「就労移行支援」のすべて ~種類から手続き、注意点まで~

コラム A型事業所 就労移行支援 就労 就労継続支援事業所 B型事業所 木岡まゆ(ま湯)

こんばんは、ま湯(木岡まゆ)です。

ちょっと最近話題になっている(ような気がする)就労移行支援について書いていこうかと思います。

えーと、私はここ2年で7回お仕事を辞めております。

最近になってようやく、なんというか、諦めがつきまして、ひとまず就労は横に置き、就労移行支援施設に通うことに決めました。

これまでも何名かの方が、就労移行支援について執筆されているようです。私も参考にしていました。

特にこちらの記事→
・「就労移行支援」って何?ありそうでなかった就労移行支援についての簡単なまとめ

そこで今回は、もう少しばかり踏み込んで、就労支援についてお話したいと思います。

以下、目次です。

目次

・就労移行支援の種類
 ・就労移行支援事業所
 ・就労継続支援A型事業所
 ・就労継続支援B型事業所

・就労移行支援の利用手続き
 ・手続きの手順
 ・事業所を決める。
 ・市町村役場に申請。
 ・ヒアリング(認定調査、聞き取り)
 ・ 計画相談(ケアマネ登場)
 ・受給者証の発行
 ・サービス利用

・就労移行支援の注意点
 ・相性のいい事業所を見つけるために
相性のいいケアマネを見つける
 ・サービスと価格を吟味する.
 ・お金の仕組み
 ・サービス内容
 ・事業所負担.

大まかにこんな感じです。

これまでに私は、4つの事業所を見学・体験しているのですが、長くなりそうなのでそちらは次回

 

 

就労移行支援の種類


就労支援には3つの種類があります。

就労移行支援
就労継続支援A
就労継続支援B

です。

支援サービスを提供する事業所によって、

「移行支援」と「A型」を併設していたり、

「移行支援」と「B型」を併設していたり、

「A型」のみだったり、

と様々です。

(ちなみに私はまだ、「A型」「B型」の併設、は見たことがありません。)

作業および支援内容は、事業所によってかなり違いがあります。

ですが、支援内容は、利用者の使い方による変化はあれど、同一事業所内で「移行支援」「A型」「B型」の作業内容が大きく異なる、といったことは、あまりない印象を受けます。

では、3種類の具体的な違いについてです。

 

・就労移行支援


「移行」支援なので、基本的には一般就労に向けた支援です。

こちらはあくまで参考ですが、以下のようなサービスが受けられます。

◆SST(ソーシャルスキルトレーニング)で対人コミュニケーションのコツを学ぶ

◆資格その他のスキルトレーニング

◆就職の支援

◆就職後の定着支援 ……等々。

就労の練習として、軽作業などが組み込まれていることも多いです。

週〇時間以上通所、などと言ったノルマは、基本的にありません。

 

・就労継続支援A型


就労「継続」支援、つまり現段階で就労が難しい人が、継続して働ける場を提供する……という支援です。こちらは事業所と雇用契約を結ぶことになります。

そのため、事業所が提供するサービスは「労働の提供」。お給料(工賃)が支払われます。

利用者は、法定最低賃金以上の時給で働くところが多いです。

(ちなみに私の住む茨城県の最低賃金は、2018年現在796円。そのため、A型就労は時給800円程度が多数です。)

時間は9:30~15:00くらい、お昼休み有り、といったところが多いかな。

作業内容は事業所によってかなり違いますが、

・軽作業(小物の組み立て、ピッキング、箱詰め等)、

・クラフト(オリジナルのアクセサリー、ハンドクラフト作成)、

・PC入力作業、弁当調理、農業……等が挙げられます。

大変なのは、基本的に週5勤務であること。

あくまで「就労」だから、とのことで。

ただ多くの場合は急に休んでも怒られませんし、作業効率が悪くても問題ありません。

余談ですが、A型就労はここのところ、減少の傾向があります。

政府から事業所への補助金システムが変わったらしく……。

「A型で就労できる人は、できるだけ一般企業の障害者雇用で就労するように。」という方針によるもののようです。

 

・就労継続支援B型事業所


A型と同じく、「労働の提供」という支援です。

B型の場合、雇用契約は結びません。

そのため、お給料(工賃)も低いです。個人的な印象ですが、だいたい150~300円くらいかな……。

B型就労の対象は、A型就労が困難な方。

そのため、勤務時間の定めはありません。

週1だけ、等もできます。

もちろん急に休んでも大丈夫。

 

就労支援の種類については、以上のような感じです。

難易度?的には、

一般就労>障害者就労>就労移行>A型就労>B型就労

といったイメージのようです。

でも、本当に何度も書きますが、事業所によって違います

就労移行でカッチリ学校みたいにプログラムをこなすところもあれば、
A型で和気あいあいと作業しているところもあるし、
B型でひたすら黙々と作業している事業所がある一方、

別の就労移行ではクラフト・ものづくりメインで楽しく工作してたりもするし。自分に合った支援・事業所を見つけることが、とてもとても大切です。

 

 

就労支援の利用手続き


「事業所」「役所」「ケアマネ」の3か所で、手続きやらなんやらが発生します。

めんどいです。

ここでめげる人はけっこう多いので、家族や友人やソーシャルワーカー、その他にも頼れる人には徹底的に頼って乗り切りたいところです。

しんどい時は「ケアマネ」と、「事業所」のスタッフにも泣きつきましょう。

 

手続きの手順


その1.事業所を決める。

就労事業所を調べて、よさげなところを見学・体験します。

事業所はインターネットでも調べられますが、市役所やハロワでも教えてもらえます。

また事業所、必ずしも居住している市町村じゃなくても大丈夫です。

自宅住所のある市町村よりもお隣の市にある事業所が気に入ったり、あと単純に、市の境界に住んでて隣の方が近い……といった場合、隣の市にある事業所も利用できます。

 

その2.市町村役場に申請。

役所の福祉課で申請書を記入。

「障害福祉サービス受給者証」

の申請をします。

※ここで同時に、役所からケアマネへの「相談依頼書」みたいなのが渡されます。そちらはそのまま、後ほど登場するケアマネへ提出。

 

その3.ヒアリング(認定調査、聞き取り)

申請の後日、役所の担当者(調査員)によるヒアリングが行われます。

申請者の状況、症状などについて、細かく質問され、答えることになります。

結構長いです。1時間くらい?

 

その4.計画相談(ケアマネ登場)
申請時期と並行して、ケアマネージャー(ケアマネ)と計画相談を行います。

ケアマネは福祉事業所にいたり、事業所をまたいで活躍し色々な施設と提携していたりします。

彼/彼女らと、支援計画を立て、計画案を作成し、そちらをまたもや、役所へ提出します。

めんどい。。

 

その5.受給者証の発行

申請書と計画案の提出、ヒアリング、とここまで終わると、あとはもう、受給者証の到着を待つだけ。松田家……。

えー、2週間ほどかかります。めんどい。めんどいね。。

 

その6.サービス利用

受給者証を入手したらば、これでもうサービスを利用できます。やったね。

AB型事業所、もしくは就労移行支援事業所で、ゆる楽しいお仕事ライフを手に入れましょう。

 

 

就労支援の注意点


就労支援を受けるにあたって、注意点がいくつかあります。

具体的には

・相性のいい事業所を見つける
・相性のいいケアマネを見つける
・サービスと価格を吟味する

の3点です。

細かく述べていきます。

 

相性のいい事業所を見つける


事業所は、見学しまくりましょう。社会見学と思って。

まずは環境がいいのが第一です。スタッフは落ち着いているか、利用者の様子はどうか、休めるスペースはあるか、作業orプログラム内容は自分に会っているか、自宅からの通所は不便じゃないか……等々。

結婚式場を探すつもりで行ってみましょう。プレッシャー感じず、楽しみに思うくらいの気持ちで。

 

相性のいいケアマネを見つける


ケアマネも、微妙だと思ったら変えてもらいましょう。

だれにでも相性はあるので、変えたって大丈夫。

向こうも支援者なので、その点はわかっています。

優しくてもこちらが緊張しちゃうケアマネさんもいるし、明るくても逆にそれで圧倒されちゃう、というということもあります。

別の人に変えたからって、ケアマネさんは屁ほどにも気にしません。これまじで。

 

サービスと価格を吟味する


意外と見落としがちなのが、「利用料」「給料(工賃)」「交通費」「食費」らへんです。

実は、世帯収入がある場合、就労支援サービスを受けるためには利用料がかかることがほとんどです。だいたい月9000円ちょい。

(※生活保護世帯、住民税非課税世帯は無料です)

そのため、利用料やサービスについて、よく見たほうが後悔は少ないかもしれません。

ここでも、ちょっと項目を分けて述べていきます。

①お金の仕組み
②サービス内容
③事業所負担

以上の3本だてでお送りします。

 

①お金の仕組み


「なぜ働くために金を払わにゃならんのだ……。」

と思うかもしれません。私は思います。

ですが残念なことに、あくまで就労支援は「サービス」なのです。「サービス」を受ける以上、それに見合った料金を支払わねばなりません。

本来、事業所を直接利用すると、膨大なサービス利用料がかかるところ、先述のめんどくさい役所の手続きを経由することによって減免しているのです。

ということで、以下の点をしっかり吟味することが重要になってきます。

 

②サービス内容


まず、A・B型事業所(労継続支援A型、B型)では工賃が発生します。そして数は少ないですが、移行支援でも工賃が発生する事業所があります。

なので事業所の提供してくれる「労働内容」には注目しておきましょう。

でも、お給金ばかりに目を奪われると痛い目にあうかもしれません。。

他にも注目しておくとよいことを、いくつか挙げていきましょう。

 

③事業所負担


事業所によっては、交通費を負担してくれたり、あるいは送迎があったり、場合によっては昼食が無料だったりするところがあります。

また、定期的に看護師さんが来て、血圧や体温、服薬のチェック、簡単な相談などをしてくれる事業所もあります。

ふつうに働いても、交通費は自己負担って、よくありますよね。

病院通院するのにも、交通費かかりますよね。

健康診断や検診も。

お昼ごはんって、栄養バランス採れたもの食べようとすると、自炊でもお金or手間がかかりますよね。

……こうした点を、利用料9000円で補ってくれると考えると、どうでしょう。

そんなに悪くないかもなー、と、私は考えるようになりました。

 

 

以上です。

長―――い文章にお付き合いいただき、どうもありがとうございました。

何かしらお役に立てれば、それ以上の幸福はなかなかありません。

それではでは。



【執筆者】
木岡まゆ(ま湯) さん

【プロフィール】
さいきん虐待サバイバーを自覚した26さい。
自宅の犬(保護犬)が引きこもり甚だしく馴れてくれない。

水戸市で当事者研究をやっています。

「(み)とうじしゃ研究会」

twitter:@mtjshalab
団体ページ:https://menhera.jp/community/ibaraki/a08201/t23916/13

 

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