社会復帰を考えている方へ、精神障害者作業所はいかがでしょうか?

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はじめまして。メンヘラ.jpで執筆することになった多聞と申します。未熟者ではありますが、記事を通じて読者の皆様に様々な情報を提供することができればと思っております。

 

さて、今回は作業所という施設についてお話ししたいと思います。そのようなことを語るということは、僕も例外なく作業所の利用者ということです。

 

 

■作業所とはどのような施設なのか?

作業所とは、障害によって働くことが困難な障害者の日中の活動をサポートする福祉施設のことです。共同作業所、小規模作業所と呼ぶこともあります。1970年代半ばから設置運動が始まった法定施設で、1980年代にその設置が本格化しました。

また、作業所は「就労継続支援事業所」を指し、障害者自立支援法に基づく就労継続支援のための施設となります。一般企業への就職が困難な障害者に就労機会を提供するとともに、生産活動を通じてその知識と能力の向上に必要な訓練などの障害福祉サービスを供与することを目的としています。

つまり、「就労意思はあるけど一般企業での就労は難しい」という人が社会復帰するための練習をしながら働ける場所だと考えていただけるとわかりやすいと思います。

同事業所の形態にはA、Bの二種類があり、「A型」は障害者と雇用契約を結び、原則として最低賃金を保証する仕組みの雇用型。「B型」は契約を結ばず、利用者が比較的自由に働ける非雇用型です。
「A型」の工賃は時給が最低賃金で換算され、働いた分が工賃となります。
一方、「B型」の工賃は時給が最低賃金以下で換算され、働いた分が工賃となります。

 

 

■僕が作業所に通うようになった経緯

二年前に症状が悪化して精神科に入院し、昨年に退院して、古くからお世話になっている相談支援機関から作業所を紹介され(おそらく社会復帰するにはまだ早いとの判断されたのだと思います)、現在は通所して一年になります。

なんでそのまま社会復帰しないの? という疑問を抱く方がおられると思いますが、僕も社会復帰できるのならすぐにでも社会復帰したいと思ってます。個々人の症状によってすぐに復帰するのが困難だというケースもあるのだということです。そのような人は医者などから作業所もしくはデイケアの利用を勧められます。

 

 

■作業所に通うまでの手続き

まず、施設の見学をします。僕の場合は相談支援機関の仲介があったので詳しいことはお話しできませんが、見学をして施設に通いたいという意思を伝えた後、施設から連絡が来て最初に通う日程を伝えられ、最初の通所日を迎えました。
その後、

・利用者の状況と障害の状況、施設の利用の理由を記入する申請書

・一週間の起きてから寝るまでの生活を詳細に記し、生活の目標を決める計画書(これは職員の質問に答えるだけで、記入は職員がしました)

・福祉サービスを利用する上で必要となる福祉サービス受給者証を発行するための書類

・作業所を利用する上でのルールが記載された作業所の利用契約書など(これには必要事項と両親などの氏名を記す身元引受人を書き、捺印しました)の書類

これらの書類に必要事項の記入と捺印をしました(作業所によって細部が異なる場合もあります)。
書類は通所してしばらくして職員から渡されました。これらは記入と捺印をすると、職員が市役所に提出することになります。なお、診断書と保険証の提出はありませんでした。

 

僕は「B型」の作業所に通っています。さて、僕の日常から作業所がどのような流れで動いているのかをお話しします。

 

 

■作業所の一日

まず、7時に起床し、9時前には家を出ます。ちなみに、具合が悪かったり用事がある時などは、事前に作業所に電話すればその日は休めます。一般企業とは異なり、かなり融通が利く印象です。

所定の場所まで移動し、病院から出ているバスに乗ります(この存在は医者から車の運転を止められていて、交通手段を持たない僕にとっては大いに助かってます)。作業所の利用者とデイケアの利用者が乗っており、曜日によっては大変混雑します。高齢者の乗客が圧倒的に多く、若い乗客はあまり乗っていません(若い利用者は車で通っている方が多いです)。ドナドナを彷彿とさせる光景だとバスに乗るたびに思います。

 

9時半前後に作業所に到着します。就労は9時からなのですが、バスの利用者は10時まで自由時間となります。

僕が通う施設は、作業所と地域活動支援センターがセットになっています。地域活動支援センターというのは、地域で生活している障害者の社会参加と自立を図るため、創作的活動や生産的活動の機会の提供、社会との交流などを行う施設のことです。
月毎に行事が設定されており、昼食をお店で食べたり、映画を観に行ったりするなど行事のメニューは多彩です。

作業所には10代から60代まで様々な年代の人々がおり、作業所を利用してます。
作業所の利用者は、精神障害のある方が中心となっています。これは精神科のある病院が作ったからではないかと思われます。

就労しないで地域活動支援センターで一日を過ごす人もいて、驚異的な技術力で折り紙を折りまくる人がいたり、絵を描くのが上手い人もいたりするなど、利用者には色々なタイプの人がいます。

 

10時になるとタイムカードを押し、着替えて就労がスタートします。僕が通っている作業所では米袋などを作る軽作業と、弁当とグループホームなどの利用者の昼食と夕食を作る配食作業、菓子製造作業、販売作業の4つがあります。僕は配膳作業で食器を洗ったり、盛り付けを担当しています。

配膳作業の午前中は戦場に似ています。あくせくと移動する利用者と職員、猛スピードで盛られていく弁当のメニュー、テーブルの上に高々と積まれていく使用済みの調理器具の山……。騒がしくはないですが物音が響き渡るばかりです。11時までに注文が来た分を作らなければならないので大変ハードです。

無事に弁当を作り終え、11時50分になると午前中の就労は終了です。12時に昼食を食べ、休憩に入ります。テレビを見たり、将棋を指したりするなど、利用者たちの過ごし方は様々です。

13時20分から午後の就労が始まります。午前中とは違い、まったりとしたペースで進行していきます。
午後はグループホームなどの利用者のための夕食作りやその他雑事を行います。

15時前になると就労終了です。僕は帰りも病院のバスに乗って帰ります。

ざっと書くと作業所の一連の流れはこのようになります。

 

作業所での一日を終えた後は、仕事をやり遂げた達成感があります。以前はフルタイムで働いていたこともあり、多少の物足りなさもあります。
作業所に通うまでは時間があれば寝ているだけの生活を送っていましたが、通うようになってからはメリハリのついた生活に変わりました。

 

冒頭でも書いたように、精神病を患っていて「社会復帰したいけど自信がない」「現状を変えたいけどどうしたらいいかわからない」とお悩みの方は作業所に通ってみるという方法もあると思います。

まずは精神科医に相談してみるといいかもしれません。

作業所があなたにとって、良いきっかけになりますように。




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多聞

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社会復帰するために試行錯誤の日々を送る。読者の皆様のお役に立てる記事を書きたいと思ってます。

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