メンヘラ当事者研究会 第3回「居場所があるってどういうこと?」報告レポート

コラム 当事者研究 midori

初めまして、midoriです。第三回では司会を務めさせていただきました。

今回の当事者研究会を経て随分と経ってしまいましたが、そろそろ報告をしていきたいと思います。

まず僕たちの活動の「メンヘラ当事者研究会」についてはこちらの記事を。
・「当事者研究」とは - 当事者研究の進め方、おもしろさ

次に今までの行ってきた会でのレポート。
・メンヘラ当事者研究会 第一回「生きづらさってどんな感じ?」報告レポート
・メンヘラ当事者研究会 第二回「普通ってなんだろう?」報告レポート

興味のある方は読んでくださると会の雰囲気がなんとなくわかるかと思います。

今回の報告でも参加者に書いていただいたレポートに、アンケート集計結果、会の反省、会計などなどをお伝えしていきたいと思います。

 

■第三回レポート


今回は参加者の一人であるフランチェスカさんに以下のレポートを書いていただきました。

***

はじめまして、フランチェスカと申します。無職で暇なのでレポートを書きました。

メンヘラ当事者研究会の第三回は、10月14日(土)に横浜の貸会議室で開催されました。遅刻ドタキャンOKなので最初は人が少なく、始まりも曖昧な感じでした。「もう少し人が集まるまで待とうか…」みたいな感じで15分くらい経つ感じです。私もぬるっと遅刻して行きました。

最終的には結構な人が集まり会議室はミチミチになりました。計14名とのことです。参加者は年齢も性別も抱えるものも多様で、色んなメンメラがいるんだなーって感じでした。

今回のテーマは「居場所があるってどういうこと?」です。

会は、輪になって椅子に座り、名前と体調とイントロクエスチョンへの答えを言うことから始まります。今回、司会者が最初に聞いたのは「みなさんは(いま)居場所がありますか?」でした。

 

①いま、居場所がありますか?


「居場所」とは、辞書的に言うと「居るところ、また、座るところのことであり、自分が存在する場所のことである。自分の持っている能力を一番発揮できる分野を指すこともある。」だそうです。wikipedia経由で広辞苑から引っ張ってきました。

イントロクエスチョンに対して出た答えはこんな感じでした。

・お布団や自分の部屋が居場所だよ
・会社が居場所だよ
・恋人の隣が居場所だよ
・居場所ねえよ
・その他(公園やカフェなど)

みなさん色々な場所でくつろいでいるんですね。当然、居場所ないよーって人もいました。私はお布団と公園を挙げました。ちなみに今も布団の中に籠ってレポートを書いています…寒いし。

その後、お互いの発言に関して質問やコメントをしてゆきました。「わかるわかる」なんて共感が交わされることもあれば、「全然共感できない…(哀」というやりとりもありました。そして、そもそも「居場所」ってなんだろう?なんて話も進んでゆきます。

 

②居場所ってなんだろう~「フィット感」編~


これはあちこちでされている議論ですが、やはり「居場所って何だろう?」って話は盛り上がりました。普遍的な「居場所」というものについて話すというより、自分にとっての「居場所」とは何なのかをみんなでシェアし合いました。当事者研究ですからね、客観的な話ではなく自分について語ってよいのです。

どうやら、ひとくちに「居場所」と言っても、「精神的なネットワークや繋がり」を指す場合と「物理的な場所であるどこか」を指す場合があるようです。

会の前半では、主に前者(精神的な繋がりとしての居場所)について話が弾みました。自分がそこに居てもいいと感じさせてくれる人の隣、自分の能力や人格を求めてくれる組織…そういうところにいる時、多くの人は「自分には居場所がある」と感じるようです。逆に、学校や会社や恋人の隣にいても、「そこに自分が上手くフィットしていない」と感じたとき人は「居場所がない」と思うようです。居場所とは、ただ所属するだけでなく、「フィット感」を与えてくれる場でなけらばならないんですね。

誰といるかや所属先があるかどうかよりも、心から安らげる場があるかが「居場所がありますか?」への答えになる。個人的で感覚的なものだからこそ、「居場所」を手に入れるのは簡単ではないんだなーと思いました。

 

③居場所ってなに~物理編~


ただ、精神的なよりどころがあればそれで十分かと言われればそうではないよね…みたいな話も出ました。私が言ったような気もします。

私が抱いている疑問に「人間関係は変化するし、会社は毎日終業するし、なんなら倒産する。精神的なつながりによる居場所は不安定すぎるのでは?」というものがあり、それについて他の人の意見が聞きたかったのです。これは私の経験から来た問いでもありました。というのも、去年まで私にとっては大学の寮が居場所だったのですが、卒業と共に退寮したことで今年から居場所ロスになってしまっていたのです。「関係性は時と共に変わってしまう。だから不変の場所…マイホームとかの物理的などこかを確保できるとよいのでは?」と思ったのです。

それに対して別の参加者の方がこんなことを話してくださいました。近所にある小さな公園が好きだったが、最近取り壊されてしまった。物理的な場所もまた、流動的なものなのだ、と。居場所というものの難しさがまた感じられますね。自分が抱いていた「物理的な居場所」への幻想にも気づかされました。

 

居場所を大切にするために


つまりは「絶対的な居場所」なんてものはなく、安心できる場所を維持するためには常にある程度の努力が必要なのだろうと思いました。それでも、心安らげる場所を確保するために頑張ってゆきたいなーと私は思っています。その一環としてこのメンヘラ当事者研究会に参加した節もありましたし、そしてとっても有意義だったと思います。

少し話がそれますが、そういう「努力」の例として勉強になる発言が会の途中にあったのでシェアをします。

今回司会を務めていたミドリさんという方の発言に「僕は人から具体的に褒められると嬉しいです。『いい司会だったよ』とか言ってほしいです」という言葉がありました。これは、自分の要望を具体例とともにストレートに伝える言葉ですよね。こうして言語化してもらえれば、周りの人も「どう行動すればよいか」が分かりやすい。こういう風にみんなが自分の要望を言葉にして、それをお互いに尊重し合うことが「居場所」を作るための第一歩のような気がします。私も見習おう!と思いました。

 

おわりに


3時間弱がっつりまったりお話しした後は、貸会議室を片付けて希望者でファミレスに移動し、夕食を摂りながらお喋りを楽しみました。サイゼでお喋りって、なんか学生に戻ったみたいで楽しかったです。でも私は長時間喋ると疲れるので、途中で抜けて家に帰りました。

今回の会では、楽しみながら「居場所」と自分自身について考えることができました。参加できてよかったと思います。機会があればまた参加したいです。

最後に、司会のミドリさん、主催の下駄さんと副主催のべとりんさん、書記のリサさん、そして他の参加者のみなさまに感謝を。レポートは以上です。

フランチェスカ

***

以上、フランチェスカさんによるレポートでした。ありがとうございました。

 

■アンケート


次にアンケート集計結果です。

Q1 全体の満足度を教えてください。
なお、尺度は非常に不満の0から非常に満足の10で測定しました。

低評価ばかりというわけではなくてとても安心しました。それなりに良い会なんじゃないかなぁとは思いますが、満足度5,6辺りの方々に更に満足していただけるために頑張っていきたいです。

 

Q2 Q1の満足度になった主な理由をお書きください。(自由記述による回答)

・他人と会話が出来た事
・「居場所」について考えられたから。次のテーマが少し見つかった。
・すこししか居られなかったが、最後にうまくまとめられていた為、だいたいの内容が分かった。
・もっと長くやりたい気持ちがありました。
・他人の話を聞けたことは満足。しかし、自分がもっと発言出来ればもっと良かった。
・今まであまり居場所に出会えてこなかったので、いろんな話を聞けてよかったです。
・他の当事者研究会に参加した事がありますが、とても硬い雰囲気であまり良くなかったです。しかしこの会は優しい雰囲気でとても楽しめました。
・やっぱりある程度、原状回復できている方たちの話であり、まっただ中での”居場所感”をもっとききたい気持ちもありました。

全体的に運営していた僕としては嬉しい意見が多かったです、ありがとうございます。
次回に向けて部屋や人数、テーマ等考慮しながら話しやすい雰囲気づくりに努めたいです。

 

Q3 本日の司会の進行は快適でしたか?
なお、尺度は「全く快適ではなかった」の0から「非常に快適だった」の10で測定しました。

高い評価をつけてくださった方が多くいらしてものすごく嬉しかったです。今後も司会として運営に携わっていきますが、更に快適な会にできたらいいなぁとひしひしと思います。

 

Q4 (ア)から(エ)の項目について、回答を○で囲んでください。
尺度は1「とてもそう思う」、2「そう思う」、3「あまり思わない」、4「全く思わない」の4尺度でした。

(ア) レジュメの説明の内容は理解できたか
レジュメの説明に関してはもっとわかりやすくできたなぁと反省しています。次回以降はわかりやすく説明をできるようにしていきたいです。

(イ)話しやすい雰囲気だったか
(ウ)話すことを強制されていると感じたか

この二つ項はもう少し司会として頑張れた気がします。初めての司会ということで少し窮屈になってしまいとても申し訳なく、これからはもっと話しやすくかつ強制をされていないようなフランクな空気を作る事ができたらなぁと心から思います。

(エ)何を話したら良いか分からず戸惑った

僕自身として「居場所」というテーマは定義として広く感じてしまい何を話したらいいか戸惑ってしまったところはありました。何を話せばいいかの道筋を最初に示すことができたら、より快適な会にできたかと思いますので、そこらは精進していきたいです。

 

Q5 本日の会のテーマは、あなたの話したいこと/知りたいことに合っていましたか?
尺度は「全く合っていなかった」の0から「非常に合っていた」の10の10で測定しました。

居場所というテーマに対して何か掴んで帰っていただけたかたが多く居るようで、一運営としてとても嬉しい限りです。今回はテーマが広い人たちに当てはまるものであって、知りたいことを知れなかった方は自分の求めていたものと多少のズレが生じてしまったのではないかなぁ、と個人的には思っています。

 

Q6 次回以降話してみたいテーマを一つ書いて下さい。(自由記述による回答)

・恋愛
・自分をうまく表現できない人はどうすればいいのか?
・感情のコントロールの仕方。
・住居の問題。労働の問題。個人的には…車社会が受容できない。適応できていない。
・アイデンティティについて。
・表現できる場とは。
・就労について。
・話のしやすさとか。
・家族問題。メンタルを患っているにもかかわらず病院に通っていない人について。
・つらい時、周りの人たちにとってほしい行動、逆にこれがキツかったという話。

毎回出てくる恋愛の話は需要がありそうなのでいつか当事者研究会でやってみたいと思うテーマの一つです。個人的には人と話すことが好きなので、話のしやすさといったコミュニケーション関連のテーマで是非司会をやってみたいですね。

 

Q7 今回の研究会の感想や改善要望があれば、自由に書いてください。

・部屋が小さくてよかったです。話しやすかった。
・部屋は広いほうがいい!うまくしゃべれない方々の言葉をすくいとれるといいと思います。
・立川とか八王子で開催されてほしい!
・すごい楽しかったです。みどりさん、りささん、ありがとうございました。
・司会がすばらしかったです。
・今回も場をもうけていただきありがとうございます。

部屋が小さいのが良い方と大きいのが良い方といらっしゃって、毎回会場を変える事で色んな人に需要のある会にしていきたいなぁと思いました。感謝の声とお褒めの言葉はものすごく嬉しかったです。今回参加していただいた皆さん、こちらからも本当にありがとうございました。

 

■反省


繰り返して申し訳ないですが、初の司会ということで色々と至らぬ点が多くあったと思います。今回の経験を通して次回以降より参加者の方々に「来て良かった!」と言っていただけるような会にしていきたいです。

それと少し部屋が小さすぎたかなぁとは感じています。遅れてきた方々を合わせると随分とぎゅうぎゅうになってしまったので、次はひとまず居る分には快適な場所で会を行えたらと思います。

 

■会計


最後に今回の会計についてです。

 

■告知


最後に告知です。

メンヘラ当事者研究会を12月3日(日)に渋谷で開くことになりました。テーマは「人見知り」です。

参加希望の方はこちらから。
http://twipla.jp/events/289114

詳細はこちらから。
・「メンヘラ当事者研究会」第4回 ~人見知り~

次回もよろしくお願いします。

 


【執筆者】
midori さん

【プロフィール】
ここ最近は米津玄師さんにどハマり
Twitter:@viridis217


【募集】
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