事を任されている現状がよく分からない
→ 同期はこういう計画で育てている。シンディはこういう計画で育てている。だから経験させる仕事の順番が違うのは当然のことなんだ。

同時に、「自分は真面目に通勤しているのに、なんでまともに通勤できないあいつが評価されるんだ」という不満を抱える同期のガス抜きも上司が請け負ってくれました。

余計なことで悩まれると、業務に支障が出てしまうからです。

同期とは性格も考え方も真反対で何度もぶつかりましたが、上司のおかげで仲良くやっていくことができました。いやこれ本当に。

 

4. 飲み会でお酒を一切すすめない

皆さんご存知のように、メンヘラさん御用達の薬は大体アルコールとの相性が悪いです。

私の会社の飲み会では、アルコールが飲めない人は一切アルコール禁止でした。なぜかというと、全員が楽しい方がいいからです。これに尽きます。

私はもともとアルコールに弱いこともあり、乾杯からジュースやウーロン茶をいただいていました。

「今、お薬飲んでるんですよね」。これで飲み会でのお酒は全回避可能でした。

料理が余りがちなコースの場合等は、シラフの人間は食べ専要員として重要な役割を果たすこともあります。

 

会社が本当に自分たちのためになることをすれば、メンヘラも働きやすい

以上の4つに共通していたのは、会社がやっていたことは結果的にメンヘラへの配慮になっていたけれど、根幹にあるのは業務を円滑に進めるための工夫だということです。

ただ無責任に優しく「いいよ、いいよ」と何もかもを許してもらっていただいていたわけではなく、上手に会社にも利益が出るようマネジメントをしていただいていました。

私が上司にしてもらったことは、新卒が2名しかいなかった小さなベンチャー企業だから出来たことでもあると思います。反対に、大企業では既にノウハウが貯まっていて、成功例や失敗例から学べることもあるでしょう。皆様の職場では、どんな工夫が出来そうですか?

 

もちろん、メンヘラ社員の方も治療と業務を一生懸命する必要があります。

・日々の仕事は可能な範囲でしっかり取り組む。
・通院・服薬をサボらない、ODなんてもってのほか。
・お酒と飲み合わせが悪い薬を飲んでいる場合はお酒も控える。
・睡眠時間をきちんと取る(不眠の方は睡眠薬の調節等怠らない)。
・栄養のある食事を摂る(摂食障害の方は極力、極力健全なお食事を……)。
・よく分からない恋愛に逃げて自分をぶち壊さない。

受け身にならず、お互いが働きやすい職場をつくり、最大限のパフォーマンスで仕事ができるような環境に日々アップデートしていく姿勢が、メンヘラが就労を続けていく上でのひとつのカギになってくるのではないでしょうか。

※最終的に私はメンタルをこじらせ休職・退職をしてしまいましたが、現在もその会社から仕事を継続的に受注する等、良好な関係を築き続けることが出来ています。

 

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Cyndi

Cyndi

うつ病治療中の24歳。フリーライター・ブロガーもどき。 座右の銘は「キレたら負け」

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