見過ごされがちな「面前DV」を知ってほしい

体験談 虐待 納豆巻き 面前DV

はじめまして。「しにたい」で検索したらここにたどり着いた30代の女です。

私は特に精神科にかかり病名を貰ってはいませんが、常に気持ちはダウナーで一日に数回は「ああ、しにたい」と思うメンヘラ気質の人間です。自殺は怖くてできないので、寝る前に前述の言葉をおまじないのように唱えるのが毎日の日課です。

 

突然ですが「面前DV」って知っていますか?

年々増え続ける児童虐待の通報件数の要因となっているものの一つで、配偶者間の暴力行為を子供の目の前で行う事=「面前DV」だそうです。そして昨今「面前DV」は立派な児童虐待であると専門家が判断し、子供の心をケアする理由になっているそうです。

数年前この言葉に触れた私は、全てが腑に落ちました。

私、幼少期からずっと「面前DVっ子」だっわ。毎晩「しにたい」と自分が唱える理由もこれじゃない?と。

特にわが家は父がいつも不機嫌で、会社から帰ってきては「料理が不味い、酒の買い置きが少ない、長男の教育がなってない」だので母を大声で罵倒する毎日でした。

時には暴力もありました。抵抗する母と取っ組み合いになり、ドシン!ガシャン!という効果音と両親の叫び声の中で定期テストの勉強をしなければならないという思春期。長男もノイローゼで家庭内暴力(対物)をし、それに関しても両親はケンカの毎日。

ストレスで過敏性腸症候群(ガス型)になりましたが、当時これが病気だという認識が無く、静かな場面で屁ばかり出る自分への失望と羞恥心から、想像の中でのリストカット・切腹は何回したか分かりません。この頃からの抜毛症は今でも治りません。

この程度の家庭ならメンヘラ.jpではソフトな方では無いかと思うのですが、驚くべき事に世の中にはこういった事とはほぼ無縁の家庭で育った人が結構いるという事を23歳位で理解しました。もちろん各家庭に何かしらの問題はあります。でも、私のような「面前DV」を見続けて来た人にまだ出会っていません。皆言わないだけかもしれないけど。

「面前DV」は母が受けていましたが、当時の私にとっては「母・兄=自分」という変な一体感があり、母や兄が怒鳴られていてると、まるで自分が怒鳴られているという感覚がありました。今思えば私は勝手に自分の心をサンドバッグ状態にして、進んで殴られていたのです。どうりで自己肯定感が低いわけだと30代になってから思いました。

大人になって兄は統合失調症を患い、私は「我が家じゃそうなってもおかしくなかったよな」という思いしかありません。もっと早い時代に「面前DV」が虐待だ、という認識があれば良かったなと思います。かつて「面前DV」を見た大人もケアの対象にしてよ、とか正直思いますが、無理でしょうね。

 

ちなみに私は既婚ですが子供が欲しいと全く思えません。「家庭=幸せ」という図式は私には成り立ちません。

でも、こんな私を選んでくれた夫のためにこっそりと毎晩「しにたい」と呟きつつ、生きて行きたいと思います。

長文読んで頂きありがとうございました。

 


【執筆者】
納豆巻き さん

【プロフィール】
納豆をこよなく愛す、三十路女。


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2件のコメント

返信

はじめまして。
納豆巻きさんの投稿をじっくり読ませていただきました。
私も面前DVっこです。
私の父も、母によく手をあげていました。
仲裁役はいつも私でした。
気がついたら、私も暴力を覚えてしまっていました。
私も過去に面前DVについて書かせていただきました。
よかったら読んでいただけると幸いです。

「面前DV」虐待の連鎖を断ち切った私の話
http://menhera.jp/3798

こころ 返信

面前DVの記事読ませていただきました。

この記事で過敏性腸症候群というのを初めて知りました。多分わたしもこれだと思います。おなかが鳴っているような音。オナラがずっと出ているような音。学生時代は、静かな教室や全校集会など体育館に集まって静かに話を聞く時間が本当に嫌でした。

私の家では主に父からの殴る蹴るなどのDVは私と弟が受けていましたが、父は母を殴りはしないにしろ、高圧的な話し方や通りすがりに強く足を踏むなどの嫌がらせをしていました。もしかするとそれらがストレスになっていたのかもしれません。
当時このことを知っていたら、自分のことを余計恥ずかしいダメな人間だと拍車をかけなかったと思います。今では過敏性腸症候群はなくなりましたが教えて下さりありがとうございました。

わたしも既婚です。親元を離れ、自分を肯定してくれる、好きと言ってくれる人の存在のおかげで前より自己肯定できるようになりました。

一年前に子供が生まれたので「幸せな家庭」に憧れていたわたしは「絶対子供を殴らない」と決めました。でもふたりっきりだと子供が癇癪を起こしたとき殴りかけてしまいます、軽く平手打ちならもうしてしまいました。子供は本当に可愛いのに…。やはり親に似ているのでしょうか、自分が怖いです。
夫は私にも子供にも1度も手をあげたことのない優しい人なので、この人のそばで自分の子供の頃を忘れてわたしも優しい人間になれるように頑張ります。

納豆巻きわたしも大好きです。
たくさん書いてしまって失礼しました。

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