貧困とも暴力とも縁のない幸せな家庭で、私はうつ病になった
母は幼い頃から優しく寄り添ってくれて、
父は家族のために真面目に働いてくれて、
姉は専門学校卒業後就職し、
弟は高校卒業後就職し働いている。
貧困とも暴力とも縁のない、本当に幸せな家庭。
けれどわたしは、そんな中で、うつ病になってしまった。
わかっていることは、わたしがうつ病になるに至ったすべてに起因することは、「自己評価の低さ」だということだけ。物心ついた頃には自己評価が低い子供に育っていた。
親は教育も至って普通で、何かを強要したり罵声を浴びせたりするような所謂毒親とは無縁な良い親だった。わたしは、とても愛されて育ったという自信がある。
学校では小中高と、クラスでいじめられたりることもなく、目立たない一生徒としていつも教室の隅で本を読んでいた。友人は常に3,4人はいた。そんな中でなぜこんなにも自己評価の低い人間になってしまったのか考えたりもするけれど、いつも一向に答えは出ない。
それが爆発したのは大学に入ってから。
2年生の初夏、レポートも満足に書けず周りとのコミュニケーションも上手く取れず、学校をサボり始め、そんな自分に嫌気がさして自殺しようとした。
幸い(?)失敗に終わり母に見つかり心療内科とカウンセリングに通うことになった。休学2年目の今、自傷行為(リスカ、抜毛症)、OD、摂食障害(プチ)、常に希死念慮を持ちながらなんとか生きている。次になにかやらかすと精神病院に入れられるという話らしい。
休学中ということで学校のことに悩まされることはないが、今は姉と弟はしっかり働いているのにどうして自分だけこんなことになっているのだろうという思いに苛まれている。
けっきょくわたしがここで言いたかったことは、
「家庭が恵まれていてもうつ病になる人間がいる」ということ。
同じように「どうしてこんな恵まれた家に生まれたのにわたしはこんなふうになってしまったんだろう」と自分を責めている人がいるかもしれない。
わたしは「あなただけじゃないよ、わたしも同じだよ」と言いたい。ただそれだけ。
【執筆者】
野菜 さん
【プロフィール】
うつ病で大学休学中の2年生
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