精神科 閉鎖病棟での入院生活
初めて投稿をさせていただきます。静深という者です。
今回は、私が精神科病院に入院をしていた頃の体験談についてを執筆させていただきたいと思います。
まず初めに、私が入院をしていた病棟は開放病棟ではなく、閉鎖病棟の側です。閉鎖病棟に入院をしてすぐの頃は、希死念慮が凄まじいとの理由から保護室に入れられ、連日自由が奪われたかのような生活を送りました。
しかし、連日の生活を通して、患者様方との交流を通してそこ=保護室で見いだしたものもあります。皆様方が決して自ら望んで奇行、暴挙に走ったりしているというわけではないという点です。
例えば、苦痛に気づいてほしいがために扉を何度もガンガンとたたく、助けてほしいとの気持ちから辺りに向けて叫ぶなど、保護室での患者様方との交流を通じて以上の事を学びました。
ちなみに、私は割合落ち着いた患者に分類されたらしく、比較的短期間で保護室から閉鎖病棟の方に移る事が可能となったのでした。
さて、閉鎖病棟での生活がどのようなものであったか、ただ今からはその内情についてを執筆してゆく事とします。
私が入院をしていた病院は、患者様方によっては携帯電話の持ち込みが可能である病院でした(開放病棟・閉鎖病棟関係なく)。しかし私の場合は、携帯電話を通じての事件に巻き込まれてメンタルの調子を崩したが故に、主治医の先生から携帯電話の持ち込みが許可をされるという事は入院期間中ずっとありませんでした。
よって、携帯電話を抜きにしての生活を強いられる羽目となったのです。しかし、携帯電話を抜きにしての生活も案外良いものでした。
何が良かったか、やはり他の患者様方とのコミュニケーションが必然的に増えたという点ですかね。他には、以前ならば目を向ける事すらなかったであろう対象物にも目を向ける余裕が生じた、など。決して悪い事ばかりではありませんでした。
コミュニケーションに関連をして言うならば、精神科病院とは1つのコミュニティのようなものであると思います。閉鎖病棟に限ったお話ではあるかもしれませんが、患者様方との交流がやはり盛んであったように思います。そうして、コミュニティである以上、派閥のようなものが必然的に形成をされる事となるのですが、その派閥から一度嫌われてしまうと関係性の再建が困難であったとも記憶をしています。
だから、そういった派閥から嫌われぬようにしつつ適度な距離感を保つ事が大切であるのだという事を知るに至り、そうして、万人から好かれようとする心理ほど大抵の場合は見破られるという事もこの入院生活を通して知るに至りました。
これは社会にも通ずるものであると思います。なので、ここに書き留めておく事とします。
さて、話は変わるのですが、私が入院をしていた病院は比較的若年の方が多かったと記憶しています。しかし、精神科=老人ホーム的な側面が否めぬことには否めず、ご老人の方が若年の方に比例をしてかなりいらっしゃったとも記憶をしています。
ご老人の方々はご老人の方々のコミュニティを、若年の方々は若年の方々でのコミュニティを形成しており、まれに若年の方のコミュニティにご老人の方が加わるといった事もありました。
そうして、精神科に対する従来のイメージといえば、やはり奇行、暴挙などといったものが根強いかと思われます。しかし、そのような事はあまりなく、私が経験をした入院生活とは、南条あやさんの日記に登場をするような(詳しくは南条あやさんの入院日記をご参照ください)穏やかな入院生活でした。南条あやさんのエッセイで登場したマリアさんのような方がいらっしゃる事もほとんどなく、仮にいらっしゃったとしてもすぐに保護室送りでした。
ここまでの執筆を通して私が感じた事、いわゆる所感についてを執筆させていただこうと思います。
ズバリ、精神科病院に入院をしたとて絶対に病状が完全に回復をするというわけではありません。加えて、主治医の先生には合う、合わないとがあり、私の場合はほとんどの場面において主治医の先生とのそりが合わなかったのですけれども、それでも主治医の先生を変えるという事はできなかったので、ここは初診時の運によるところがかなり大きいと痛感をしました。
転院をするという感覚で主治医の先生を変えていただくという事は現実問題、そう簡単にはゆかない、否、ほぼ不可能であるという事です。
さて、これをもって本文は以上です。改めて、この文章が精神科病院に入院をされる方のご参考となれば幸いです。
【執筆者】
静深 さん
【プロフィール】
関西在住。休学中の大学1年生。
Twitter : @yorunoI6
今回は、私が精神科病院に入院をしていた頃の体験談についてを執筆させていただきたいと思います。
まず初めに、私が入院をしていた病棟は開放病棟ではなく、閉鎖病棟の側です。閉鎖病棟に入院をしてすぐの頃は、希死念慮が凄まじいとの理由から保護室に入れられ、連日自由が奪われたかのような生活を送りました。
しかし、連日の生活を通して、患者様方との交流を通してそこ=保護室で見いだしたものもあります。皆様方が決して自ら望んで奇行、暴挙に走ったりしているというわけではないという点です。
例えば、苦痛に気づいてほしいがために扉を何度もガンガンとたたく、助けてほしいとの気持ちから辺りに向けて叫ぶなど、保護室での患者様方との交流を通じて以上の事を学びました。
ちなみに、私は割合落ち着いた患者に分類されたらしく、比較的短期間で保護室から閉鎖病棟の方に移る事が可能となったのでした。
精神科閉鎖病棟の生活
さて、閉鎖病棟での生活がどのようなものであったか、ただ今からはその内情についてを執筆してゆく事とします。
私が入院をしていた病院は、患者様方によっては携帯電話の持ち込みが可能である病院でした(開放病棟・閉鎖病棟関係なく)。しかし私の場合は、携帯電話を通じての事件に巻き込まれてメンタルの調子を崩したが故に、主治医の先生から携帯電話の持ち込みが許可をされるという事は入院期間中ずっとありませんでした。
よって、携帯電話を抜きにしての生活を強いられる羽目となったのです。しかし、携帯電話を抜きにしての生活も案外良いものでした。
何が良かったか、やはり他の患者様方とのコミュニケーションが必然的に増えたという点ですかね。他には、以前ならば目を向ける事すらなかったであろう対象物にも目を向ける余裕が生じた、など。決して悪い事ばかりではありませんでした。
コミュニケーションに関連をして言うならば、精神科病院とは1つのコミュニティのようなものであると思います。閉鎖病棟に限ったお話ではあるかもしれませんが、患者様方との交流がやはり盛んであったように思います。そうして、コミュニティである以上、派閥のようなものが必然的に形成をされる事となるのですが、その派閥から一度嫌われてしまうと関係性の再建が困難であったとも記憶をしています。
だから、そういった派閥から嫌われぬようにしつつ適度な距離感を保つ事が大切であるのだという事を知るに至り、そうして、万人から好かれようとする心理ほど大抵の場合は見破られるという事もこの入院生活を通して知るに至りました。
これは社会にも通ずるものであると思います。なので、ここに書き留めておく事とします。
精神科病棟の住人たち
さて、話は変わるのですが、私が入院をしていた病院は比較的若年の方が多かったと記憶しています。しかし、精神科=老人ホーム的な側面が否めぬことには否めず、ご老人の方が若年の方に比例をしてかなりいらっしゃったとも記憶をしています。
ご老人の方々はご老人の方々のコミュニティを、若年の方々は若年の方々でのコミュニティを形成しており、まれに若年の方のコミュニティにご老人の方が加わるといった事もありました。
そうして、精神科に対する従来のイメージといえば、やはり奇行、暴挙などといったものが根強いかと思われます。しかし、そのような事はあまりなく、私が経験をした入院生活とは、南条あやさんの日記に登場をするような(詳しくは南条あやさんの入院日記をご参照ください)穏やかな入院生活でした。南条あやさんのエッセイで登場したマリアさんのような方がいらっしゃる事もほとんどなく、仮にいらっしゃったとしてもすぐに保護室送りでした。
ここまでの執筆を通して私が感じた事、いわゆる所感についてを執筆させていただこうと思います。
ズバリ、精神科病院に入院をしたとて絶対に病状が完全に回復をするというわけではありません。加えて、主治医の先生には合う、合わないとがあり、私の場合はほとんどの場面において主治医の先生とのそりが合わなかったのですけれども、それでも主治医の先生を変えるという事はできなかったので、ここは初診時の運によるところがかなり大きいと痛感をしました。
転院をするという感覚で主治医の先生を変えていただくという事は現実問題、そう簡単にはゆかない、否、ほぼ不可能であるという事です。
さて、これをもって本文は以上です。改めて、この文章が精神科病院に入院をされる方のご参考となれば幸いです。
【執筆者】
静深 さん
【プロフィール】
関西在住。休学中の大学1年生。
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