自傷行為の代わりにSMに手を出したことで、少し生きやすくなったメンヘラの話

ライフハック 自傷行為 彩(サイ) セックス

お久し振りです。以前は自分のFtXジェンダーなどについてお話をさせていただいた彩(サイ)です。

今回は一つのライフハック?逃げ道?としてちょっぴりと変なSMのお話をしようと思います。こういう性的なお話が苦手なお兄様お姉様お子様方に関してはブラウザバックと履歴消去でご対応くださいませ。

メンヘラと切っても切れないもの、それは自傷行為です。ここでは自傷行為をしてるとかではなくて「自分のことを消してしまいたい/傷付けたい」という感情を抱くことを含んで自傷行為と銘打たせていただきます。

自分のことを実際に傷付ける人、そこまでには至らないけれど自分のことを傷付けてしまいたい、或いは消してしまいたいと思う人はメンヘラに少なくないでしょうと勝手に推測しています。「死にたい」なんて言葉が常に脳内に停留しているような状態だと、落ち着いた思考の難易度が上がります。

どうにかどうしようもないこの普通を求めてくる世の中に適応しようとして、自傷行為で傷付けて理性のような物を必死に保っている方々が、今日も何処かにいるのでしょう。

そんな人に、自分で自分を傷付けるなと説明するのは色々と何も考えていない行動のようになってしまいます。「君の身体が心配だから傷付けて欲しくない」、そんな言葉より一瞬の痛みが救ってくれる。そんな毎日を過ごしているメンヘラの方々に、少し方向性の違ったお話をします。

 

私は中学生の頃からリストカットとオーバードーズと爪噛みをメインにしたメンヘラでした。因みにリストカットを最後にしたのは2015年の8月。そこから私の身体にリストカットの傷は増えていないし、爪噛みも止めて指先はジェルネイルで固めています。…ただ、服に隠れる胸元や二の腕や脇腹は青痣と噛み跡のオンパレードですが。

接客業に一時期従事していたこともあり、自分で自分を傷付けないということを何となくで決めた私でしたが、その上で世間に順応しようとするのは非常に難しいお話でした。毎日毎日普通の人のように振舞って仕事をして、と繰り返していると段々自分の身体と心がゆっくり乖離していきます。

私が現実というシステムに自分を繋ぎ留めておく手段は、痛み、でした。昔からずっとそう。リストカットをした瞬間の痛み、何気なく動かした際に痛む傷、ぼろぼろに噛みちぎって赤身が出た指先、それらが私と現実を繋いで、私が私である認識をさせてくれる大切なものでした。それを、私は自ら制御したのです。

それはもう磨耗するのです。私は自分が生きてることも自分が存在することも、全部の確認を痛みに任せていたのです。それがなくなると、本当に現実に現実味がなくなるのです。私の手足を動かしているはずなのに、感覚が鈍く動き難い。何かを食べても味が薄い。痛みで自分自身を繋ぎ止めていた私には、自分で自分を傷付けないということが非常に、辛かったのです。

それを補う為に色々変なことには手を出して来ました。極度の寂しがりというのも合わせて、欲しくもない物を自分にあてがうことで勝手に傷付くなんてことをやっていたり、変な方向に走っていたなあと今では思い返します。まあ、今も変なままではあるのですが。

今は前回投稿とは違う恋人がおります。まあ、私には勿体無いほど素敵で好きで好きで好きで好きで好きで仕方ない相手なのですが、立ち位置としては「恋人兼ご主人様」です。そう、私は自分で自分を傷付けるより、他人に傷付けてもらうことを選びました。

メンヘラ味のあるお嬢様方なら何処かで共感いただけるかもしれませんが、私は相手に印を残されること、相手のものだと認識出来ることで相当にメンタルが安定します。キスマーク噛み跡鬱血痕カッターナイフの軽い引っかき傷何でもござれ、相手から与えられた傷というだけで私は堪らなく安心するのです(一部性癖が関わっているので私だけかもしれませんね)。

だから、私は恋人に、私を傷付けてもらうことに、痛みを与えてもらうことにしました。

元々マゾヒストの気があったのもあり、そういった痛みの類が大好きだったのです。私が辛い時にいつも隣にあった痛みに依存もしていました。世間にしがみ付く為に、痛みで理性を保っていました。そういうことまで詳しく恋人が知っているのかどうかは解りませんけれど、恋人は「私が喜んで気持ち良さそうにするから」と痛みを与えてくれます。私はそれでようやく、自分の中の辛さや苦しさを認識して、発散することが出来るのです。恋人の名誉の為に加えておきますが、彼はサディストではありません。

彼は彼で「私が自分を傷付けること」を嫌っていました。そういう行為をして欲しくないと言われています。だから、私はもう自分で自分を傷付けることも出来ないし、自殺するのも避けなければならないのです。私は彼の恋人で、彼のものなのですから。

相当に歪んだ内容ですが、正直痛覚依存してるような場合だとこの辺までくらいしか我慢が利かないのです。油断すれば私はまたどんどん現実味が薄れて乖離して、それを引き留める為に指を噛んだり始めるのです。そんなことをしたい訳ではないけれど、しなきゃやってられないし保っていられない。それなら、自分ではなくて相手に傷付けて貰えば良い、と。

SMって色々言葉が先行してR18的なことが先に出てきてしまうけれど、結局の大元は「相手を信じて身も心も委ねる」のと「相手がどんなものでも許しを与える」、この2つの関係性で成り立っています。だから、「ぼろぼろに泣いて痛んでる自分を最終的に許してくれる、認めてくれる、弱さを引きずり出してくれる」、そういうことをしてくれる恋人がいるから、私は多分自傷行為から離れていられるのです。

相手が必要、という点で難易度が高いですし、コミュニケーションも必要になるので面倒臭いと思うのですけれど、それでも他人が自分を許容してくれるって凄く安心するし、メンヘラには重要なことだと思います。

別にSMしろって訳じゃなくて、そういう逃げ道ももしかしたらあるかもしれないよ!というだけのお話です。

私が救われているのは恋人の存在と恋人が与えてくれる痛みと承認、それらのお陰で何とか今日も「普通の人」の振りをして終えられるのです。


【執筆者】
彩(サイ) (元 ハルキ) さん

【プロフィール】
アラサー間近の普通の振りしてるFtX、典型的メンヘラ


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