メンヘラと一般人と両方の気持ちが分かって辛い

コラム 毒親 Rむぎむぎ

こんにちは。Rむぎむぎと申します。
私は定型発達で尚且つ精神も安定しており、一般的に「一般人」と称されるであろう立場の人間です。

ここまでの、このたった数行で私に不快感を覚える方も居るかと思います。
「お前の辛さなんて知るか」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。不快であればそっとページを閉じて頂いても構いません。

残っていただける方には、私の辛さを吐露させていただければと思います。

かなり長い文章になりますので、茶菓子でも用意しながら暇つぶしに読んでいただければ幸いです。

 

「メンヘラ」と「一般人」の定義

メンヘラ.jpでは「メンタルヘルスに問題を抱えている人」を「メンヘラ」と定義していますが、この場では「情緒が著しく不安定になる時がある、あるいは定型発達ではない方」を「メンヘラ」、そして「メンヘラの気持ちが全く、もしくはほぼ分からない人」を「一般人」と定義した上で話します。(読みやすさを優先した上でそうするだけで、私の解釈とはまた異なります)

先程、私は「一般的には一般人である」と言いましたが、上の定義をしますと事情が変わりますので、「メンヘラに片足だけ浸かった事のある一般人」という解釈で進行させていただきたいのですが、「いや片足とかメンヘラ舐めてんのか」と言われかねませんので、まずはその点から説明致します。

 

私が片足メンヘラに浸かった話

まず、私の生まれ落ちた先の環境はいわゆる幸せな家庭では無く、幸せでなくともありふれた普通の家庭でもなく、「やや訳あり」と言った表現が相応しいであろう家庭です。

訳ありなだけならまだ一般人サイドかと思いますが、いわゆる毒親と言いますか、「悪影響を及ぼす毒家族」の部類に抵触する人物が2名ほどおり、私自身はその2名の事は「血の繋がった他人」だと思っております。

小学校では訳あってぼっちになり、保健室登校をしたり遠足をボイコットして、美術の先生と一緒に本来は必要のない制作物を作ったりもしました。勿論軽いものですがいじめと呼ばれるものも経験しています。

何となく、親近感が湧いてきた方も居るでしょうか。念の為言いますと私は何故かムキムキマッチョな自尊心を持って生まれてきた為に自分を見失わずに生きれただけで、自尊心がムキムキマッチョでなければ片足では済まず全身たっぷり軽度なメンヘラとなっていたと思います。

毒家族とは言いましたが、皆さんが想像するような暴行・罵詈雑言・過干渉と言った事は無いか、非常に少なく、毒家族の中では雑魚中の雑魚、「毒家族Lv1」の様なかなり中途半端な立ち位置の家庭に生まれ落ちました。

実害を避ける事も充分に可能であり、私も関わらない様にしていたので影響は受けてないと長年思っていたのですが、実際はそうでは無く、去年転機があって始めて一般人の感覚をその身に宿し驚愕しました。

一般人はなんとやりたい事を思い浮かべながらうんうん唸ってゴロゴロする時間など無く、思い立ったら即行動が出来るのです。それは何の努力も苦しさも無く出来るので、あまりの変わり振りに知らぬ間に何かドーピングをしたのでは無いかと思う程です。

 

片足を浸かった説明が終わったので一度本題に戻りますが、私は「メンヘラ」と「一般人」の「両方の気持ちが分かり」、尚且つ、「自分と同じ立場の人間に出会う、ないしは見つけた事が無く」「辛い」です。

自分と同じ立場の人については、「自分と非常に近しい観点」を持った人でしたら1人だけ見つけたので、孤独感は以前より薄れています。(ただ、SNSの有名人的な人なので、議論などは出来ないのですが)

 

一般人の思う辛さと現実の落差

さて、「両方の立場が分かってつれえな~(意訳)」と言いました。勿論、現代には辛さを可視化して測定する機械なども無い為、ここから先は全て私の解釈になります。

この「両方の立場が分かってつれえな~(意訳)」の辛さをあえて自分なりに表現するならば、

「メンヘラさん>>>>>>>>>>>>>>私>>一般人」

の様な形になります。(メンヘラさんと一般人の辛さは、日本における平均値とします)

これを見ている方は「ここでの定義上、メンヘラと解釈される」方が多いかと思いますので、大体皆さまの10分の1くらいの体感の辛さを感じているとお考えください。

上記の不等号の図から私を抜くと、メンヘラと一般人の生きている上での辛さは、

「メンヘラさん>>>>>>>>>>>>>>>>一般人」

となり、メンヘラさんは一般人の平均の15倍の辛さを抱えているという形になるのですが、一般人が想像する辛さの差は下記の様になります。

「メンヘラさん>>一般人」

これだけでもう頭を抱えたいのですが、一般人も超絶ハッピーに生きてる訳ではない為、もう少し分かりやすくします。

実際の現実「メンヘラさん>>>>>>>>>>>>>>>>一般人>>>超絶ハッピーライフ」

一般人の思考「メンヘラさん>>一般人>>>>>超絶ハッピーライフ」

繰り返しになりますが、辛さを測定する機械は現代には無いのでこれは全て私の解釈になるのですが、少なくとも私にはそう見える為に非常に辛い所があります。

上の図を見て、「いや一般人が俺らの15分の1の辛さとかそんな辛さ多いわけないだろ、ふざけんな」と思う方もいらっしゃると思います。それはメンヘラの方の負っている辛さや偏見、迫害を考えれば当然の感想だと思います。

ですがそれと同じ様に、一般人も「いやいや俺らの15倍とかwww流石に誇張しすぎwww」と思っているのも悲しいながら事実です。

ふざけるなとお怒りのメンヘラさまに一般人の負う辛さを納得する様にご説明するのは無理だと思いますし、今回の主旨とも無関係なので詳しい説明は省かせていただきますが、その点は何卒ご了承ください。

この感覚の違いがあまりにも大きすぎる社会の闇と、今すぐにそれを覆すのは100%不可能であるという事が様々な事象からありありと分かり、なぜ世界はこんなにも(今回で言えばメンヘラさんに)世知辛いのかと思います。

 

「かわいそう」だから言っている訳では無い

さて、上の様に言いますと「あ〜ハイハイ同情心ね。自分より下の奴を見て自分に酔うやつね」という解釈をされるかとも思いますが、とても残念な事に私は「庇護できる人物を救う事で自分の地位を誇示するタイプの人間」、いわゆるカメリアンコンプレックスと呼ばれる人間でもありません。

私は「『かわいそう』と言う単語が嫌いです」。

より正確に言えば「かわいそうだから救ってあげよう」とか、「全く共感せず『かわいそう』を繰り出す」などの上から目線や他人事思考でかわいそうと言う人間が嫌いです。

誤解の無い様に補足しますが、語彙の不足や、思考がまとまらずに「かわいそう」を使う人はむしろ好きです。

そういった方で、今の私の発言に傷ついた方には、深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。

相手を下に見るタイプの「かわいそう」は、まず「かわいそう」と言う相手が標準で無いという考えがあるから成り立ちます。そして、安易な「かわいそう」は思考の停止を招きます。

口をついて「かわいそう」と言う人は、大抵「自分の身に起きたらどうするか」は全く考えません。その様が、私には高みの見物に思えてならないのです。

私はメンヘラさん達と同じ経験をした事はないので、勿論「その辛さは私も知っている」とは言えないです。つまり、正確な意味を用いるのならば「共感ができる」とは言い難いでしょう。

ですが想像する事は出来ますし、メンヘラさんの苦痛を思い浮かべるだけで胸が苦しくなり涙が出ますので、その辛さや痛みを「理解できる」と言う事は出来ます。

周りと比べられ、出来損ないと罵られ、どうして出来ないんだ、怠け者などと言われ自尊心をボロボロにされ、挙げ句の果てには通院する事は恥だと言う意味の分からない風潮まであり、愚痴を零せば一般人に叩かれ、時にはメンヘラからも叩かれ、四方八方をがんじがらめにされて動けるはずが無いのに、「動け」「生きろ」などと言われてしまう。

崖から突き落とされ骨折した人間が整形外科を受診する事は普通とされているのに、心をボコボコにされ精神科を受診する事はみっともないと思われている。

正直、体験していない私ですら世の中に失望するくらい絶望的と言える格差です。
しかもこの事象の一番救えない所は、「一般人には一切悪気がなく」、尚且つ「その内の半数以上は理解を促したとしても理解出来ないであろう」という点です。

加えて医療などを受ける為にはお金が必要で、少しでも減らそうと助成を受けようとすると途方も無い時間が掛かり、きちんとした情報を得ようとしたらまず症状の名前を知らなければいけないけれども、そもそも何処に聞いたら良いかが分からなかったりするのが現実です。

こんな途方も無い辛さを、何を調べた訳でも、学んだ訳でも無い私が何の苦労も無く理解できるのに、同じ様にして生きて来たほとんどの人は分からないか、分かったふりをして過小評価する事さえままある。

私は自身の事をずっと普通の人間だと思っていましたし、皆も同じように考える事が出来るものだとばかり思っていました。

ですがここまで「理解が無いか、最初は分からない人ばかりである」という現実を見せられると、最早これが現代の日本において特別な力である事を認めざるを得ず、それがとても辛いのです。

そんな人で埋め尽くされているのでは、世の中はいつまでたっても優しくはならないのだと、そう思えてならないのです。

 

そんなに言うならあんたが変えれば良いんじゃない?

「理解できる人がいるなら理解してもらって同胞にしちゃえばいいじゃん☆」と思う方もいるかと思いますし、確かにそれには一理あるのですが、リスクや手間が多大に掛かる上にメリットがほぼありません。
(実際今回とは違う件でその様な事をせざるを得なくなりしたのですが、実行に移すまでの葛藤で数ヶ月浪費するレベルです)

私が天からの使者か、はたまた未来からの歴史修正者で、全人類を洗脳できる超能力やヤベエアイテムでポポポポ〜ンと意識の格差を解決できたら良かったのですが、あいにく私は「毒家族Lv1の家庭に産み落とされた一般人」でしか無い為それもできず、Rむぎむぎ教という会派を作る気もなく、「自分のやりたい事をしてえな〜〜」というその辺にいる普通の人の欲求を持っているので革命も起こせそうにありません。

私が出来る事はただこのメンヘラ.jpにあるお悩み相談に細々と回答する事や、何か記事を書いてみたりする事、そしてこの記事を見て「お前は俺か!?!?」とコンタクトを取ってくる天然記念物の様な人を待ち、出会えたら握手して語り合うくらいの事しか出来ないのです。

「世の中のみんながムキムキマッチョな自尊心を持っていれば良かったのにな……」と思いながら、少しでも誰かの人生に影響を与えられたらと傲慢な考えを持ち、今日も孤独に幸せに生きていきます。


【執筆者】
Rむぎむぎ さん

【プロフィール】
Twitter:@rain_mugimugi / @clarientgealtal
ブログ:言いにくいことを書くぶろぐ(裏アカ的なもの)


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2件のコメント

KY 返信

Rむぎむぎさんの気持ち、わかる気がします。

私もメンヘラに比べれば全然辛くない人間ですが、日々思い悩みなから生きています。

私もメンヘラと一般人どちらの気持ちも比較的よくわかるため、どちらも責める気になれず、かといってメンヘラと一般人の溝をどう埋めればいいのかまだまだわかっていません。

きっと、お互いが歩み寄るしかないのだと思っていますが、なかなかそれは難しいことなのでしょう。

私もこの現状を変えたいとは思っていますが、まだまだ未熟な自分にできることはそう多くなく、いつの日かもっと世界を変えていくために動けるようになりたいと思い、日々努力している最中です。

Rむぎむぎ 返信

KYさん、こんにちは。遅ればせながら、コメントありがとうございます。
誰かを責めて現状が変わるなら良いのですが、そうもいかないのが歯がゆいところですよね。
世の中の問題がこの「メンヘラと一般人の溝」だけであればすぐに改善に向かうかもしれませんが、現実に溢れる溝が多岐に渡るのも眩暈を覚える一因に感じています。

私の知人にもメンタルで辛い思いをしている人たちが何人かいるので、
せめて近くにいる人の止まり木くらいになれればと思って日々を過ごしています。

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