カウンセリングってどんなもの? 自分の状態がわからない人にこそ受けてほしい、カウンセリングのすすめ

ライフハック カウンセリング えん あきら

メンヘラ.jpではすでにカウンセリング関係の記事がいくつかあります。

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今回は「そもそもカウンセリングを受けることでどのような効果があるのか?」という概念レベルのことについて、私の体験をもとに書かせていただきます。

 

カウンセリングとは


カウンセリングとは端的に言うと、

カウンセラーという専門家と1対1(家庭問題など場合によっては2対1になることも)で向かい合い、受診する人の言葉をカウンセラーが聞くことで受診する人の抱える問題を浮かび上がらせる

……といったことになります。

”問題を解決する”の間違いでは?という声も聞こえそうですが、解決するのはあくまで受診する人がやることであり、カウンセラーはそのお手伝いをする、と言った方がいいでしょう。

例を挙げてみましょう。

家族や家庭に対する悩みがあり、ストレスの原因も家だと思ってカウンセリングに通い続けた。しかしカウンセラーからの質問とやり取りを通じていくことで過去を思い出し、実はその悩みの根本的な部分は「小さいころに家とは別の場所で体験したこと」だと明らかになった。

そんな思い出し作業を助けてくれるのです。

 

カウンセリングはつらいときに受けるもの?


カウンセリングは会話能力に自信のない人、メンタルの調子が悪い人、しんどさやつらさがある人のためなのでは?と思うかもしれませんが、実を言うと私は、はっきりとした悩みや問題がわからない人にこそすすめたいのです。

というのもカウンセラーの役割は、受診する人に対し答えを出すのではなく、あくまで本人が持っている根本的な苦しみや悩みをはっきりさせることにあるからです。

人は生きる中で知識を得たり様々な感情が生まれる「体験」をするのですが、その体験が本人にとって衝撃的で大きな出来事でも、人に話さなかったり否定されたりするとやがてぼんやりとした記憶になって、忘れてしまうことは珍しくありません。もちろん、これは苦しくてつらい体験も同様。

記憶として曖昧でも、脳のどこかで残っていて、年月が経っても原因不明な体の不調となって出たり、はたまた悪夢として現れたりする。そんなぼんやりレベルとなってしまった何かを、話し合いによってはっきりさせていく。それがカウンセラーの役割なのです。

 

カウンセリングのメリット


友人や家族にすら話すことをためらうようなケースでも対応してくれるのがカウンセリングの最大のメリットではないでしょうか。悩みや愚痴をこぼすなら友人や家族で十分と思うかもしれませんが、ここで問題なのは、話を聞いた相手が内容を他人に暴露してしまう(それも本人の許可なく)可能性があるということです。

たとえば、ある人が友人・家族に対して、自分が精神疾患持ちであることを話したとします。さらにその症状の具体的な内容や苦しみのきっかけまで打ち明けたとしましょう。聞いた相手は精神疾患に関する知識がない上に、友人の知らなかった秘密など驚く情報を一気に受け取ったことで動揺するでしょう。そのショックな内容に耐え切れず、友人は告白した本人と共通の知り合いや友達などにSNSで漏らしてしまい、それを見た悪意のある人がSNSでの文章をスクリーンショットして画像をばらまいて……これ以上書いたら恐ろしいことになるのは目に見えるのでここまでにしますが、ありえなくもないのです。

これを書くと周囲に漏らしてしまった友人が悪いと言われそうですが、残念ながら精神疾患に関する知識や話の聞き方で注意すべきことは、皆が皆わかっているわけではないのです。自分の知らない分野を一気に受け取ってしまうと、脳の限界を超えて混乱してしまうのはだれしもあるでしょう。

たとえ話が長くなってしまいましたが、とにかく辛辣な悩みや人に言うことをためらうようなものというのは、聴いて受けとるのに莫大なエネルギーを使います。心身が丈夫な人なら平気かもしれませんが、そう言ったことを聴いて(内容を知って)、そのまま過ごすというのは案外難易度の高いことなのです。悩みを聞いた相手がその内容に耐え切れず、うっかり誰かに話してしまい、その結果本人の知らない間大勢に広がってしまう。最悪の場合、告白した人の身を脅かしたり、まともな生活ができなくなるという可能性もあるでしょう。

そういうことを防ぐためにも、カウンセリングはうってつけなのです。

カウンセラーは相手の話を聞き内容を整理するプロ(なおかつ内容を受け止めすぎず、情報をまとめられるようにしている)なので、いかなる内容でも、受診する人の話し方がたどたどしくても最後まで親身に聞いてくださるのです。

 

カウンセリングを受けるときに注意すること


ここでカウンセリングを受けるときに気を付けなければいけないことを2つ挙げておきます。

まず1つめとして、冒頭に挙げた「ぼんやりした体験」を鮮明に思い出すと様々な感情が沸き上がることがある、ということです。

自分の抱えているものの原因が、過去に受けた辛い仕打ちだった場合、当時の感覚を思いだし悲しみや怒りが一気にうまれてくることもあるのです。その衝撃に呆然として無力になることもあるでしょう。そのためカウンセリングを受ける時間の前後は重要度の高い予定を入れず、なるべく体をやすめるようにすることを強くおススメします。

2つめとしては、カウンセリングを受ける場所や環境が整っているかどうか。入室したら必ず確認しましょう。特に清潔感があるか、余計なものは置いていないかをチェックする必要があります。

たとえば、その部屋には窓があるにもかかわらず、すぐそばに建物があるために光が入らなかったり、派手な柄のカーテンが扱われたり、ポスターなどを張りすぎてごちゃごちゃしているような場所では落ち着かない方も多いと思います。基本的にカウンセリングを行う場所では落ち着いて話せる環境にするためか、余計なものは置いていません。机と椅子、それからカウンセラーが必要とするもの(筆記用具や時間を図るものなど)以外はごくごく少数だし、あったとしてもシンプルなデザインなものが置かれています。もし、自分が落ち着かないと感じる空間であったら、落ち着ける場所でカウンセリングを受けたほうが良いと思います。

 

カウンセリングは今、さまざまな場所にあり、特定の内容に特化しているものもあります。先生の応答の仕方も、無表情に淡々とする方もいれば、感情豊かに同感を頻繁にされる方など様々。

自分の悩みを誰かに話したい、話す練習がしたい、特に強く困っていることはないけれど受けてみたい、考えていることについて聞いてもらうことで整理したい……

どんな形でもカウンセリングはあなたの中のものを照らしてくれる、お手伝いをしてくれるでしょう。

 


【執筆者】
えん あきら さん

【プロフィール】
お菓子とお茶をつまんでゴロゴロしながらひたすら駄弁りたい一般人
Twitter:@en_akira


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2件のコメント

しそ 返信

辛い気持ちを家族にも誰にも暴露できずにカウンセリングを受けようと考えてました。この記事を見て自分のためにも気持ちを吐き出して受け止めてくれるプロの前で話すのが一番かなと、今後カウンセリングを受けたいと医師に話してみようとより一層思えました。ありがとうございました。

えん あきら 返信

見ていただきありがとうございます。
カウンセリングのあり方はカウンセラーによって様々のため、相性の問題や何回か通ってようやく本来の課題が見えてくる、といったことも考えられます。
少しでも参考になれば幸いです。

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