気力が無くてお風呂に入れない。そんなときに思いついた「ラテン音楽を流しながらお風呂に入る」という方法

ライフハック 木岡まゆ(ま湯)

人を傷つけてしまったかもしれない……。

とある日の午後。そんな罪悪感と後悔に苛まれ、「この状態はやばいぞ、なんとかしなきゃ」と、夫に助けを求めました。

夫「『過去は忘れちまったサルだ』ってフンバが言ってたよ。」
私「なにそれ……。」

意味が分かりません。

夫「こないだ利用者さんと映画見たの。」夫は春から転職して、知的障害者施設で働いています。

私「ジャングルブック?」
夫「いや、ライオンキング。」

この日、私は生理痛で外出もままならず、しかもTwitterで友人とケンカをしてしまったために、ただでさえ調子が最悪に近いのに輪をかけて、おそろしく低空飛行モードでした。そのうえ、ガチ落ち込みモードに移行しようとしていました。

だってさ、人間関係怖いよね? 震えるもん。

誰かを傷つけたいとも思ってないし、自分だって傷つきたくはないけど、でも、どうやって防げばいいかわかんないんだもん。だからって人間関係を絶ってしまうのはつらいし。自己肯定感はどこで得ればいいの?って話になるし。「数少ない理解者を大切に~」とか「開き直れば~」とかいうけど、それもわかってて出来るなら苦労してない。

とかなんとか、落ち込みにハマり、グルグルとマイナス思考のドツボに呑まれつつ。つらい。

そもそも主義主張が一貫しない母に育てられ、学校では浮き、恋愛関係をこじれさせ、友人には「おまえのせいで家族が死んだ!」と言われ、懲りずに友達作ろうとしては失敗し、そんな環境で育った私が健全な人間関係を築くのが上手なわけがないのである。

それでも死にたい気持ちにフタをして、必死に生き延びる方法を探して行動して、助けを求めまくって、ここまで来たけど。姑を巻き込んで、現・夫との共依存から脱し、元メンヘラのお姉さま方(平均年齢50歳)のお友達もできて、ケアマネさんや、就労移行支援の天然夫婦(ラブラブ)にも助けられ、ずいぶん落ち着いてきたけど。

一時期は毎日のようにパニック起こしたり自傷したり記憶飛ばしたりしてたのに、今は月イチ号泣程度になってきたじゃないか。バイトもようやく始まったとこじゃないか。働くの楽しいなって、ひさしぶりに思い出せたじゃないか。

あーーーーもう! 落ち込んだりヤケになったり我ながら忙しいなあ!!!

私「昨日からお腹痛くて、お風呂に入れてない。入りたい。」
夫「いっしょに入ろうか?」
私「血だらけになるよ……。」

私は食うのは嫌いだけどお風呂が好きなので(基本1日2回、夏季は3回)、なんとか風呂には入りたい。でも怠すぎて動くのも気が進まない。落ち込みモードのときは気がとにかく滅入り、お風呂場でグルグル思考にハマることもあるので、お風呂入るのも怖い。でも入りたい。さっぱりしたい。

 

ここで話は変わるのですが、私が一番つらかったとき、助けてくれたのがDDRでした。正式名称DanceDanceRevolition(ダンスダンスレボリューション)。またの名をダンレボ。しばしばゲームセンターに置いてあり、いわゆる「曝し台系音楽ゲーム」と呼ばれるシロモノです。音楽に合わせて、矢印の描かれたフットパネルを踏むという、10年前くらいに大ブームになったゲーム。

私は2年前くらいにそれにハマりまして、ゲーセンに通うのを日常の支えにし、DDRで体力と筋力をつけ、なぜか結果、先日ZUMBA(ズンバ)のインストラクター資格を取得したのでした。ちなみにZUMBAというのはラテン系をはじめとした世界中のノリノリミュージックに合わせて行なう、エアロビみたいなフィットネスです。たのしい。

いやあのね、アタマが真っ白になるんですよ、DDR。音楽と譜面と足の動きと、3つくらいに頭巡らせてないとコケるし。ケガするし。だから、マイナス思考とか頭の中に入ってくる余地がなくなってるんですよ。しかも痩せる。100円3曲で10分程度だから、思いついたときに行けるし。ゲーセンって営業時間も長いし、ジムより手軽で柔軟性が高い。ゲームだから楽しい。まじでおすすめです。

私がZUMBAを始めたきっかけは、このDDRに近いことをできないものかと考え、たどり着いたのでした。DDRはお金と機械が必要だから。音楽と集中力と運動とエンタメ性と若干のスリル(ZUMBAも失敗するとコケます)、という面では共通しているという結論に達しました。私調べ。

 

話を戻します。「そうだ。ラテン音楽をかければ、グルグル思考にハマりそうなお風呂も怖くないかもしれない……」、とか思いつつ、お風呂に入るため、ようやく、一苦労して、おっもい腰をあげました。念のため、お風呂の給湯器に備え付けの『通話ボタン』をONにしつつ。何かあったら夫に泣きつけるように。

もーなんか、つらい。まじでつらい。でもこのつらい感にのまれてなるもんか。あの地獄の日々に戻ってなんかやるもんかーー……!でもつらい……っ!

とか考えてたら、いつのまにか、「めげない……っ、めげないもん私……!」とかつぶやいてる自分に気づきました。めげないとは。どっかで聞いたような。

「メゲナイ!ショゲナイ!泣いちゃだめ~~~♪ いっけーいっけーがーんこちゃ~ぁん(いっけーいっけーがーんこちゃ~ぁん)♪」

その瞬間、私は悟ったのでした。「私はがんこちゃん系メンヘラなのかもしれない」……と。そしてもうひとつ。「ラテン音楽より、がんこちゃんのテーマソングのほうが元気になれるかもしれない」……と。

その事実に気づいた瞬間、私は、がんこちゃんでZUMBAの振付を考え始めていました。

次回、ひとりでお風呂に入るときに実践してみようかな。著作権問題がクリアできそうだったら、がんこちゃんを取り入れてZUMBAのプログラムを作ってみてもいいかもしんない。きっと元気になれる。

 

無事にお風呂から上がり夫の元へ向かうと、夫は食い入るようにYouTubeを見ていました。「ばか昔話」。DVD絶賛発売中だそうです。検索窓には「昔話 だめ」の文字。何をしたかったのか……。

そうこうしているうちに、私のグルグル落ち込みモードも抜け出せました。よかった。

明日は、楽しみにしてるアルバイトに行こう。今日はよく頑張った私。これからは、がんこちゃんを胸に抱いて生きて行こう。(でも泣きたいときは泣こう。そのほうが健全な気がする。)

そんな日常の一コマでした。

お付き合いいただき、どうもありがとうございました。暇つぶしにでもなれば幸いです。


【執筆者】

木岡まゆ(ま湯) さん
【プロフィール】

26さいになりました。拒食→過食嘔吐→拒食、と同時進行しつつ、感情鈍麻や自傷や解離やパニック発作をやらかして落ち着きつつある現在。シングルマザー家庭で育ち、母とは絶縁中。おばあちゃんになったら会いに行こうかな。夫も好きだけど姑が大好きです。
水戸市で当事者研究をやっています。「(み)とうじしゃ研究会」:@mtjshalab

過去の投稿:メンヘラのためのビタミン処方箋 ~肌荒れ・リスカにお悩みの方へ~


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