給料は無いけど傷病手当金はある。休職期間をどう過ごす?

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みなさまごきげんよう。090です。
暑い暑い夏がようやく終わりますね。本当によかったです(寒いの大好き)。

さて、今回は私の休職体験記です。

「休職ってどんな感じ?」
「お給料はどうなる?」
「休職期間はどう過ごせばいいの?」
「そもそも休職ってどうやるの?」

みたいな感じで、休職したいけどどんなもんかイマイチわからない…そんな方にもちょっとオススメの話です。

また、これを読んでくださっている方の中に、「仕事も人生も無理、心と体がもうやめろって叫んでる、でも休職は怖い…」という方がいらっしゃるなら、私は「お願いだから休んでください、それ以上苦しむ必要なんてないんですから…」と伝えたいです。
私の体験談を通じて、ちょっとでも休職へのハードルが下がれば幸いです。

 

 

■死のうとしたらいつの間にか休職の手続きが済んでいた

あれは私がまだ仕事をしていた時。

仕事、人生、他人、己、とにかく全てが支えきれなくなって、それなりにマジで死のうとしたんです。しかし未遂に終わり、「仕事はもうできない、申し訳ない、やめさせてほしい」と上司に伝えました。すると慌てて上司との面談がセッティングされたので、死のうとした経緯を淡々と話したら(そんなこと言わなくてもよかったなって今になれば思いますが)、遠回しにメンクリ行きを勧められ、「今週はもう休みでいいからね」と告げられました。
その後、メンタルクリニックへ行ったら「本当は入院してほしいレベルです。とりあえず2週間は休んでください」と言われ、診断書とお薬をもらいました。

 

診断書と薬が出たことを会社の担当者へ報告すると、「わかりました、2週間の休養とのことですので、まず2週間体を休めてください。診断書を会社宛に送ってください」とのこと。死にたくなりながら添付状を作成し、診断書を会社に送り、本格的に休職期間に突入しました。

 

簡単に言っちゃうと、

死(未遂)→会社の人に何故か報告→メンクリ→診断書を会社にぶん投げる→休職へ…

っていう道筋でした。自分でもよくわからない間に休職に入ってた感じでしたね。
休職期間も最初は2週間だったのにめちゃくちゃ長引いてしまって、本当に心の不調は厄介だなと思いました。

 

 

■お給料がなくても休職期間を生きるための手続き

休職というのは働くのを休むという意味ですので、当然休職期間中にお給料は発生しません。

休職しはじめの頃、私は漠然と「ただでさえ貯金ないのに休んでどうすんだろ…やっぱ死ぬか…」って思ってました。
でも社会とは妙なところで優しいもので、休職している人には休職期間の生活のための「傷病手当金」というものが支給されるようになっているのです。私は会社の人に聞いて初めて知りました。

早速、会社の人やメンクリのお医者さまに傷病手当金申請書の書き方を教えてもらいました。どこに何を書いて、どんな風に書いて、というのはきちんと決まっているのですが、未だに妙な慣習の残る部分も多く、「いくら金をもらうためとはいえ、これを書くのはキツい…」と当時は本気で思いました。病気のせいか薬のせいか、頭がずっとぼんやりしていて、体を動かすのも怠かったんですよね。

通院と傷病手当金受給手続きを、ゾンビのようなテンションでひたすら繰り返す休職期間でした。
でもちゃんと手続きしたおかげで、「お金ない!死ぬ!」なんてことにはなりませんでしたよ。

 

傷病手当金については、以前書いた傷病手当金の記事で受給方法等を割と生々しく解説しましたので、気になる方はそちらも読んでいただければと思います。
【→メンタルが辛くてしばらく働きたくないあなたへ送る、「傷病手当金」のもらい方の話

 

■休職期間にやっておいて良かったこと

・歯医者への通院

これ!!これ本当に大事です。行っておいてよかったです。
私は歯が弱くて年に一度くらいのペースで虫歯になるのですが、普通に働いてると歯医者に行く時間全然無かったんですよね。休日に行こうにも、やっぱり休日だから混んでるし、心が折れるんです。
休職中なら、平日の空いている時間に悠々と通えます。

虫歯は放置すると本当に地獄を見ます。私は何度も地獄を見ました(経験者は語る)。
「別にどこも痛くないし…」っていうあなたも、「痛いけど無視してる」あなたも、「歯医者は怖い」あなたも、一回は行っておいたほうがいいです。早期発見、早期治療が大事ですよ。

休職期間中になんとか全ての虫歯の治療を終えた私は、大変スッキリいたしました!
不安がなくなるってとってもメンタルにいいですね!
休職中、時間を持て余しているあなたは是非歯医者に行ってみましょう!おすすめです!

 

・身辺整理という名の断捨離

自殺未遂から休職に入ったものの、「死ななければ」という気持ちがまだまだ抜けきっていなかった私は、「いずれこの社宅からは追い出される、その時に持ち物全部捨てて、近所の団地から飛び降りたらいいかな」なんて考えていました。

死ぬとなると、真っ先に手をつけたいのが身辺整理。

私は「断捨離」という言葉が世界で3番目くらいに嫌いです。なぜ欲しいから手に入れたのに捨てなければならないのか?ものを捨てることの何がいいのか?という謎の美学の持ち主です。そんなに捨てたいなら自分を捨てれば?って思うほどには断捨離が嫌いです。

ですが、身辺整理となると話は別です。私は死ぬ気だったので、割と本気で色々なものを捨てなければなりませんでした。「死ぬための準備だから」と己に言い聞かせて、ものを捨てる覚悟をしました。
まずは、「もう今年の冬には死んでるつもりだから冬服も最小限でいいよね…」と冬服と、ついでに春服をかなり大量に捨てました。

また、傷病手当金をもらっているとはいえ、懐が少し寂しいのも事実。ついでに食費にでもなれば……と思い、思い切って漫画や本100冊以上とCD数枚を売りに行きました。

私にとって漫画や本は、血であり肉であり骨であり脳であり全てなので本当に手放したくなかったのですが、「どうせ死ぬから」という理由と決意で、あっさりお金に変えてしまいました。

それで、これの何が良かったかというと、のちに実家に強制送還されるときに、引越しの荷造りが多少楽になりました。それだけです。でも、荷物が減ると部屋の掃除がちょっとだけ楽になりますよ。
荷物が多くて身動きがとりづらい方は、身辺整理だと思ってちょっと手放してみてもいいかもしれません。
大丈夫です、本当に欲しけりゃ、売っても捨ててもいつか取り戻せますから。

 

・「好きなもの」への没頭

休職し始めて1か月くらい経った頃でしょうか。それまでひたすら鬱々としていて、薬の副作用で一日中寝たきりだった私が、なぜか急にwebブラウザを立ち上げて、youtubeで好きなアーティストの映像を探していました。

探し出した映像を見ては「ああ…いい…」と思い、次の動画を見ては「そうだ…これだ…」、次の動画を見ては「こうだ…こうなんだ」という謎の高揚感を得ました。

「好き」という気持ちをようやく思い出したのです。

「そうだ、私はこのバンドのこのPVの感じがすごく好きで、こういう世界が好きで…」
「思い出した、私はこの人みたいになりたかったんだ」
「私ってこういうの好きだったんだ」

と、まるで失くした記憶が戻ったかのように、好きなもの、好きだったこと、好きという気持ち、それによって齎されるモチベーションのようなものがむくむくと湧いてきたのです。

医者に入院を勧められるくらい病んで、一日中寝たきりになるような薬を出されてしまう状態だった私は、気づけば自分が好きなものなんて一つも思い出せなくなっていました。そしたら世界なんて真っ黒になりますよね。自分は死にたい、でも生きている、人生には苦しみしかない、嫌いなものしかこの世にはない……もう真っ暗だったんです。
そんな時、好きなものを思い出して、没頭すること。楽しさや憧れという気持ちを思い出すことは、心を軽くするのには有効でした。

まだ元気だった頃の自分が、何を楽しんでいたか、何を生きる糧にしていたかを思い出させてくれる行為は、そのまま死なないためのヒントを見つける行為になると思います。

 

 

■休職すること、休むこと、自分を取り戻すこと

休職って、どう考えても怖いですよね。
だって、例えばインフルエンザでお仕事を休むのだってすごく罪悪感があるでしょうし(私は罪悪感など一切必要ないと思いますが)、お金がないと生きていけないのにお仕事休めないよって思う人がたくさんいると思います。当然不安材料しかないですよね。

それでも、私は休職したからって別に罪に問われることもなく、お金が全くゼロになることもく、そして働いていない自分への罪悪感もほとんどなく今日を過ごすことができるようになりました。
あんなに自分のことが憎くて憎くて、殺さないと気が済まなかったのに、です。

 

あの時、休むことを決めたことだけは自分を褒めたいです。
もしあの時「休職」という道を選ばなかったら、多分今の私はもっとずっと苦しく辛い日々を送っていたか、死んでいたでしょうから。
「休む」ということ、治療をすること、「自分」を取り戻すことは、何よりも心の健康に良かったと思っています。

 

休職期間を目一杯使って、自分を楽にして、心も穏やかになる。そういう時間の使い方もアリだったなと、今の私は思えていますよ。

 

それでは、誰にも言われてないのにTwitterを始めた上に(@oqo_me_shiです)、調子に乗ってAmazonの欲しいものリストを作った090でした。

季節の変わり目、みなさまお風邪など召されませぬように。ごきげんよう。




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会社員時代の自殺が未遂に終わり、いろんな意味で「サービスで生きてる」無職。生きてる以上、楽にやっていきたい。少しでも死にたい人のお役に立てればと思います。

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