自分は発達障害?と思っている人へ。知能検査を受けてみませんか?
みなさま、ごきげんよう。090です。
いよいよ秋ですね。私はメンヘラでは少数派かもしれない、秋冬に元気が出るタイプの人間なので、これからどんどん寒くなるのが本当に嬉しいです。
さて、本日は私が発達障害を疑われ、知能検査を受けて、何がわかったか?をお話しします。
ここ10年くらいで一気に認知度が高まった「発達障害」ですが、当事者や周囲の人のサポート等の方法論が確立し、社会全体でナチュラルに運用されるのはまだまだこれからかな?という印象です。発達障害と一口に申しましても、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、自閉症スペクトラム、広汎性発達障害、学習障害など、実に多種多様です。
余談ですが、発達障害に限らず、障害だとか病気だとか言われるのは個人的にカチンとくるというか、「お前らが勝手にひとを障害者にしてるだけだろ」って思っているので、あんまり障害障害言いたくないな、という気持ちがあります。どんな特性でも障害にならない社会になればいいだけじゃんって思うんですが、そんなに難しいことなんでしょうか。
本題に戻ります。
私は、通っているメンタルクリニックで発達障害かも?と言われ、ADHDのスクリーニングテストや知能検査、生育歴を知るための小中学の通信簿など、様々な情報を統合し、ちょっとよく分からない診断をされ、ストラテラというADHDの治療薬を処方されましたが、現在はストラテラは減薬中、という極めて微妙な立場の人間です。グレーゾーンってやつでしょうか。
なので「発達障害の人はこうだ!」みたいなことは言えないのですが、グレーゾーンに置かれた者として、私の体験をもとに
「発達障害ってどうやって診断するの?」
「俺、微妙にADHDとか当てはまるっぽいんだけど、検査ってどうやったら受けられるの?」
という、もやもやした気持ちを抱えた方に、一つの考えを知っていただけたらいいなと思います。
自殺未遂からの休職中、実家への強制送還に伴い、実家の近くにあるメンタルクリニックに転院することになりました。こちらの先生が現在の主治医でもあります。
私が自殺未遂するに至った経緯や、今までの人生で困ってきたこと、仕事ではこれこれこういう部分が苦手でどうしてもできなかっただとか、そういったことをお話ししたところ、「なるほどなるほど」と言った感じで、お医者さまが一枚の紙を私に差し出しました。
ADHDのスクリーニングテストでした。
「一応、これは本当に一応なんですけれどね、発達障害……かもしれないから、次回は知能検査を受けてもらいましょう。次回までに、これは丸付けておいてください。それと、小学校と中学校の、通信簿!通信簿をあるだけ持ってきてください」
私にとってはちょっとした青天の霹靂でもあり、「ついに来たか!」という気持ちでもあり、とにかく複雑な気持ちになりました。
というのも、自分でもなんとなく発達に偏りがあるような気がしていたからです。発達障害系の本を読んだ時、「これはあてはまる、これもあてはまる、でもこの項目についてはそこまででもないし……」という感じで、決定打に欠けるけれど、なんか変だぞ、と感じていました。
ちなみに、当時読んだいくつかの本でちゃんと覚えているのはこの2冊です。
・星野仁彦「発達障害に気づかない大人たち(祥伝社文庫)」
(参考;https://www.amazon.co.jp/dp/4396111908)
新書なので手に取りやすく、様々な発達障害の事例が多く掲載されているので、「発達障害ってどういう感じ?」というのがつかみやすいと思います。
・市川宏伸「AD/HDのすべてがわかる本 (健康ライブラリーイラスト版) 」
(参考:https://www.amazon.co.jp/dp/4062594048)
10年前の本ですが、ADHDとはどういうもので、どういう風に対処していけばいいのか、わかりやすく書いてある入門書です。同じシリーズの「アスペルガー症候群(高機能自閉症)のすべてがわかる本」「自閉症スペクトラムがよくわかる本」などもおすすめです。
こういった本を読んで「なんか変だぞ」と感じてはいたものの、それでも就活して内定をもらえるくらいには外面に大きな問題はなかったわけですし、私の発達はそこまで偏ってもいないのだろうか……?と、私の中では半信半疑でした。
また、知能検査という言葉の響きに軽くテンションが上がったこともあり、「はい、わかりました」と即答し、次回の通院を予約。家中を捜索して、通信簿や学校に提出していた日々の生活の記録を確保。ADHDのスクリーニングテストを無心で回答。
ちょっとしたお祭りに参加するような、浮ついた気持ちで検査の日を待ちました。
さて、知能検査当日。院内カウンセラーさんが現れ、個室へ移動しました。
知能検査開始について、カウンセラーさんの説明によれば、
・結構長い時間がかかります
・いやな気分になったり、具合が悪くなればいつでも止められます
・結構疲れる検査なので、休憩なども挟んでいきます
などなど、かなり被験者側に配慮された内容です。非常に現代的ですね。倫理って感じがします。
終わってみると、確かに2~3時間ぐらいかかる長い長い検査だったのですが、検査を受ける側としては面白いものが多く、「もっとやってもいいよ!」と思うレベルでした。でも、検査を実施する側であるカウンセラーさんが絶対疲れると思いました。お疲れ様でした。
ちなみに、私が受けた知能検査はWAIS-Ⅲというもので、成人用の知能検査の一種でした。
さて、知能検査から2週間程度して、次の通院日になりました。Xデーの到来……となるはずが、ちょっと拍子抜けの結果になりました。
発達障害の診断というのは、単純に知能検査の結果のみで決まるわけではないので、様々な他の評価尺度と組み合わせたり、本人の生育歴等に基づいて、非常に複雑なプロセスで行われるようです。
まず、ADHDのスクリーニングテスト(WURS:ウェンダーユタ評価尺度)の結果は、総得点111、25項目総得点62。25項目総得点のカットオフポイント(つまり、この点が大体の「境目」ですよという点)である46を超えていました。ほうほう。境目、超えちゃってるけどどうなの?
次に、BGT(ベンダーゲシュタルトテスト)。よく知らないのですが、発達障害のスクリーニングに使われるようです。ここで気になったのはその結果よりも私の検査時の様子。「突発的・衝動的な行動傾向があるとも考えらえる」みたいなことが書いてありました。そういうのも検査の対象になるんですね。確かに私は衝動性の鬼です。なんでも衝動で決めます。
そして知能検査のWAIS-Ⅲ。結果はこんな感じです。
スマホで写真撮っただけなので、ちょっと見づらいかもしれないですが……。

IQはまあ凡人のソレなのですが、すごく気になるのが「積木 4」。これ、20点満点のはずなんですが、4点とは。私の発達の凸凹の、凹が見えた気がしました。
確かに、全テスト中で一番テンパったのはこの「積木」で、何をやってもさっぱり答えが見えないでタイムアップ、といった状態でした。カウンセラーさんの検査所見によれば、「積木」スコアの低さから、私は「見本通り物事を作ることが苦手」で、「まとまったものを分解し再生する過程に苦手さがある」とのことで。
まあ心当たりはあります。小学校の「かきかた」の授業では、文字を綺麗になぞることが一切できなかったし、何かの絵を模写しようとしても、なんか変になる。就活生っぽい前髪の分け方もいまいち理解できなくて、ようやくあの前髪の構造がわかった頃には就活も後半みたいな時期だったり。なんか苦手なんですよ、そういうのが。モヤっとした、抽象的な概念を、具体的に細部に落とし込むことが苦手です。
他にも小中学校の通信簿や生活の様子なども統合し、カウンセラーさんに告げられたことは、「あなたは発達障害です」でも「あなたは発達障害ではありません」でもありませんでした。
……ンンンンンンンーーーー????結局どういうことでしょうか。
お医者さまからは言われたことは、こうでした。
「ちょっと衝動性が強いみたいなんだけどね、ストラテラっていうお薬があるので、これでもしかしたら、その衝動性が抑えらえるかもしれないですから、少しずつ始めてみましょうか」
ンンンンンンンンンンンンンンンン??????????
じゃあ私、結局何なんじゃい!!!あの検査はなんだったんじゃい!
発達障害なのか、そうじゃないのか、はっきりせい!!
……とは思いましたが、あまりにもよくわからなかったので、その時強く言えなかったですし、追求する気も起きませんでしたし、今では「私って結局…?」と訊く気にはなれません。
診断はあくまで診断、検査はあくまで検査。そこから先は結局、私次第なのかなって思うようになったからです。
発達障害の疑いから、WAIS-ⅢやWURG、BGTなど、様々な検査を受けた私。数値的な結果はもちろん、心理検査所見も頂いて読み込んだのですが、「私の発達、よくわからん」が私の結論です。
「君は発達障害だね」も「君は発達障害じゃないね」も言われなかったのに、ストラテラという発達障害の治療薬を出されている、というふわっとした状態です。私の発達は結局どこらへんだったんでしょうか。やっぱり、グレーゾーンというやつでしょうか。確かにあるのに見過ごされちな落とし穴、白でも黒でもない、グレーゾーン……。そんなところに自分がいる、ということを認識してしまうと、若干将来に陰がさすような気がして、こんなことなら知能検査やらなくても良かったのでは?と思ったりもしました。
もちろん、知能検査によって、私の得意な分野・不得意な分野が客観的に示されたことは、とても大きな収穫だったと思います。
まず、飲食業は絶対向いてなさそうだから絶対やらないぞ!と固く誓いました。また、せっかく言語性IQの方面が良さげなんだから、向いていなさそうな仕事よりも、例えばこういう文章を書いたりして少しでもいいからお金をもらったほうが、楽でいいのかもしれないと思いました。そういえば、口だけ動かせばいいコールセンターのバイトなんかは、結果は振るわなかったけれど、とっても楽でした。そういうことに納得がいったのも収穫の一つです。
もし、自分が発達障害かも?と思っていたり、発達障害かもしれないから知能検査を受けて自分の得手不得手を知りたい!という方がいらっしゃったら、お近くの発達障害を扱っているクリニックに受診して、検査してみるのもいいかもしれません。
ただ、どんな結果が出たにせよ、最後は自分次第かなと私は思っています。
自分の発達はこんなふうに偏っている、歪んでいる。あれが得意で、これが苦手。
それを知ることができたなら、「私はこれが足りないからこれはやめておく」「私はこういうことが得意そうだから、これをやってみる」という対処をすることで、生きづらいこの世がちょっとだけ生きやすくなるかもしれませんよ。
それでは、ごきげんよう。090でした。
【執筆者】
090 さん
【プロフィール】
会社員時代の自殺が未遂に終わり、いろんな意味で「サービスで生きてる」無職。生きてる以上、楽にやっていきたい。少しでも死にたい人のお役に立てればと思います。
Twitter:@oqo_me_shi
いよいよ秋ですね。私はメンヘラでは少数派かもしれない、秋冬に元気が出るタイプの人間なので、これからどんどん寒くなるのが本当に嬉しいです。
さて、本日は私が発達障害を疑われ、知能検査を受けて、何がわかったか?をお話しします。
ここ10年くらいで一気に認知度が高まった「発達障害」ですが、当事者や周囲の人のサポート等の方法論が確立し、社会全体でナチュラルに運用されるのはまだまだこれからかな?という印象です。発達障害と一口に申しましても、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、自閉症スペクトラム、広汎性発達障害、学習障害など、実に多種多様です。
余談ですが、発達障害に限らず、障害だとか病気だとか言われるのは個人的にカチンとくるというか、「お前らが勝手にひとを障害者にしてるだけだろ」って思っているので、あんまり障害障害言いたくないな、という気持ちがあります。どんな特性でも障害にならない社会になればいいだけじゃんって思うんですが、そんなに難しいことなんでしょうか。
本題に戻ります。
私は、通っているメンタルクリニックで発達障害かも?と言われ、ADHDのスクリーニングテストや知能検査、生育歴を知るための小中学の通信簿など、様々な情報を統合し、ちょっとよく分からない診断をされ、ストラテラというADHDの治療薬を処方されましたが、現在はストラテラは減薬中、という極めて微妙な立場の人間です。グレーゾーンってやつでしょうか。
なので「発達障害の人はこうだ!」みたいなことは言えないのですが、グレーゾーンに置かれた者として、私の体験をもとに
「発達障害ってどうやって診断するの?」
「俺、微妙にADHDとか当てはまるっぽいんだけど、検査ってどうやったら受けられるの?」
という、もやもやした気持ちを抱えた方に、一つの考えを知っていただけたらいいなと思います。
■「知能検査やりましょうか」と言われて
自殺未遂からの休職中、実家への強制送還に伴い、実家の近くにあるメンタルクリニックに転院することになりました。こちらの先生が現在の主治医でもあります。
私が自殺未遂するに至った経緯や、今までの人生で困ってきたこと、仕事ではこれこれこういう部分が苦手でどうしてもできなかっただとか、そういったことをお話ししたところ、「なるほどなるほど」と言った感じで、お医者さまが一枚の紙を私に差し出しました。
ADHDのスクリーニングテストでした。
「一応、これは本当に一応なんですけれどね、発達障害……かもしれないから、次回は知能検査を受けてもらいましょう。次回までに、これは丸付けておいてください。それと、小学校と中学校の、通信簿!通信簿をあるだけ持ってきてください」
私にとってはちょっとした青天の霹靂でもあり、「ついに来たか!」という気持ちでもあり、とにかく複雑な気持ちになりました。
というのも、自分でもなんとなく発達に偏りがあるような気がしていたからです。発達障害系の本を読んだ時、「これはあてはまる、これもあてはまる、でもこの項目についてはそこまででもないし……」という感じで、決定打に欠けるけれど、なんか変だぞ、と感じていました。
ちなみに、当時読んだいくつかの本でちゃんと覚えているのはこの2冊です。
・星野仁彦「発達障害に気づかない大人たち(祥伝社文庫)」
(参考;https://www.amazon.co.jp/dp/4396111908)
新書なので手に取りやすく、様々な発達障害の事例が多く掲載されているので、「発達障害ってどういう感じ?」というのがつかみやすいと思います。
・市川宏伸「AD/HDのすべてがわかる本 (健康ライブラリーイラスト版) 」
(参考:https://www.amazon.co.jp/dp/4062594048)
10年前の本ですが、ADHDとはどういうもので、どういう風に対処していけばいいのか、わかりやすく書いてある入門書です。同じシリーズの「アスペルガー症候群(高機能自閉症)のすべてがわかる本」「自閉症スペクトラムがよくわかる本」などもおすすめです。
こういった本を読んで「なんか変だぞ」と感じてはいたものの、それでも就活して内定をもらえるくらいには外面に大きな問題はなかったわけですし、私の発達はそこまで偏ってもいないのだろうか……?と、私の中では半信半疑でした。
これまで半信半疑だったことに、決着がつくかもしれない。
また、知能検査という言葉の響きに軽くテンションが上がったこともあり、「はい、わかりました」と即答し、次回の通院を予約。家中を捜索して、通信簿や学校に提出していた日々の生活の記録を確保。ADHDのスクリーニングテストを無心で回答。
ちょっとしたお祭りに参加するような、浮ついた気持ちで検査の日を待ちました。
■知能検査当日
さて、知能検査当日。院内カウンセラーさんが現れ、個室へ移動しました。
知能検査開始について、カウンセラーさんの説明によれば、
・結構長い時間がかかります
・いやな気分になったり、具合が悪くなればいつでも止められます
・結構疲れる検査なので、休憩なども挟んでいきます
などなど、かなり被験者側に配慮された内容です。非常に現代的ですね。倫理って感じがします。
終わってみると、確かに2~3時間ぐらいかかる長い長い検査だったのですが、検査を受ける側としては面白いものが多く、「もっとやってもいいよ!」と思うレベルでした。でも、検査を実施する側であるカウンセラーさんが絶対疲れると思いました。お疲れ様でした。
ちなみに、私が受けた知能検査はWAIS-Ⅲというもので、成人用の知能検査の一種でした。
■諸々の検査の結果、ストラテラが出た
さて、知能検査から2週間程度して、次の通院日になりました。Xデーの到来……となるはずが、ちょっと拍子抜けの結果になりました。
発達障害の診断というのは、単純に知能検査の結果のみで決まるわけではないので、様々な他の評価尺度と組み合わせたり、本人の生育歴等に基づいて、非常に複雑なプロセスで行われるようです。
まず、ADHDのスクリーニングテスト(WURS:ウェンダーユタ評価尺度)の結果は、総得点111、25項目総得点62。25項目総得点のカットオフポイント(つまり、この点が大体の「境目」ですよという点)である46を超えていました。ほうほう。境目、超えちゃってるけどどうなの?
次に、BGT(ベンダーゲシュタルトテスト)。よく知らないのですが、発達障害のスクリーニングに使われるようです。ここで気になったのはその結果よりも私の検査時の様子。「突発的・衝動的な行動傾向があるとも考えらえる」みたいなことが書いてありました。そういうのも検査の対象になるんですね。確かに私は衝動性の鬼です。なんでも衝動で決めます。
そして知能検査のWAIS-Ⅲ。結果はこんな感じです。
スマホで写真撮っただけなので、ちょっと見づらいかもしれないですが……。


IQはまあ凡人のソレなのですが、すごく気になるのが「積木 4」。これ、20点満点のはずなんですが、4点とは。私の発達の凸凹の、凹が見えた気がしました。
確かに、全テスト中で一番テンパったのはこの「積木」で、何をやってもさっぱり答えが見えないでタイムアップ、といった状態でした。カウンセラーさんの検査所見によれば、「積木」スコアの低さから、私は「見本通り物事を作ることが苦手」で、「まとまったものを分解し再生する過程に苦手さがある」とのことで。
まあ心当たりはあります。小学校の「かきかた」の授業では、文字を綺麗になぞることが一切できなかったし、何かの絵を模写しようとしても、なんか変になる。就活生っぽい前髪の分け方もいまいち理解できなくて、ようやくあの前髪の構造がわかった頃には就活も後半みたいな時期だったり。なんか苦手なんですよ、そういうのが。モヤっとした、抽象的な概念を、具体的に細部に落とし込むことが苦手です。
他にも小中学校の通信簿や生活の様子なども統合し、カウンセラーさんに告げられたことは、「あなたは発達障害です」でも「あなたは発達障害ではありません」でもありませんでした。
「私は、知能検査がこうだからどうだ、とか、発達障害だからこうだ、とか、そういうことをあんまり断言したくないんです」
……ンンンンンンンーーーー????結局どういうことでしょうか。
お医者さまからは言われたことは、こうでした。
「ちょっと衝動性が強いみたいなんだけどね、ストラテラっていうお薬があるので、これでもしかしたら、その衝動性が抑えらえるかもしれないですから、少しずつ始めてみましょうか」
ンンンンンンンンンンンンンンンン??????????
じゃあ私、結局何なんじゃい!!!あの検査はなんだったんじゃい!
発達障害なのか、そうじゃないのか、はっきりせい!!
……とは思いましたが、あまりにもよくわからなかったので、その時強く言えなかったですし、追求する気も起きませんでしたし、今では「私って結局…?」と訊く気にはなれません。
診断はあくまで診断、検査はあくまで検査。そこから先は結局、私次第なのかなって思うようになったからです。
■どんな検査結果でも、最後は自分次第……かな?
発達障害の疑いから、WAIS-ⅢやWURG、BGTなど、様々な検査を受けた私。数値的な結果はもちろん、心理検査所見も頂いて読み込んだのですが、「私の発達、よくわからん」が私の結論です。
「君は発達障害だね」も「君は発達障害じゃないね」も言われなかったのに、ストラテラという発達障害の治療薬を出されている、というふわっとした状態です。私の発達は結局どこらへんだったんでしょうか。やっぱり、グレーゾーンというやつでしょうか。確かにあるのに見過ごされちな落とし穴、白でも黒でもない、グレーゾーン……。そんなところに自分がいる、ということを認識してしまうと、若干将来に陰がさすような気がして、こんなことなら知能検査やらなくても良かったのでは?と思ったりもしました。
もちろん、知能検査によって、私の得意な分野・不得意な分野が客観的に示されたことは、とても大きな収穫だったと思います。
まず、飲食業は絶対向いてなさそうだから絶対やらないぞ!と固く誓いました。また、せっかく言語性IQの方面が良さげなんだから、向いていなさそうな仕事よりも、例えばこういう文章を書いたりして少しでもいいからお金をもらったほうが、楽でいいのかもしれないと思いました。そういえば、口だけ動かせばいいコールセンターのバイトなんかは、結果は振るわなかったけれど、とっても楽でした。そういうことに納得がいったのも収穫の一つです。
もし、自分が発達障害かも?と思っていたり、発達障害かもしれないから知能検査を受けて自分の得手不得手を知りたい!という方がいらっしゃったら、お近くの発達障害を扱っているクリニックに受診して、検査してみるのもいいかもしれません。
ただ、どんな結果が出たにせよ、最後は自分次第かなと私は思っています。
自分の発達はこんなふうに偏っている、歪んでいる。あれが得意で、これが苦手。
それを知ることができたなら、「私はこれが足りないからこれはやめておく」「私はこういうことが得意そうだから、これをやってみる」という対処をすることで、生きづらいこの世がちょっとだけ生きやすくなるかもしれませんよ。
それでは、ごきげんよう。090でした。
【執筆者】
090 さん
【プロフィール】
会社員時代の自殺が未遂に終わり、いろんな意味で「サービスで生きてる」無職。生きてる以上、楽にやっていきたい。少しでも死にたい人のお役に立てればと思います。
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