つらさの感じ方が他人と違う? 病名が付かない”生きづらさ”

体験談 生きづらさ せり沢

はじめまして。せり沢と申します。今まではメンヘラ.jpの一読者だったのですが、今回思い切って投稿してみることにしました。

まずは自己紹介を少し。

私は今年大学を卒業した後、とある金融機関に入社しました。そこを選んだ理由は、「金融の中では楽なほうだから」とかそんなんだったと思います。確かにホワイト企業だったと思います。新人はほとんど残業ないし、給料は安いけど結構休めるし。周りにも「君に合ってる就職先だと思うよ」なんて言われたりして。

……結論からいうと、たった2か月ちょっとで辞めました。辞める前には、人生で初めて心療内科を受診したり色々ありました。

なんで自分は、「普通」の社会人生活をこんなに早く断念することになったのか。それを少し考えてみたくて、これを書いています。

 

もちろん、会社にいろいろ嫌な所はありました。粗悪な金融商品を客に売る苦痛とか、社内のおっさんが全員むかつくタイプのやつだったとか、仕事内容が虚無だったとか、挙げればきりがないです。

例えば、客に書類に名前を記入してもらうとき。もしも、客がフリガナを入れ忘れているのを見過ごそうものなら結構な問題になりました。別に読めない名前ではないし、おそらく客本人もフリガナなんてどうでもいいと思っている。ところが、ルールの上ではそこそこデカい問題だったようで、そういうのを忘れると結構まずいことになる。

「そもそも自分は今何のために怒られているんだ?」ということをしょっちゅう考えていました。新人が怒られるのは普通だと思いますが、怒られる意義みたいなものを感じたかったのです。

ただ、いろいろ嫌な点はありつつも、それは皆同じことのはず。実際に飲み会で同期と話すと、みんな何かしら愚痴を言っています。

私の配属先は平均よりややクソレベルだったのだと思います。皆少なからず辛いことはあって、客観的に私より辛そうな状況に置かれているやつも普通にいました。ざっくりいうと、辛いのは皆同じ、ということでしょう。

しかし、毎年ここの新入社員全員が心療内科を受診するかというと、そんなことはないわけです。

つまり、私独自の感性というか、気質のようなものに辛さの原因を求めることもできるはずだと。環境と、それに反応する私の心。その相互作用として「辛さ」が生じると考えるのが自然でしょう。事実、私と同じような辛い経験をしていても、彼らは翌日にはさっぱりと忘れている。

 

……もしかして、今までの20数年間、自分は他人と全く違う世界を生きてきたのではないか?

そんな考えがよぎりました。他人と同じようなシチュエーションにいるとしても、私だけ辛さ5割増しくらいなんじゃないか、とそんな気がしてきたわけです。

そういえば、私は昔から「変わってるね」と言われることがしばしばあった気もします。自分は発達障害なんじゃないか、と専門的な知識を持っている人に訊いたこともあります。

自分の知っている「発達障害っぽさ」は君からは全然感じられないよ、というのがその人の答えでした。その人いわく、おそらく持って生まれた気質の問題だろうと。気質的に辛さを感じやすい。他人から「なぜそこが辛いポイントなのか」ということを理解してもらえないときもある。

そして飲むべき薬もない。だとしたら、どういう手を打てばいいのか。それは私にはまだ良くわかっていません。

まあ、「自分は感性が他人と違うから山小屋に籠って余生を送るぜ!あばよ!」みたいなことを言うのも寂しいので(そうしたい気持ちは若干ありますが)、せいぜい社会と折り合いをつけていきたいですね。


【執筆者】
せり沢 さん

【プロフィール】
新卒入社した銀行で2か月で抑うつ状態となり休職し、一か月後に退職。自然に生きるすべを探し中。
ブログ:東大卒無職が働かずに生きるブログ
Twitter:@deka_cat


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1件のコメント

mynameisSecret 返信

どうもこんにちは、メンヘラjpに寄稿した文章とブログをちょっとだけ読みました。なんだかとっても賢い人だなあと、そして世の中を2つの目でガッチリ見ている、他の人には見えないものをガッチリ見ることができる人だなあと思いました。私は医師ではないし、臨床心理士でもないため診断はできないですが、あなたは、これは私の意見ですよ、押しつけてるわけではないです。Elain N.Aronが提案したThe Highly Sensitive Person(HSP)なんじゃないかなあと。そう感じるのです。この英単語を検索すればHSPの情報にたどり着けるはずです。日本語訳のサイトと英語のサイト両方あります。この情報によって生きづらさを何か、何かちょっとだけでも変化が訪れることを願っています。

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