夜の仕事で得られたもの スナックバイト体験記

体験談 就労 みず

お久しぶりです。以前自伝本についてのコラムを投稿しました。みずと申します。今回は私の初めて仕事を始めた体験談を投稿致します。

生きる気持ちになんてなれなくて、死ぬための行動ばかりしていた私。ふと夜の世界でなら働いてみたいと思った。キャバクラ、スナック、ガールズバー。何件か面接に行って採用されたのがスナックだった。

アルバイト経験もない、あるのは闘病生活だけ。そんな私を雇ってくれたスナックには太陽のように輝く笑顔が素敵なママがいた。何一つわからない私に、ひとつずつ丁寧に教えてくれた。おしぼりの作り方、鏡のふきかた、お酒の作り方、効率の良い掃除の仕方、お客さまに興味をもっていると思われる方法、仕事にいくたびに学びがあった。そしてママの輝くような笑顔が、私の心を照らしてくれた。あたたかく、癒しに満ちているママだった。

仕事中お客さんが居ない時はママと話をしていた。ペットの話、将来の夢の話、趣味の話、日々の世間話、若者の自殺の話、不登校の話。話は多岐に渡った。でも社会で起こっている出来事について話をすることが多かったような気がする。人の苦しみやそれに伴う社会の在り方について考えているのだと思った。

「誰か分かってくれる人がいれば、人は生きられる」

その言葉が印象に残っている。私も分かってくれる人がいれば、傷だらけにはならなかったのではないだろうか?生きやすさを感じられたのではないか?孤独を感じていると、正常な思考もできなくなるものだ。

スナックの仕事は先月やめた。3ヶ月間の夜職生活だった。でも2ヶ月目から私は昼のバイトも始めた。大好きなミュージカルの運営スタッフとしての求人を見つけ、やりたいと思った。

スナックで働いて仕事をする喜びを知った。接客業の喜びを知った。そんな時にやりたいことを見つけた。昼のアルバイトをすんなりと始めることが出来たことに自分で驚いた。私は仕事ができないと思っていた。仕事をするには能力も経験も欠如していると、恐怖でしかなかった。

そんな恐怖がママと出会ったことで払拭された。スナックバイト3ヶ月目、私は昼職に専念したいと言った。ママは快く送り出してくれた。

昼のアルバイトはやることは単調だけど、これもまた接客業だから常に上昇志向を持って働くことができる。お客さまと接する中でママに教わったものが生きることを感じた。

でも、そんな日常の中で、唐突に死にたいと思うことがある。何が不満なのか、不安なのか、分からないままにもう生きていたくないと思う。日常に喜びもあれば苦しみもある。自分自身についての気づきが多く葛藤もある。楽しいと思える日の間に死にたいの魔力が忍び込む。

でも私は生きていくしかないのだろう。

自分の経験が決して無駄ではないと気づいた。精神疾患と闘った私は強くなっていた。その闘いの経験は私の幅を広げてくれた。私は前よりだいぶ生きやすくなっていることを客観視出来た。

「生きづらさ」との付き合いは生涯続いていくのかもしれない。でも学び続けていれば少しずつ生きやすさを感じられるのだろう。死にたいの魔力に負けず、生き抜こうと思う。

喜びと楽しさを素直に感じ、幸せだと思える日が増えてきた。
そんな私に一言。

「私はあなたの1番の応援団。」

また今日1日を生き延びようと思う。



【執筆者】
みず さん

【プロフィール】
自分になにができるのか、悩みが絶えない今日この頃。
ブログ : きらめきに落ちて。



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1件のコメント

びくびく 返信

この投稿を読んで、みずさんのように頑張ってみようと思えた。ずっと暗い気持ちを抱え気味の最近だったので、何か光が射したと感じました。ありがとうございます。光をありがとうございます。頑張ります。

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