メンヘラ当事者研究会 第2回「普通ってなんだろう?」報告レポート

コラム 当事者研究 日和下駄

どうも下駄です。
今回は9月18日(月)に行ったメンヘラ当事者研究会第二回の報告をしたいと思います。

「当事者研究って何?」って方はこちらの記事を。
・「当事者研究」とは – 当事者研究の進め方、おもしろさ –

「メンヘラ当事者研究会って怪しそう、どんな会なの?」って方はこちらの記事を。
・メンヘラ当事者研究会 第一回「生きづらさってどんな感じ?」報告レポート
・「メンヘラ当事者研究会」第二回 〜「普通」ってなんだろう?〜

それぞれ読んでいただけると、なんとなく雰囲気がわかるかなと思います。

今回の報告では会の様子を書いたレポートと、アンケート集計結果、会の反省、会計をお伝えします。お時間ない方はレポート部分だけでも読んでいただければ幸いです。

また、最後に次回の当事者研究会の告知も行いますので、そちらもご確認いただけると嬉しいです。

 

■第二回レポート


今回から会の参加者の方にレポートを書いていただくことを試みています。今回担当してくださったのは、EQさんです。

以下、EQさんによるレポートです。

***

メンヘラ当事者研究会のレポをします。EQです。よろしくお願いいたします。

会ですが、無限に楽しいと思いました。今後もやっていきましょう。

今回の開催場所は湯島地域活動センターでした。
僕はADHDなので、開催時間に前もって到着が出来るよう場所を予習しに行ったのですが、着いたのはギリギリ開催3分前でした(笑うところです)。ただ、遅刻OK、研究が開始されるのも結構ふわっとしてたのでとても優しいなと思いました。雰囲気も優しいです。

第二回のテーマは「普通って何だろう?」です。

普通(ふつう)とは、広く通用する状態のこと。普通の『普』は、「あまねく」「広く」を意味する字である。平庸であること。

(引用:普通 - Wikipedia



まずは曖昧な自己紹介をやり、曖昧においしい羊羹を頂いたことを覚えています。

みんなが輪っかになって座り、下駄氏がテーマに関連した大きなクエスチョンを出すので、ぐるぐると任意のメンタルを中央に置いていく(発言していく)様子はまるでUNOのようです。時折、「あのカード(発言)いいよね」「いい…」のような会話やあたたかみのある承認が生まれます。これをn回繰り返す感じでした。当日は3回ほど回りました。

1週目:皆さんは自分の事を「普通」だと思いますか?
2週目:自分は「普通」じゃないと感じたタイミングはありますか?
3週目:曖昧に始まったので忘れてしまった……ごめんなさい……(「普通」じゃないってどういうこと?みたいな話だった気がする)

最後に感想を出し合って、とても和やかに会が終わったので「ああ、来てよかったな」と思いました。

以下はEQの心に残ったものの一部です。ご確認よろしくお願いいたします。

 

①「普通」にもタイプがあり、「普通じゃない」にもタイプがある


いきなり3週目の話になるのですが、人間ってポケモンっぽいよね、という話がかなり盛り上がりました。

・「普通」の人を草タイプとします。「普通じゃない人」を水タイプとします。草タイプの草むら(コミュニティ)内のシェア率が8-9割だったとして、そこにポツンと水タイプが住まざるを得ない状況になった時、なんかあった時に周囲に技を出しても「こうかがいまひとつ」になるし、つらくない?

・反対に「水タイプ」の割合がとても多いコミュニティでは、また新たにそこに居るのがつらいタイプのポケモンが出てくる?

・ならば、現在つらい思いをしている人はもしかすると「コミュニティ内でのシェア率が低い(珍しい)タイプのポケモン」なのかもしれないね。ゴーストタイプはゴーストタイプ同士で集まってみたらまた何か見つかるかも?

本当は「炎タイプ」になりたかったのに気づいたら「水タイプ」だった、今からでも任意のタイプになりたいけど方法がわからない……みたいな話でした。強くなりてぇ…

 

②「普通じゃない人」から見る「普通」の人


完全に「普通」な人なんて存在しないよ、という意見はとりあえず置いておいて、「普通じゃない人」から見る「限りなく普通に見える(感じられる)人」についてのお話です。

世の中には自己肯定感が高い人と自己肯定感が低い人がいます。自己肯定感が高い人は自己肯定感が低い人から見ると大変「普通」に感じられます。これは、例えば「自己肯定感の高い人」が一般的に見て「普通じゃない」要素を持っていたとしても起こりうる現象です。(学歴・地位が異様に高い、外見が良い等)

そして、そういった人は「普通か?普通じゃないか?」というを悩んだりする事ってあんまりなさそう……なさそうじゃない?実際そういう体験をした人もいたそうです。(プロの普通の人が世の中には存在するらしいぞ!)「自己肯定感がある人」はそもそも「自己肯定感」という言葉を使わない、みたいな。

だからといって全員が全員「普通」になれる訳ではないけれど、もし「普通じゃない」と思われることが怖い人、「普通じゃなくなる」ことをとても恐れている人は、
自分自身の「自己肯定感」を何かしらの方法で持ち上げてあげる/下がらないようにするとちょっと楽になったりするのかな、と思いました。

 

③「普通じゃない」つらさは共有できるか


これはどこかで目茶苦茶トピックに上がった!!っていう感じの話ではないのですが、少なくとも「メンヘラ当事者研究会」はいわゆる「普通」の人たちが共有できないものを、ゆるやかに共有できている(受け止められている)のではないか?と感じました。

「普通側にしがみつこうとしてつらかった」
「コミュニケーションの方法が違うんじゃないか?と感じることがある」
「本当は普通にやっていけてる人が羨ましいし、少なからず憎々しく気持ちもある」

など、本来であれば非難まではいかないまでも大きな同意を得られるようには思えない事が、ふわっと「あー、わかる」で流れてくれる。それは本来の「研究」ではないのかもしれないけど、「当事者」が集まることでしか成しえない事のような気がしました。みんなちがって、みんな悪い。だから、わかる。

 

上記3つがメンヘラ当事者研究会に参加して特に大きく印象に残ったものになります。もっと細々した共感点はいろいろあるのですが、プライベートとレポの境目のバランスがむずかしいと思うのでこれくらいにしておきます……

「メンヘラ」「当事者会」という単語の組み合わせで「なんだよ、傷の舐め合いかよ」と思う方もいるのかもしれません。もともと参加を強制するものではないですし、かといってそういった気持ちを完全に否定する事はできないと思います。

ただ、会に参加したEQ個人として、は単なる「傷を舐め合う」事以上の価値が感じられました。やってみるとわかることもあるもんだ。やっていきましょう。

せっかくのレポなので、以下「普通って何だろう?」に対する個人的な意見をまとめておしまいにします。

EQは物心つくかつかないか?といった頃から漠然と「普通ではない」以外の気持ちを自分に対して抱いた事が無かったので、今となってはそれが「普通」になっています。要約すると「普通ではない」と「普通である」が同居している状態なので、うっかり「普通ってなんだろう?」という疑問を投げかけられると「(虚無)」となってしまいます。

虚無のままでいるのは不安が伴うものです。便宜上当事者会では「普通ではないです」と普通に答えました。何と答えるのが正解だったのか未だに判断が付かないので、もうしばらくはこんな感じだと思います。

以上、メンヘラ当事者研究会レポでした。

EQ

***

以上、EQさんによるレポートでした。

補足として参加者をお伝えしておくと今回は16名の参加でした。ありがとうございました。

 

■アンケート


次にアンケート集計結果です。

今回は運営のべとりんくんが改善してくれたアンケートを用いているので、第一回とは項目が変わっています。ご注意ください。順番に見ていきます。

 

Q1 本日は参加いただき、ありがとうございました。本日はいかがでしたか?
全体の満足度を教えて下さい。(回答は、当てはまる数字を〇で囲んで下さい)

Q1は会全体の満足度を聞く設問です。10段階で回答していただきます。

全体的に極端に低い評価があるわけではないので、それなりに良い会ができたのかなと思います。5,6の方の評価を上げられるような会にすることが今後の課題のように感じます。

 

Q2 上記の満足度になった主な理由をお書き下さい(難しければ飛ばして下さい)

Q2はQ1の評価の理由を問う設問です。以下、自由記述です。

・普通に対して、様々な考えを知れてよかった
・○○さん、△△さん、□□さんの話が面白かった
・和気藹々とした雰囲気でできた。「普通」について多様な意見が聞けた。意見のなげ合い(?)が活発だった
・とても面白く意味のある話ができたから
・いろんな普通が聞けた
・普段話しにくい内容を話せてよかった

良い話ができた、聞けたというご意見でした。意義のある時間になったようでよかったと思います。

・テーマへの興味が無くなってた…

普通というテーマは普遍的な分、何度もやられているテーマなので興味を持ちづらい方もいるかも知れませんね。今後は攻めたテーマもやっていきたいです。

・10でなかったのはそれぞれの体験をもっと掘り下げたかったから

参加人数が多いと嬉しい半面、一人一人の体験の掘り下げが難しい部分もあるなぁと感じています。多くともうまく掘り下げる方法もあるのかも知れませんが、まだ模索中です。

・平和だったのでとても良い

ありがとうございます。

 

Q3 本日の司会役の進行は快適でしたか?

Q3は司会進行の評価を聞く設問です。10段階で回答していただきます。

これに関しては、なかなか高いです。よかったです。

 

Q4 以下の項目について、回答を〇で囲んで下さい
1-とてもそう思う  2-そう思う  3-あまり思わない  4-全く思わない

Q4はいくつかの項目に答えていただく設問です。

(ア)初めのレジュメ説明の内容は理解できた
(イ)話しやすい雰囲気だった
(ウ)話すことを強制されていると感じた
(エ)何を話せばいいのか分からなくて戸惑った

(ア)〜(エ)は司会についてのより詳しい評価を聞く設問です。

これに関しては、まあまあ良い評価なのかなと思います。

(オ)他の人の言葉に傷ついたことがあった
(カ)言いたくないことを話してしまったことがあった
(キ)*(カ)で「はい」を選んだ人のみ 話したことを後悔している

この設問は、会に参加して気分を害したかを問う設問です。これに関しては、全員いいえでした。よかったです。

 

Q5 本日の会のテーマは、あなたの話したいこと/知りたいことに合っていましたか?

Q5は今回のテーマの満足度を問う設問です。10段階で答えていただきます。

なかなかばらけています。やはり普通というテーマは少し当たり前すぎるテーマだったかも知れません。また、普通というテーマで語られる内容が想像と違ったのかも知れません。それは事前の告知でなんとかできれば良いなと思います。

また、このような活動が頻繁に行われれば自分に興味のあるテーマの回だけ参加するという選択が生まれてくるかも知れません。

 

Q6 次回以降話してみたいテーマを一つ書いてください。
(今自分が困っていること、他の人の場合を聞いてみたいテーマなど)

Q6は次回以降話してみたいテーマを問う設問です。以下自由記述です。

・いい恋愛とはどうしたらできるのか
・型にはまらない、恋愛に形って難しそう
・より良いパートナーシップを築くには
・結婚について

恋愛系のテーマは、僕が次回以降やりたいなと言ったためもあると思いますが多かったです。近いうちにやることになると思います。

・友情

人を友達と呼んで良いのか悩むことは多くあるなと思います。どこから友達なのかとかはテーマにしやすいのかなぁと思います。ただ、みんなすでに考えてそうな気もします。

・メンヘラ女子の扱い方

扱うという語にはうまく操縦したいという含意があるように思います。メンヘラという言葉にはなんとなく「めんどくさい」という意味が付与していることが多いような気がしますが、逆に言えばめんどくさい人をメンヘラと呼んでいるのかなとも思います。このくらい攻めたテーマも良いのかも知れません。

・グループ活動が辛い!嫌なコトは避けても良いか否か
・集団への所属

このような意見を受けて、次回は居場所にまつわるテーマにしました。
よろしくお願いします。

・家庭環境(逃げられない環境)でいかに生き延びるか

家族にまつわる問題は、なかなかプライベートな問題ながら大きな問題だと思います。
これもやりたいですね。

・差別について

これもなかなか難しいテーマですが、そういうところにも切り込んでいきたいです。

 

Q7 今回の研究会の感想や改善要望があれば、自由に書いてください。

Q7は感想等の自由記述欄です。以下回答です。

・メンバー表が欲しい

次回以降Twitterでリスト作ることを試みようと思っています。

・交通の便がもっといい場所だと嬉しいです

やはりハブ駅の方が来やすいのだなと感じました。参考にします。

・話すのが苦手な型にもう少し話すチャンスがあると良いと思いました
・数人ずつのグループに分けた方が話したい人にはいいのかなと思った

今回自分が司会者だったのですが、時間的にグループ分けができませんでした。確かに少人数の方が話しやすいので次回はやっていきたいです。あとは参加人数の調整ですね。

・企画したいです

是非に!

・NICE!!
・ドタ参加でしたが来てよかったと思いました。ありがとうございました

ありがとうございます!

・聞くだけでも参加者ですというフレーズは話し下手な人でも安心できるのでいいと思った

ありがとうございます。聞くだけでも参加者であるというのは当会のこだわりです。しかし、そこから話したいなと感じたタイミングで話せるような状況を作れるように頑張りたいです。

 

■反省


僕が司会をしたのですが、我ながらレジュメの説明が下手だなぁと感じました。もうちょっと考えたいです。

また、グループ分けして話すことがしたかったのですが、時間配分ミスってできなかったです。そこも注意したいです。あとテーマ設定もアンケート見ながら、ここら辺かなというのを探していきたいなと思いました。

嬉しかったことは今回、運営希望者が出て来たことです。それにあたり、役割分担をきちんとしていこうと思いました。なので、次回現在の運営メンバー紹介をしたいと考えています。見ていただけると嬉しいです。

 

■会計


今回の会計についてです。

 

■告知


最後に告知です。

メンヘラ当事者研究会を10月14日(土)に新横浜で開くことになりました。テーマは「居場所があるってどういうこと?」です。

参加希望の方はこちらから↓
http://twipla.jp/events/280444

詳細はこちらから↓
・「メンヘラ当事者研究会」第三回 ~居場所があるってどういうこと?~

よろしくお願いします。

 


【投稿者】
日和下駄 さん

【プロフィール】
普段は大学生をやったり、演劇をやったりしています。

twitter : @getateg


【募集】
メンヘラ.jpでは、体験談・エッセイなどの読者投稿を募集しています。
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