他人への関心が、メンヘラの「閉じた世界」を変えるかもしれない

コラム 生きづらさ Avocado

こんにちは、Avocadoです。

メンタルヘルスに問題を抱えたことのある人は、ご自身の「メンヘラ気質」と葛藤した方が少なくないのではないでしょうか。

この文章では、「メンヘラ気質」を「メンタルヘルスに問題を抱えることで生じる、病んだ心理状態や態度で、往々にして人間関係に問題を生じるもの」と定義します。

例えば、悲劇のヒロインのようなナルシスト的な悲観に浸かってしまうということ。「かまってちゃん」のように、相手に過度に依存したり、期待した反応がないと癇癪を起こしたりしてしまうこと。同じく辛い状況の人とコミュニケーションを取る際に、「すべてをさらけ出して分かりあえる」というような感覚を抱いてしまうこと。

 

ここでは「メンヘラ気質が悪である」とは言いません。けれど、「メンヘラ気質を抜け出して、なにか新しい状態になることはできるのだろうか」ということを考えてみたいと思います。

そう思ったのは、ふと次のようなことを思ったからです。

「メンヘラ気質というのは、『自分』への興味、自己完結、他人が入っても期待通りになるもの。そういう閉じた世界なんじゃないか」

以下のような研究結果に、「なるほど」と思いました。

参考:GIGAZINE 機械学習を使った調査で「うつ」病の人がよく使いがちな言葉が判明(外部サイト)

この研究・記事によると、うつ病の人がよく使う言葉として一人称(自分・自分自身・私)がよく使われるため、患者自身に重きをおいているとのこと。つまり、自分自身への関心が強い状態と解釈できるのです。

でも、こういうふうにも思います。「病気の苦しみは自分自身の一部であり、そのせいで自分への関心が強いのだ」と。

ちょっと前にTwitterをはじめました。プログラミングとメンタルヘルスの2本柱です。

しかし、最近ツイートしていると、だんだんメンタルヘルスに偏ってきているのが分かります。自分への関心はともかく、当事者としてのメンタルヘルスへの関心は依然高いままなのだなぁと思うのです。

万能薬があるわけではなく、病気がなかなか治らない。あるいは精神障害を抱えて歩んでいくという生き方の苦しみもある。メンタルヘルスの情報は数あれど、なかなか「希望」を持つことは難しい。

それらの閉塞感が、メンヘラ気質の「閉じた」世界を下支えしているのかもしれません。

 

さて、「メンヘラ気質」は卒業できるのでしょうか?

生き方・病気・性格が複雑に絡まったところからうまれた複雑なものです。私は、「他人への関心」にヒントがあると思っています。自分に解決手段がないなら、他に求めてみようという発想です。

相手は何を思って行動しているのだろうか?相手へ何をすることができるだろうか?そういう問いを投げかけ続けるということ。

「かまってちゃん」のように、相手が自分に興味があるかが関心事ではなく。また、メサイアコンプレックスのように、「相手を助ける。これぞ自分」を期待するのでもありません。

他者の事情を、自分の都合に織り込んでいく。そこで生じた「異物感」のようなものが、実は「メンヘラ気質」を卒業するきっかけになるのではと思うのです。

自分は体調が悪い。イライラして人に当たるかもしれない。だから、「今体調が悪い。そっとしておいて」と相手に伝えておく。これはアサーションと言われる分野です。

この人は自分に好意的で、この人はそうではない。その2分割では見えない、他者のなにげない側面に気を払ってみる。その人はどういう人なのだろうか?と。

閉じた世界に風穴を開けるために、適切な治療を受け、症状を緩和させ、気持ちを吐き出して、なにか新しいものを取り込む準備をして、身近なあの人の理解を深めようとしてみる。そういうサイクルがあってもいいと思います。

こう書いていて、「自分・自身・自己」という言葉が多い文章となってしまいました。難しいものですね。


【執筆者】
Avocado さん

【プロフィール】
18歳のときにうつ状態になり、そこから病気とは20年近い長い付き合いに。途中で病名が変わるなどし、現在は精神保健福祉手帳を取得して就労。最近の趣味はプログラミング。

メンタルヘルスのニュースを一気につぶやくTwitterアカウント「メンタルヘルスのるつぼ」を管理・運営中。
「メンタルヘルスのるつぼ」Twitter:@MentalHealthPot
個人Twitter:@_Avo_cado

note:https://note.mu/avocadowasabi


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