「メンヘラ」という言葉が私の居場所になっていた

コラム メンヘラ みはる

この間は初投稿が掲載されて嬉しかったです。
読んでくれた方、コメントをして下さった方ありがとうございます。

ところで、あなたには『居場所』と思える場所はありますか?
ここに居てもいいんだと思える場所。
自分が一番なじんでいると思える場所。
今日は『居場所』についてお話させて下さい。

20代後半頃まで私は、自他共に認めるメンヘラでした。
精神科で貰った薬を飲む日々。
2ちゃんねるのメンタルヘルス板を覗くのが日課。

愛読書は、

南条あやの『卒業式まで死にません』
太宰治『人間失格』
鶴見済の『完全自殺マニュアル』

そんな本を読んでどんな死に方をしようか悩んだり。

つらい。
死にたい。
助けて。

『普通の人』が送る『普通の生活』に憧れていました。

これを書いている現在、私は『普通の人』が送る『普通の生活』をしていると思います。
私が憧れていた生活。
精神的な病に悩まされることのない日々を送ること。
働いてお金を稼ぐこと。
家事や趣味をやること。
一人で遠くに出かけること。
毎日、天気や何を食べるかについて悩むこと。
それは今、叶っています。

でも私は、この生活を心から幸せだと思えない。
なんだか寂しくて、自分じゃないみたい。
他の人と突然入れ替わって生活しているような感覚に襲われています。

私はずっと『自分はメンヘラなんだ』と思って生きてきました。
それは悩みではあったけれど、居場所でもあったのかもしれない。
『メンヘラ』という存在でいれば『仲間』がいる。
同じ病院に通っている人たち。
インターネット上の顔も名前も知らない人たち。
そういう人たちと『死にたい』『つらい』という気持ちで共感して繋がれる。
私の居場所はそこなんだ。
ずっとそう思って生きてきました。

だけど、今は多分違う。

全然分からない訳ではないけれど、前と同じように心から共感することはできないと思うから。

メンヘラじゃなければ『普通の人』の仲間になれるのか。
多分、なれない。
私は『普通の生活』を送っているけれど、メンヘラだった過去はなかったことにはできない。
また病気が再発するかもしれない不安を抱えている。
生き辛さを抱えている。
『普通の人』のふりをして『普通の人』に混ざって頑張っているだけだから。

私の居場所はどこなんだろう。
また前のように戻りたいとは思わない。
つらくて苦しいあの頃に戻りたい訳じゃない。
けれど、あの居場所には戻りたいと思うことがある。
多分、メンヘラという言葉は、私の唯一の居場所だったから。


【執筆者】
みはる さん

【プロフィール】
30代。働くのがしんどいと思う今日この頃。


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