許せない人たちを「憎んでもいい」という恩師の言葉

コラム 希死念慮 かにのめ

やあ皆さん。あんまり元気じゃなさそうですね。初めまして、かにのめと申します。

今日はそんな元気じゃない皆さんに、私のかなしい過去(笑)の話をお届けします。読んでつらい気持ちになって自分を重ねて泣いて寝て、気持ちをスッキリさせるなどに使ってください。

それじゃあいきましょう。

幼少期の私は、「三枚目」という言葉がふさわしいおちゃめで元気な女の子でした(母談)。末っ子らしく甘えたがりでもあり、子供らしいずる賢さも持っていました。てへ。

かなり大事に育てられたと思います。放課後に友達と遊ばせてもらえないなど、やや厳しいところはありましたが、衣食住はきちんと提供されたし、誕生日もクリスマスもお祝いしてもらえたし、たまには旅行だって連れていってもらえたし、父と相撲をとって遊んだ覚えもあります。絵に描いたような幸せな家族って感じ。

習い事もやってました。姉たちが県で一番の中高一貫校に通っており、私もそれに続くために、勉強は割としました。幼稚園から小学4年生までは公文、それ以降は別のお受験用の塾に行きました。

 

うん、問題はここからなのよね。お受験用の塾。ここが地獄っつーか、踏ん張りどころだった。いやあ、アレ以来ずっと踏ん張ってるようなもんだけどさあ?

小学6年の時、担当になった塾の担任の先生が鬼のように怖かったんだよね。土足で机の上を跳ねて喚き散らすし。生徒の頭を殴りながら笑うし。「こうやって殴るのが一番痛いんだ」と言いながら笑って殴っている成人男性を見るのも、殴られている同級生を見るのも怖かった。

ほかにも「こんな風に私が嘘つきになってしまったのは、親のせいではなく、私のせいです」と言わされたり。インフルエンザで休んだあと、休んだ分の資料をくれるのを待っていたら「他の人に進んだ範囲を聞いて自分で自習しなかった。お前はアウトです。」と言われたり。試されることが多かったなあ。抜き打ちでノートをチェックされて、作ったノートを床に叩きつけられるとかね。

された事を全部書くと多分皆さんが途中で飽きるんで、これくらいにしとこう。

いやあ、怖いですよ。塾に行きたくなさすぎて吐いたりもしましたが、引きずって連れて行かれました。親への不信感はこのあたりから徐々に芽生えていきました。実はその頃、ちょうど学校でいじめられていたんですが、その旨を訴えたら「漫画の読みすぎじゃない?」と言われましたしね。学校の担任の先生にSOSを出したら親に連絡が入ったらしく、母に「なに恥晒ししてくれてんのよ」と言われました。

周りの大人頼れなさすぎですよ。志望校に落ちたら死のうと思っていました。っていうか常に死にたかった。終わりが見えてることだけが救いだったかな。

はい、これが私の希死念慮の始まりであります。こわいね!

あの塾講師が言ってた言葉で鮮烈に記憶に残ってる言葉があります。「心の傷はいつか治るから」「いつか俺に感謝する時がくるよ」「俺も昔お前らみたいなどうしようもない嘘つきだったから」。

なんて啓蒙的なお言葉!こういう大人のこわーい所はね、自分を重ね合わせて「これが正しい道なんだ」と思ってるところです。公衆の面前でオナってんじゃねえ、と言ってやりたいですね。そういうプレイが好きだったんでしょうねえ。

まあ、そういう感じの愛のムチを1年受け続けたお陰で、無事志望校に入ることができました。めでたしめでたし!

 

全然めでたくねえよ。もういっそあの時受験失敗して潔く死んどいたほうがよかったんじゃね?と思います。嘘です。嘘じゃないけど。

まあ、自分的には「めでたしめでたし」で収めたつもりだったんですけど、いやあ、だめでした。

まず希死念慮が消えなかった。いつもあの塾講師に見張られている気がした。あとこの時期(中1~中3)に諸事情があって母がピリピリしていました。それで八つ当たりされることが多かったです。私の親友のお母様に会った時も「軽蔑されているような視線を感じた、お前が何か吹き込んだのだろう」とか「バカにしているんでしょう?」とか。ヒステリーって怖いわね。中学受験の時に積もり積もった親への不信感は、凝り固まっていきました。残念ながらね。

いつも情緒不安定でした。よき友達と、一部のよき先生方に恵まれたおかげで高校2年まで生きてくることが出来ました。ずっと死にたいって言ってたし、黒歴史だって散々見せつけたのに、何で友達でいてくれたのか不思議だわ。ごめんね。ありがとう。

それはさておき。

高3がねえ、これまた重かった。まずなんていったって大学受験。本当は指定校推薦で某私立大学にいくつもりが、祖父のばかでかい借金のせいで直前にオジャンになったり?希死念慮が抑えられなくなってきたので思いきって親に打ち明けたら腫れ物に触るような扱いを受け、「今までの両親の対応にも不満があったんだよ」と言ったら土下座させられ「ぶっ頃す」と言われたり?

そんなこんなですっげえつらかったんだけど、一つ救いがありまして。隣のクラスの担任の先生(T先生)がとても気にかけてくださって、放課後話を聞いてくださったり、いろいろ手回ししてくださったりして。

これは有り難かった。「教師の鑑!」と思ったり「これは教師の本来の業務じゃねえな!ごめん先生!」と思ったりしてました。頼れる大人がいたの、マジでデカかった。おかげさまで大学にも現役で行けまして。

T先生が、私が大学に進学する直前、「今迄他人にされてきた嫌なことを忘れろとか言う気はない。君はそういう人を憎んでいいんだ。どんどん憎んでいい。でも、もしできれば、記憶の片隅に置いておいてほしいんだけど、いつかそういう人たちのことを、赦せる日が来るといいなとは思う。」と仰っていたのを覚えています。

大学に進学してからも、私の希死念慮は続きました。親から遠く離れれば、時が経てば、楽になれる日が来る!…と信じてここまでやってきましたが、今のところその気配はゼロですね。笑

 

T先生がかけてくださった「憎んでいい」という言葉をお守りみたいに大事に抱きしめてここまで来ましたが、今ようやっと少し冷静になって思うのは、「そもそも憎むとか赦すとか、そんな立場に立ちたくなかった」ですね。

いやマジで、誰も悪くないと思いたいよね。親は親なりに必死に生きてたんだろうし、塾講師だってきっと私たちにうまく誠実に生きていくための路を示してやりたかったんだと思うの。それをうまく受け流せなかった私も、悪くはないんだよ、きっとね。

厳しい塾講師に教えられていなかったら、進学校に行って素敵な友達に巡り会うこともなかったし、実際「嘘つき」のろくでもない人間になってたかもしれない。

そうやって割り切りたいけども!でも、気付いたら虚ろな瞳でじっと自分を見つめている自分がいるよね。メンヘラのみなさん、どうですか?自分を自分がじっとり見つめている感覚、ありません?焦るよね、あれ。自分が自分にずっと試され続けているんですよね。

「私が指示しなくても正しいことをきちんと為せるか?お前は誠実か?」と自分自身にずっと言われ続けて、ちっとも信頼されていない皆さま、そしてわたくし。

つらいですね。「でもお前が悪いんだよ」と後に続く言葉を、必死に飲み込む訓練を、ずっとしていませんか?私はしています。お互い惨めですね。

 

今、私はカウンセリングを週に一回受けています。一時期精神科に通院して「双極性障害二型」の診断がおりましたが、この病気じゃないと思って通院をやめて、服薬もやめました。

「あなたは病気じゃないと思う」という遠回しな言葉や態度にも触れてきました。「服薬をやめてほしい」と笑って言った父の無責任な言葉に抗いきれなかった自分も、超滑稽だと思う。

これから卒論とか就活とかが控えており、「えっこんな精神状況でそれこなすの??いよいよ詰みじゃね??」と思ってはいますが、痛くない死に方が見つからないので、頑張るしかないですね。皆さんもきっとそうでしょ?お互い頑張りましょうね。よく言われるとおり、死ぬ時は死にますしね。

出来れば楽しく居たいんで毎日を彩る努力はしてます。皆さんの生活も、何か心地よいものに彩られているといいな。おいしいパンとか。

私が今回伝えたいことは特にありません。「憎んでもいいんだよ」みたいな、叩き甲斐のある有用な言葉はちょっと捻り出せないわ。

もしこれを読んで少しでも何か心に(いい意味で)響く方がいらしたら、大変嬉しいです。

よし!じゃあ皆さん、いいメンヘラライフを!(メンヘラじゃないライフの方がいいか…)

 


【執筆者】
かにのめ さん

【プロフィール】
華の大学3年生女子。哲学科に所属しているよ。不真面目だよ。自身のメンヘラ的側面をうまいことコンテンツ化したいけど、うまくいかないよ。人生、楽しくなーれ☆


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1件のコメント

おりのり 返信

人ごとだからいい加減なこと言うけど、あなたはご自身の言葉とはちがっていろんなことにとってもまじめに取り組んでしまう人みたいだから、卒論は興味が持てるならできる範囲でトライしてみて、終活じゃなくて就活はなんかいろいろ大変そうだから、やっててイヤになったら逃げ出せばいいと思うよ。
貴方の倍以上の時間、生きづらい生を生きてきた私は、そんなに楽しいこともいいこともないけど、人生どうにかなるもんだな、と今は思っています。
あと、金銭的な面では公的扶助が大きな支えになることがあるから、今すぐ必要ではなくてもネットで調べておくと少しは安心できるかも。

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