親にとって私は不要なのだろうかと思ってしまう 私を苦しめる”無価値感”

コラム るいこ

物心がついたころから、わたしのなかには大きな大きな無価値感があったように思います。

両親は二人とも機能不全気味の家庭で育ったせいか、「自分の子どもには満足な人生を歩ませてあげたい」という気持ちが強かったのだと思います。念願の長女として誕生したわたしは、それはもうかわいがられて育ちました。単に甘やかすというのもそうですが、何かと期待を寄せられていたように思います。特に、父から。下に生まれた弟が、勉強も運動もダメということもあったのかもしれません。

気が付けば、何をするにも「これをすれば親が喜ぶかもしれない」「褒めてもらえるかもしれない」という動機がついて回るようになりました。幼稚園の頃から習い始めた書道で良い成績をおさめ続けるにつれて、賞状をもらってくるのが当たり前だと思われていったこと、あまり期待をされずに育った弟がのびのびと好きなことをして生きていること、など、どうしてそうなってしまったのか明確なところはわかりません。そのようなことが積み重なった結果なのかなと考えています。

現在は無価値感を拗らせてしまい、抗うつ剤を飲みつつ何とか生活しています。もともとあったADHDも年々強まっているような気がします。

 

最近、その無価値感が爆発しました。きっかけは、両親が知り合いから仔猫をもらってきたことでした。

わたしは猫に限らず、動物が全般的にとても苦手です。リードで繋がれている小型犬を見かけるだけで、そっと避けて通るくらいです。触れないのはもちろん、同じ部屋にいるというのがもう苦痛なレベルで苦手なのです。(動物好きな方も多いと思います、本当に申し訳ございません)

父と母は普通に動物が好きです。特に母は、幼いころから猫が大好きです。母は現在、パートを掛け持ちしていて、その上で家事もこなしています。我が家で一番の働き者は間違いなく母です。そうした母の癒しになれば、と父が会社の知り合いから仔猫をもらってきたのです。

それまで、何回か「猫飼いたいなあ」という母の言葉は聞いていました。ただ、先述のとおりわたしは動物がどうにもダメなので、母には「申し訳ないけどわたしが出て行ってからにしてほしい」と伝えていました。母もそれに、「わかってるよ、あんた本当に苦手だもんねえ」と答えてくれていたので、安心していたのですが。

数日前、突然父が仔猫を連れて帰ってきたのです。「もらってきちゃった。まだ小さいし、一緒に暮らしていけば慣れるよね」と、笑顔で。わたしは泣き叫びました。冗談ではなく本当に、号泣しました。苦手な生き物が同じ屋根の下にいるという恐怖はもちろんですが、あれだけ嫌だと伝えていたことがきちんと受け止められていなかったこと、わたしが嫌がることをされたということ、「そのうち慣れるでしょ」とわたしの考えや気持ちを軽んじられたように思えたことが、すべて合わさって爆発してしまったのです。

パニックに陥りながら、「いやだ」「どうして」「うそつき」「やめて」「わたしが要らないならそう言えばいいでしょ」「要らないって言ってよ」「もう殺してよ」とひたすら泣きました。母は「あんたがそんなに嫌がっているなんて思わなかった、ごめんね、ごめんね」とわたしと同じくらい泣きながら謝って抱きしめてくれました。けれど、父は「たかが猫ごときでそんなに取り乱すなんてお前は頭がおかしい」「お母さんの癒しになればと思ってもらってきたのに」「猫を飼うのが無理だというお前が無理だ」と言うばかりでした。

結局、猫は里親を募集することになりましたが、わたし自身、「自分の嫌がっていることをされる」ということがこんなにも「わたしは要らないんだ、だから両親はわたしの嫌がることをするんだ」というところまで繋がってしまうのかと愕然としました。

父はいまだに、わたしのことを「おかしい、どうかしている」と言い続けています。頭がおかしいのはとうの昔に自覚済みですが、父親に「お前が無理」と言われるのはさすがに堪えました。じゃあ猫と暮らせばいいじゃない。おまえなんかいらないって、つくったからには責任をもって殺してよ。しぬのは怖いんだよ。だから殺してよ。

おかしいと言うばかりではなく、おかしいけれど、それでも毎日生きてるっていうのを褒めてほしいのは、甘えなんだろうか。父の中では、甘えなんだろうなあ。

 


【執筆者】
るいこ さん

【プロフィール】
29歳OL。無価値感とADHDを抱えて毎日ぎりぎりで生きてます。趣味はコスプレ。


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