「死ね」と言われるより無関心であることが一番恐ろしいと知った いじめられっ子だった頃の記憶

体験談 いじめ ADHD(注意欠如多動性障害) 菜々

私は、最近になってようやくADHDと診断された20代である。ASDはグレーゾーンだ。

今回の話をメンヘラ.jpに投稿しようと思った理由は2つある。

1つは、結構な内容なので現実社会で話すとドン引きされる可能性があるが、1人で抱え込みにはあまりにも辛すぎるということである。

もう1つは、人生の中でも3本の指に入るような話なので、こんなに闇が深くて面白い話を誰にもせずに年老いていくことは大変もったいないと思ったからである。

 

まず始めに、私がどのような場所で育ったかを伝えなければならない。

私が育った場所は、四方八方が山で囲まれ、田舎にしては人が多く、スーパーやコンビニも数軒あり、医療に関してもそこまで困窮していないが、超がつく閉鎖的な環境であった。所謂、余所者を嫌う地域である。また、少しでも変わった人間は排除される傾向にあった。

このような条件の中で育った私は、当たり前のように保育園時代から揶揄われていた。どうやら集団行動が出来ず、一人で読書することが多かったらしい。おまけに早生まれで体が小さく、病弱だったため、格好のターゲットとなっていた。

小学校に進むと、ますます奇行が目立つようになっていた。今であればどう考えてもADHDと言われそうな行動であったが、当時はそのような知識が無い人が多かった。つまり、ただの問題児である。

しかし、普段は大人しかったため、完全にいじめのターゲットとなっていた。因みに今でも不可解ないじめの理由は、「校庭に死んでいた小鳥を私が殺した」というものである。もちろん身に覚えはないし、最早笑うしかない。

 

本題に入ろう。そんないじめられエピソードの中でも最も記憶に残っている今回の話は、一番いじめが酷かった、小学3〜4年生の掃除の時間の話である。

それはいつものように同じクラスの男女グループ6人で、2階の教室の清掃を行っていたときのことだった。その途中で、はっきりとは覚えていないが、男子に挑発されたことがきっかけだったと思う。

その時、大人は誰もおらず、常々死にたいと思っていた私は、半泣きで突発的にベランダに飛び出し、「死んでやる」と叫んでいた。正直、この時点で誰かが止めてくれると思っていた。

確かに死にたいとは思っていたが、実際行動に移すとなると足が竦んでしまう上に、ベランダの柵を越えるにも一苦労な高さであった。何より、目の前で同級生が飛び降りようとしているのである。そんな状況で、普通に考えれば誰か止めてくれるだろうと思っていたのだ。

しかし、私の想像を遥かに超えたことが起きた。男子の一人が、「死ねるものなら死んでみろよ」とドアや窓の鍵を一通り締めてしまったのである。

流石にパニックになり、半泣きだった私は大号泣で「開けてよ」と窓を叩きながら叫んでいた。だが追い打ちをかけるかの様に、同じ清掃グループの男女はこちらを見ることなく無言で清掃を続けていた。この異様な状態に涙も止まり、「死ねよ」と言われたことよりも、「誰も私に無関心なのだ」という恐怖に困惑していた。

その後、隣のクラスの担任が通りかかり、何をやってるの!という怒号で、私は清掃中に死なずに済んだのである。

不服そうな清掃グループの男女と私が別々に叱られたが、いじめが改善されることはなかった。何故なら、担任が見て見ぬ振りをしていたからである。後に知ったのは、私を見かねた同級生が担任に報告したことがあったが、何のリアクションも無かったということである。またこの担任は、別の学校で問題を起こしていたらしく、どうやらまた面倒を起こすのを避けていたということであった。

更にこの時期はタイミングが悪く、家庭内でも問題があったため両親に報告しなかったが、どうやら両親もこのことを知っていたらしい。

 

恐らく発達障害が早く分かっていて、尚且つ、ある程度の対処が出来ればこのようなことは避けられたと思う。

そうでなくとも、担任が介入するなり親が介入するなりしていればここまで酷くなることは無かったのではないかとも考えた。

だが、よくよく考えると、登場人物全員が異様であり、それには何かしらの問題を抱えていて、そのストレスのベクトルを私に向けていたと考えると合点がいく。

このことを思い出すたびに、やはり、環境が人間の感情・正常な判断を殺す場合もあるのだと思わざるを得ない。

 


【執筆者】
菜々 さん

【プロフィール】
両手に悟り線が出ている発達障害の20代


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