「就労移行支援事業所」を経て就職に辿りついた私の体験談

体験談 ASD 就労移行支援 プトティラ

初めまして。ついこの間まで約1年半の間、就労移行支援事業所を利用していたプトティラと申します。

これから社会復帰や、はじめての就職などで、「一人でやるには難しい」「就労移行支援事業所を利用してみたい」と考えている方に向けて、実際に私の体験談を中心に語りたいと思います。

良かった所と疑問に感じた所を出来る限り素直に話したいと思っているので、少し生々しいお話もさせて頂こうと思います。当然、他の事業所とは異なる場合がありますので、あくまでも参考程度に受け取って頂けると幸いです。

私は大学4年生時の就職活動で、障害者雇用での就職を狙っていました。しかし在学中は精神科でASDの診断を受けたり、障害者手帳を交付したり、ジョブコーチとの面談、障害者職業訓練施設の体験利用等を重ねただけで、就職活動を一切する事なく大学を卒業する事になってしまいました。

当時の私はろくなアルバイト経験が無い上に働く事に対する不安が強く、ジョブコーチと障害者職業訓練施設の方と相談した結果、

「働く事に対する不安が強いなら、就職活動は一旦諦め、就労移行支援事業所に通う事をおすすめします」

とアドバイスを頂き、就労移行支援事業所に通う事となりました。

 

選んだ事業所は自宅からバスと電車を利用して片道約1時間半と遠距離なものの、利用者や企業からの評判が高いという理由で選びました。

その後、3月末に地元の生活支援員と事業所のスタッフとで三者面談を行い、4月に1週間の体験利用を経て、5月から正式利用する事になりました。

私の通った就労移行支援事業所は利用するにあたって3つのステージに分かれており、

・「準備ステージ」という施設の環境に慣れるためのステージと、
・企業実習を通して自分の適正に合った職業を探していく「実習ステージ」
・そして自分の適性を元に就職先を探していく「就活ステージ」

と3つのステージ段階に分かれていました。

基本的には準備→実習→就活と、3つのステージを経て事業所を卒業し、就労の継続といった流れになるのですが、中には実習ステージの段階で就職先が決まるという方も居ました。

ステージの移籍は人によって様々で、例えば準備ステージから実習ステージに入るまで2ヶ月しかかからない方も居れば、半年かかって実習ステージに入る方も居るので、基本的には自分の障害の状況等に合わせてステップアップする事ができます。
(事業所によって色々異なる部分があると思うのであくまでも参考程度に!)

事業所内の環境は比較的落ち着いており、当時22歳だった私より上の年代の方が多かった印象が強かったです。むしろ同年代の方が片手の指で数える位しか居ませんでした。

そのせいもあってか、比較的他人に接しやすいリラックスできる空間で、利用者間のトラブルは全くと言っていい程見られませんでした。

また、スタッフの方の対応も非常に丁寧で、自分の要望や日常や将来の悩みについて素直に聞いてくれる頼もしい方ばかりだと思いました。

ここからは私が就労移行支援事業所を利用して思ったメリット、デメリットについて語りたいと思います。

 

就労移行支援事業所のメリット

・スタッフの方々は基本的にこれでもかという位親切に接してくれてる。

私自身就労経験がなく、働く事に対しある種の恐怖感を抱いてましたが、企業実習等を通し、スタッフの方と相談したり、今後の目標を立てて次のステップに繋げる事で働く意欲が増す事ができた。

 

・メンタルや体調面が安定しない場合は無理せず気軽に休める。

体調が優れない時は予め連絡を取ることで欠席する事ができます。体調の波が激しく、時間内に入室できない場合も気軽に時間を遅らせての通所も可能です。決して自分を責めたり無理して通所する必要はありません。

 

・体験実習や就職活動の支援が手厚い。また就職後の定着支援がある。

定着支援を含めると最大で3年間まで就労移行支援事業所がサポートしてくれます。就職後も利用者と職場のパイプ役となり、利用者の職場での困り事や、今後どうしていきたいか等の解決法を一緒に考えてくれます。

 

就労移行支援事業所のデメリット

・就労訓練の幅が狭く、単純作業に偏りがち。

ビーズの袋詰やPCの文字入力等、全体的な訓練はモチベーションが上がり辛かったです。正直やってて虚しい気持ちになりかねない上に、‎単純作業が苦手な障害者にとっては厳しいと思います…。(単純作業系の職種を目指してる方や、その作業が好きという方は問題ないのかもしれませんが)

‎また、PCのスキルを磨くWordやExcelの自主訓練もありますが、わからない事は自分でテキストを読むなりする等、自力でやり切るしかなく、スタッフは基本的に教える事はできません。(これは事業所に依ると思います。)

 

・就労移行支援は基本的に2年間。

あくまで私の曖昧な記憶ですが、それまでに就職先が決まらなければ、就労移行支援とは異なる施設や作業所に移らなければならないそうです。2年間の満了になったとしても、市の行政の判断でもう1年プラスして利用は可能です。それでも失業手当の支給期限や、家族からの扶養がどれ位までできるのか限りがあると思うので油断は禁物です。

 

・訓練手当等の生活費は出ない。

場所によって異なる場合がありますが、基本的に利用中の生活費と交通費は自腹です。
月に10日以上利用していれば、市から就労移行支援所までの交通費を一部支給されます。

 

以上が私の感じたメリット、デメリットです。

自分にあった就労移行支援事業所を探すにはまず見学を行い、一定期間の体験利用を経た上で見極めるのが一番の近道です。

就労移行支援事業所の環境は過ごしやすい反面、2年間の利用というものは案外短いです。

その決められた期限の内に就職が出来なければ正直意味がありません。

就職に向けて何が大切か、どう動いていくべきかをじっくり探していく事が非常に重要です。

雑多な乱文ですが以上です。この記事が皆さんの参考になれば幸いです。


【執筆者】
プトティラ さん


【プロフィール】

1就労移行支援事業利用してつい最近就職した者。

・精神3級自閉症スペクトラム障害持ち。

・ガルパンと映画が好き。特撮も少々。


【募集】
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