カウンセリングが怖い!!!そんな自分がオンラインカウンセリングを受けてみた

体験談 カウンセリング 小山晃弘





どうも、メンヘラ.jp編集長の小山です。

今回はカウンセリングが怖いという自分が、はじめてカウンセリングを受けてみたレポというのを書かせて頂ければと思います。かなりヘヴィな内容を含みますので色々とご了承ください。

さて、カウンセリングについてですが、この「カウセリング」と言う言葉を知らないメンヘラはいないでしょう。もちろん僕もその言葉は知っているし、カウンセリングがどのようなものかも知っています。カウンセラーもしくは臨床心理士と呼ばれる人たちがいて、彼らは心の治療のプロであるらしい。そして彼らは対話を通した精神療法と呼ばれるものを用いて心の治療を行ってくれるらしい。

以上が僕の「カウンセリング」というものへの認識で、読者の多くのも同じような見解だろうと思います。対話を通した治療、薬によらない精神療法、なんというか、一見すると良いことづくめのように思えますよね。

しかしながら、カウンセリングがメンヘラ諸氏に広く普及しているかと言うと、必ずしもそうとは言えないと思います。料金がそれほど安くない(ほとんどのカウンセリングには国民健康保険が効かない)と言う事情もありますが、カウンセリングに対する恐怖感、不信感というのも根底にあるのではないだろうかとも思うのです。

少なくとも、僕の場合はそうでした。カウンセリングと言われても、対話による精神療法と言われても、何を話せばいいかわからないし、自分が何をしゃべるかもわからない。他人に心の中を覗き見られるような感覚も好きじゃない。カウンセリング、怖い!

さて、このような理由から長年カウンセリングと言うものを避け続けていた僕でしたが、オンラインカウンセリングサービスを運営する「cotree」という会社に勤めている友人から「カウンセリング、受けてみたら?」というお誘いを頂きました。

正直気が進まなかったのですが、「記事のネタになりそうだしやってみるか……」という軽薄な思いもあり、重い腰を上げ今回はじめてのカウンセリングに踏み切ったというわけです。

以下は、そんなカウンセリングから逃げ続けていたいちメンヘラが、はじめてオンラインカウンセリングというものに向き合ってみた実録記です。カウンセリングというものに後ろ向きな思いを持つあなたに、ぜひ読んでもらえればと思います。












セッション開始 ところが…


カウンセラー
初めまして。ようこそ、いらっしゃいました。

小山
ハァー、ハァー、 ハァー、 ハァー、 (荒い呼吸)
(しばらく経って)
……すみません、ちょっとあの……つらくて、えーっと……

カウンセラー
ああ、ねえ、しんどいって受付表にも書かれてましたね。今日は初めてお話をお伺いするんですけど、具体的に何かお辛いこと、例えば一人で抱え込んでることがおあり……ということですかね…?

小山
ハァー、ハァー……(荒い呼吸)

カウンセラー
うん、大丈夫ですよ。

小山
ハァー、ハァー……すみません……

カウンセラー
ううん。今しんどい状態ですよね。いいですよ、ゆっくり時間をかけながら。大丈夫ですよ、うん。無理してお話しされる必要はないので、そう。

小山
ハァー、ハァー……(荒い呼吸)

カウンセラー
ああ、もしよかったらちょっとね、ご自身がそうしたかったらでいいですけど、こう、頭を支えながらちょっと目を閉じて。もしそれが心地いい感じだったら、目を閉じておきましょうか…。

小山
わかりました。

カウンセラー
で、ちょっと、それで深呼吸。ご自身のペースで大丈夫です。

小山
(深呼吸)

カウンセラー
そうそうそうそう。(一緒に深呼吸をしてくれる)

小山
(深呼吸)

カウンセラー
(一緒に深呼吸)…そうですね、はい。ゆっくりで大丈夫ですよ。多分ね、いろんなことが身体の中に溜まってらっしゃると思うので、頭を支えながら、支えているその両手の感覚もゆっくり感じながら……うんうん。

小山
(深呼吸)

カウンセラー
(深呼吸)……うんうん、ゆっくり時間をかけて、はい。ご自身が落ち着いてくるまで、深呼吸を少し続けましょうか。

小山
(深呼吸)

カウンセラー
そうそう。

小山
すみません…。

カウンセラー
うん、大丈夫ですよ。
でね、空気を吸う時にね、空気の流れをちょっと感じてみましょうかね。

小山
(深呼吸)

カウンセラー
そうそうそうそう。ゆっくりと吐いていく…。
で、吐ききってみてください。そうそうそう。

小山
(深呼吸)

カウンセラー
いいですよ。引き続き目を閉じたままで大丈夫ですので、空気をゆっくり吸いながら…そして吐きながら…。それで、もしよかったら、片手か両手どちらでもいいんですが、ちょっと胸の上のあたりに触れてみましょうか。胸じゃなくても、腕でもいいんですけどね。どこでも、「心地いいな」ってところにちょっとご自身で触れてみましょう。

小山
はい。

カウンセラー
そして引き続き、深呼吸もね。続けましょう。そう。いいですよ。で、ゆっくりと吸って……大丈夫ですか?ちょっと落ち着きました?

小山
ちょっと落ち着きました……。ありがとうございます。

カウンセラー
あ、よかったよかった。

小山
実は今回のカウンセリングを受けるcotreeのカウンセリングを受けるのは今日が初めてなんですけど、予約は前にも二回くらいしてまして……で……

カウンセラー
うんうん。ちょっとなんか「怖いなー」っていうか、抵抗がちょっとあって……ってお聞きしました。

小山
そうなんです。
だから前の2回は予約の時間になっても、セッション開始ページを開けなくて。

カウンセラー
うんうん。

小山
そのー……三回目のチャレンジでようやく……といってもこのざまなんですが…

カウンセラー
うんうん。嬉しいです。ありがとうございます。
ようこそようこそ、いらっしゃいました。

小山
自分でもこんなに……自分がカウンセリングを受けることに抵抗があるって思っていなくて。なので今日は、あの、よろしくお願いします……(笑)

カウンセラー
はい、お願いします。緊張しますよね、はじめてのことはね。でも全然あの、大丈夫なので!心配しないで、こんな感じでゆるくやっていきますので……(笑)

小山
はい、ありがとうございます……(苦笑)

カウンセラー
今日、というかカウンセリングを受けようと思ってくださったということは、なにかご自身のなかで「誰かに話すべきなんじゃないか」っていうことがあっていらっしゃったんじゃないかなと思うんですけど……

小山
そう、ですね。やっぱり自分の性格というか、「苦しい」っていうことを誰かに言うことができなくて。それで、今日も「カウンセリングは自分が『苦しい』っていうことを伝える場なんだ!」と思ったら身構えてしまって、最初のほうに少しつらくなってしまいました。

カウンセラー
なるほど。でも、今日ここにいらっしゃっただけでも、もう既に一歩踏み出されてるからすごい勇気ですし、素晴らしいですよ。

小山
ありがとうございます……(苦笑)

カウンセラー
これから少しずつ、今小山さんがおっしゃった部分のお手伝いをしていこうと思うんですが、「ちょっと今日言うのがつらいかな」と思ったら、また次回にお話していただいても全然大丈夫なので。無理しすぎないで、ちょっとずついきましょうね。

小山
わかりました。






 

カウンセラーさん主導でセッションを進めることに


カウンセラー
もしよかったら、私のほうから今の小山さんについてご質問させていただいて、お話をお伺いしても大丈夫ですか?

小山
そのほうが、ありがたいです。

カウンセラー
そうですか! じゃあ私からちょっと質問させてくださいね。えーっと、今、おいくつでいらっしゃいますか?

小山
今、29歳です

カウンセラー
29歳。はい。何かお仕事はされていますか?

小山
はい。WEBサイトの運営をやってます。

カウンセラー
WEBサイトの運営。なるほど。この事業は始められてどのくらいですか?

小山
今、3年目に入ったくらいです。

カウンセラー
3年目。26歳くらいで(今の)お仕事をスタートされたってことですね。これはずっとやりたかったことを形にされたような?

小山
う~ん…(悩む)
そう…ですね。多分そう、だと思います。

カウンセラー
なるほどなるほど。その前は何かお仕事されてました?

小山
WEBメディアの編集者みたいな仕事をやっていました。

カウンセラー
それは何年くらいされてました?

小山
足掛けなんですけれども、20歳くらいの時から始めたので……

カウンセラー
結構長く、10年くらい。

小山
そうですね。

カウンセラー
なるほど。このお仕事はお好きでした? それともしんどかったかしら。

小山
いや、結構……好きだったと思います。
自分に向いてるところもあったのかなという気がしていて。

カウンセラー
ああ、そうなんですね!
ちなみに、どんなところが向いてたなーって思いますか?

小山
WEBサイトの企画・運営っていうのは、ユーザーの気持ちをくみ取るみたいなところがすごく必要になってくるんですけど、それを考えて、うまく設計だとか、企画に落とし込むことが得意なのかなという気がします。

カウンセラー
なるほどなるほど。それが楽しかったし、得意だったっていう、感じ。

小山
そうですね…。

カウンセラー
今されてることも……同じようなお仕事なのかしら?

小山
そうです、WEBサイトの企画・運営です。

カウンセラー
同じですよね。ご自身が好きで得意なことをお仕事にされたってことですね。

小山
そうですね。

カウンセラー
なるほど。ご家族はいらっしゃいますか?

小山
はい。えーっと、今年に入ってから実家を出たんですが、それまでは母と同居しておりました。

カウンセラー
お母さんとお二人で?

小山
はい。他にも一応父がおりまして、ただ、父は20年くらい前に離婚したので、今は別の場所に住んでるという感じです。

カウンセラー
うんうん。お母さまとの関係性はどうですか?

小山
(無言)

カウンセラー
ちょっと……難しい感じ? そうでもない?

小山
(無言)

カウンセラー
ちょっと、苦しい……?

小山
ハァー、ハァー……(荒い呼吸)

カウンセラー
うん、うん……はい。ゆっくり呼吸しましょうね。

小山
ハァー、ハァー……(荒い呼吸)

カウンセラー
焦らなくて大丈夫です。ゆっくり呼吸しましょう。

小山
すみません、なんか……

カウンセラー
大丈夫です。こういうブレイクが必要な時は自由に取ってください。

小山
ありがとうございます、声が……

カウンセラー
出なくなる?

小山
そうです……

カウンセラー
これは結構、日常生活のなかでも起こることですか?

小山
日常生活……では、起こらないんですけど……

カウンセラー
日常生活では起こらない。お仕事中とかは起こらない?

小山
起こらないですね……

カウンセラー
いいです、ゆっくり、ゆっくり。(深呼吸)

小山
(深呼吸)

カウンセラー
大丈夫です、ゆっくり、時間かけて大丈夫です。

小山
(深呼吸)
すみません、大丈夫です。ありがとうございます。なんとかなりました。

カウンセラー
うん。目を閉じてるほうが楽ですか? それとも目を合わせてるほうが楽ですか?

小山
閉じてるほうが、楽かもしれないです。

カウンセラー
ああ、閉じてるほうが楽。じゃあですね、ちょっと目を閉じた状態で、お話していただいても良いですか。

小山
わかりました。

カウンセラー
しんどくなったら教えてくださいね。

小山
わかりました。

カウンセラー
それで、自由に止めていただいて大丈夫なので。

小山
わかりました。

カウンセラー
えーっと、じゃあちょっと質問を続けても大丈夫ですか?

小山
大丈夫です。

カウンセラー
つらくなったらいつでも伝えてくださいね。

小山
はい。

カウンセラー
それで、お父様とは別れて住んでいたということで、ご連絡は取っていらっしゃいますか?

小山
えー、なんとか取ってます。

カウンセラー
取ってる。関係性としてはどうですか?

小山
父はまあ、数か月に一回食事をするくらいですかね……

カウンセラー
数か月に一回食事をされる。ご兄弟はいらっしゃいますか?

小山
いません。

カウンセラー
お一人ですね。お仕事お忙しいと思うんですが、何かご趣味とかありますか? 何かお好きなことだったり。

小山
うーん、それが、あまり無いんですよね…。

カウンセラー
あんまりない。なるほど。
何か学生時代にクラブ活動とかもしてなかったですか?

小山
中学と高校で柔道をしてました。
けれど、それが楽しいというわけでもなかったので……(苦笑)

カウンセラー
そうなんですね。
それは、ご自身で決めて入部されたんですか? それとも誘われて、みたいな。

小山
うーんと、小学生のときにいじめられていて「物理的に強くなる必要があるなあ」って中学1年生の時に思いまして、それで物理的に強くなる道を選びました……(苦笑)

カウンセラー
そっかそっか。うーん! そのためにご自身で選んで、体力をつけるために、ちょっとこう訓練というか、強くなるための訓練を自分に課したような感じ?

小山
そうですね。

カウンセラー
部活は厳しかったですか?

小山
部活は、うーん、まあ、そこまでは厳しくはなかったんですけど…。

カウンセラー
体力はつきました?

小山
体力もついて、そういう、なんですかね……

カウンセラー
精神力も?

小山
精神力は……(笑)わからないんですけれど、何か嫌な思いをしたときに、自分で反撃できるようになりました。小学生の頃とは違って。

カウンセラー
あ、そうなんですね!
じゃあ自分の目的は達成というか。自分をちゃんと守れるようになった。

小山
はい。

カウンセラー
なるほどなるほど。
その目的は達成されたから、特に今も続けるっていう感じでもない。

小山
そんな感じです。

カウンセラー
運動って今されてます?

小山
今も、一応定期的にジムに行って、筋肉を動かして、みたいなことはしています。

カウンセラー
あ、ジムに行かれてるんですね。
じゃあそのメンテナンスみたいなことはされてるんですね。

小山
そうですね。

カウンセラー
わかりました。では、お友達関係ですね、職場の方たち以外に、例えば一緒にご飯を食べに行ったりとかするお友達っていらっしゃいます?

小山
あ、はい。友人はわりと多いほうなのかなと思います。

カウンセラー
あ、多いほう。それは学生時代のお友達?

小山
そうですね…。
学生時代の友人から、まあ、友人の友人みたいな人から……

カウンセラー
友人の友人。なるほど。

小山
あとは、インターネットからのつながりで交友ができたりっていうパターンも結構あったりしました。

カウンセラー
じゃあ結構こう、交友関係は広めのほうだなーって感じてらっしゃる。

小山
と、思います。

カウンセラー
そのなかでも、すごく親しいご友人って何人かいらっしゃいますかね。こう、悩みを打ち明けたりとか、深い話ができるような方々。

小山
多少は、います。

カウンセラー
うんうん。何人くらいいらっしゃいますか?

小山
(無言)

カウンセラー
しんどくなってきたかしら、大丈夫?

小山
いや、そうではないんです、けど。

カウンセラー
しんどくなってきたら言ってくださいね。

小山
はい。ありがとうございます。
その…なんか僕って、友人関係において聞き役というか、相手の相談役を引き受けがちなんですね。

カウンセラー
相談役を引き受けがち? あ、なるほど。頼りにされてるって感じ?

小山
そう……なんですかね…(苦笑)
なんか……ソーシャルワーカーみたいなことをいつもやってます。

カウンセラー
ああ、なるほど。じゃあ結構、相談を受けてる?

小山
そうですね。けっこう多いです。

カウンセラー
それは男性女性問わず?

小山
男性も女性も……。
まああとはいわゆる、まあセクシャルマイノリティーみたいな方も多いです。

カウンセラー
なるほどなるほど。聞き役になる。それがいっぱいいっぱいになっちゃう要因のひとつでもあるのかしら。

小山
そう…ですね……例えば、友人の障害年金の受給を手伝ったりとか、福祉手帳の取得を手伝ったりだとか、病院に行けなかった人を病院に付き添って連れて行ったりとか、そういうサポートを……

カウンセラー
ああー! 実務的なところもやってあげるというか。

小山
はい。まああとは職場でトラブルがあったら一緒に法テラスに行ったりだとか。

カウンセラー
なるほど。別の会社の人のサポートもしてるってことですね。

小山
はい。交友関係のなかで、そういうソーシャルワーカーみたいなことをしてしまってるんですね…。

カウンセラー
それは、結構大変ですよね。大事なお友達のためっていう小山さんのお気持ちもあると思うんですが、いろんなご自身の時間と知識と労力と、色々調べたりもしなきゃいけないだろうし。お仕事も、ねえ、結構お忙しいですか?

小山
まあ、おかげさまで、暇ではないですが……

カウンセラー
ですよねえ。

小山
ソーシャルワーカーみたいになっちゃうと、その相手に「つらい」みたいな話をするのが難しくなるところがあって……

カウンセラー
ああ、そっか、なるほど。その小山さんのつらさやしんどさっていうのが、今のご自身のソーシャルワーカー的な立ち位置、相手へのサポートが多くなりすぎることもきっとあると思うんですけど。「ここまでやんなきゃいけないの?」みたいな。

小山
あはは……(笑)

カウンセラー
ちょっと「やりすぎてないかな?」っていう。その境界線を引くのが難しくなるかなって思うんですね。それは小山さんがお優しいからだと思うけど。そのこと、まあ「頼られ過ぎてつらい」ってことを言いづらいのか、もしくは、ご自身が抱えてるしんどさ、その誰かをサポートしてる内容じゃなくてご自身が抱えているしんどさを言えないっていうことなのか、まあ両方なのかもしれないけど……どっち……?

小山
そうですね……実は、そういうサポート的な役回りをすること自体は苦ではないんですね。

カウンセラー
あ! そうなんですね。好きでやってる。人のサポートするのは好きなんですね。

小山
そうですね。そういう星の元に生まれちゃったんだろうと思って……(笑)半ば諦めてる部分もちょっとあって。

カウンセラー
ああー、なるほど。じゃあ、好んでやってる部分と、ちょっと諦めてやってる部分と、両方あるっていう(笑)

小山
そうですね(苦笑)

カウンセラー
んー、でも正直ちょっと「しんどいな」って思うときもあるでしょう? もちろんね。

小山
いや、肉体的にしんどいことはやっぱりありますけれども、でも。

カウンセラー
精神的にはそうでもない?

小山
そういった役目が……うん、嫌だなっていうことはそんなに無い……かもしれません。

カウンセラー
肉体的にちょっとしんどいなってときはちょっとある?

小山
そう、ですね。

カウンセラー
なるほど、はい。じゃあ基本的にはそれは好きで、心の負担になるってことはそんなになくって、でもちょっと時間だったり肉体の疲労だったり、そういう忙しさが増えるっていうのが多少負担だなーっていうくらい?

小山
やっぱりみんな、ギリギリのところまで頑張って相談してくれる子がほとんどなので。あとはその子たちを僕一人が抱え込むっていうことは絶対しないようにしていて、例えば役所であるだとか、病院であるだとか、まあ精神保健センターであるだとかっていう、公的な機関につなぐことをあくまで役割としているんですね。なので相談を受けてもちゃんと公的なところにつなげることができたら一旦終わりで、ずっと僕が話を聞き続けるみたいなことをしているわけではないので。

カウンセラー
なるほどなるほど。
ちゃんとこう、適した場所に送るということをメインでやってらっしゃる。

小山
そうです。

カウンセラー
なるほど。素晴らしいですね。みんなギリギリまで頑張った人たちだから、より助けてあげたいっていう気持ちがあるんですね。

小山
そうですね。適切な、受けられる支援は受けて欲しいなと思います。

カウンセラー
じゃあその、相手に言えないっていうのは、ご自身が抱えているしんどさが言えないから、吐き出す場所がないなーっていうことで、今日ここにいらっしゃったっていうことですね。

小山
そう…ですね。

カウンセラー
うん、よかった。あはは(笑)
よかった、いらしてくださって。

小山
ありがとうございます……(苦笑)

カウンセラー
じゃあその、ご自身が抱えていらっしゃることっていうのを、ちょっとお話してみますか?

小山
……してみます。

カウンセラー
うん、してみましょうかね。はい。じゃあ、どんなことでしんどいなーって感じてらっしゃるのかしら。

小山
……直接的な話ではないんですけど、僕がヘルプして回っている友達って、家族に問題を抱えた方がが多いんですよね。偶然かもしれないんですけど。

カウンセラー
うんうん。

小山
で、そういう子たちの父親代わりというか、兄貴役みたいな立ち位置を期待されているし、自分もやってしまうんですね。これは求められたからやってるのか、自分がやりたくてやってるのか、よくわからないんですけど。で、なんでそんな自分が父親役みたいなことをやってるんだろうって考えたときに、多分、まあ父親が自分に対しては全く父親をしなかったからなのかな、と思ったりします。

カウンセラー
うんうん。なるほど。ご自身のお父様と離れて。当時、あまり会うことは無かったのかしら。20年前っていうことは……

小山
僕が14歳の時なんで正確には15年前……ですね。うちは色々あって家庭環境が最悪だったので、ある日、父が一人夜逃げを敢行しまして。ある日帰ってきたら父の荷物が無くって。逃げちゃったんですね。

カウンセラー
14歳の頃、その頃はすごくショックというか、びっくりされましたかね? お父様がいなくなって。

小山
いや、なんか、全然記憶が、ショックを受けた記憶がないんですよね。その時の感覚が麻痺したようになっちゃって。「まあ逃げるよなー」みたいな。受け入れることしかできなくて、という感じで。

カウンセラー
うんうん。そうか……。
なんかこう、「悲しいな」とかっていう感情とかもなかったですか?

小山
悲しいとか苦しいとかっていう感情を表に出しても、受け止めてくれる人が誰もいなかったので……

カウンセラー
なるほど……。お母さまはどんな様子でしたか? 覚えてらっしゃるかしら?

小山
母は、騒いでましたけど。

カウンセラー
騒いでた。「なんで!」みたいな感じ?

小山
うーん…「騒いでた」という記憶があるんですが、細かいところが思い出せなくて。そのあと母方の親戚がダダダダッとやってきて、僕は締め出されて、まあなんか大人同士で会議みたいなことをしていたような覚えがあります。

カウンセラー
あーなるほど。そこからずっとお二人で暮らしていらっしゃった?

小山
いや、僕は父が出ていった2年後の15歳のときに児童精神科で適応障害って診断されまして、17歳から18歳にかけて児童精神科に半年くらい入院しました。で、まあそこから退院してきて18歳。そこから3年くらいはひきこもりみたいな生活を送って、20歳くらいから僕はなるべく実家に戻らないように頑張ろうということで、友人の家に居候したり、簡易宿泊所みたいなところを寝床にしたりっていうことを繰り返していまして…

カウンセラー
なるほど…。

小山
ある期間は友人の家にいて、一旦すこしだけ実家に戻って、また違う場所に行って、みたいな(苦笑)

カウンセラー
なるほど、なるほど。お家に帰るのはあくまでも一時的な帰宅みたいな。

小山
そうですね。

カウンセラー
そのときのお母さまとの同居の感じっていうのはやっぱり「一緒にいるのしんどいな」って感じることが多かったかしら? それとも……

小山
20歳を超えてからは基本的に母は丸くなったんですけど、あの、どうしても母の立てる生活音とかを聞くと身が竦んじゃうんですね。

カウンセラー
なるほど、生活音……。例えばどんな生活音でしょう、包丁とか?

小山
例えばあの、階段を上がる音とか、床が軋む音だとか、実家にいると些細な物音にビクッとしちゃうんで……

カウンセラー
あーなるほどなるほど。それは実家の外で生活していると気にはならない?

小山
ならないですね。あと、実家にいると母の声の幻聴が出たりしてたんで、なるべく実家に帰らないようにしようとして、風来坊みたいな感じで……(苦笑)いろんなところをフラフラしてました。

カウンセラー
なるほど。ご実家はなるべくこう、「離れたい!」っていう場所なんですね。

小山
そうです。

カウンセラー
それはお母さまから離れたい? まあ丸くなったとはいえ、小山さんが20歳を超えてから今までも、しんどかった時期が結構あったっていうことですよね。

小山
そうですね、母から(離れたいってこと)なんだと思います。

カウンセラー
うん……大変でしたね……。つらかったですね。

小山
最近、友人に指摘されたんですけれども、「サバイバル感みたいなのがすごく強い」ということ。「小山さんはサバイバル感がすごく強くて、安心できる基地みたいなものを持ったことがないんじゃないか」みたいなことを言われました。

カウンセラー
なるほど。「安心できる基地」。それは、聞いてどう感じられました?

小山
「あ、その通りだなあ」と……

カウンセラー
その通りだなあと。

小山
やっぱり子供の頃からずっと家は安心できる場所じゃなかったですし、人の家っていうのもやっぱりどこまで行っても人の家ですし、今住んでいる場所もシェアハウスというか、一人でいられる場所じゃないので……

カウンセラー
ちょっと、納得したんですね。「ずっと安心できる場所っていうのが自分に持てなかったんだなあ」っていうこと。

小山
そうですね……

カウンセラー
「常にサバイバルな感じ」っていうのもご自身でも腑に落ちる感じ、ありますか?

小山
サバイバルっていうか、ずっと旅をしてるような感じですね。

カウンセラー
あー旅。

小山
位置的にはあんまり動いていないんですけど。東京、神奈川で動いてないんですけど、ずっと移動し続けていて、定住ということをしたことがないような気がしてます。

カウンセラー
なるほど。その、物理的な場所としてもそうだし、多分、心の居場所としてもなかなか両方持てなかったなあという感じ。

小山
そうですね。

カウンセラー
安心できる場所がないのって、やっぱりしんどいですよね…。
でもすごくこう頑張って、ご自身で事業も始められて。なんとかこう、安心できる場所を求めてこられたところはあるのかな…と思うんですけれど、どうですか。

小山
なんとか、一人暮らしができるくらいになれたら良いなぁ…と(苦笑)

カウンセラー
っていうのがあるんですね。
ああー、そっかそっか。それが一つの目標みたいなところ。

小山
そうですね。

カウンセラー
一人暮らし。自分の場所。自分が、安心していられる居場所。

小山
欲しいですね…。

カウンセラー
その他に、ご自身が今求めているものってありますか? ここに来られたってことは、おそらく何か「変えたい」と思ってこられたと思うんですね。環境だったりとか。何かこう具体的に、「これが変わるといいな」っていうのはありますか?

小山
やっぱり、最初は「人に助けを求められない自分」が問題だなって思って。心の状態を誰にも明かせないままハードな心理的なインシデントをくりぬけていくのはキツイなと思っていて。なので、誰かにこの心の苦しみだとか悲しみだとかっていうのを出す場所っていうのが必要なんじゃないか?っていうのを考えて、来ました。

カウンセラー
うんうん。それで今日、ここにいらっしゃった。……ようこそ(笑)

小山
これからもよろしくお願いします……(笑)

カウンセラー
うん、来ていただいて、すごく私も嬉しいです。嬉しいですってなんか変に聞こえるかもしれないですけど(笑)あのー、よくいらっしゃったなっていうのをすごく、感じます。

私たちって誰も完璧じゃないんですね。助け合いながら生きるっていうのは、人間、不完全な私たちにとって必須のことっていうかね、必要なことなんですね。自然なことというか。でも今おっしゃってくださったご自身の問題について、今日ここにいらっしゃったってことがもう既に一歩叶えてらっしゃるって感じ。助けを求められる自分になるっていうところの第一歩ですよね。

ありのままの自分で生きたいっていうのはやっぱり誰しも、小山さんだけじゃなく私も含めですけどね、皆さん感じている。でも色んな会社のポジションだったりとか、家族のなかとか、色んなところで私たちは「ちょっと無理しなきゃいけない」と思っちゃったりとかするんですけど。でもそれが、なるべく、なるべくならね、やっぱりある程度無理しなきゃいけないときもあると思うんですけど、なるべくなら少ないほうが良い。

ありのままの自分でいられるってこと、あまり無理をしないでいられるってことが自分の心と体の健康にいいってことが、小山さんも既にわかってらっしゃるから、今日ここにいらっしゃると。だから、あのー、うん、今日はちょっとお祝いをしたいです。

小山
ありがとうございます(笑)

カウンセラー
どうですか? ちょっとご自身でお話してくださって、伝えてくださって。

小山
なんというかすごい、つまっているパイプから、なんとか、なんとか水を出してっていう感覚があります。

カウンセラー
あ、よかったよかった。

小山
でも、やっぱり最初の二回は頑張ってポンプを押しても水は全然出なかったんですけど、今日はチョロチョロっと出てきたって感じはします。はい。

カウンセラー
うん! よかったです。もしよかったらまた継続して、この場所をひとつの安全基地へのファーストステップにすることができるかなーと、私もサポートできるかなーと思うので、もしよかったらまたお話したいなと思ってます。

それで、ちょっと試していただきたいことがあって、さっきやっていただいたことなんですけど、声が出なくなったりとか、ちょっと「苦しいな」ってとき、多分フィジカルに、「身体が痛い」とか「声が詰まる」とかっていう感覚になることがあると思うんですね。それは小山さんだけじゃないんですけど、苦しい時って必ず身体に感じるので。

その時に、さっきやっていただいたみたいにちょっと目を閉じて、片手でも両手でもいいです。じゃあ両手でやってみましょうか。両手で、胸が一番スタンダードな良い場所かなと思うんですけど、胸でなくてもどこでも結構です、そこにご自身に触れてみる。それでちょっとゆっくり深呼吸してみてください。ご自身のペースで大丈夫です。

小山
(深呼吸)

カウンセラー
そうそう。空気を吸うときも空気の流れをご自身の体の中に感じましょう。ご自身の内側を優しく撫でるようなイメージで空気を吸っていきましょうか。

小山
(深呼吸)

カウンセラー
自分自身を撫でたり、労わったりする時間っていうのを持つっていうことですね。あとは、手のひらの柔らかさだったり温かさ。そして呼吸の優しさですね。身体の内側をマッサージするようなイメージを持っていただくといいと思います。手の感覚を自分を労わるということのサインのような、思い出すためのもののような感じ。で、そのしんどさや身体の痛みに「しんどかったね」「頑張ってきたね」っていう言葉をかけてあげましょう。多分、その父親代わり、お兄さん代わりしてるっていうことは、そういう言葉もかけてらっしゃるんでしょう?

小山
人には…できるんですけど……(苦笑)

カウンセラー
あはは(笑)私たちね、人にはそういう言葉をかけてあげられるんだけど、自分にはあんまりかけてあげないから。その人たちにかけるような言葉を、ご自身にもかけてあげる。これからはね、自分を大事にする時間が始まっていくと思うんですね。自分を守る、より安全な場所、そして労わる場所を増やしていく…。

これはどこでもできることなので、3つですね。手の感覚と、呼吸の感覚と、あと、なにかこう労いの言葉。「頑張ったねー」「しんどいねー」「この痛みちょっと無くなっていくといいね」って感じで、自分を労わっていくといいと思います。

小山
わかりました!
これ、ちょっとやってみます。

カウンセラー
はい! ではまた、お話しましょう。

小山
はい。本当に今日はありがとうございました。













というわけで、「わかり手、はじめてのカウンセリング」でした。「カウンセリング怖い!」という心理的なハードルの高さもあってだいぶ取り乱してしまいましたが、これだけ取り乱してもまったく問題ありませんでした。プロのカウンセラーさんの技を感じます。

「カウンセリング、受けてみたいけど……」と感じている人の中には、自分のように「誰かに聞いてほしい」だとか「自分を変えたい」などという目的がありつつも、僕が抱いていたような恐怖感や不信感が壁になってしまうひとが少なくないと思います。

でも、ここまで読んでいただいてお分かりいただけたように、カウンセラーさんは何を話せばいいかわからなければ引き出してくれるし、自分が何をしゃべるかわからなくてもなんとかしてくれます。発言を頭ごなしに否定されたり非難されたりすることもありません。嫌ならいつだってやめられるし、話したくないことは話さなくてもいい。最後まで、丁寧に、ゆっくり、僕の気持ちを尊重して話を聞いてくださいました。

今回、オンラインカウンセリングを受けるにあたって利用したサービス「cotree」は登録時にいくつかの質問に応えると、今の自分の状態に合ったカウンセラーや臨床心理士など、対話を通して心をケアする様々なプロとマッチングしてくれるサービスです。人それぞれに異なる苦しみがあるように、専門家にもそれぞれのプロがいます。

「カウンセリングに興味があるけど近くに受けられる機関がない」という方はもちろん、先述したようにこの記事が「カウンセリングを受けてみたいけど……」という後ろ向きな思いを持つあなたのイメージを変える助けになれば幸いです。そして一歩踏み出す勇気が持てたとき、ぜひカウンセリングというひとつの選択肢も選んでみていただきたいなと思います。







【執筆者】
小山晃弘

【プロフィール】
メンヘラなりに前向きに生きていきたい。
Twitter:@wakari_te 


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2件のコメント

長期高齢ひきこもりで生まれながらにクズのおっさん 返信

私は臨床心理士さんのカウンセリングを利用したことがありますが、あたかも警察の取り調べのように根掘り葉掘り質問されて、しぶしぶ答えるとそれに対して説教されるという地獄でした。

私見ですがカウンセラーは玉石混交なのかもしれませんし、臨床心理士などの有資格者だということなんの当にもならないのかもしれません。

ときの 返信

ありがとうございます..カウンセリングを受けてみたいなと思いました

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