「こころ百科」に関する記事につき、一部不確定な事実に基づく表現がありました、読者の皆様にお詫び申し上げます。

私に寄り添ってくれた『輪るピングドラム』について知ってほしい

コラム イチヨウ

こんにちは、イチヨウです。前回に続き二回目の投稿となりました。

突然ですが、『輪(まわ)るピングドラム』というアニメ作品をご存じでしょうか。

私のプロフィールのツイッターアカウントをご覧頂ければお分かりになるかと思いますが、私は(自称)アニメオタクです。ジャンルは幅広くないのですが、とりわけ幾原邦彦監督作品が大好きです。

心の拠り所にしている対象は人それぞれあるかと思いますが、今回はそんな私の拠り所である『輪るピングドラム』という作品について紹介したいと思います。暇つぶしに読んでね。(若干のネタバレを含みます。)

 

『輪るピングドラム』、2011年に放送された幾原邦彦監督のオリジナルアニメ作品。

端的に言えば、余命わずかの妹の命を救うために、双子の兄弟が謎の「ピングドラム」を探して奔走する物語です。

一見ハートフルな家族物語のようにも見えますが、「家族」の話だからといって、決して綺麗な姿を映したものばかりではない。

登場人物の多くは、家族関係に何らかの問題を抱えています。機能不全家庭、両親の離婚、さまざまな虐待、虐待とまでは言えないものの不適切な養育を受けた者。どのキャラクターも何かしらのトラウマがあり、それでもなお愛を求めて奔走しているのです。

序盤はコメディ調のハイテンション(?)なノリから始まり、中盤に差し掛かると様々な疑問が浮かび上がり、終盤になるにつれて謎が解き明かされていく。ただ、最大の謎である「ピングドラム」の正体は、各々の解釈に委ねられることが想定されるので、おのずと2周、3周としたくなる。

快活で爽快感あふれるような作品とは決して言えないのですが、暗闇のなかに小さな灯を照らしてくれるような、そんな作品です。

ちなみに私は登場人物の中では渡瀬眞悧が大好きです。ビジュアル…というよりキャラクター性が。半ば自己投影している節もありますが、「彼」になりたいわけではないのであしからず。破壊に走るエネルギーがあれば創作しようぜ。

自分は到底『輪るピングドラム』の登場人物のようにはなれないと思っているし、下手したら死ぬまで渡瀬眞悧のようにこの世をさまよっているかもしれない。少なくとも今の私はそう感じているのですが、私は生きている間にこの作品に出会えてよかったとも思っています。

だって、今の私を一番言い表してくれた作品だから。もちろん、100%ではないけれど、一番私の心に寄り添ってくれた。そんな作品だからです。

それは気持ちの上の話だけではなく、私が創作活動をするための原動力も与えてくれました。早く死にたい気持ちはあるけれど、とりあえず今はまだ死にたくないと思えるのは、創作でやりたいことが残っているからなのです。

 

幾原監督の作品はよく暗喩的表現が多用されていることでも有名で、解釈が困難である、とも言われたりします。ただ、おそらくですが、作品そのものは深く考えず観て、感じたままに受け取られるように作られているのではないかと私は思うので、前評判で怖気づかないで一度観てみるといいのではないかな…と思います。百聞は一見に如かず。

同監督の『少女革命ウテナ』や『ユリ熊嵐』も、ひとの「内面性」や「関係性」に焦点を当てているので、ご興味がありましたらこちらもどうぞ。

 


【執筆者】
イチヨウ さん

【プロフィール】
うつ病と診断された限りなく無職に近いフリーター。アムカ断ち記録更新を目指している。輪るピングドラムが好き。社会福祉士。
Twitter:@aciddrop01you


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1件のコメント

ハヤカワ 返信

こんにちは。
私もピングドラムに救われたものの1人です。一瞬投稿者さんは私かと思いました。
放送当時、日常の全てが上手くいかないなか、毎週放映されるピングドラムを心の支えにして生活していました。ジェットコースターのような急展開に次ぐ急展開で、来週はどんな話かな、とそれだけでも生きていく目的になりました。人生観の礎となっている、大好きな作品です。
ちなみに私はサネトシ先生と対極に当たる登場人物が好きです。
同好の士がいらっしゃったので勢いで投稿してしまいました。

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