フリースクール転校記 不登校・勉強嫌い・運動嫌いの私はどう変わったのか
皆さんこんにちは!
無事受験も受かり、4月から華のJKになります、lemonです。
私はかつて在籍していた中学校で色々あり、中学3年生の9月から不登校になってしまいました。今は「つらい学校ならいかない」という選択肢を選び、学校を変えフリースクールへ通いはじめています。不登校になった理由、フリースクールってなんぞや?という人は過去の記事をご覧下さい。今回もまたフリースクールについての記事です!
【関連記事】
・私が選んだ「学校に行かない」という選択肢
・不登校になったから学校を変えてみた
・フリースクールに通って感じた、「個性尊重」教育の矛盾
さて、いきなりですが、在籍校へ入学してから不登校になるまでの2年半、私はまともに勉強出来る精神状態ではなく、中1から中3の勉強がほぼ分からない状態でした。
成績表は5段階評価のうち全教科1〜2、定期テストの自己平均点は全教科100点満点中0〜30点という有様。ひたすら出席日数を稼ぐ為に、登校して授業は聞き流して帰るというだけの自我を殺した生活を2年半。耐えて耐えて、ついにメンタルが崩壊して無事不登校の仲間入りを果たし、フリースクールへ通い始めました。
フリースクールの先生はとても良い方々ばかりで、卒業まで半年もないというのに私が今までまともに勉強してこなかったと聞いて、なんと昼休みなどを使って個人的に教えてくれることに!
ところがここで私は、数年前の地獄を思い出しました。思い返せば、私の勉強嫌いはここから始まったのだと思います。
あれは私がまだ小学生の時です。
今もそうですが、当時から特に算数があまり得意ではなく、物覚えもあまり良くない方なので一度授業を聞いただけじゃほとんど理解出来ません。担任の先生が「分からないところがあれば休み時間や放課後に聞きに来てね!」と言うので、私は算数のプリントや計算ドリルを片手に職員室へ。
だけどどうしても人には苦手なものというのはあって、何度説明されてもよく分かりません。
理解力のない私に、先生はだんだんとピリピリモード。言葉にしなくても、先生が私のせいでイライラしている、というのは子供ながらに伝わります。
時には「何回同じことを言わせるんだ!」「なんでこんなことも出来ないの!?」などと怒鳴られたり、殴られたりすることもありました。
正直もう勉強なんか分からなくても良い!と思いましたが、先生が呼び出すので毎日のように教わりに行くしかありません。泣きながらプリントやドリルをやり続ける日々。もう散々でした。
しかもそんなに辛い思いをしても、怒鳴られて理解力が上がるわけでもないので相変わらずチンプンカンプン。バツばかり付いたテストに溜め息が出ます。それは幼い私に「勉強が嫌い」と思わせるには充分でした。
先程も述べた通り、昔からそんな感じだったので勉強に対しての苦手意識、トラウマはなかなかのもの。フリースクールの先生が数学を最初から教えてくれる、と言った時も、とてもありがたいけど正直また同じことを繰り返すのか…と憂鬱でした。
しかし、そんな思いはすぐに無くなります。
まず先生は、私が中1レベル、なんなら小学生レベルの問題が分からなくても一切怒ることも呆れることもなかったのです。
完全に理解して1人で解けるようになるまで、何度も何度も丁寧に、そして時には飽きないようにジョークも交えつつ教えてくれました。
「あれ?学校の先生ってこんな優しかったっけ?」と思うくらい、今まで出会ってきた先生とは大違い。ああ、フリースクールへ通えて良かった、と思いました。
さて、気になる教え方ですが、基本的にフリースクールはノートをほとんど使わず、プリント授業が中心です。なので個人的に教えてもらう時もプリントでした。
ここでひとつ、おそらく通常の学校とは違うな、と感じるのが、プリントの問題を最初から最後までやるわけではないことです。
授業ではもちろんだいたい最初から最後までやりますが、個人的に教えてもらう時は先生が生徒各々の苦手部分などを見て、ひとりひとり与えられる問題が違います。なので、まず休み時間などに教えてもらい、こことここの問題やってきて〜、とプリントの問題にいくつか印を付けられ、それを家でやってきます。
そして分からなければまた教えてもらい、出来るようになるまで何度も何度もそれを繰り返していくのです。
決して分からないからと言って怒られることもなく、投げ出しそうになるとさりげなく「もうちょっとだけ頑張ってみようかな」と思えるような言葉を掛けてくれて、今ではあんなに嫌いだった数学も、そんなに嫌いではなくなりました。
そしてひとつ驚いたことがあって、昔からあんなに怒鳴られまくっても一向に理解出来なかったこともあり、私は数学は壊滅的に出来ないのだと思っていたのですが、フリースクールの先生に教えてもらうようになって「ちゃんと教えて貰えば普通に理解出来る」ということが判明したのです。これには本当に驚きました。先生にも「なんだ、やれば普通に出来るじゃん!」と言われたくらいです。もちろん苦手なのは変わらないので一度授業を聞いただけでは覚え切れませんが、教えて貰えば理解出来る、というのは私の中で大きな前進でした。
めげずにやる、ということはなかなか難しいもので、特に苦手意識のあるものへとその熱意を向けるのは健常者でも至難の技。そして何せ私はADHD持ち。苦手なことが本当に本当に出来ません(もちろん個人差はありますが、一般的な症状としてはよく言われていることです)。
数学などの勉強が苦手、というのは先程もお伝えしましたが、私は運動も苦手で、体育の成績は昔から低空飛行。
特に球技は壊滅的。もちろん慣れていないというのもありますが、コントロール能力が無いので投げたり蹴ったりすればどこへ飛んでいくか分かりません。
ボール自体が怖いので飛んできたボールをキャッチすることも出来ず、反射的に避けます。体力もないのですぐにバテるし怪我するし、チーム戦なんてしようものなら足を引っ張りまくりなので在籍校では白い目で見られていました。
ですが流石フリースクール。私がどんなに鈍臭くても怒られるなんてことはないし、他にも運動が苦手な人もいるので白い目で見られるなんてこともありません。
そして何より、フリースクールは在籍校に通えなくなった代わりに通うので、まず大事なのは登校すること。学校へ通う、ということが億劫にならないよう、全てにおいて何よりも楽しむことを優先します。
なのでそこまでハードなことはしないし、人数的にも男女混合なのですが体力差や人数差なども考慮して特別ルールを設けたりもします。
そしてそんな中、ある日授業でサッカーをやりました。
今までなら一度蹴るとあっちへこっちへ予測不能な方向へ飛んで行くので、もはやボールを拾いに行くのがメインなんじゃないかというくらいあらゆるところへすっ飛ばしていましたが、まずはゆっくりゆっくり、初歩的なことから。
おかげでなんとリフティングが5回は出来るようになりました。
運動が得意な人からすればリフティング5回なんてどうってことないかもしれませんが、壊滅的な運動神経の私からすればリフティング5回は圧倒的成長です。もちろんすぐに出来るようになったわけではなく、何度もやっているうちに出来るようになりました。
今までの私なら出来なければすぐに「はいもう無理〜!やっぱ運動なんて苦手だし嫌いだし〜!」と決めつけて諦めていたのですが、そこは先生、お手の物。いかに「もうちょっとやってみるか」と思わせるか、がとても上手いです。
人は誰しも怒られたくないと思います。怒られるのは大人も子供も関係なく怖いし凹みますよね。
何度も怒られて、やってみて、でもやっぱり出来ない!なんてことを繰り返していると気分も沈みがちに。気分が沈むとその後のパフォーマンスにも影響が出ますし、そんな負のスパイラルを続けていると「自分は何をやっても出来ないダメな人間なんだ」と思い込んでしまいます。
何事にも言えることですが、苦手意識というのはおそらくそこから始まると思うのです。
たとえ誰かに怒られなかったとしても、何度やっても出来ないということを自分自身で責めてしまい、負のスパイラルへ引き込まれることもあります。そして一度芽生えた苦手意識を拭うことは難しく、苦手だと思ってしまえばどんどん嫌になり、投げ出したくなってしまうもの。
そこで大事なのは、何事も「楽しむこと」なのです。
もちろんこれはどんなことにも共通して言えることなのですが、勉強が出来ない子はまず苦手意識があるので、それを拭うことから始めるべきです。それには「褒める」というのがおそらく何よりも効果的で手っ取り早いと思います。どんな些細なことでも良いのです。
やってみる→出来た→褒める!
やってみる→出来なかった→でも教えたら出来た→褒める!
たったそれだけのことでも、モチベーションは全然違ってきます。
褒められるとやる気が出ますし、これが出来たんだから次も出来るんじゃないか?と思えるので、チャレンジ精神も生まれます。要するに「出来る喜び」を教えてあげることですね。
もし自分が相手に教える立場だとして、何度教えても理解してもらえずイライラしてしまったとします。ですが、決してそれを表には出さないでください。
大人だろうと子供だろうと、人の感情というのはなんとなく伝わるもので、「教えてもらっているのに理解出来なくて申し訳ない…。私のせいでイライラさせちゃってる…早く出来るようにならなきゃ…!」と焦ってしまい、余計理解出来なってもっと怒らせる、なんて悪循環になりかねません。そしてこの悪循環こそが、苦手意識の始まりなのです。
「イライラ」というのは怒り、つまり感情です。
感情をコントロールするというのは難しいことですが、何度教えても理解してくれないということに怒りを感じるのであれば、それは無意識のうちに「出来て当たり前」だと思っているから。
何事も初めは誰しも0からスタートするのです。身についているものが1しかないのに、いきなり10のことをやれなんて言われても天才じゃない限りそんなこと出来ません。ですが、我々人間はどうしても「自分が10だから相手もそれくらいあるだろう」という思い込みをしてしまいがち。そしてそれが先程も言った「出来て当たり前」に繋がるのです。
でも、思い返してみて下さい。
「教える」ということは、つまり出来ない・苦手であるということ。出来ない人になぜ「出来て当たり前」を押し付けることが出来るのでしょう?
「なんでこんなことも出来ないの?」と思うかもしれません。でもそれは貴方にとって簡単なことでも、相手にとっては違うのです。
自分の価値観を押しつけちゃいけません。
上を見ても下を見てもキリがないです。そんなこと言ったらプロの選手に「なんでこんなことも出来ないの?」と言われてしまえば、素人の私たちは下を向くしかありません。理不尽ですよね?その理不尽を、実際に教える立場に立つと相手に対してやってしまっていませんか?まずはその「出来て当たり前」という考えを捨てることから始めましょう。
今回の経験で、このようなことを実感しました。
・大事なのは楽しむこと。
・出来たら褒める、出来るまで教える。
・相手のことをよく見て、相手に合った教え方、やり方で教える。
・出来なくてイライラしても、それを表に出さない。
・「出来て当たり前」じゃない。
いかがでしたでしょうか?
もしかしたら冒頭の何度も怒られてトラウマになった、というのは経験したことがある人もいるんじゃないかと思います。誰だって怒られるより褒められたいですよね。
この記事を読んで、もし今まで自分の子供や教え子に同じことしちゃってたかもな…なんて思った人は、今からでも遅くありません。褒めて伸ばす作戦に変えましょう!やり方ひとつで、こんなにも変われるのです。
では、今回はこのあたりで!
長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。
Twitterやpixiv、個人ブログ、欲しいものリストなどもよろしくお願いします!
それではまた次回、お会いしましょう!
lemon
無事受験も受かり、4月から華のJKになります、lemonです。
私はかつて在籍していた中学校で色々あり、中学3年生の9月から不登校になってしまいました。今は「つらい学校ならいかない」という選択肢を選び、学校を変えフリースクールへ通いはじめています。不登校になった理由、フリースクールってなんぞや?という人は過去の記事をご覧下さい。今回もまたフリースクールについての記事です!
【関連記事】
・私が選んだ「学校に行かない」という選択肢
・不登校になったから学校を変えてみた
・フリースクールに通って感じた、「個性尊重」教育の矛盾
さて、いきなりですが、在籍校へ入学してから不登校になるまでの2年半、私はまともに勉強出来る精神状態ではなく、中1から中3の勉強がほぼ分からない状態でした。
成績表は5段階評価のうち全教科1〜2、定期テストの自己平均点は全教科100点満点中0〜30点という有様。ひたすら出席日数を稼ぐ為に、登校して授業は聞き流して帰るというだけの自我を殺した生活を2年半。耐えて耐えて、ついにメンタルが崩壊して無事不登校の仲間入りを果たし、フリースクールへ通い始めました。
フリースクールの先生はとても良い方々ばかりで、卒業まで半年もないというのに私が今までまともに勉強してこなかったと聞いて、なんと昼休みなどを使って個人的に教えてくれることに!
ところがここで私は、数年前の地獄を思い出しました。思い返せば、私の勉強嫌いはここから始まったのだと思います。
■「出来ないと怒られる」という恐怖
あれは私がまだ小学生の時です。
今もそうですが、当時から特に算数があまり得意ではなく、物覚えもあまり良くない方なので一度授業を聞いただけじゃほとんど理解出来ません。担任の先生が「分からないところがあれば休み時間や放課後に聞きに来てね!」と言うので、私は算数のプリントや計算ドリルを片手に職員室へ。
だけどどうしても人には苦手なものというのはあって、何度説明されてもよく分かりません。
理解力のない私に、先生はだんだんとピリピリモード。言葉にしなくても、先生が私のせいでイライラしている、というのは子供ながらに伝わります。
時には「何回同じことを言わせるんだ!」「なんでこんなことも出来ないの!?」などと怒鳴られたり、殴られたりすることもありました。
正直もう勉強なんか分からなくても良い!と思いましたが、先生が呼び出すので毎日のように教わりに行くしかありません。泣きながらプリントやドリルをやり続ける日々。もう散々でした。
しかもそんなに辛い思いをしても、怒鳴られて理解力が上がるわけでもないので相変わらずチンプンカンプン。バツばかり付いたテストに溜め息が出ます。それは幼い私に「勉強が嫌い」と思わせるには充分でした。
■「分からない」ことが「当たり前」
先程も述べた通り、昔からそんな感じだったので勉強に対しての苦手意識、トラウマはなかなかのもの。フリースクールの先生が数学を最初から教えてくれる、と言った時も、とてもありがたいけど正直また同じことを繰り返すのか…と憂鬱でした。
しかし、そんな思いはすぐに無くなります。
まず先生は、私が中1レベル、なんなら小学生レベルの問題が分からなくても一切怒ることも呆れることもなかったのです。
完全に理解して1人で解けるようになるまで、何度も何度も丁寧に、そして時には飽きないようにジョークも交えつつ教えてくれました。
「あれ?学校の先生ってこんな優しかったっけ?」と思うくらい、今まで出会ってきた先生とは大違い。ああ、フリースクールへ通えて良かった、と思いました。
■どんな風に教えてくれるの?
さて、気になる教え方ですが、基本的にフリースクールはノートをほとんど使わず、プリント授業が中心です。なので個人的に教えてもらう時もプリントでした。
ここでひとつ、おそらく通常の学校とは違うな、と感じるのが、プリントの問題を最初から最後までやるわけではないことです。
授業ではもちろんだいたい最初から最後までやりますが、個人的に教えてもらう時は先生が生徒各々の苦手部分などを見て、ひとりひとり与えられる問題が違います。なので、まず休み時間などに教えてもらい、こことここの問題やってきて〜、とプリントの問題にいくつか印を付けられ、それを家でやってきます。
そして分からなければまた教えてもらい、出来るようになるまで何度も何度もそれを繰り返していくのです。
決して分からないからと言って怒られることもなく、投げ出しそうになるとさりげなく「もうちょっとだけ頑張ってみようかな」と思えるような言葉を掛けてくれて、今ではあんなに嫌いだった数学も、そんなに嫌いではなくなりました。
そしてひとつ驚いたことがあって、昔からあんなに怒鳴られまくっても一向に理解出来なかったこともあり、私は数学は壊滅的に出来ないのだと思っていたのですが、フリースクールの先生に教えてもらうようになって「ちゃんと教えて貰えば普通に理解出来る」ということが判明したのです。これには本当に驚きました。先生にも「なんだ、やれば普通に出来るじゃん!」と言われたくらいです。もちろん苦手なのは変わらないので一度授業を聞いただけでは覚え切れませんが、教えて貰えば理解出来る、というのは私の中で大きな前進でした。
■「やれば出来る」はこんなところにも!
めげずにやる、ということはなかなか難しいもので、特に苦手意識のあるものへとその熱意を向けるのは健常者でも至難の技。そして何せ私はADHD持ち。苦手なことが本当に本当に出来ません(もちろん個人差はありますが、一般的な症状としてはよく言われていることです)。
数学などの勉強が苦手、というのは先程もお伝えしましたが、私は運動も苦手で、体育の成績は昔から低空飛行。
特に球技は壊滅的。もちろん慣れていないというのもありますが、コントロール能力が無いので投げたり蹴ったりすればどこへ飛んでいくか分かりません。
ボール自体が怖いので飛んできたボールをキャッチすることも出来ず、反射的に避けます。体力もないのですぐにバテるし怪我するし、チーム戦なんてしようものなら足を引っ張りまくりなので在籍校では白い目で見られていました。
ですが流石フリースクール。私がどんなに鈍臭くても怒られるなんてことはないし、他にも運動が苦手な人もいるので白い目で見られるなんてこともありません。
そして何より、フリースクールは在籍校に通えなくなった代わりに通うので、まず大事なのは登校すること。学校へ通う、ということが億劫にならないよう、全てにおいて何よりも楽しむことを優先します。
なのでそこまでハードなことはしないし、人数的にも男女混合なのですが体力差や人数差なども考慮して特別ルールを設けたりもします。
そしてそんな中、ある日授業でサッカーをやりました。
今までなら一度蹴るとあっちへこっちへ予測不能な方向へ飛んで行くので、もはやボールを拾いに行くのがメインなんじゃないかというくらいあらゆるところへすっ飛ばしていましたが、まずはゆっくりゆっくり、初歩的なことから。
おかげでなんとリフティングが5回は出来るようになりました。
運動が得意な人からすればリフティング5回なんてどうってことないかもしれませんが、壊滅的な運動神経の私からすればリフティング5回は圧倒的成長です。もちろんすぐに出来るようになったわけではなく、何度もやっているうちに出来るようになりました。
今までの私なら出来なければすぐに「はいもう無理〜!やっぱ運動なんて苦手だし嫌いだし〜!」と決めつけて諦めていたのですが、そこは先生、お手の物。いかに「もうちょっとやってみるか」と思わせるか、がとても上手いです。
■褒めて伸ばす作戦!
人は誰しも怒られたくないと思います。怒られるのは大人も子供も関係なく怖いし凹みますよね。
何度も怒られて、やってみて、でもやっぱり出来ない!なんてことを繰り返していると気分も沈みがちに。気分が沈むとその後のパフォーマンスにも影響が出ますし、そんな負のスパイラルを続けていると「自分は何をやっても出来ないダメな人間なんだ」と思い込んでしまいます。
何事にも言えることですが、苦手意識というのはおそらくそこから始まると思うのです。
たとえ誰かに怒られなかったとしても、何度やっても出来ないということを自分自身で責めてしまい、負のスパイラルへ引き込まれることもあります。そして一度芽生えた苦手意識を拭うことは難しく、苦手だと思ってしまえばどんどん嫌になり、投げ出したくなってしまうもの。
そこで大事なのは、何事も「楽しむこと」なのです。
もちろんこれはどんなことにも共通して言えることなのですが、勉強が出来ない子はまず苦手意識があるので、それを拭うことから始めるべきです。それには「褒める」というのがおそらく何よりも効果的で手っ取り早いと思います。どんな些細なことでも良いのです。
やってみる→出来た→褒める!
やってみる→出来なかった→でも教えたら出来た→褒める!
たったそれだけのことでも、モチベーションは全然違ってきます。
褒められるとやる気が出ますし、これが出来たんだから次も出来るんじゃないか?と思えるので、チャレンジ精神も生まれます。要するに「出来る喜び」を教えてあげることですね。
もし自分が相手に教える立場だとして、何度教えても理解してもらえずイライラしてしまったとします。ですが、決してそれを表には出さないでください。
大人だろうと子供だろうと、人の感情というのはなんとなく伝わるもので、「教えてもらっているのに理解出来なくて申し訳ない…。私のせいでイライラさせちゃってる…早く出来るようにならなきゃ…!」と焦ってしまい、余計理解出来なってもっと怒らせる、なんて悪循環になりかねません。そしてこの悪循環こそが、苦手意識の始まりなのです。
「イライラ」というのは怒り、つまり感情です。
感情をコントロールするというのは難しいことですが、何度教えても理解してくれないということに怒りを感じるのであれば、それは無意識のうちに「出来て当たり前」だと思っているから。
何事も初めは誰しも0からスタートするのです。身についているものが1しかないのに、いきなり10のことをやれなんて言われても天才じゃない限りそんなこと出来ません。ですが、我々人間はどうしても「自分が10だから相手もそれくらいあるだろう」という思い込みをしてしまいがち。そしてそれが先程も言った「出来て当たり前」に繋がるのです。
でも、思い返してみて下さい。
「教える」ということは、つまり出来ない・苦手であるということ。出来ない人になぜ「出来て当たり前」を押し付けることが出来るのでしょう?
「なんでこんなことも出来ないの?」と思うかもしれません。でもそれは貴方にとって簡単なことでも、相手にとっては違うのです。
自分の価値観を押しつけちゃいけません。
上を見ても下を見てもキリがないです。そんなこと言ったらプロの選手に「なんでこんなことも出来ないの?」と言われてしまえば、素人の私たちは下を向くしかありません。理不尽ですよね?その理不尽を、実際に教える立場に立つと相手に対してやってしまっていませんか?まずはその「出来て当たり前」という考えを捨てることから始めましょう。
■大事なのは楽しむこと、楽しませること!
今回の経験で、このようなことを実感しました。
・大事なのは楽しむこと。
・出来たら褒める、出来るまで教える。
・相手のことをよく見て、相手に合った教え方、やり方で教える。
・出来なくてイライラしても、それを表に出さない。
・「出来て当たり前」じゃない。
いかがでしたでしょうか?
もしかしたら冒頭の何度も怒られてトラウマになった、というのは経験したことがある人もいるんじゃないかと思います。誰だって怒られるより褒められたいですよね。
この記事を読んで、もし今まで自分の子供や教え子に同じことしちゃってたかもな…なんて思った人は、今からでも遅くありません。褒めて伸ばす作戦に変えましょう!やり方ひとつで、こんなにも変われるのです。
では、今回はこのあたりで!
長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。
Twitterやpixiv、個人ブログ、欲しいものリストなどもよろしくお願いします!
それではまた次回、お会いしましょう!
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