メンヘラがメンヘラをやめるために「普通のリア充大学生」になりきってみた

コラム 大学生

メンヘラの皆さんはわかると思いますが、この時期は精神的に大変な時期なので参ってしまい、うえうえ~と泣きながらネットサーフィンをしていたらここを見つけたので書いてみます。

私の話になってしまいますが、現在大学2回生、臨床心理を専攻しています。”精神的に大変”歴は8年になります。しかし、私が精神的に大変であることを知っている人は本当に片手で数えても余るくらいしかいません。その理由はタイトルの通り、「メンヘラがメンヘラをやめるために普通のリア充大学生になりきってみた」からです。

 

「よし私、自力でメンヘラやめる」

大学に入る前の私はODを繰り返し、いろんな人に迷惑をかけ、夜は眠れないのでうえうえと泣きじゃくり、相手に自分の「精神的な辛さを分かれ!!」ビームをとめどなく発射し、ともう散々でした。

同時に、自分の進路を考え続けて「自分はいままで助けられたから恩返しがしたい」という気持ちで心理学を専攻することを決め、受験勉強を続けてどうにか大学に合格しました。

今までの自分の罪悪感、そして周りの「メンヘラ」に対する冷たい視線を感じた私は「このままではだめだ」と心機一転し、自分で自分のメンヘラを治そうと大学生活を始めました。

情緒不安定にならないように一心不乱に勉強したり、不安を感じないようにどうでもいい話ができる友人を作り一緒に出掛け、カフェに行き、パンケーキを食べ、SNSではネガティブな投稿はなるべく控え、みんながよくやる「インスタ映え」や「ウケるツイート」をし、彼氏ができれば重たい女として嫌われないように様々な工夫をし、常に面白く明るい雰囲気を作り、きれいな体を作ろうと頻繁にジムに行ったり、バイトをしたり…

大学生らしい、というか頑張って大学生をするようにしました。その甲斐もあってか、私はありがたく成績上位になって特待生になりました。大学は休まず、寝ず、遅刻せずを守り切りました。

私の大学では、やはり私と同じように精神的に大変な人がいます。ある女の子は自傷行為をした傷をSNSにアップしたり、「私はつらいんだ、かわいそうなんだ」と周りの人を振り回していました。

その子に対してというより、その行動などが今までの私を見ているようですごく嫌な気持ちになり、私はより一層「一般人(普通のリア充大学生)」をしようとするのです。

 

頑張ってリア充大学生になった結果…

めっちゃ疲れた。うまくいっているときはそれはそれで楽しいんですが、だめです。人はうまくいかないことが多い。進行形で彼氏とはうまくいってませんし、やっぱり寝れないし、人と揉めることも多くなりました。そして、私は”メンヘラをやめる”ことはせず、ただ形だけの”一般人”をなぞっただけに過ぎなかった、ということに気付きました。

でも、ひとつだけ得られたことがあります。それは「良くなりたい(変わりたい)のなら、メンヘラとしてのアイデンティティは持ってはいけない」ということ。

自分の意志や行動や責任を「メンヘラとしてのアイデンティティ」に任せてしまえば、きっと「良くなるものを良くするきっかけ」を手放すことになってしまう可能性がある。「メンヘラだから」「精神的に大変だから」で、自分の苦しい状況をどうにかできるきっかけを摘んでしまうことに気づきました。

本当にこの状況を改善したい、精神的に楽になりたいと思うなら、「自分」というアイデンティティを大切にすることが必要だと思いました。自分は心理学を専攻していることもあり、自分の状態がなんとなく客観的につかめるようにはなったのかなと思う(そう信じたい)。

 

たぶん、私のように”精神的に大変であること”を隠したり、みんなと何事もないように一般人と同化したり、「いやもう、精神的に大変とか昔の話だから!!」とがんばってみたりしている人がいると思います。嫌われたくないし。

でも、どうしたらマイノリティーである「メンヘラ」が理解されて、マジョリティーである「一般人(健常者)」に受け入れてもらえるのでしょうか。私みたいに「バケる」ことでしょうか。理解してくれる一般人なんてマジでこれっぽっちなんですよこれっぽっち。

一般人にとっても、同じ”精神的に大変マン・ウーマン”にとっても、「精神的に大変な人」は理解されにくい。だって他の病気みたいに「見えない」し、同じ鬱やボーダーでもその辛さは個人によって大きく違うから、より理解されにくい。かつ、悲しいことに「理解しえないものは遠ざける」性質があるんですよね、人って。無理もないけど悲しい。彼らの反応は至って正常なんだって、まずは受け止めるしかない。私たちだって理解できないものは拒否しているんだもん。「なんで私のこと受け入れてくれないの!」って。

メンヘラがマジョリティーに受け入れてもらうなんて思わない、理解してもらうためにも相手の「わからない」「拒絶したい」という気持ちをまずこっちが理解して、今度こそ”一般人に同化しない方法”で自分の生活をやっていきたい。

だから、私みたいに「”みんなと同じ一般人”を演じ切ろう。メンヘラを隠し通そう」というタイプのメンヘラの皆さん、どうか「自分」を忘れないでやっていきましょう。

たぶん私たちに必要なのは「メンヘラが理由で嫌われても死にはしない」という度胸ですね。メンヘラはメンヘラじゃない、現代の哲学者だ(たぶん)。


【執筆者】
大学生 さん

【プロフィール】
ごく普通に大学に通い臨床心理を専攻している普通の学生。中身はASD、LD持ちの20歳。不症、もろもろの精神疾患とお薬と付き合って8年。助けられたから助けたい心理士になりたいと日々勉強しているが、時々考えすぎて死ぬ。メンヘラはメンヘラじゃない。現代の哲学者だ(たぶん)


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