逃げ場がなくて「不登校」になれなかった私 いじめを受けた経験がフラッシュバックする

体験談 不登校 いじめ 毒親 ゆうじ

現在25歳。社会人4年目。専門職。
これから記す内容を要約すると、1ヶ月くらいの短期間で学生時代当時の体験が雪崩のようにフラッシュバックし、現在も私を蝕んでいる。

今回は備忘録の意味も込めて当時の体験と今後の希望、そしてお読み頂いている方に訴えたいことなど、長くなりそうで恐縮だが、綴らせてほしい。

 

◇幼少期~小学生時代まで

この頃から既に友人は少なかったと思う。一人で過ごしていることが多かった。今思えば(当時自覚は無かったのだが)奇行も少しあり、浮いていたかもしれない。

小5、6の辺りで1人の女子生徒に目を付けられ陰口を言われ始め、嫌な気持ちはしていたが、幸いにもその女子生徒は嫌われ者だったようで、私には友人は少なかったがまだ味方は多かったと思う。そんなこんなでぼんやりと小学校を卒業し、そのまま学区内の中学校に進学する。

 

◇人生を左右する中学生時代

私の現在抱えている問題の殆どがこの3年間に集約されると言っても過言ではない。

小学生時代までと同様、友人はできなかった。入学直後、オリエンテーション期間の中で、クラスの人はあれよあれよと言う間にグループを作り始め、それぞれの輪ができ、話に花を咲かせている。私には声も掛からなければ、こちらから話し掛けるタイミングも分からなかった。そのうちにクラス内外、あらゆる人から目を付けられ始め、ものの見事に無慈悲な子供のサンドバッグとなる。

とは言ってもよくいじめの典型例となる身体的暴力はなく、また持ち物への悪戯等もない。陰口等の精神攻撃が圧倒的だった。

一番言われていたのは「気持ち悪い」。

容姿のことも勿論だと思うし(アトピーだし太っていたし顔も整っているとは言い難いと思う)、先述の奇行や挙動不審も全て含めての「気持ち悪い」だったかもしれない(今となっては知る由もないが)。

当然のことながら、学校には行きたくなくなってきた。私も人である。嫌なものは嫌だった。

一方、家族の方はと言うと、私は3兄弟の一番下。上2人は歳が離れており、私が中学に入った頃は2人とも既に大学進学で実家を出ていた。私は父母と暮らしていた。あと犬も。上述のいじめで参っていた頃に学校を休む素振りを見せた。2、3日くらい。「ちょっと学校に居辛い」という話もちらとしてみた。

両親共に返してきた返答は「逃げるな」「休み癖をつけるな」だった。父に関しては単純に母に「休ませるな」と伝えていたようであった。また、母について言えば少々厄介で、某宗教団体に入信していた(現在も)。

私たち兄弟も生まれた時に入会させられ、小学生の頃にはそういう集まりにも何度か行っていたが、私は徐々に関心が無くなり、敬遠し始めていた。現在も上2人は活動しているが、私は幽霊会員状態だ。

そんな母曰く「これは貴方の宿命だ。戦いなさい。辛ければ題目を上げなさい。」

・・・私にはてんで理解ができなかった。元々気が弱いし、戦う、向き合うなんて嫌だった。逃げたいとしか思っていなかったのに。祈る? それで根本的解決を目指せるのか? 私は打ちひしがれてしまった。

気が弱くてこれ以上言い返せないし、仕方が無いので嫌々登校するしかなかった。

登校すれば待っているのは生徒たちの奇異の目。教師にも相談したが、「あの子たちはストレートに言っちゃうけどね。悪い子じゃないんだよ」。まるで一人勝手に喚いている私が悪いと言われているような気持ちにしかならなかった。更に言えば2~3年の頃の担任は母(及び兄弟)と同じ宗教団体の会員だった。母と仲良くなり、同じようなことを言ってきた。なんなんだよ、もう。

ある時、保健室登校などしてみた。当然家に連絡が行く。母がショックを受けていたと伝わる。申し訳なくなった。長いこと保健室にいるなんてこともできない。聞けば、クラスに居辛い生徒の為の学級というものが存在するようだった。

そこに行くことも悩み、母に相談したが「そうなると多分独学で勉強することになる。貴方にそれができるの?」と問われ、そんなに成績が良い訳でもなかった私は自信を無くし、結局クラス復帰の選択しかできなかった。

クラス内もよくよく見れば各グループで時々揉めては弾き出される生徒がいた。2人くらい先述の不登校学級(便宜上、そう呼んでおく)に移った。いいなあ。そんな諍いはあれど、総じて私への奇異の目が変わることはなかった。毎日監視されているようで、殆ど動けなかった。

まあなんとか勉強はして、高校は志望した公立校に合格し、なんとか中学を卒業した。嬉しかった。

 

◇高校~大学卒業まで

高校でも相変わらず友人はパッとは出来なかったものの、今現在も付き合いのある友人と出会う。教室で一人で過ごしたりとかも相変わらずだったが、皆がそれぞれで生活しており中学の頃よりは全然楽だった。

一応進学校だったが部活動にも入る。最終的に受験と部活どっちつかずになり挫折。再び引き籠もりになった。今回ばかりは頑として引き籠もり続けた。母も諦めたようで私に家事を手伝わせてくれた。

それでも大学に行きたいとは思っていた。このご時世、大学に行かないと仕事ができないような気がして(そんなことはないのだが)。結局、部活引退後に復帰し、ぼんやり勉強し、底辺ではあるが工学部に進学した。

実家の県外の大学だったので一人暮らしを始める。かなり不安だったが、意外とすぐ慣れた。自由じゃん。

バイトも自分のペースで働けるようなところを見つけ、勉強、研究も単位を落とさないよう黙々と取り組み、就活も希望の専門職に内定をもらい、こちらは難なく卒業。一番楽しかったかもしれない。

まあ、中学の頃に勉強を続けた甲斐もあり大学卒業まで漕ぎ着けたかもしれない、と少し思った。

 

◇就職 そして私に降りかかってきたもの

さて、就職して現在。開発系の専門職となると結構ずっと忙しい。失敗も繰り返した。

そうしている内になんだかネガティブになってきた。頭の中で声がする。中学の頃の生徒たちの声だ。

仕事中や通勤でちょっと急ぐ必要があるときに駆け出すと、「足が遅い」と笑っていた生徒たちの声がする。今、走る私の足が止まった。

上司に報告する為に声を掛けなければならない。生徒たちの「うわ、あいつに話しかけられた最悪」の声。今の私の声が出ない。

恋人など一度もできたことがない。気になる人ができても近づけない。当然だ。痩せたってお洒落したって、私は「気持ち悪い」のだから。

あの頃の生徒たちの声がこだまし、私の動きが止まる。これが逃げることができずに仮面を被って生き続けた私の末路である。

 

◇将来への希望

幸いにして、カウンセリングの機会を得ることができた。「よく頑張ったね」、と言ってもらえた。「ああ、やっぱ頑張ってたのか」、とまたぼんやり思った。自己肯定感というものを無くしてしまっているようだ。でも、こんな私でももう少し幸せになりたい。まずはカウンセリングを通して過去を清算してみようか。

また、職場の上司もストレスによる不調に理解を示してくれた。今は業務を一旦調整し見守ってもらっている。それに専門職として従事するのもやはり肌に合っていると思う。治療をしながら、元通りのコンディションを取り戻していきたい。

 

◇最後に、過去の後悔と、お読み頂いている方へ

長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

大人になって忘れた気がしていましたが、私は忘れられない人間だったようです。せき止めていたものが雪崩のような、土砂崩れのような形で全て降ってきてしまいました。つらい。

いじめも身体的暴力や悪戯が分かりやすい例として挙げられがちで、私もそのイメージが強かったので、もしかしたら自分は陰口を受けているだけだと、いじめを受けていると認めたくなかったかもしれません。しかしこれも立派ないじめ、言葉という立派な暴力だと今は思います。

当時はインターネットも今ほど情報が豊富ではなかった、或いは調べづらかったように思えます。

外部のカウンセリングなど当時も利用できる機関があったかもしれませんが、私は見つけることができませんでした(学校のものはあったけど親同伴だったし、感覚が麻痺して病気だと思ってなかったのであんま意味なかった)。

もし、同じような体験で苦しんでいる方がいましたら、感覚が鈍る前に、逃げたかったら逃げてください。今は調べれば逃げ場所もすぐ出てくる・・・はず。情報の取捨選択だけは慎重に。でも便利な時代になったと思います。

また、ご家族もしくはご友人が読まれていたら、どうか、逃げたがっている子の逃げ場になってあげてください。

逃げながらでも成長できる別のレールがあることを示す、または一緒に考えてほしいです。私の家ではそれが叶いませんでした。

ご精読ありがとうございました。


【執筆者】

ゆうじ さん
【プロフィール】

社会人、不登校失敗人間、音ゲーが好きです。


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1件のコメント

ゆう 返信

はじめまして。ゆう と申します。

私も中学時代の3年間、主に言葉による異性(男子)からのいじめを受けてきた者です。
「時薬」とは裏腹に、当時の夢を見ては傷が深く深く刻まれていくばかりです。
最近信じていた人に裏切られたこともあり、「私がいじめられたり裏切られたりしたのは やっぱり私がブス(気持ち悪い)からなのかな、そしてこれからもそんな目にあうのかな」と絶望感と不安感が波のように押し寄せてくる日々です。

いったいいつになったら解放されるのでしょうね…
成人して暫く経った今でも、私の中の「時」はあの頃のまま止まってしまっているようです。

この度はお話を聞かせてくださりありがとうございました。

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